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15 2月

自分のハリウッドを作れ!ロバート・ロドリゲスがYouTuberにアドバイス『アリータ:バトル・エンジェル』来日

Posted in 未分類 on 15.02.19 by Merlyn

映画『アリータ:バトル・エンジェル』来日記者会見:ローサ・サラザール(主人公アリータ役)、クリストフ・ヴァルツ、ロバート・ロドリゲス監督、ジョン・ランドー(プロデューサー)/キズナアイ(特別ゲスト=最強のヴァーチャルYouTuber)映画『アリータ:バトル・エンジェル』来日記者会見:ローサ・サラザール(主人公アリータ役)、クリストフ・ヴァルツ、ロバート・ロドリゲス監督、ジョン・ランドー(プロデューサー)/キズナアイ(特別ゲスト=最強のヴァーチャルYouTuber)

 

映画『アリータ:バトル・エンジェル』来日記者会見:ローサ・サラザール(主人公アリータ役)、クリストフ・ヴァルツ、ロバート・ロドリゲス監督、ジョン・ランドー(プロデューサー)/キズナアイ(特別ゲスト=最強のヴァーチャルYouTuber)2019年2月15日、『アリータ:バトル・エンジェル』のキャスト、スタッフが来日し、記者会見を行いました。この会見は“究極のクリエイターズセッションwithキズナアイ”と題され、キズナアイがホストを務め、会場にはYouTuberも駆けつけました。登壇した4名は、キズナアイの姿を見た途端、魅了されたようで、ローサは「ハーイ!」とハイテンションで挨拶。

映画『アリータ:バトル・エンジェル』来日記者会見:クリストフ・ヴァルツ、キズナアイ(特別ゲスト=最強のヴァーチャルYouTuber)クリストフ・ヴァルツは、「婚約してますか?」とさっそく口説いてました(笑)。そんなクリストフは、「35年間、ずっと日本、東京に来たかったのでやっと実現できました。本当にここにいる素晴らしい方々と一緒に来られたということ、そして彼らのお金で来日できたので、本当に感謝しています」とコメントしました。

映画『アリータ:バトル・エンジェル』来日記者会見:ジョン・ランドー(プロデューサー)本作の原作が、木城ゆきとの「銃夢」ということで、日本に本作と共にやってきたことについて、皆が喜びを語る中、『タイタニック』『アバター』などの製作を担当、ジェームズ・キャメロンの盟友でもある製作のジョン・ランドーは、「また来日できて非常に嬉しいです。20年以上前に『タイタニック』のワールドプレミアで日本に来たことを覚えています。そしてその数年後、ジェームズ・キャメロン監督がまた来日して、木城ゆきと先生とミーティングをしたんですね。その時に“アリータ”の映画を作らせて頂きたいという話になりました。その時に木城先生が作った素晴らしい作品をきっと大きなスクリーンで、日本の芸術である漫画を讃えたものをお作りしますと申し上げました。実は2週間前に東京に来まして、木城先生にスクリーンで初めてこの作品をお見せしたんですが、約束を果たしてくださいました、期待に応えてくださいましたと、言って頂いて、これほど嬉しいことはありませんでした」と、これまでの長い道のりを明かしました。

映画『アリータ:バトル・エンジェル』来日記者会見:ローサ・サラザール(主人公アリータ役)そして、キズナアイからローサに「実際の自分の姿ではなく、フルCGのキャラクターとして映像の中で生きてますよね。出来上がった映像を観て、アリータのキャラクターにどのような思いがありましたか?」と質問が出ると、ローサは「“Oh my god!”が最初のリアクションです。とにかく最初に観た時はビックリしました。というのは、自分は観客の一員になって観ていると同時に、私の肉体的、性格的な特徴が全部そこに投影されているわけなんですよね。なのである意味、2人で1人の人間を作り上げているという感覚なんです。メカニックなことに詳しくない方にはこう説明するんですけど、“アリータは車であって、私がドライバーなんだ”と。私が決めたこと、私のハート、魂は全部そこに注入しています。客観的に観ることはできるんですけど、同時に自分でもあるので、とてもシュールな感じです」と答えました。

映画『アリータ:バトル・エンジェル』来日記者会見:クリストフ・ヴァルツ次にクリストフに質問。「作品の中でアリータに“人間はサイボーグを愛せるか?”と聞かれるシーンがありましたが、アリータの父親的なイドを演じられて、この問いについてどのように思いましたか?」と聞かれると、「“サイボーグが人間を愛せるか?”という質問は、まさにさきほど最初に(キズナアイに)聞いたわけなんですけど(笑)。もし人間がサイボーグに恋することができるなら、その逆も可能だと思うので、サイボーグが人間を愛することもできるのではないかと私は考えます」と返しました。

映画『アリータ:バトル・エンジェル』来日記者会見:ローサ・サラザール(主人公アリータ役)、クリストフ・ヴァルツ、ロバート・ロドリゲス監督、ジョン・ランドー(プロデューサー)ここで、キズナアイは一旦退場し、次に来場したYouTuberからの質問タイムへ。ロバート・ロドリゲス監督と、ジョン・ランドー プロデューサーに「絵コンテには製作の何パーセントの時間を使いますか?」「何人のメンバーで映画は製作されていますか?」「ハリウッドの映画に関わるにはどういった行動を起こせば良いですか?」という質問が投げかけられました。

映画『アリータ:バトル・エンジェル』来日記者会見:ロバート・ロドリゲス監督、ジョン・ランドー(プロデューサー)ジョンは「絵コンテは作るんですが、そんなに使わないんですね。それよりももっと大事なのが、パフォーマンス=演技そのものなんですね。その演技を引き出すには、どれだけの自由があるかということで、それがこのロドリゲス監督の得意とするところです。現場で演技をしているその瞬間を捉えて、そこでまた構成していく。それがロドリゲス監督はとても上手です。絵コンテは作るのも良いんですが、それが“かせ”にならないように、ストーリーについてオープンでいたいということでそういう作り方になっていくわけです。関わる人数について、今ここにいるのは4人だけですが、何千人もの方を代表しているわけです。私達は何千人もの方々の肩に乗らせてもらったおかげでここにいるんですね。何千人もの仕事の結果が映画という形で現れているわけです」と話しました。

映画『アリータ:バトル・エンジェル』来日記者会見:ロバート・ロドリゲス監督続いて、ロドリゲス監督は「ハリウッドのフィルムメーカーになるにはどうしたら良いかという質問ですけども、私は自分をハリウッド・フィルムメーカーだと思っていませんし、あなたにもなって欲しくないんですね。ジェームズ・キャメロン監督も私も本当に何もないところからきました。それこそゴムとかアイスキャンディの棒とか、そういうものをかき集めて映画を作るところから始まったんですね。そして、今でもテキサスにいて、自分の映画コミュニティ、自分達に似たような考えをしている人を集めて作って、映画を作っているわけなんです。で、自分達の手で作って、自分達のスタジオを作って、その中で自分のピュアな部分、自分が創りたいもの、リアルなものを自分達で作るということをやっているんですね。で、もっとそういうことをする人が必要だと思っています。ハリウッドの中には多様性がまだまだ足りないんです。なので、皆さんの中には自分の会社を作るとか、自分で自分のハリウッドを作る力があるんです。そっちのほうがやり甲斐があると思いますので、皆さんぜひハリウッドに入るのはどうしたら良いかではなく、自分のハリウッドを作るのはどうしたら良いかと、そういう風に考えて欲しいと思います。実はこの作品も、私のスタジオの裏庭にセットを作ったんですね。とても特別な場所なんですけど、そういう作り方をしました。ですので、皆さんにもそういう努力をして頂きたいと思います」と語りました。すごく説得力があって、夢のあるコメントですね。メチャメチャ感動しました。

映画『アリータ:バトル・エンジェル』来日記者会見:ローサ・サラザール(主人公アリータ役)、クリストフ・ヴァルツ、ロバート・ロドリゲス監督、ジョン・ランドー(プロデューサー)/キズナアイ(特別ゲスト=最強のヴァーチャルYouTuber)

ロドリゲス監督が技術を進める必要性についても語っていたのですが、ジェームズ・キャメロンは本作を2005年に作ろうと思っていたとのこと。ロドリゲス監督は「ジェームズ・キャメロンがいかに先見の明があったか、技術をどれだけ進めようと努力する人か、年数を聞いただけでもわかる」とも話していましたが、ジェームズ・キャメロンを始め、本作に関わった映画人達の思いの深さがヒシヒシと伝わってきて、とても感動しました。何度でも観たくなる作品です。ぜひ大きなスクリーンで観てください。

映画『アリータ:バトル・エンジェル』来日記者会見:2019年2月15日取材 TEXT by Myson

 

映画『アリータ:バトル・エンジェル』ローサ・サラザール『アリータ:バトル・エンジェル』
2019年2月22日より全国公開
配給: 20世紀フォックス映画
公式サイト

 

 

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