『上京ものがたり』完成披露試写会舞台挨拶、北乃きい、池松壮亮、谷花音、西原理恵子(原作者)、森岡利行監督
2013年8月7日、『上京ものがたり』の完成披露試写会が行われ、キャスト、監督、原作者が舞台挨拶を行いました。主演の北乃きいは「(主人公の)菜都美は来るもの拒まずの性格で私と真逆だなと思うところもありましたが、私も最初東京が嫌いだったので上京した経験や夢を追う者としては共感するところが多かったです。年齢が近いこともあり演じていて楽しかったです」と爽やかに答えました。司会者から「北乃さんが女優を続ける上でも大変だったことが結構あったんじゃないですか?」と聞かれると、「大変なことしかなかったです。でも、ほんとに辛くてほんとに苦しいと思ってやった作品ほど、他の方からすごく評価されることがあるので間違ってないなと思って、そういう現場のほうが頑張れます」と笑顔で返しました。
今回、北乃きいと池松壮亮は初共演だったそうですが、劇中ではアドリブシーンも結構あるそうです。「セリフが終わってもカメラが回ってるんで…」と北乃きいが答えると、池松壮亮は「アドリブって言ったらかっこよく聞こえますけどカットがかからないから続けてただけですよ」と2人とも謙虚に答えていました。監督はどんな風になるか見たかったのでセリフが終わってもカメラを回し続けていたそうです。
そして、この日はHPで募集した質問に登壇者に答えてもらうことになっていました。西原理恵子へは「私の夢は今同棲している彼と結婚することです。でも映画と同じで彼が動かなくて困っています。どうしたら彼が働いてくれると思いますか?」という質問が。西原は「もと拾った場所に返してきてください。なんでそんな男が来るかと言ったら自分が0点だからです。0点の女には0点の男が来るんです。だから今横にいる男の点数で自分の点数を見てください。これで明日早く起きて仕事してください」とズバッと回答。気持ちが良いですね。とても参考になるお言葉でした(笑)。
最後に「くじけそうなときに自分を勇気づける言葉を教えてください」という質問に全員が答えました。
北乃きい:【あと1日もある】…マイナスなことを考えるとマイナスな方向になってしまうので、あと1日しかないではなく、1日もあると考えるようにしています。
池松壮亮:【人のせいにする、自分のせいにする】…頑張ってるっていう自覚があるなら、何かのせいにしてしまえばいいんじゃないかと…。
谷花音:【できる、できる】…自分に言い聞かせると本当にできそうに思えてきます。
西原理恵子(原作者):【金がないのは、首がないのと一緒】…人生にはいろんなことがあるけれど働いていればたいがいのことは片が付く。お金があればどうにかなります。
森岡利行監督:【雨を我慢しなければ、虹は見られない!!】…大変なときに大変なことをやり遂げると、チャンスがきたり思いが叶ったりするんじゃないかなと思います。
上京して散々な目に遭いながらも何度も立ち上がる主人公の姿を見ると、元気が湧いてきます。私も夢を追って上京した身なので初心を思い出しました。夢を持つ人も、まだ見つからない人も、見つける気がない人もいろいろな視点で楽しめる一作です。
『上京ものがたり』
2013年8月24日より全国公開
配給:ファントム・フィルム
© 2012西原理恵子・小学館/「上京ものがたり」製作委員会
トーキョー女子映画部での紹介記事
辛口?甘口?映画批評&デート向き映画判定
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0点の女には0点の男が来るんです。By西原理恵子 はコメントを受け付けていません