映画『アナと雪の女王』来日記者会見、クリス・パック監督、ジェニファー・リー監督、ピーター・デル・ヴェッコ(プロデューサー)、神田沙也加(日本語吹替声優:アナ役)、本田望結&紗来(応援ゲスト)
2014年1月30日、本作の来日記者会見が行われました。既に世界中で大ヒット中の本作は、主題歌“Let It Go”も大ヒットしており社会現象を巻き起こしています。こういった現象についてクリス・パック監督は「この音楽、楽曲が素晴らしくて、ヒットを支えているわけですが、いろいろなところでその効果を目にしています。例えば空港で5歳くらいの女の子が“Let It Go”を熱唱していてとても驚きました。こういう形で皆様の心に響く作品を作ったことができたことは映画作家として夢が叶ったと思います」と嬉しさを表現。ジェニファー・リー監督は、「今の時代で素晴らしいのはYouTubeのようなものがあるということです。世界中の方が“Let It Go”やほかのお気に入りの歌を自分なりに歌って動画をアップされているんですよね。今のお気に入りは10歳の娘と寝る前に暖かくして、新しくアップされた動画を観ることなんです。世界中の方にこの作品が受け止められ愛されているかを実感できる瞬間でもありますし、日本の方がどんな動画をアップしてくださるか楽しみです」とコメントしました。私も“Let It Go”を聞いた瞬間に「この歌、すごくイイ!」と心を奪われたのですが、歌うと気分が良くなるような曲で、熱唱したくなる気持ちがよ〜くわかります。
次にこの作品に込められたメッセージについて質問されたクリス・パック監督は、「真実の愛というものを違った角度で描きたいと思いました。ジェニファーもそうですが、ディズニーのクラシックスと呼ばれる作品を観て育ったので、今までの作品のなかで描かれてきた真実の愛がどういったものなのかはよくわかっています。だからこそ、何かまた新しいことができないかなと思ったわけです」と語りました。続けてジェニファー・リー監督は「キャラクターについては、現在の世界で皆さんが観て共鳴、共感できるキャラクターにしたいと思いました。なので彼女たちが何かに挑戦し乗り越えていく物語にしています。本当の自分、ありのままの自分は何なのかという部分だったり、困難にぶつかったときにどうするかという部分が多くの方に響くストーリーになっていると思います」とこだわりを語ってくれました。
そして、実はジェニファー・リー監督はディズニー初の女性監督ということで「ディズニーは男性と女性の比率がとてもバランスが良い場所なんです。素晴らしいストーリー、キャラクターを生むためには実はこのバランスが鍵なのではと思っています。そして自分がこういう形でディズニー初の女性監督として関われたことは非常に光栄に思っていますし、これからどんどん増えれば良いなと思います」とコメントしました。さらに今回男女の監督二人で手掛けたことについて「意見が食い違うことはなかったか?」という質問に対してクリス・パック監督は「ジェニファーが参加してくれたことで、自分であれば典型的な動きやキャラクター作りをしたかも知れないところを、女性ならではのアイデアでアナもエルサもより一層観ていてリアルに感じられるキャラクターになりました。意見がすごく食い違うということはなく、あったとしても話し合って良いアイデアを持っている方が勝つという感じでしょうか」と答えました。本作は前述されているように、これまでのディズニー作品のイメージと異なるキャラクター設定や展開に驚かされるのですが、主人公は女性でありながら、物語を動かすきっかけとなる男性キャラクターもとても重要な働きをしています。男女の監督コンビだったからこそ、男女両方のキャラクターに信憑性と親近感が出せたのかも知れません。本作は1度観たあとに、そういった制作的な視点で観てもおもしろそうですね。
最後に日本語吹き替え版のアナ役を務める神田沙也加と、応援ゲストの本田望結&紗来のかわいらしい姉妹によるショーが行われました。このショーのために会見の舞台がアイスリンクになっていて、前代未聞の会見を目にすることができたのですが、神田沙也加の歌声が澄んでいてのびやかで心地良く、本田姉妹のスケーティングもとてもかわいらしくて本作のストーリーとリンクするがごとく姉妹で助け合って踊る姿は感動的でした。ジェニファー・リー監督は彼女たちの姿に涙していましたが、私もウルッときてしまいました。姉妹が織り成す感動のストーリー、ぜひ劇場でご覧ください。
『アナと雪の女王』
2014年3月14日より全国公開
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
http://www.disney.co.jp/movies/anayuki/
©2013 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
トーキョー女子映画部での紹介記事
辛口?甘口?映画批評&デート向き映画判定
http://www.tst-movie.jp/hh01_a/hh01_a_anatoyukinojoou.html
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氷上で行われた会見でディズニー初の女性監督が涙『アナと雪の女王』 はコメントを受け付けていません