トーキョー女子映画部の取材リポート

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27 6月

福島県出身の西田敏行さんが避難所を訪問、Tシャツ、ラーメン、映画を届けた

Posted in 未分類 on 27.06.11 by Merlyn

埼玉県加須市の避難所を訪れた西田敏行さん

東日本大震災の被災者に映画を届ける「シネマエール東北」チャリティプロジェクト

2011年6月26日、福島県出身でシネマエール東北の活動に共感した西田敏行さんが、約1000名の福島の被災者が暮らす旧騎西高校(埼玉県加須市)を訪問。ご自身のデザインによるTシャツとポロシャツを各1枚ずつ700名分、昼食としてらーめん700食を提供されました。九州じゃんがららーめんを食べながら談笑

Tシャツとポロシャツには西田さんのかわいらしい似顔絵とサインがプリントされていて、配布の際には自ら受付のデスクに並び、被災された方にお声をかけたり、握手をしたり、写真を撮ったりと皆さんを元気づけていらっしゃいました。

皆さんも嬉しそうな様子で、そのあとすぐにもらったシャツを着ている方も大勢いらっしゃいました。らーめんは人気ラーメン店「九州じゃんがららーめん」で、各店から店員さん自らが訪れ、手際よく元気よくラーメンを振る舞っていらっしゃいました。

避難所にて映画を鑑賞する双葉町の子どもたちこの日は午前に視聴覚室で映画ドラえもん『のび太の恐竜2006』の上映会を行い、そこで舞台挨拶も行った西田さんは子どもたちに「みんなは未来の大きな担い手ですから立派な大人になってください。楽しみにしてます」と優しくコメント。そして「胸をはって“福島県出身です”と言える自分が幸せだと思います。西田敏行という立派な俳優がいるでしょう(笑)?この立派な俳優の情操を育ててくれたのは福島県ですから、福島県に足を向けて寝られません」と語り、さらに観客の方からのリクエストで『もしもピアノが弾けたなら』をアカペラで披露してくれました!

この日はこれだけでは終わらず、ここから希望者70名をバスに乗せ、109シネマズ菖蒲で上映の『星守る犬』に御招待。上映後には西田さんが舞台挨拶に登壇。一般からの観客と、避難所からの御招待者を前に本作について語った西田さん。「(本作は)悲しい結末になりましたが、人間っていうのは愛し、愛される関係があればどんな状況にあっても決して不幸せではないということを、本作を撮影しながら思いました」と語りました。そして、ポスターに写っているたくさんのひまわりについて「手植えで撮影の時期に合わせて110万本を植えてくれたんですよ。

『星守る犬』上映後に舞台挨拶する西田敏行さん僕とハッピーがラストでいるあのひまわりのシーンは70万本並んでいるところで撮ったのですが感動で鳥肌が立ちました」と撮影秘話を披露。最後に「加須市の皆さんには本当に素晴らしい避難場所を提供してくださったこと、ボランティアも含めていろいろな支援を頂いていることにこの場を借りて御礼を申し上げたいと思います。そして避難されている双葉町の皆さん、本当にもう少しだから、もう少し我慢して…。ふるさとに帰ったら、前よりも増して素晴らしい町を復興してください。そしてそれはきっと近々に叶うということを胸に思っていてください。頑張りましょう!」と涙ぐみながらコメントされました。そんな西田さんに双葉町の皆さんから御礼メッセージが贈られ、思わず涙を流されてました。

劇場に移動するバスで隣りになった女性にお話を聞きましたが、避難生活は大変なはずなのに「始めは(プライバシーがない状況下で)パジャマで寝るのも落ち着かなかったけど、今は同じ部屋の者はみんな家族だからって、みんながそばにいる方が良いよねって言ってるんですよ」という前向きな姿勢にこちらが元気づけられました。ボランティアでできることは限られていますが、私たちは私たちで自分自身の生活を日々無駄にせずに精一杯生きないとダメだと実感しました。当たり前のことがどれだけ有り難いかを知った一日でもあり、人の暖かさを知った一日でした。

*今回の支援活動は、西田敏行さんと所属事務所のオフィス・コバック、東宝、ソニーコンピューターサイエンス研究所ほか、多くの団体、個人の協力のもと実現。

主催:シネマソウル

シネマエール東北(コミュニティシネマセンター)

http://jc3.jp

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