映画『アバウト・タイム~愛おしい時間について』来日会見、リチャード・カーティス監督、IMALU(花束ゲスト)
2014年7月8日、本作の監督リチャード・カーティスが来日。「私は子どもが4人いるんですけど、結婚はしていないんです。ですからこのように結婚式場のようなところで白いカーペットを歩くというのは初めての経験です。この作品は私にとって一番私的な映画です。(この映画のように)タイムトラベルはできないとしても私の心にとても近いものです。また、たぶんこれが最後の監督作品になります。初来日ですが最後の作品で来日できて嬉しいです」と挨拶。
本作を思いついた経緯について「親友と、“今日が最後の日だったら一日をどうやって過ごすだろう”と話していたときに、二人とも特別なことはしないと答えたんです。ラスベガスに行ったり、ジュリア・ロバーツとデートしたり、100万ポンドを当ててどこかで使うというのではなく、友人達と朝食をとり、ガールフレンドと一緒にお昼をとり、家族と一緒に夕食をする。いつも歩いている道を歩いて、普段の生活をするだろうと。それが一番重要なことなんだと思い、それを映画にしようと考えたときに、そんなに単純なことを映画にするなら、それだけではつまらないだろうと、タイムトラベルを思いついたんです。同じ日や出来事を何度もやり直せるパワーを持っている人が、最終的に普段の生活が一番良いんだと気付くというのはどうだろうと。そう思ってジョークをたくさん散りばめた作品にしました」と明かしました。
この日は花束ゲストでIMALUも登場。『ラブ・アクチュアリー』が大好きで監督のファンという彼女は、劇中でレイチェル・マクアダムスが着ている赤いウェディングドレスにちなみ、赤のショートドレスで登場しました。監督は、本作の赤いドレスについて「今までたくさん彼氏がいた女性が花嫁の結婚式に行ったときのことです。元カレがいっぱい参列していたんですが、花婿側からだと花嫁は白いドレスに赤いリボンがちょっと付いているだけに見えるんですが、後ろから見ると真っ赤なリボンがよく見えるので、彼女を象徴しているというか、今までやってきた悪いことを象徴しているようにも見えました(笑)。それでいつか赤いドレスの花嫁を描きたいなと思ったんです」と理由を明かしてくれました。
そして、本作の重要なテーマは“父と息子の関係”とのことで、監督も自身の父親とすごく仲が良かったそうです。劇中の父子と同じように、20年間いつも卓球をやっていたそうですよ。監督には息子さんが3人いて、本作に出ているようですが、ラストの浜辺のシーンで登場する髪の赤い少年はその一人だそうです。またごく最近、ご両親、妹さんを亡くされ、どれだけ家族が大事かを考えるきっかけになったとも話していた監督。そんな監督の経験や思いがたくさん詰まった最後の監督作は、必見です!
『アバウト・タイム~愛おしい時間について』
2014年9月27日より全国公開
配給:シンカ、パルコ
© Universal Picturesトーキョー女子映画部での紹介記事
辛口?甘口?映画批評&デート向き映画判定
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これが最後の監督作!リチャード・カーティス監督『アバウト・タイム~愛おしい時間について』 はコメントを受け付けていません