『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』来日記者会見、トム・クルーズ、クリストファー・マッカリ−監督
2015年8月2日、今回で21回目の来日となるトム・クルーズと、本作でトムとは5回目の仕事となるクリストファー・マッカリ−監督が来日しました。今回、飛行機にしがみつくシーンが見どころの一つですが、さっそく記者からあのシーンにかけて「トムさんにとって怖いものは?」という質問が出ました。トムは「恐怖をあまり感じないというか、怖くないように自分に言い聞かせています。エアバスのシーンは準備に何ヶ月もかけました。あのシーンは、監督がエアバスにぶらさがったらどうかと意見をくれました」と回答すると、監督から「ジョークで言っただけです」と返し、さらにトムが“そうなの?”という表情をし、会場に笑いが起きました。何でもマジに受け止めてさらにそれをやっっちゃうトムって素敵ですね。彼の日常そのものが“ミッション:インポッシブル”だなあというのが伝わってきました(笑)。パイロットの免許を持っているトムはエアバスのシーンについてさらに詳しく説明を続けましたが、重力や走る速度などを考えながら撮るのが難しいこと、2サイズのレンズを使って撮ったこと、ゴーグルを付けられないので眼球全体を覆うくらい大きなコンタクトレンズを付けたこと、ロンドンはものすごく寒くてさらに1000フィート上がる毎に3度下がるので極寒にも関わらずアルフレッド・ヒッチコック監督の『北北西に進路を取れ』のオマージュで絶対に背広を着て撮りたかったということ、自分はパイロットとしての知識もありいろいろな弊害は最初からわかっていたけれど敢えて言わなかったことなどを語ってくれました。トムは身体を飛行機に縛って8テイクも撮影したそうですが、本当に飛行機を飛ばして撮影していたなんて、すごく驚きました。そしてこのシーンについて監督は、「撮影前に彼に話す最後のチャンスのとき、今までのことを確認するために機内から出て彼に話しかけました。でも分厚いコンタクトレンズを付けていて耳栓もしているので私のことは見えないし、コミュニケーションが取れないんです。そのときトムの本当に過酷な状況に気付いたんですが、私はそのときいっぱい何層も着込んでブーツを履いて手袋をしてそれでも寒かったんです。でも彼はスーツでした(笑)。エンジンがすごい爆音なので、トムは叫んでこう言ったんですが、“パニックしているように見えたら、それは演技だからね。Don’t cut!(撮影を止めないでね)”と。でもパニックしているのと素晴らしい演技をしているのと区別がつかないなと気付きました。仕方がないので“アクション!”と声をかけて後は見守るしかないなと思いました(笑)」と監督目線で撮影状況がどう映っていたのかを語ってくれましたが、監督のオチの付けた話し方が上手くて、会場はかなりウケてました。このお話からトムと監督のコンビネーションというか、アクセルとブレーキみたいなバランスの良い関係性も伺えましたが、最後にトムは「飛行機がどんどん加速していって、やっぱりこの場面はまずかったかなと思いました」とキレイに締めました(笑)。そんな飛行機のシーンは相当な苦労が裏にあったのだなと思って注目して頂ければと思いますが、その他にも手に汗握るシーンが本当にたくさん出てきますので、トムの限界を知らない俳優魂をぜひ劇場で目に焼き付けてください。「今後日本を舞台に撮る可能性はありますか?」という質問も出ましたが、「ぜひやりたいね」みたいな軽いリップサービスではなく、交通を止めて撮影できるのかとか、国や町から許可が出るかが問題だとか、「具体的な町をイメージしていますか?」という質問には「それはトップシークレットだよ」などと答え、本気で考えていそうな様子だったので、あるかも知れませんね!今後の続編も含め、乞うご期待!
『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』
2015年8月7日より全国公開
パラマウント ピクチャーズ ジャパン
http://missionimpossiblejp.jp/
© 2015 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
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