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11 8月

西島秀俊がペースを乱される!?たけし節炸裂の記者会見『女が眠る時』

Posted in 未分類 on 11.08.15 by Merlyn

映画『女が眠る時』製作発表記者会見、ビートたけし、西島秀俊、忽那汐里、小山田サユリ、ウェイン・ワン監督

2015年7月11日、本作の製作発表記者会見が行われ、この日の午前中にクランクアップを迎えたばかりのキャスト&監督が登場しました。まずビートたけしは「こんにちは、渡辺謙です。トニー賞を受賞できず残念でした」と、早速ジョーク(笑)。ウェイン・ワン監督は、本作を日本で製作した理由について「渡辺謙さんと一度仕事がしてみたかったからです(笑)」と、ビートたけしの冗談に乗り「毎年年末に香港を訪れるのですが、その際に日本にも必ず立ち寄っていていつか日本で仕事をしてみたいと思っていました。今回の作品は、まず西島さんが香港まで僕に会いに来てくれ、いろいろなことを話しぜひ彼と仕事がしたいと思いました。その後たけしさんもこの作品に興味を持ち出演したいと言ってくれていると聞き、ならやってみようと思いました。また今まで撮影してきた中国、アメリカ以外の場所で撮影をして新たな発見をしたかったので、この作品を日本で撮ることを決めました」と語りました。

出演が決まったときの気持ちについて、ビートたけしは「事務所の社長から“ウェイン監督がちょっと出てくれ”って言っていると聞き、“あの監督は好きなので良いですよ”ってOKしました。でも台本をもらったら自分の名前が最初に書いてあって、全然ちょっと出るどころじゃなかったので、これはおかしいんじゃないかって思いました(笑)。いざ台本を読むと僕は情けない変質者役で、考えようによっては確かに主役なのかもなっていう感じでした(笑)」と話し、会場を沸かせていました。また出演の決め手については「スケジュールが空いていたし、ギャラがもらえるからです」と即答していました(笑)。

西島秀俊は「僕はウェイン監督の作品がもともと好きで、その監督から2年前くらいに今回のお話を頂き、すぐに香港に行って話をしました。撮影に入る前から監督と役について話す時間がたくさんあったので撮影に入ってからも自然と演じることができましたし、この作品に携わっていた時間がすごく幸せでした」と話しました。忽那汐里は「私が演じた美樹という役はすごく特徴的で、佐原(ビートだけし)が幼い頃から自分の子ではない美樹を自分の理想の女性に育てあげるという設定でした。当初監督からは“美樹役に関しては女優さんに会うつもりはなく、なるべく見た目重視で探している”と聞いていました。でも一度お茶でもしましょうとお会いした結果、今回の美樹役を頂くことができ心から嬉しかったです」とコメント。小山田サユリは「私は現在ニューヨーク在住で、監督とはロサンゼルスで初めてお会いしました。そのときに監督が役について話してくださり、セクシャルなシーンもあるけど大丈夫かということなども話しました。当時はまだこの役をもらえると思っていなかったので、別れ際に監督から“じゃあ日本でね”って言われたときは半信半疑で“私もそう願っています”と返しました。でも次の日にプロデューサーさんから正式にオファーを頂いて、そのときは本当に嬉しかったです」と語りました。

原作を映画化しようと思った理由について監督は「この映画の前の作品を撮影していたときに実は退屈していたんです。そんなときに今回の原作と出会いすごく興味を持ちました。なぜなら主人公が変態ながら、非常に共感を持てる人物だったからです。この物語は、中年男が美しい少女が眠る姿を毎晩ひたすらビデオで撮り続ける執着を描いた話で、僕は眠っているという状態にすごく純粋なものが凝縮されていると感じました」と答えました。人が眠っている瞬間をそこまで深い意味で捉えるとは、さすが監督ですね。ビートたけしが演じる変態キャラも気になります(笑)。

撮影の様子についてビートたけしは「ウェイン監督はカットをかけて“今までで一番良い演技だった”と言うから、もうそのシーンの撮影は終わりかと思ったら“じゃあもう1回”というのが何度もあったので、後半は監督の褒め言葉をあまり信用しないようにしました(笑)。あとは監督から“顔では表情に出さず、煮えくりかえった自分を見せてくれ”というわけのわからないことを言われて悩んだこともありますね」と話しました。監督は、ビートたけしとの仕事について「たけしさんは、ある意味この作品のもう1人の監督でした。本当にいろいろなアイデアを提案してくれ、逆に僕からたけしさんに日本的なニュアンスについて尋ねることもありました。そうやってお互いにいろいろと話し合いながら作り上げていきました」と話すと、西島秀俊は「実際に現場でウェイン監督がたけしさんに“こういうシーンを撮りたいんだけど、どうだろう?”と質問をして、たけしさんが“こういうアイデアがある”って言って、どんどん内容が膨らんでいく様子を目の当たりにできたことは、僕にとってもすごく刺激的でした。たけしさんは、今はおちゃらけていますが(笑)、現場では紳士に取り組んでいましたし、スタッフとキャストに対し誠実に向き合っていました」と、現場でのビートたけしの様子を語りました。

会見中ずっと会場を沸かせていたビートたけしには、クールでカッコ良い西島秀俊もペースを乱される場面もありおもしろかったです。途中お互いにキャッチコピーを付けてくださいという記者からの投げかけに、ビートたけしは「西島くんは、“高いサバ缶”ですね」と回答。次に西島秀俊がやや苦笑いで「たけしさんの次に答えるのは無理ですよ(笑)。この回答は控えさせてください」という場面もありました。

本作の公開は来年なのでまだ先ですが、この豪華キャストとスタッフでどんな作品が描かれているのか今から楽しみです!

『女が眠る時』

2016年全国公開

http://www.onna-nemuru.jp/

配給:東映

©2016「女が眠る時」製作委員会

 

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