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06 11月

紀里谷監督が目指すのはハリウッド進出だけではない!?『ラスト・ナイツ』

Posted in 未分類 on 06.11.15 by Merlyn

映画『ラスト・ナイツ』東京国際映画祭パノラマ部門正式上映舞台挨拶、伊原剛志、紀里谷和明監督映画『ラスト・ナイツ』東京国際映画祭パノラマ部門正式上映舞台挨拶、伊原剛志、紀里谷和明監督

2015年10月28日、東京国際映画祭にて本作の舞台挨拶が行われました。客席から登場した伊原剛志と紀里谷監督は、映画宣伝用に作ったというビジネスカードを観客に配布しながら舞台まで歩きました。伊原剛志は「このカードは、僕と監督、クライヴ・オーウェン、モーガン・フリーマンの全部で4枚集めると、L.A.にご招待です!ただし、クライヴ・オーウェンモーガン・フリーマンのカードは現在作られていません(笑)」と早速、冗談で会場を沸かせました。

映画『ラスト・ナイツ』東京国際映画祭パノラマ部門正式上映舞台挨拶、伊原剛志、紀里谷和明監督本作のビジョンについて監督は「この作品のベースは日本の“忠臣蔵”になっていて、当初は日本を舞台に日本人キャストで作る予定でした。でも、黒澤明監督の『乱』という作品がシェイクスピアの“リア王”を戦国時代に置き換えて作っていたことを思い出し、この作品ではその逆ができるんじゃないかと考えました。そして今回挑戦したもう一つのことは、ありとあらゆる国籍の方と一緒に映画を作るということでした。いろいろな国の方が集まって一つの作品を作ることで、今後の映画づくりの可能性が広がると思ったんです」と話しました。
伊原剛志は、紀里谷監督との仕事について「皆さん紀里谷監督といえば、CGを使っているというイメージですよね。でもこの作品には、ほとんどCGはありません。本当に紀里谷監督が撮ったの?と思うくらい今までのイメージとは違う作品になっています。撮影中は、僕と監督の2人だけが日本人だったのですが、監督が出演者の待機するトレーラーに来て“待たせてすみません。もうすぐ始まりますから”と、一言声をかけて現場へ向かう姿が、僕にはこの映画のなかで戦っている戦士の一人に見えました。世界に出てこんなに多くの国の役者を使える日本人監督は他にいないと思います。紀里谷監督は、今後も世界で活躍する監督だと思っているので、僕もぜひ付いていきたいと思っています」と監督を賞賛しました。それに対し監督は「本当にありがたいお言葉だと思います。僕としては、今回すごく優秀な方達に囲まれたと思っています。監督の力なんて本当に些細なものでして、どれだけ優秀な方達と一緒に仕事をするのかが重要なんです。僕は、映画を自分の子どもだと思っていて、その子どもを多くの方と作り育ててきました。今回は3人目の子ども(本作は『CASSHERN』『GOEMON』に続く3作目)となるのですが、本当に毎日が戦いでした。マイナス20〜30度のなかを、毎日12時間以上撮影し、完成した子どもです。こうして無事皆さんにお届けすることができることを大変嬉しく思っています。ぜひ皆さんの目で確かめて頂き、この子を好きになってもらえれば嬉しいですが、嫌いでも仕方ありません。でもそのくらい僕達が命をかけて作った映画だということだけは、伝わればと思います」と熱く語りました。撮影場所はチェコだったそうですが、相当寒い場所なんですね(苦笑)。そんな過酷な状況下で、アクションシーンなどもほとんどCGなしで作ったそうですよ。
映画『ラスト・ナイツ』東京国際映画祭パノラマ部門正式上映舞台挨拶、伊原剛志、紀里谷和明監督またクライヴ・オーウェン、モーガン・フリーマンと仕事をした感想について、伊原剛志は「一緒の画面に映っても僕の存在が負けないように心掛けました。でも実際に共演しているシーンを観たら、意外と存在が負けていなかったので大丈夫だなと自画自賛してしまいました(笑)。でもこうやって素晴らしい方々と共演させて頂き、今後も機会があればもっともっと海外の作品にも出演してみたいと感じました」とコメント。監督は「お二方とも技術も人柄も本当に素晴らしい方々でした。できれば今後、日本人、外国人とか国籍関係なしに、皆が一緒に映画を作っていくような世界になることを心から願っています」と話しました。監督は、本作がハリウッドデビュー作となりますが、その先にはまだまだ壮大な夢があったとは驚きです。いつか“邦画”“洋画”という言葉がなくなる日が来るかも知れませんね。紀里谷和明監督の今後の活躍にもますます期待が高まります。まずはお二人の自信作『ラスト・ナイツ』をぜひ劇場でご覧ください!

 

映画『ラスト・ナイツ』東京国際映画祭パノラマ部門正式上映舞台挨拶、伊原剛志、紀里谷和明監督『ラスト・ナイツ』PG-12

2015年11月14日より全国公開

http://lastknights.jp/

配給:KIRIYA PICTURES、ギャガ

©2015 Luka Productions

 

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映画批評&デート向き映画判定、キッズ&ティーン向き映画判定

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http://www.tst-movie.jp/selemen/selemen_ka.html#selemen_CliveOwen

 

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