トーキョー女子映画部の取材リポート

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22 7月

話が長くなっちゃうディカプリオがお茶目

Posted in 未分類 on 22.07.10 by Merlyn

映画『インセプション』来日会見メイン画像

デキる4人って感じ

映画『インセプション』来日記者会見

2010年7月23日より公開の映画『インセプション』のプロモーションで、監督クリストファー・ノーラン、主演のレオナルド・ディカプリオ、共演の渡辺謙、製作のエマ・トーマスが来日。レオナルド・ディカプリオは“レオ様”と呼ばれていた時代はそれほどかっこいいと思っていませんでしたが、体ががっちりして大人の男性になった今の方がかっこいいな〜とジロジロと見てしまいました。男性陣は会見中ほとんど渋い表情をしていたのですが、ディカプリオは思わず話に熱が入り、毎回長い回答をしてしまう自分が恥ずかしくて、ときどきはにかんでました。その笑顔は少年っぽくて、かわいかったです。かっこよさとかわいさと兼ね合わせたディカプリオ、私のなかで株が上がりました。ってそんなんどうでも良いんですけどね(笑)。

で、会見ではいろいろな質問がされましたが、抜粋してご紹介します。

Q1:劇中でエディット・ピアフの曲が効果的に使われていますが、映画『エディット・ピアフ〜愛の賛歌〜』でオスカーを受賞したマリオン・コティアールさんが出演していることと何かしらの繋がりはありますか?
A(クリストファー・ノーラン):実際に脚本を書き始めたのは10年前で既にエディット・ピアフの曲は(構想に)入れていました。マリオンさんが今回出演されたことは偶然で、一旦(曲を)変えようと思いましたが、これは良い意味でのコネクションがあって、良い偶然ではないかと思い、そのまま曲を使うことにしました。

Q2:今回のような斬新なビジュアルイメージはどういったところからくるのですか?
A(クリストファー・ノーラン):昔から非常に夢というものに興味がありましたし、夢がどういったプロセスで展開していくのか、そのなかで描かれる、つまり心の中の世界のディテールに興味がありました。そして人間はそれを経験している事実があります。ですから、私が映画のなかで描いたイメージは夢が現実に感じられるということに基本を置いています。本当に起こりえる現実性がありリアルなものでなくてはならない。それに一つずつ変化を加えていき、例えば重力がなくなるとか、道が崩れるとか、非常に現実性がありつつ、そういったものに少しツイストを入れています。

『インセプション』来日したレオナルド・ディカプリオ

昔はもやしっ子みたいだったのにいつの間にかガッチリ系に

Q3:お気に入りのシーンは?
A(レオナルド・ディカプリオ):毎日が驚きの連続でしたので、これはというシーンを選ぶのが難しいですが、雪崩が作り出されたり、360度回転するセットが我々を待っていたり、シャンゼリゼのカフェでお茶をしていると周囲のものをすべて爆発されたり…、キャストとしては毎日何かあると思って期待を膨らませて現場に行くような撮影だったんです。そのなかでも一番楽しかったのは、監督とともに創り上げたこのスペクタクル作品のなかで描くことのできたキャラクターのエモーショナルな旅の部分でした。夢の中に人間が入り込んで、ある人生を生きてしまう、そして異世界で過去を持つ…というキャラクターたちが登場するのですが、共演の方ともいろいろなおもしろい演技論を交わしました。マリオンや渡辺さんとも深く話しましたが、もうこういう会話を他の俳優さんとは交わすことはないと思えるような非常にシュールでちょっと実存主義的でビザ−ル(奇妙)な会話をしました。それを見事こういうかたちで映画に取り入れられたことが僕にとっては光栄です。

『インセプション』来日会見にて渡辺謙

ちょいちょい場を和ませてくれた渡辺謙

A(渡辺謙):僕もこれはというシーンを一つ選ぶのは難しいことです。ただクリスは007の大ファンでして、僕の役はジェームズ・ボンドみたいにやって欲しいと言いましたが、残念ながらボンドガールは脚本には用意されておりませんでした。

Q3:『市民ケーン』やほかのものからの参照がありましたか?
A(クリストファー・ノーラン):短く言うとイエスです。夢と映画の関連性はすごくあるし、シンボル的なものを参照するとしたら、ナレーションの部分も含めて関連性はあります。

というわけで、おちゃらけキャラは一人もいなかったので結構真面目な会見でした。あとはハリウッドのプロデューサーとして女性が活躍しているのが個人的には嬉しかったです。質問のなかで「誰かの夢に入るとしたら?」と聞かれて、製作のエマ・トーマスは、「子供が怖い夢を見たと言ったときに、それを私が見ても本当に怖いのか確認してみたいので、入るとしたら子供の頭の中ですね」と答えていましたが、母、プロデューサーを両立されているようで、働く女性としては、こういう女性の活躍は心強いなと思いました。

以上、『インセプション』記者会見レポートでした。楽しかった〜。

『インセプション』2010年7月23日全国公開
配給:ワーナー・ブラザース映画

公式サイト www.inceptionmovie.jp

上記ほか、トーキョー女子映画部サイトにて『インセプション』情報掲載中

映画批評&デート向き映画判定:http://www.tst-movie.jp/hh01_a/hh01_a_inception.html

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