『ミュージアム』ジャパンプレミア、小栗旬、尾野真千子、野村周平、丸山智己、松重豊、妻夫木聡、大友啓史監督
2016年10月13日、会場に集まったマスコミや、観客達は皆、雨カッパ姿という異様な雰囲気のなか、話題作『ミュージアム』のジャパンプレミアが行われました。これは本作に登場する犯人=カエル男がいつも雨の日に犯行に及ぶことにちなんだ演出で、今日のイベントで、これまで謎とされていた“カエル男を演じた人物”を明かすという目玉が用意されていたのでした。そして、舞台に雨が降る演出のなか、登場したのはこの人!
妻夫木聡の登場に、会場中が湧きました。会場のファンの大きな歓声を聞いて妻夫木は「カエル男を演じさせて頂いた妻夫木です。カエル男を発表する際に、野村周平の歓声より低かったらどうしようかとドキドキしてたんですが、良かったです(笑)」と挨拶。妻夫木が顔を出した際に、舞台脇で控えていた他のキャスト達が「ブッキー!イエーイ!イエーイ!」と茶化しながら声援を送っていたのが微笑ましく、恐ろしいストーリーの作品ながら現場はとてもチームワーク良く楽しかったんだろうなと想像できました。
主演の小栗は撮影時について「追い詰められていく役だったので撮影している最中はとてもしんどかったです。なかなか切り替えるのが難しく、しんどいなと思う時間も多かったです。途中で監禁されるシーンもあったので、その時は自分も監禁してくれと言って、ちょっと監禁生活を送っていました」と振り返りました。
そして、本作のカエル男が相手の弱みや後ろめたいところを強調して刑を与えるという設定から、撮影現場や身の回りの事で、“これは有罪だなと思う出来事”を聞かれると、メインキャスト達は下記のように答えました。
<小栗旬>
雨がすごく降るシーンがあって、監督から「ここだけは絶対目を開けてて」と言われたシーンがありました。でも雨が降り過ぎていて目も開かないし、初めてこういう所に立って「溺れるかも」と思いました。あれはなかなかの有罪だったと思います(笑)。
<妻夫木聡>
カエル男を演じるにあたって、監督から「彼は完璧主義者なんだよね。で設定としてむちゃむちゃ身体を鍛えて欲しいんだよ。部屋のなかにトレーニングマシーンとかいっぱい置いて、ずっと身体を鍛えているシーンを撮ろうと思うんだ」って言われて、僕は「わかりました!」って。だから、3、4ヶ月くらいずっと週に3回ほどジムに通って現場に入ったんですが、そのシーンは撮らなかったですね。セットも無かったし(笑)。ちょっとタンクトップになって二の腕が映るシーンはあったんですが、それくらいでしたね」ということで、監督が有罪。
<野村周平>
僕が宙ぶらりんになるシーンがあるんですけど、ビルの11階くらいの高さのところでワイヤーで吊って撮影してたんですが、お昼休み以外はずっと吊されてたんですよ。11階ですよ。でも大友監督の試練かなと思って耐えてたんですが…。監督が有罪ってことで良いですかね(笑)。
と、3名が大友監督を有罪と証言しました(笑)。そんな監督は「いいよ、俺が有罪ってことで(笑)」と言いながら、この作品で一番こだわったことについて、「全部こだわっているので難しいですが、カエル男ですね。(後ろに立っていたカエル男達を指して)このコスチュームで日常のなかに入ったときに、この辺(他のキャスト達が演じた役)は日常なんですよ。刑事の話だし、家族の話だし。そこにカエルのマスクが入ってきたときに浮かないように、カエル男がマスクを含めて本当に存在して顔の見えない恐怖となるようにしました。皆、極限に追い込まれていく芝居なので、それぞれの俳優達が限界ギリギリでぶつけ合っている様子をハラハラドキドキしながら観て欲しいです」と締めました。
本編は本当に緊張感が最初から最後まで続くサスペンス・スリラーに仕上がっていて、まさに監督の言葉通り、追い込まれた人間の限界を見せられているような心境になります。カエル男もエンドロールが流れてくるまで妻夫木聡とわからないくらいの変身ぶりで本当に見応えがありました。ぜひ、皆さんもこのスリルを劇場で存分に味わってください。
『ミュージアム』
2016年11月12日より全国公開
配給:ワーナー・ブラザース映画
公式サイト
© 巴亮介/講談社 © 2016映画「ミュージアム」製作委員会
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