『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』メリル・ストリープ、フィリダ・ロイド監督来日
2012年3月7日、本作の主演で見事アカデミー賞主演女優賞を受賞したメリル・ストリープと、監督のフィリダ・ロイドが来日しました。メリルは62歳、監督は52歳ですが2人とも生き生きとしてステキでしたが、思わず監督のミニスカートに目がいきました(笑)。50代でミニスカートにオレンジのタイツとは、日本ではなかなか着こなせないですよね…これ嫌みじゃなくて本気で褒めてますよ。
で、やっぱりメリル・ストリープが本作でアカデミー賞主演女優賞を受賞したこと、今回は実在でまだご存命の人物を演じていることなどから役作りについては聞きたいところですよね。それについてメリルは「私はアメリカ人なので英国ではアウトサイダーです。その私が英国で愛され、そして批判された女性を演じるということは難しいことでした。この映画ではお歳を召してからのサッチャーさんも描いていますが、彼女の知られていない日常とよく知られている彼女のイメージとを融合させていくのが難しかったです。過去に実在の人物を演じたことはありますが、サッチャー元首相はご存命という点で今までとは違い、さらに責任も加わったと思います。実在の人物を演じるときは正確であること、真実に近い像を作っていくことを心がけています。彼女は公の人物で政治家ですが、1人の人間として生きたことと、自分を重ね合わせられるような演技をしたいと思いました。伝記物は「この人は成功した!」という描き方の映画が多いですが、彼女の日常を見つめているという点でこの映画を興味深いものにしていると思います。私が自分自身を学ぶユニークな機会、親世代のことも学べました。私にとって学ぶべきことが多い作品でした」と答えました。たくさんの作品に出て名実共に名優と言われても、まだまだいろいろな経験から吸収し学ぶという実感を持って仕事に取り組むメリル・ストリープも本当にステキですよね。女性の鏡です。
そして、この日は鏡びらきを行いました。2人のはしゃぎようがかわいかったですが、こうやって何でも楽しもうとする姿勢が若さというか、輝く秘訣なんでしょうね。鏡びらきのときにはメリルの「やるぞ!」という表情、監督のガッツポーズなど“男前な”一面も見られて楽しかったです。この2人のようにステキな女性が主軸となって作った映画という点、ただの伝記ではなくマーガレット・サッチャーの女性としての生き方を描いている点で、本当に女性にぜひ観て欲しい作品です。
『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』
2012年3月16日(金)より全国公開
配給:ギャガ
トーキョー女子映画部での紹介記事
映画批評:http://www.tst-movie.jp/hh07_ma/hh07_ma_MargaretThatcher_ironlady.html
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