『ダーク・シャドウ』ジョニー・デップ、ティム・バートン監督来日会見
2012年5月13日、本作のPRで来日した2人。2人がタッグを組むのは今回で8回目。そんな息がぴったりの2人に「これまで意見が食い違ったことはありますか?」という質問がありました。それについて監督は「毎回ジョニーと仕事をすると、全く異なるキャラクターを演じてくれるので、8人別々の人と仕事をしているような感じです。彼とは『シザー・ハンズ』からの縁ですが、今までもめることもなく一緒にやってきました。お互い、物事に対してのアプローチの仕方がとても似ているからだと思いますが、例えば、ジョニーがメモをした脚本をもって私のところに話をしにくるときに、私が考えていたのと全く同じようになっていることがあります」と答えました。ジョニーは「初めて彼に会ったときから、繋がりを感じました。『シザー・ハンズ』の役をもらえたのはティムがスタジオと闘ってくれたからで、僕が本当にやりたかった役で、僕の仕事を決めてくれたのもこの映画ですし、この役です。だからとても彼には恩を感じています。ティムはフィルム・メーカーという範囲を超えて、作家性のあるアーティストであり、真の意味の映画界の希少な映像作家です。独創性な世界観を持っていますし、彼をずっとそばで見てきて、どんどん映画の幅を広げてきたのをみて、自分の世界観、キャラクターたちを深めてこられたのが僕にとっての幸せです」と語りました。2人がタッグを組むことで独特の世界観ができ、これまでもヒット作をたくさん出してきましたが、ジョニー・デップとティム・バートン監督は運命的に出会ったと言っても良さそうですね。
そして、本作は1960年代に放映されていたテレビシリーズの映画化ですが、2人とも大ファンだったとのことです。ジョニーはバーナバス・コリンズというキャラクターに夢中でだったそうで「バーナバスはなりたくもないのに、ヴァンパイアにさせられたというキャラクターだったので、映画化するときにその雰囲気を映画に持ち込みたいと思いました。陸に上がった魚のような雰囲気のキャラクターなんです。18世紀後半という非常にエレガントな時代から、1972年に蘇るわけですが、この時代は映画、音楽、芸術、ファッションなどあらゆる点で奇妙なものが流行していた時代です。ティムと僕は当時は普通とされていることがばかげていると思いました。そういうのを今回持ち込んでおもしろかったです」と語りました。
次にティム・バートンは、数々の映画監督がヴァンパイア映画を撮っていること、ティム・バートン監督自身も本作以外にヴァンパイア映画『リンカーン/秘密の書』で製作を務めていることについて質問されると、「たしかにトレンドはあると思いますが、私たち2人にとっては特に私は5歳の頃からトレンディなものだと思ってました。今回は“ヴァンパイアでいたくないヴァンパイア”というので違った角度から描くのがおもしろいと思いました」と語りました。
本作はヴァンパイア映画とは言っても、ファンタジックでファッショナブル、かつコミカルな内容になっていて、ユーモアがたっぷりです。監督が意図したように角度の違ったヴァンパイア映画となっています。ジョニー・デップ以外にもミシェル・ファイファー、ヘレナ・ボナム=カーター、エヴァ・グリーン、クロエ・グレース・モレッツと美しい女性陣キャストが豪華出演というのも見どころです。
『ダーク・シャドウ』
2012年5月19日より全国公開
配給:ワーナー・ブラザース映画
トーキョー女子映画部での紹介記事
映画批評&デート向き映画判定:http://www.tst-movie.jp/hh04_ta/hh04_ta_darkshadows.html
©2012 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED
トーキョー女子映画部サイトに戻る→ http://www.tst-movie.jp/index.html
最強コンビの原点『シザー・ハンズ』でチャンスをくれたティム・バートン監督にジョニーが感謝 はコメントを受け付けていません