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07 6月

岩田剛典、意外な天職を発見!?『Vision』

Posted in 未分類 on 07.06.18 by Merlyn

映画『Vision』完成披露イベント、永瀬正敏、岩田剛典、美波、森山未來、夏木マリ、河瀬直美監督映画『Vision』完成披露イベント、永瀬正敏、岩田剛典、美波、森山未來、夏木マリ、河瀬直美監督

 

映画『Vision』完成披露イベント、河瀬直美監督大自然を舞台に、壮大な物語が展開する本作を初めてお披露目するイベントに、監督、キャストが一同に集まりました。初めて観客に披露する気持ちを聞かれた河瀬監督は、「スタッフなど今まで観た人の中には、これは神話、ファンタジーと言う方もいますし、ここにいる主演の永瀬君でさえ、初号試写が終わった後に“え?”って言ったくらい、(観客の方に)何が届くのか、私にもわからない作品ではあります。森に入っていくということは、その旅の途中で何かがあるわけで、何を得るかはわからないけれど、帰ってきた時には必ず違う自分がいるのではないかと思っているので、(本作を観た)皆さんの変化を楽しみたいと思っています」と、ワクワクした表情を見せました。

映画『Vision』完成披露イベント、永瀬正敏続いて永瀬は「また興奮して寝られないかも知れないですね。皆さん、どういう感想を持たれるのか。本当に試写を観て、驚いたんですよね。監督はたぶん異次元からいらしているので」と話しました。そして会場を見渡して、河瀬監督は「私の映画を観るシニア層があまりおらず、これはどういう反応になるのか、正直楽しみですね」とコメント。そこへ永瀬が「(会場に若い方が多い理由を)そこに原因の…」と言って、岩田を指し、岩田は「楽しみです(笑)」と返しました。

映画『Vision』完成披露イベント、夏木マリ神秘的な役柄を演じた夏木は、「また“人じゃない”役をやらせて頂きました(笑)。奈良の歴史が千年あるとすれば、私が演じたあきさんという人にも千年の歴史があって、山と一体…というか、山です。山の生活は私達俳優陣には、過酷でした。でも、それが画になるとすごく美しくて。あきさんは自然と一緒に生きている女ですが、私は都会の女なのでそういうことを感じることはなかったんですが、2週間、奈良の吉野に寝泊まりして、本当に自然って有り難いし怖いし、素敵だなって改めて思った映画です」と当時を振り返りました。

映画『Vision』完成披露イベント、岩田剛典自分が何者なのか気付いていく役柄を演じた岩田は、今回の経験で自身に変化はあったかと聞かれると、「山守のなかでも特殊な伐採を生業としている人物を演じたんですが、ロープ一本で木を登っていって、その先の木をノコギリで切るというシーンを吹き替えを使わずに、自分でやりたいというのがありまして、本番までに数日間練習しました。意外とすぐに上達できて、もしかして向いてるのかなと思いました。なので、もし転職するなら山守かなと、新しい発見がありました」と話しました。やっぱり身体能力が高いと、何でもできちゃうんですね!

映画『Vision』完成披露イベント、美波次に、フランスでも人気の河瀬直美の作品に出演した感想を聞かれた美波は、「『あん』『光』がフランスで上映された時にもとても反響があって、周りの人に(河瀬監督作品に出演するよって)言ったら、驚かれました。不思議だなと思ったのが、日本人にしか理解されないような内容、言い回し、風習が、少なくともフランスの人から観て、それが美しかったり、悲しかったり、わびさびが伝わっているんだなっていう実感を、すごく目の当たりにしました。自分が半分外国人なのに出られるっていうのは思っていなくて、とても嬉しかったです」と答えました。そんな彼女について河瀬監督は「彼女はジュリエット・ビノシュが演じたキャラクターのアシスタントを演じているんですけど、即興で翻訳しないといけなかったんですよ。フランス語を日本語に訳して、その逆でも訳して、すごく大変だったんですけど、フランス語もちょっとおかしいし、日本語もちょっとおかしいっていうことが結構ありました(笑)」とツッコミを入れました。それに対して美波は「(日本語もフランス語も)どっちも苦手です(笑)」と照れながら、「ジュリエットさんは役作りのために、ものすごく興味を深く掘る方なので、神道を教えてとか、日本の宗教はどういうことかと聞かれ、自分でも日本語でちゃんと説明できないことをフランス語で説明するのは、すごく難しかったです」と、舞台裏についても明かしました。

映画『Vision』完成披露イベント、森山未來森山は、河瀬組での撮影について印象を聞かれると、「3日間の撮影で、後半の台本だけ渡されて、その時には役名もなかったんですが、とりあえず吉野に来てということになって、話し合って、じゃあ(名前は)岳でいくかって決まっていって、その攻め具合が好きでした。吉野の山っていうのも影響してると思うんですが、森がすごく密度が高い気がしたんですね。漁師でもあったし、山守も兼任してるっていう役柄だったので、山のことも教えてもらって、吉野の樹林の仕方がそうだから、木が多いってことも教えてもらったんですけど、それだけじゃない、妖気じゃないけど、何か滲み出ている感じ、そのエネルギーに圧倒されました。そこに没入していく感覚と、現場を巻き込んでいく河瀬さんの呪術師のようなニュアンスが良かったですね。たった3日間ですけど、催眠術にかけられたような、帰りの道すがら、幻覚を見ていたんじゃないのかという気分にさせられました」と話しました。

映画『Vision』完成披露イベント、永瀬正敏、岩田剛典、美波、森山未來、夏木マリ、河瀬直美監督最後に河瀬監督は、「今回フランス語と日本語と英語が入り乱れるんですけど、目、心、ニオイ…そういうもので表現しました。彼らは本当にまぐわっていた。それを存分に楽しんでください」と締めました。皆さんのお話から察する通り、とてもスピリチュアルな描写が印象的な本作ですが、フラットな気持ちで観て、この不思議な世界に没入してください。

映画『Vision』完成披露イベント:2018年5月17日取材 TEXT by Myson

 

映画『Vision』ジュリエット・ビノシュ/永瀬正敏『Vision』PG-12
2018年6月8日より全国劇場公開
公式サイト
©2018“Vision”LDH JAPAN, SLOT MACHINE, KUMIE INC.

 

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