映画『アントマン&ワスプ』東西横断スペシャル・ファンミーティング:ポール・ラッド、エヴァンジェリン・リリー、ペイトン・リード監督/宮川大輔(日本語吹替版 ウーFBI捜査官役)、中川大志(ファン代表)
本作のPRのため、主演のポール・ラッドと、エヴァンジェリン・リリー、ペイトン・リード監督が来日し、ファンを招いたイベントに登壇。
ファンからの質問で「次の“アベンジャーズ(4作目)”に向けて、『アントマン&ワスプ』のここに注目して欲しいという点はありますか?」と聞かれると、リード監督は「“アベンジャーズ4”に関しては、僕から話せることは…何もないんだよね。ただこの作品で起こることが“アベンジャーズ4”にインパクトを与えるかも知れません。(ポールとエヴァンジェリンに対して)…っていう言い方で良いかな?」と、ネタバレに注意を払いながらコメント。するとポールは「イエス。エンドロールが終わる、その最後の最後の瞬間まで画面を観ていてください。そうすればもしかしたら、皆さんが気になっているいくつかの問いに対する答えがあるかも知れません」と加えました。
続いて、宮川大輔と中川大志が登壇。中川大志から、ポールとエヴァンジェリンに「1.5cmの目線、世界をイメージするためにした役作りなどがあれば教えてください」と質問。エヴァンジェリンは「一度あるシーンを撮影している時に、ペイトンが私のために、グリーンの巨大な太ももを作ってくださったんですね。その太ももの上に私が乗っているような状況がありまして、自分がどれだけ小さいものであるか、その巨大な緑の太ももからその人の顔を見上げるとどうなるのかというのを演出してくださいました」と現場の状況を振り返りました。ポールは、「時々、目線があるべきところにテープを貼ったりはしました。あとは演出で、例えば巨大な足に踏みつぶされそうになっているとしたら、それをよけようとしたり、かなりの部分は想像力ですよね」と返答。中川も「僕も身長が15cmの女の子と恋をするという物語をやったことがあるんですけど、すごく難しかったので、ちょっと気持ちがわかります」と返しました。
宮川は、「あらゆるところに笑いの要素が散りばめられていますが、笑いの演出はどのようにアイデアが生まれてくるのでしょうか?そして、世界中の観客が観るということで、世界共通の笑いとして意識したシーンはありますか?」という質問をしました。リード監督は「脚本を練っている段階で僕等が最初にやったことは、自分達がファンとして『アントマン&ワスプ』で観たいものって何だろうと連ねていくことだったんですね。当然、小さくなってしまったり、大きくなってしまったり、アントマンとワスプのいろんなコンビネーション、サイズ感の違いも含めて作ることができるので、そこから実はアクションのシーンを作っていきました。だから、今回のアクションというのは非常にコメディだったり、そういった部分から始まっているんです」と語り、宮川は「そっからできてるんですね。へ〜スゴいなあ」と感心した様子でした。ポールは「ユーモアというのは、確かに文化や言葉が違うとうまくハマらないことも多いんですよね。でも、僕等は、世界というよりも英語圏で通じれば良いなと願っていたくらいなんです(笑)」とジョークを交えて返しました。続けて、エヴァンジェリンは「この作品のために世界中を訪問していますが、ポール・ラッドのユーモアは文化を問わず、通じています」とポールを讃えました。
さらに中川が「僕も役者としてヒーローを演じてみたいという夢があるんですが、ヒーローを演じる上でお2人が1番大切だと思うことを教えてください」と投げかけると、エヴァンジェリンは「1番大切にしていたことは、自分が演じているキャラクターの人間味、人間性です。特に超人的な瞬間であっても、彼女の弱さ、脆さ、不安、恐れを持っているところ、彼女が弱い時こそ、そこで彼女が1番強くなれるんだというのを感じていました」と答えました。ポールは「僕にとって、何十年も活躍してきた、愛されてきたキャラクターを演じられるというのは大変光栄です。ご存じのようにファンの方もたくさんもいらっしゃって、情熱的ファン・ベースのあるユニバース、世界の一部をなしているキャラクターでもあるわけです。役者としてキャラクターを演じる時は、自分なりのキャラクターを作り上げたいという気持ちも確かにありますけども、こういうキャラクターを演じる場合は、原作をリスペクトし、大切にすることがポイントなのではないかと思います」と話しました。
最後に、3人がこれから大阪にも行くということで、こういうのをやったらウケるということはあるかと、アドバイスを求められた宮川は、「こうやって歩いていったら…」と、坂田利夫の“あほの坂田”の歩き方を伝授。すると、エヴァンジェリンが即座に完璧に真似てみせました(笑)。皆、これは真似が難しいと思っている雰囲気でしたが、さすがですね!この姿を見た宮川は「できはりました!坂田師匠も喜ばはると思います」と絶賛。この後、ポールも加わり2人であほの坂田歩きをしたのが咄嗟だったので、シャッタータイミングが間に合わずでしたが、2人とも本当に終始ノリが良くて素敵でした。
そして大阪へのミッションが無事達成できるようにと、ポールとエヴァンジェリンに、御守りがプレゼントされましたが、袋状になっているので、エヴァンジェリンが「開けてもいいの?」と中を覗こうとしました。会場にいた日本人皆が、“ダメ、ダメ”とヒヤヒヤしていたところ(笑)、宮川は「その中に神様がおられますから」と制止。エヴァンジェリンは“Sorry”と言いつつ、「教わりたい言葉ができました。ソーリーは何て言うのですか?」と聞き、宮川が関西弁で「ごめんなさい」とレクチャーすると、エヴァンジェリンは関西のイントネーションをそのままに「ゴメンナサイ」とリピートしました(笑)。他にもポールとエヴァンジェリンは、その場でいろいろな事を習うとすぐに一度でやってのけていたので、スゴいなと思いました。さすが役者さん、勘が鋭いんですね!楽しいファンミーティングでしたが、作品もアクションとユーモアがたっぷり詰まっていて必見ですよ。
映画『アントマン&ワスプ』東西横断スペシャル・ファンミーティング:2018年8月21日取材 TEXT by Myson
『アントマン&ワスプ』
2018年8月31日より全国公開
公式サイト
©Marvel Studios 2018 All rights reserved.
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