2014年5月19日、本作の主人公ノアを演じたラッセル・クロウが緊急来日しました。5日ほど前にダーレン・アロノフスキー監督が来日したばかりでしたが、これは嬉しいサプライズ。今回は一般のお客様も入った舞台挨拶で、ラッセル・クロウのファンも大勢駆けつけていました。
MCより「先日監督が来日したときに、ラッセル・クロウしかノアを演じられないと話していたのですが、ノアを演じてみてどうでしたか?」と問われると、ラッセル・クロウは「ノアが神に与えられた任務をどう遂行していくのかだけに集中してキャラクターを作りました。複雑な面がたくさん含まれている役でしたが、私の視点で家族関係や、彼の信念などを見出しました。監督が私にしかこの役ができないと言ってくれそうで、大変光栄です。でも私は撮影が始まったときに、今までの役者経験のなかで一番大変な撮影だと思ったし、どうしてこの仕事を受けたんだろうと呪いました(笑)。きっと皆さんもこの映画を観るとなぜ私が一番大変だったのかがわかると思います」と語りました。続けて「一番大変だったシーンはどこでしたか?」と尋ねられると、「雨ですね。1日12時間ずぶ濡れになりながらの撮影でした。ニューヨークの冬の水ですから、本当に氷つくような冷たさでした」と話しました。雨のシーンは映画のなかで重要な役割を果たしていますが、こんなにも長時間の厳しい撮影だったことに驚きです。
また会場のお客さんより「エマ・ワトソンとの共演でしたが、彼女の印象は?」と質問されると「エマは本当に素晴らしかったです。彼女は今までもいろいろな経験を積んできましたが、今回は特に大きな役でチャレンジだったと思います。撮影中私たちは本当に親子のような関係で、すごくハードな撮影のなか、日曜日だけエマと一緒にブロードウェイのダンスレッスンを受けに行っていました。あのハーマイオニーと踊るのが唯一の楽しみでしたね」と笑顔でコメント。最後にラッセルより「まずお詫びしておきますが、もしこの映画のなかの私が皆さんにとってちょっと頭にくるとか、怖かったらすいません。でもこの映画は監督のフィルムメーカーとしての最高の作品となっています。撮影は確かに大変でしたが、お客さんが観るのも大変な映画だと思います。いろいろなことが起こるので、観終わって次の日に起きてもきっとこの映画のメッセージについていろいろ考えると思います。ぜひ監督の素晴らしい作品を堪能してください!ちなみにこのなかで『レ・ミゼラブル』をご覧になった方はいますか?」と観客に向け問うと、大多数が挙手。すると「その映画とこの映画は違います(笑)!」と話し、笑いと拍手に包まれ舞台挨拶が終了となりました。
その後ラッセル・クロウは、自ら観客席のファンのもとへ向かい、握手に写真撮影に応じるなどのファンサービスを行い、ファンは大喜びの様子でした。ちなみにこの日集まったファンのなかには、ラッセルがオーストラリアに持つラグビーチームのキャップを被った方もいました。ラッセルは映画の撮影時よりもややぽっちゃりしていて、ニコニコ話している様子がかわいかったです(笑)。ラッセルの話のなかにもあったように、ノアの家族関係や信念といった人間ドラマの部分、そしてスケール感たっぷりの大雨のシーンなど見応えたっぷりの本作。ぜひ大きなスクリーンで観て、世界観をご堪能ください。
『ノア 約束の舟』
2014年6月13日より全国公開
配給:パラマウント ピクチャーズ ジャパン
©2014 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
トーキョー女子映画部での紹介記事
辛口?甘口?映画批評&デート向き映画判定
http://www.tst-movie.jp/hh05_na/hh05_na_Noah_yakusokunofune.html
ダーレン・アロノフスキー監督来日記者会見
http://tst-movie.jp/reportblog/?p=2204
映画を処方:vol.15 どんなことにもいつも選択の余地がある
http://www.tst-movie.jp/doctor/dct15.html
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ラッセル・クロウ緊急来日!大変な撮影のなかの唯一の楽しみを語る はコメントを受け付けていません