『アサシン クリード』来日イベント、マイケル・ファスベンダー/斎藤工(日本語吹き替え)
本作のPRで、マイケル・ファスベンダーが来日し、ファンを迎えたスペシャル・スクリーニングに登壇しました。映画のPRでは初来日となりますが、来日自体は2度目だそうです。そんな彼は「日本をすごく気に入りました。日本料理は、イタリア料理と並んで僕が一番好きな食事です」と話し、日本のデザインや建築物、人間同士のリスペクト、規律を重んじるところも気に入っているようで、本当に皆優しくしてくれてフレンドリーだと日本の印象を語りました。
本作は現代と15世紀を行ったり来たりするストーリーですが、見どころについては「ゲーム・ファンの皆さんには、ゲームのなかの武器がかなり出てくるので楽しみにして欲しいです。あと、アニムスという機械が映画のなかではだいぶ変わっていて、新しくしています。ユービーアイソフトは、この映画のバージョンを今度はゲームに取り入れるという情報もあります」とゲーム・ファンに嬉しいニュースも提供してくれました。またマリオン・コティヤールや、ジェレミー・アイアンズなど、各国を代表する名優との共演については、「ジェレミー・アイアンズは伝説的な俳優で、彼の世代を代表する俳優です。声の質が素晴らしいのと同時に、言葉の使い方が素晴らしいと思います。マリオン・コティヤールは、『マクベス』で共演して以来2度目の共演ですが、彼女が持ち込んだものは本当に素晴らしいですし、本当に良いチームワークができていたので、彼女が参加してくれたことでこの映画の質が高められました」と2人を称賛しました。
そして、ここで日本語吹き替え版でマイケル・ファスベンダーが演じる主人公の声を演じた斎藤工が登壇。ファスベンダーを目の前にして斎藤は、「あまりにもステキな笑顔で悩殺されそうです。たまらないですね」とコメント。今日はファスベンダーが主役の舞台挨拶であることを強調して、「今日は邪魔しないように、お吸い物のような気持ちでここに寄り添いたいと思います」とユーモラスなコメントで場を和ませました。そのコメントについてファスベンダーは、「とても良いコメントだったので、僕も使いたいと思います」と褒め、ノリの良い一面を披露し、さらに斎藤が“I’m soup”と言うと、“Tasty(美味しい)”と返し、登壇して即効見事なコンビネーションを見せてくれました。もともとマイケル・ファスベンダーのファンで全出演作を観ているという斎藤工は、彼を魅力のミルフィーユだと例えていましたが、彼との共通点について、「web情報だと、身長と体重が同じで、トム・ウェイツ、ザ・チーフタンズが好きっていうのが本当だったら、それだけ共通点です」と嬉しそうな表情。ファスベンダーは斎藤についての印象を「イケメンですね。初めてのデートで良い出だしだと思います。この後一緒に食事でも行きましょう」と言うと、斎藤は(新宿の)ゴールデン街に連れて行きたいと返しました。渋いところをチョイスしますね〜(笑)。でも、海外の映画人にはとても興味深いところだし、ナイスチョイスですね!
斎藤工は監督も務めることがあるし、本作でマイケル・ファスベンダーは製作も担当していて、映画を作る側もやっているという共通点がある2人。そんな視点で斎藤は「ゲームの世界観が好きで映画化したそうですが、どういう点が気に入ったんでしょうか?また映画化を決めた理由を聞きたいです」と言うと、ファスベンダーは「まず最初に興味を持ったのは、DNA、遺伝子が持っている記憶という部分です。我々のなかには祖先の体験や知識が含まれているというところに興味を引かれました。あとテンプル騎士団とアサシン教団という非常に対立している組織というのが、映画としておもしろいテーマだと思いました。アクションの面で言えば、ゲームではパルクールというアクションがありますが、それを映画として観るのが楽しいと思いました。一番大変だと思ったのが、アニムスという機械がゲームのなかでは単なる椅子なんですね。それだけでは映画では物足りないかなと思ったので、それをどう見せるかがチャレンジでした」と返しました。続いて斎藤が「パルクールは忍者スポーツと呼ばれていたり、僕等(日本人)のDNAにも関係していると思っているんですが、どのようにパルクールのアクションの準備をしたんでしょうか?またやってみてどうでしたか?」と聞くと、ファスベンダーは「パルクールの練習を始めたのが38歳だったので、ちょっと年を取り過ぎていると思いました。でも、僕にとても合っているスポーツだと思ったのは、子どもの頃から走ったり、木登りをするのが大好きだったんです。本当のところを言うと、基礎のところだけを自分でやって、スゴイと思うようなシーンはプロのダミアン・ウォルターズがやっています。彼等のことを知らない方はぜひYouTubeで観てください。スゴイです!」と語りました。
また、2人の共演が観たいという司会のコメントに、ファスベンダーは「兄弟役が良いよね。あと警察官とか、無限大に可能性があると思います」と言うと、斎藤は「こういうのって、リップサービスもあるし、この場だけってことになると思うんですけど、それを本当に具体的にどう実現できるかを考えて、目の前にあることを頑張っていきたいと思います。企画はいっぱい持っていますので、監督、製作者の立場としてもオファーしてみようと思ってます」と意気込みを見せました。ぜひ斎藤工には頑張ってもらって、本当に共演を実現して欲しいですね。
そんな斎藤に、ファスベンダーからプレゼントということで、劇中で鍵を握る“エデンの果実”が用意されていました。この“エデンの果実”について聞かれると、マイケルは「フットボールに見えますね(笑)。自由意志がこの中に入っています」と説明。段取り的には丁寧に手渡されるはずでしたが、ファスベンダーにはフットボールにしか見えなくなっていたのか、何か企んだ顔。周囲のハラハラをよそに、斎藤へ投げました(笑)。ちゃんと受け取った斎藤に“Good catch”と笑顔。その後、「観客に投げれば?」とさらに遊びたそうでしたが、司会に強く止められて断念しました。少年のようなやんちゃなファスベンダーがとてもかわいかくて、ちょっと困りながらも笑顔でファスベンダーに調子を合わせる斎藤工もステキでした(笑)。本作についてファスベンダーは、「とにかくこの映画は、愛を注いだ作品で愛の結晶です。6年前にユービーアイソフトというゲーム会社と話を始めて、映画化しようということになりました」と語っていた本作。独特な世界観と、華麗なアクションで見応えがあるので、ぜひ大きなスクリーンでご覧ください。
来日イベント:2017年2月15日取材 TEXT by Myson
『アサシン クリード』
2017年3月3日より全国公開
20世紀フォックス映画
公式サイト
©2016 Twentieth Century Fox and Ubisoft Motion Pictures. All Rights Reserved.
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