『おじいちゃんはデブゴン』来日舞台挨拶、サモ・ハン(サモ・ハン・キンポー)/水島裕(ゲスト)
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ&アメリカ 天地風雲』(1997年製作/日本公開1999年)以来、20年ぶりの映画監督作で、『SPL/狼よ静かに死ね』以来、11年ぶりの来日を果たしたサモ・ハン。登場したサモ・ハンは、想像以上に大きくてビックリでしたが、生サモ・ハンを目の前にして感激で涙を流す女性ファンがいたり、この日のチケットは瞬殺で売り切れだったと聞くと、長く深く愛され続けているんだなと実感しました。そんなサモ・ハンは、11年ぶりに日本に来た感想を聞かれ、「たしかに長い間、日本には来ていませんでしたが、ずっと日本のことが気にかかっていて、香港にいても日本料理ばかり食べています。わっはっはっは!そして、日本にはずっと良い印象を持っています。日本の方たちは、親切で礼儀正しくて、日本で一緒に仕事をしたスタッフはとてもプロフェッショナルで、一生懸命に仕事をやってくれました。ぜひ、また日本でも映画を撮りたいと思っています」とコメント。
続いて、本作へのコメントを聞かれると、「一番こだわったのは、どうやって相手の腕を折ろうか?ということです(笑)。今回は、元特殊工作員でボディガードという役どころでした。要するに、普通のファイターではないわけです。要人などを守るのが役目であって、人殺しや殺し屋ではないので、相手を殺すことは考えませんでした。ただ、ほかのファイターのように相手が倒れて気絶すればいいということでもなくて、要人を守るために、相手がもう2度とこちらに攻撃できないようにするには、相手の骨なり足なりを折って動けなくする。そういうリアルな発想がありました」と答えました。なるほど、動きは同じように見えても、キャラクター設定とアクションの動きって、思った以上に綿密に考えられているんですね。映画監督だけでなく、アクション監督としても活躍しているサモ・ハン、さすがです!
次に製作にも名を連ね、出演もしているアンディ・ラウについては、「彼のほうから映画に出たいと言ってきたんです。もともとプロデューサーとしては入っていたのですが、私が昔の友達を呼んで撮っているのが楽しそうだなと思ったようで“僕にも役をくださいよ”と言ってきて。いろいろな役を提示してみたんですけど、もうちょっとアレがいい、コレがいいと言うので(笑)、最終的に(少女の)お父さん役になったんです」と裏話を明かしました。さらにユン・ピョウ、ツイ・ハーク、ディーン・セキなどの豪華メンバー出演の経緯については「私から1人ひとりに電話をして“おーい、ちょっと遊びに来ないかー?”と言ったら、皆が“いいよ、ヒマだから!”と言って集まってくれて、出てもらったんです(笑)。(司会の“サモ・ハンさんだから成し得たことですね”という言葉に対して)カール・マッカやディーン・セキは私が声をかけなければ出てこなかったかも知れませんね」と語りました。このノリはまさに香港映画ですね!劇中でもその楽しいノリが伝わってくるシーンがあるので要注目です。
最後はサモ・ハンの吹き替えの声を長年担当している水島裕がゲストで登壇。ずっと俳優を続けて欲しいという水島のリクエストに、まだ続けると答えていたし、今後の作品は、既に構想を練っていて、今年(2017年)7月か8月からクランクインしたいと言っていたので、ファンとしても一安心ですね。登場前に杖をついているように見えたので、ちょっと心配になりましたが、劇中では強いおじいちゃんを好演しています。アンディ・ラウがおねだりして得たお父さん役にもぜひ注目して欲しいですが、おじいちゃんのなかにいるアンディ・ラウが際立ってカッコ良く見えるので、おいしいところを持っていったなと思いました(笑)。そんなこんなで見どころ盛りだくさんなので、ぜひご覧ください。
来日舞台挨拶:2017年4月6日取材 TEXT by Myson
『おじいちゃんはデブゴン』
2017年5月27日より全国公開
ツイン
公式サイト
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