トーキョー女子映画部の取材リポート

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14 8月

さすが天才J.J.エイブラムス、難問にもうまく回答

Posted in 未分類 on 14.08.13 by Merlyn

『スター・トレック イントゥ・ダークネス』来日LIVEストリーミング会見、J.J.エイブラムス監督、クリス・パイン、ザッカリー・クイント、アリス・イヴ『スター・トレック イントゥ・ダークネス』来日LIVEストリーミング会見、J.J.エイブラムス監督、クリス・パイン、ザッカリー・クイント、アリス・イヴ

2013年8月13日、『スター・トレック イントゥ・ダークネス』のPR来日第二弾でJ.J.エイブラムス監督、ジェームズ・T・カーク役のクリス・パイン、スポック役のザッカリー・クイント、キャロル・マーカス役のアリス・イヴが記者会見を行いました。今回の会見はニコファーレで行われ、現場の模様をネットでライブ配信し、会場にも選ばれたファンが来場し質問できるというものでした。前半は監督が会見に臨み、一般参加者から「(1960年代に)ジーン・ロッテンベリーが作った、差別や戦争などをテーマにした『スター・トレック』と、現代のエンタテインメント性を取り入れた『スター・トレック』をどう融合させましたか?」という『スター・トレック イントゥ・ダークネス』来日LIVEストリーミング会見、J.J.エイブラムス監督質問が出ました。監督は「私は子どもの頃、あまり『スター・トレック』を観ておらず、実はファンではなかったんです。でもこの作品を手掛けるようになって、今は大ファンになっています。ロッテンベリーさんが作りあげた作品には、精神、キャラクター、状況、ファミリー、未知への旅立ち、対立、自己犠牲…そういったテーマが全て包含されています。でも今日でも非常に体験のある作品にしたいと思いました。だからオリジナルを変えるのではなく、現代のものにして、リアルにする、おもしろさやエモーショナルな部分を足していくということをしました。オリジナルは忘れてはいけないと思います。でも、ユーモアも今と昔は違うので、そういうところを意識しながら現代のものにしています」と熱心に答えてくれました。続いて記者からは「現実世界に対する批判、オバマ政権に対する一つの強いメッセージがあるのではと感じましたが、現実の世界のできごとが今回の物語作りに影響しましたか?」という質問が出ました。「ワオ!」と反応した監督は「こういう作品の場合、皆さんがいろいろな感想をお持ちになることに本当に感謝しています。SFの偉大なところはいろんなメタファーや寓話の部分が描かれる点です。今回のストーリーも政治的なことやいろいろなシチュエーションに置きかえて観ることができると思います。一番中心にあるのは人間性、愛、自己犠牲であり、恐ろしいことを皆で乗り越えるストーリー。それを乗り越えることでより強い絆が結ばれるというところは、いろいろな比喩にも取れると思います。でも、この映画はおもしろくて楽しくて3Dでエキサイティングで…というような作品ですのでぜひ多くの方に観て頂きたいと思います」と難題をうまく切り抜けました(笑)。監督はとても温かくて楽しい雰囲気の方でしたが、すごく頭が切れる人だというのもビシビシと伝わってきました。それにしても誰かに似てるなと以前から気になっていたのですが、この日じっと見ていて加藤茶に似てると気付きました(笑)。それはさておき、結構難しい解釈で観る方が多いという実感ですが、監督自身は楽しんで観て欲しいということに尽きるコメントでしたね。

『スター・トレック イントゥ・ダークネス』来日LIVEストリーミング会見、クリス・パイン続いて、キャスト3名が登場。クイッククエスチョンでは「最近覚えた日本語は?」と聞かれたクリス・パインは「オイシイ」と回答、次に「好きな日本食は?」と聞かれたザッカリー・クイントは「ラーメン」と答えていました。そしてアリスには「カークとスポックとどっちが好き?」と難問がきましたが「不公平な質問ね。でもやっぱりカークかしら」と返し、とても可愛かったです。そして、会場にいたファンからは3名に向けて「自分の役以外で好きなキャラクターは誰ですか?」と質問がありました。ザッカリー・クイントは「1人のキャラクターを選ぶのはとても難しいです。この作品の素晴らしいところは、それぞれのキャラクターがユニークで多様で、彼らが共同作業で人類のためによりよいことをする、キャラクターが一緒になってそれが実現する点だからです」と答え、クリス・パインは「敢えて言うと、ザックが演じているスポックなんですが、とても難しい役だと思います。葛藤も抱えていて、情熱的で感情も愛も持っているけどそれを全て抑えた状態でいなければいけないのは難しいと思います。でも素晴らしい役です」とザッカリーの『スター・トレック イントゥ・ダークネス』来日LIVEストリーミング会見、ザッカリー・クイント演技も含め褒め称えました。アリスは「“スター・トレック”の世界観はシリアスですが、コメディが好きな私はスコッティ(サイモン・ペッグ)が好きです。本作ではスコッティがヒーローとして活躍する場面も出てきますよ」と見どころも交えて語ってくれました。

キャストの3人の印象は、アリスはイメージ通りに可愛くて、クリス・パインは意外に華奢だなと思いました。劇中ではプレイボーイですが、会場ではアリスが着席するときなど手をとってエスコートするなど紳士ぶりも見られて好感度アップです(笑)。ザッカリー・クイントはスポックのイメージが強いせいか、黙っているときは超クールに見えましたが、ファンに手をふったり愛想がとても良くこれまた好感度アップでした。本作は壮大なスケールと、深いドラマ性を楽しめる一作で本当に見応えがあります。いろいろなテーマで観るのも良し、エンターテイメントとして気楽に観るのも良しですが、とにかく観ないと損ですよ。

映画『スター・トレック イントゥ・ダークネス』クリス・パイン、ザッカリー・クイント『スター・トレック イントゥ・ダークネス』

2013年8月23日(金)より全国公開

配給:パラマウント ピクチャーズ ジャパン

http://www.startrek-movie.jp

© 2013 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

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