『鑑定士と顔のない依頼人』来日舞台挨拶、ジュゼッペ・トルナトーレ監督
2013年10月22日、第26回東京国際映画祭開催中に『鑑定士と顔のない依頼人』のジュゼッペ・トルナトーレ監督による舞台挨拶が行われました。監督はこの日の朝に日本に到着したばかりだったようですが、疲れた顔一つせずにこにこしながら登場し、会場を和やかな雰囲気にしていました。
まずMCより「今回、脚本を書いたときは、始めから主人公をジェフリー・ラッシュだと思い描いて書いたのでしょうか?」と問われると監督は「脚本を書き始めたときは2人くらいの俳優を思い浮かべながら書いていました。でもいろいろと想像しながら書いているうちに、自分のなかで主人公はジェフリー・ラッシュだけに絞られました。脚本を書き終えて、実際にジェフリー・ラッシュに脚本を送ったところ一週間くらいで“ぜひやらせて欲しい”との返事を頂きとても嬉しかったです」と答えました。また現場で実際にジェフリー・ラッシュと一緒に仕事をしての感想について聞かれると「彼は非常に寛大な心の持ち主ですし、自分の仕事をどこまでも愛している人物なのでずっと一緒に仕事をしていたいと思いました。それに彼は自分の好きな人物像と出会ったときは何も顧みずにその役のなかに飛び込んでいきます。でもちゃんと遊び心もあり自分の役柄を楽しみながら演じていました。今回彼と仕事ができて本当に最高でした」と回答。脚本段階でキャスティングを絞っていただけのこともあり、主人公のヴァージル役はジェフリー・ラッシュにぴったりの役柄となっています。厳しい性格の主人公がだんだんと変貌を遂げていく様子に特に注目してください。
物語のエンディングについては「日本のお客さんは注意深いので、敢えて細かくお答えしません。偽りのなかにも必ず真実があるというのが本作のキーポイントとなっています」とヒントだけを答えました。この日の来場者がすでに本作を鑑賞していたこともあり、本当はもう少し内容についてのお話がありましたが、内容をなるべく知らない方がおもしろい作品なので敢えて詳細は書かないことにします。
本作はジェフリー・ラッシュ、ジム・スタージェス、ドナルド・サザーランドなどが出演のミステリー作品です。観終わってからかなりあれこれ考えさせられ、さらにもう一度確認作業として観たくなってしまう作品です。ぜひ劇場でトルナトーレ監督が仕掛けるミステリーに挑戦してください!
『鑑定士と顔のない依頼人』PG-12
2013年12月13日より全国順次公開
配給:ギャガ
© 2012 Paco Cinematografica srl.
トーキョー女子映画部での紹介記事
辛口?甘口?映画批評&デート向き映画判定
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