映画『ジョバンニの島』初日舞台挨拶、市村正親、仲間由紀恵、横山幸汰、谷合純矢、杉田成道(原作、脚本)、西久保瑞穂監督
2014年2月22日、映画『ジョバンニの島』の初日舞台挨拶が行われました。本作は実話を基にしたアニメーション映画で、第二次世界大戦直後の色丹島の人々の様子が描かれています。そして今回の舞台挨拶では吹き替えを担当したキャストと原作、脚本担当者、監督が登壇しました。
まずMCより「今は知ることができない色丹島の風景をどうやって映像化したのでしょうか?」と尋ねられると、監督は「色丹島には行けなかったのですが、ほかの島へ行ったり当時の資料を見たりして、あとは純平のモデルとなった得能宏さんに何度もお話を聞いて映像化しました。回想の風景の美術は海外の方に担当してもらい、その方が浮世絵を好きだということで今回のようなスタイルになりました」と語りました。原作者で脚本も担当した杉田成道は、本作について「この映画のなかで子どもたちは戦争という過酷な状況下でも、遊びを求め外国人でも分け隔てなく交流しています。その様子を観ていると、どこまでも夢を持って時代を越えていけるのではないかとも感じることができます。この作品を通じて世界と繋がっていき、戦争を追体験してもらえたらなと思います」とコメント。劇中ではロシア人の子どもたちと日本の子どもたちが自然と触れ合うシーンもあります。戦争をする大人たちに対し、目の前の現実をすんなり受け入れて心通わせていく子どもたちの姿には胸を打たれました。
また父親の声を担当した市村正親は「吹き替えのときは1人だったので孤独でしたが、完成した映画を観て、みんなと一緒に作ったんだなと感じることができました。この映画には微笑ましいシーンがたくさんありますが、僕は2人の子どもの父親なので親心に泣いてしまったシーンもありました。ぜひ多くの方に観て欲しいです」と話しました。さすがお父さんですね!市村正親は一緒に登壇した横山幸汰と谷合純矢にも、終始気を遣って緊張をほぐし舞台上でも“良きお父さん”を発揮していました。フォトセッション時にはわざとおもしろいことを言って、子どもっぽい冗談を言って子どもたちを笑顔にしていました。
そして佐和子先生の声を担当した仲間由紀恵は、「アフレコのときは杉田さん(原作、脚本担当)の熱い声援を受けて、なんとか乗り切ることができました。今回のお話を頂くまで、北海道でこんなことがあったという事実を知らず、本当はこんなに苦労されていた方がいたんだなと思いました。また純平と寛太たちが前を向いて頑張ったように、私も見習って諦めずに頑張りたいと思います」とコメントしました。そして兄弟の兄、純平の声を担当した横山幸汰はお気に入りのシーンについて「トラックのなかで寛太と一緒に話しているシーンが好きです。僕には妹がいるので、寛太に置き換えて想像しながら演技しました」と話しました。一方弟の寛太の声を担当した谷合純矢は「悲しいシーンは悲しい思いになって演技しました。たくさんの人に観て欲しいです」と話しました。この子役2人の声の演技は、本当に素で録っているんじゃないかと思うくらい上手でした!この日はちょっと緊張した様子でしたが、スクリーンでの2人の活躍ぶりには注目して欲しいと思います。
本作は色丹島で起きた事実を知るとともに、夢や希望を感じる素敵な作品です。この世界観に浸るためにも、ぜひ大きなスクリーンでご覧ください。
『ジョバンニの島』
2014年2月22日より全国公開
配給:ワーナー・ブラザース映画
http://wwws.warnerbros.co.jp/giovanni/
© JAME
トーキョー女子映画部での紹介記事
辛口?甘口?映画批評&デート向き映画判定
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市村正親が舞台上でもお父さん力を発揮!?『ジョバンニの島』初日舞台挨拶 はコメントを受け付けていません