映画『ジャージー・ボーイズ』スペシャルイベント、ゴスペラーズ
2014年9月22日、本作のスペシャルイベントが行われました。本作が1960年代に活躍した4人組ヴォーカルグループ、ザ・フォーシーズンズの実話をもとにしていることにちなみ、この日は日本を代表するヴォーカルグループ、ゴスペラーズが登壇。ゴスペラーズは今年で結成20周年を迎えるそうですが、そのキャリアを振り返り5人組グループとして本作に通ずる思いについて語りました。
映画は5人全員で鑑賞したそうで、北山陽一は「僕らもグループなので、グループをどう描くのかを興味深く観ていました。それぞれのキャラクターの感情がどう描かれているのかがすごく気になっていました。4人ともキャラがすごくはっきりしていて、それぞれに焦点があてられ、どんな気持ちだったのかが尊重されていたのが良かったです」と話しました。またMCより「映画のなかでは、ザ・フォーシーズンズのメンバーがお金や女性関係で揉めていましたが、皆さんは大丈夫でしたか(笑)?」と問われると、安岡優は「その話は、僕らがデビューするときにスタッフの方からお話がありました。グループの解散の理由は大抵、金か女だと。でもお金だけは、今の時点ならなんとかなるから、給料を5人でずっと割るのかどうするか決めなさいと言われました。そのときにすべての給料を5人で割ると決めたんですが、おかげで誰かがソロアルバムを出しても5人で割っています(笑)」とコメントしました。ほかにもグループ内では小さなルールもあるようで、陰口を本人がいない場で言っても良いとか、誰かが声の調子が悪くても特に何も言わずに自然とカバーするといった話もありました。
そして、この日は特別に“Sherry”をゴスペラーズバージョンで披露!しかも劇中のザ・フォーシーズンズと同じように振り付きで歌い上げました。やっぱり生歌って良いですね。5人のハーモニーがきれいに重なっていて、聴き惚れてしまいました。今年リリースされたゴスペラーズのオリジナルアルバム【The Gospellers Now】には“Sherry”(ザ・フォーシーズンズの曲のカバー)も収録されているようで、リーダーの村上てつやは「アルバムが先日リリースされて、映画も公開っていうこんなにラッキーなタイミングはありませんよね(笑)。誰かがシナリオを書いたんじゃないかってくらい偶然です。実はもうすぐツアーが始まるのですが、そのときにお芝居もやるんです。それが1960年代の音楽を志す若者という設定で、物語のキーとなる曲として“Sherry”を歌おうって決めたんです。その芝居のなかでは、ほかにも何曲かカバーを歌うんですけど、アルバムに入れるとしたら“Sherry”だよねってことで、オリジナルアルバムのなかに1曲だけ“Sherry”のカバーを入れました」と語りました。
ゴスペラーズは全員がおもしろいノリで、しかも一人一人がしっかりとキャラが立っていて、5人いても誰1人埋もれることのないバランスに感心してしまいました。劇中のザ・フォーシーズンズはメンバー内でかなり揉めるので、なおさらゴスペラーズの良いグループ関係が際立って見えました(笑)。
映画のなかでは、素晴らしい歌がたくさん聴けるのはもちろん、グループ内でのお金や女絡みの問題などの人間ドラマの部分も見どころです。ぜひ観てみてください!
『ジャージー・ボーイズ』
2014年9月27日より全国公開
配給:ワーナー・ブラザース映画
©2014 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC ENTERTAINMENT
トーキョー女子映画部での紹介記事
辛口?甘口?映画批評&デート向き映画判定
http://www.tst-movie.jp/hh03_sa/hh03_sa_Jerseyboys.html
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ゴスペラーズがグループ内のお金&ルールについて告白!『ジャージー・ボーイズ』 はコメントを受け付けていません