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01 5月

濱田岳がグミを食べているときに、松重豊に言われた一言とは?『百日紅〜Miss HOKUSAI〜』

Posted in 未分類 on 01.05.15 by Merlyn

映画『百日紅〜Miss HOKUSAI〜』ジャパンプレミア、杏、松重豊、濱田岳、清水詩音、原恵一監督

2015年4月28日、『百日紅〜Miss HOKUSAI〜』ジャパンプレミアが行われ、杏を始め、キャラクターの声を担当したキャストが登場。
本作は3年の歳月を費やし製作され、やっと公開を迎えることについて監督は「やっとここまで来たかという感じです。この作品が世に出て行くことにワクワクしています。僕は、杉浦日向子さん(原作者)の作品が昔から大好きでした。そんな方の初映像化作品の監督になれたことをものすごく誇りに思います。早く皆さんに観てもらいたいです」と、本作に対する思いを語りました。杏は、自身が声を担当した主人公、お栄(葛飾北斎の娘)について「江戸時代に浮世絵師というクリエイティブな仕事で、女性が生計を立てるということは、非常に珍しいことだと思います。なのでお栄に対しては、共感というよりも憧れや尊敬の気持ちが強いです」と話しました。

今回が声優初挑戦だったという松重豊は、「僕は声優の仕事にはずっと憧れていたのですが、52歳にしてやっとデビューすることができました。でも、葛飾北斎というビッグネームの声を担当させて頂くことは、すごくプレッシャーでした」とコメント。浮世絵師としての葛飾北斎は有名ですが、その親子のやり取りを観られたのはすごく新鮮でした。松重豊の渋い声もすごく北斎に合っていましたよ。
北斎の師弟、善次郎の声を担当した濱田岳は「善次郎はとても人間臭く描かれていて、すごく好きなキャラクターです。途中、師匠である北斎に“そんなんだから、お前はお栄にヘタ善なんて言われるんだ”というシーンがあったのですが、実は普段僕自身、松重さんに“君はグミばっかり食べて、役者としてそれで良いのか?”って言われたことがあって、僕も善次郎と同じだなって思ったんです(笑)」と、自分自身がキャラクターとシンクロしたことを明かしました。お栄の妹であるお猶(なお)の声を担当した清水詩音は、演じていて一番楽しかったシーンを「お栄とのシーンはどれも楽しかったのですが、特にお栄と一緒に椿を見るシーンが楽しかったです。目の見えないお猶に、お栄が優しく椿の説明をしてくれているところが好きです」と可愛らしく答えました。それに対し杏は、「普段はぶっきらぼうなお栄ですが、守るべき存在であるお猶を目の前にすると、本当に表情がほころんでいたので、お猶とのシーンはすごく温かい気持ちになりました」と、お栄とお猶の姉妹関係について語りました。椿のシーン以外にも、お栄とお猶のやり取りには姉妹愛を感じる素敵なシーンがたくさんあります。兄弟や姉妹がいる方はきっと共感できるところもあると思います。

松重豊は、本作で描かれた家族ドラマの部分について「この物語は、ホームドラマの部分がすごくリアル描かれているんですよ。杏ちゃんとは、今までに何度も親子役をやらせて頂いているのですが、この親子はすごく変わっているのでそこも観ていておもしろいと思います。それにこの映画で描かれている風景や人間関係は、僕の知る昭和と通ずるものがあります。なのでこの作品を観て、昔の情緒や情感を思い出してもらえたら良いなと思います」とコメントしました。本作では、両国橋からの景色や、かつて透き通っていたと言われる隅田川の様子など、私たちの知らない江戸の風景を観ることができます。監督自身、アニメーションだからこそ描けた江戸の風景だと語っていました。
最後に杏はこれから本作をご覧になる方に向けて「この作品では、北斎や周りの絵師たちが紙に筆を置いて描く姿を観ることができます。それがどのような生活や人間関係のなかで描かれているのかというのは、この物語のなかでしか観られないものだと思います。ぜひいろいろな視点から楽しんで頂き、この物語が皆さんの生活や人生のなかに良いエッセンスを与えてくれたらと思います」と話しました。監督は「この映画は、いろいろな要素をギュッと詰め込んだ作品です。江戸の町人たちは、片隅でいじいじ生きていたわけではなく、町人文化というものがあってすごく自由に生き生きと暮らしていたということを伝えたいと思って描きました。また、お栄の仕事の壁や恋愛、家族関係というものは、現代の方でも共感できると思います。とにかく本作を楽しんでご覧ください」と述べ、ジャパンプレミアが幕を閉じました。

本作が江戸を舞台とした時代劇であることにちなんで今回は皆さん着物姿でした。杏は特に着物が似合っていて、話し方もとっても丁寧なのですごく品のある方だなと思いました。男性の着物姿も普段はあまり見ませんが、やっぱりカッコ良いですよね。
本作はすでに海外での上映も決定しており、世界からも注目を集めているそうです。海外の反応も楽しみですが、やはり日本人である私たちが本作を通して、江戸の生活や雰囲気を知ることも大切なことだと思います。普段は時代劇が苦手な方でも観やすい作品となっています。ぜひご覧ください。

『百日紅〜Miss HOKUSAI〜』

2015年5月9日より全国公開

http://sarusuberi-movie.com/index.html

配給:東京テアトル

©2014-2015杉浦日向子・MS.HS/「百日紅」製作委員会

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