映画『セーラー服と機関銃 -卒業-』製作発表&主演決定記者会見、橋本環奈、前田弘二監督、高田亮(脚本担当)、赤川次郎(原作者)、井上伸一郎(KADOKAWA代表取締役)、菊池剛(企画プロデューサー)
2015年6月23日、本作の製作発表&主演決定記者会見が行われました。まずは、株式会社KADOKAWAの代表取締役(本作では製作総指揮も担当)井上伸一郎より、2016年度から角川映画40周年記念映画という冠を付けた作品が何作か発表される予定であること、またその第1弾が『セーラー服と機関銃 -卒業-』であることが発表されました。井上伸一郎は、「1981年に公開された『セーラー服と機関銃』で、薬師丸ひろ子さんが演じた主人公の星泉は、純粋な少年少女の代表として理不尽な大人の社会へと機関銃を放ちました。世代を1つまたいだ現代、少年少女を取り巻く環境はさらに複雑さを増していると感じます。大人は、子どもたちの世代に自分たちのリスクやツケを押し付け、平然と笑っています。そんな理不尽さに立ち向かうため、少女が再び機関銃を手に取ります」と本作を紹介しました。ちなみに、本作はリメイクではなく、続編にあたる新たな物語が描かれるそうです。
その後監督をはじめとしたスタッフが登壇し、本作の主人公、星泉役を演じるのが橋本環奈に決まったことが明かされました。拍手で迎えられた橋本環奈は、「初めてこの役のお話を聞いたときは、“まさか私が!?”という驚きと同時に大きな喜びを感じました。私にとってはこの上ない憧れの存在である薬師丸ひろ子さんの代表作『セーラー服と機関銃』の星泉という大役をまさか私が演じさせて頂くことになるとは、夢にも思っていませんでした。今は夢の途中にいるような感じがしますが、これまでになかったような重圧も感じています。角川映画40周年記念作品第1弾の主演として恥じないよう全力で臨みたいと思います。皆さん、橋本環奈を星泉として改めまして、よろしくお願い致します」と丁寧に挨拶しました。橋本環奈は、現在16歳で普段はアイドルグループ“Rev. from DVL”の一員として活動しています。そんな彼女の起用理由について、井上伸一郎は「実はこの企画が生まれる前の2013年11月に、ネット上である1枚の写真が話題となっていました。それは当時ほぼ誰も知らない、九州でアイドル活動をしている女の子の写真で、それが橋本環奈さんでした。その写真を見て、私はすぐに彼女の事務所に“ぜひ橋本さんで映画を撮りたい”とメールを送りました。でもそのときは何の映画に出演してもらうか全く決めておらず、いきなり連絡をしました。また、福岡で開催された彼女のイベントにも行ったのですが、彼女はすごい勢いで踊っていて、その眼差しと熱意が素晴らしいと思い、その場で彼女自身に“私の映画で主演をして欲しい”と申し込みました。それから1年半が経ち、やっと彼女に見合う映画ができたわけです」と語りました。ネット上で話題となった橋本環奈の写真は覚えている方も多いのではないでしょうか?1枚の写真をきっかけに、超有名作品の主演になるなんて、まさにシンデレラストーリーですよね。
原作者の赤川次郎は「私自身、角川映画との最初のご縁は、薬師丸ひろ子さんの『セーラー服と機関銃』だったわけですが、あれから34年の月日が経ちました。そして今回、角川映画40周年記念作品として、続編にあたる『セーラー服と機関銃 -卒業-』を選んで頂き、大変光栄に思っています。映画化のお話を頂き資料を見ていて一番ショックだったのは、主演の橋本環奈さんが1999年生まれというところで、一瞬絶句してしまいました(笑)。本当に21世紀に育った方がヒロインになる時代になったんだなと思いました。20世紀の星泉は薬師丸ひろ子さんでしたが、21世紀の星泉となる橋本環奈さんにも、自分なりのやり方で、その姿を映画に刻んで欲しいと思います」と語りました。前田監督は、本作に対する思いについて「僕は子どもの頃から角川映画が大好きでしたし、そのなかでも特に『セーラー服と機関銃』は好きだったので、まさか今回僕が監督することになるとは思っておらず、とても光栄です。『セーラー服と機関銃』のなかには、好きなシーンがたくさんあるのですが、やはり10代である主人公の今しか撮れない瞬間がしっかり映し込まれている印象なので、僕としても橋本環奈さんの今しか撮れない瞬間をしっかりと映していきたいと思います」と、意気込みを語りました。
最後に、橋本環奈は「最初にプレッシャーを感じていると申し上げましたが、今日を境にこの役柄の重圧を感じるのは、やめたいと思います。やはりプレッシャーに負けてしまっては、組長である星泉という役を演じることはできないと思うので私自身、星泉のように勇気とポジティブな心を持って、楽しみながらも全力で本作に臨んでいきたいと思います。応援よろしくお願いします」と挨拶しました。星泉役はこれまで、薬師丸ひろ子(1981年公開の映画版)、原田知世(1982年放送のTVドラマ版)や長沢まさみ(2006年放送のTVドラマ版)という現在も活躍を続ける女優たちが演じてきた役柄です。そんな大役を橋本環奈がどんな風に演じるのか、またその後の彼女の活躍も気になります。映画の撮影は2015年7月よりスタートしており、公開は2016年春となっています。来年の公開まで楽しみに待ちましょう!
『セーラー服と機関銃 -卒業-』
2016年春、全国公開
配給:KADOKAWA
トーキョー女子映画部サイトに戻る→ http://www.tst-movie.jp/index.htm
まさにシンデレラストーリー!ほぼ無名のアイドルが、超有名映画の主演に『セーラー服と機関銃 -卒業-』 はコメントを受け付けていません