映画『キャロル』ジャパンプレミア、ケイト・ブランシェット、寺島しのぶ(ゲスト)
2016年1月22日、『キャロル』のケイト・ブランシェットが来日し、ジャパンプレミアが行われました。客席から登場したケイト・ブランシェットは、ファンの声援に応えながら舞台へ上がり、「こんなに温かく迎えて頂けて光栄です。この作品は、トッド・ヘインズ監督、共演のルーニー・マーラ、そしてカメラマン、衣装、ヘアメイクの方など、さまざまな方の力で作られた作品です。今回来日できたことをとても誇らしく思っています」と話しました。ケイト・ブランシェットは、黒いレース地のワンピース姿で登場したのですが、長身にとても似合っていて、その美しさにずっと見とれっぱなしでした(笑)。
アカデミー賞にルーニー・マーラと共にWノミネート(ケイト・ブランシェットが主演女優賞、ルーニー・マーラが助演女優賞)されたことについては「この作品は、私とルーニーが演じた2人の女性の愛が描かれているので、ルーニーと共にWノミネートされたことはとても嬉しいです。このノミネートは、同じ業界の方々から認められたということなので、大変名誉あることだと感じています。また本作からは、私達以外にもたくさんの方がノミネート(撮影賞、脚色賞、衣装デザイン賞、音楽賞)されていて、大変誇らしく思っています」と語りました。ケイト・ブランシェットは、『ブル−ジャスミン』で主演女優賞を受賞していますが、今年の結果も気になるところです。ちなみにアカデミー賞の発表は、日本時間2月29日となっています。
続いて、ケイトが演じたキャロルというキャラクターについて「原作は、パトリシア・ハイスミスで、彼女はクライムサスペンスの女王として知られているのですが、今回はサスペンス的な殺人シーンや銃が登場するのではなく、愛が犯罪だというストーリーになっています。舞台は1950年代で、当時は同性愛が犯罪だったんです。私の演じたキャロルは、ありのままの自分でいるか、母親としてどうあるべきなのかという非常に辛い選択を迫られる場面もあります。私は演技というものが、自分の知らぬ人と繋がる努力をすることだと思っているのですが、今回も例外ではありませんでした」と語りました。ルーニー・マーラとのラブシーンについて聞かれると「女性同士ですし、細かいところが違うじゃありませんか(笑)」と冗談を言いつつ「この作品には、ジェンダーの垣根を越えた純粋で壮大な愛が描かれています。つまり相手が男性でも女性でも愛は愛であることに変わりはないんですよね」と答えました。
後半には、ゲストとして寺島しのぶが登場し、「今までにいろいろな役を演じてきていますが、今度はどんな役をやりたいと思いますか?」と尋ねると、ケイトは「相撲力士の人生モノかしら(笑)」と回答し、会場を沸かせていました。寺島しのぶからは大きな花束の贈呈があったのですが、司会から「重たくないですか?」と聞かれた途端とても重たそうにしていたのが可愛かったです。また、公開日の2月11日がバレンタインデー直前ということで、ハート型の風船が天井から落ちてくると、ケイトは足下の風船を楽しそうに蹴飛ばしていました(笑)。普段出演している映画では、カッコ良くてクールなイメージが強かったのですが、生ケイトはとってもお茶目で可愛らしく、好感度がさらにアップしました!そんなケイトが『キャロル』ではどんな姿を見せているのかぜひご注目ください。
『キャロル』
2016年2月11日より全国公開
配給:ファントム・フィルム
©NUMBER 9 FILMS (CAROL) LIMITED / CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 2014 ALL RIGHTS RESERVED
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