『ドラゴン・タトゥーの女』来日舞台挨拶
2012年1月31日、本作で初主演にしてアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたルーニー・マーラと、2年ぶり3度目の来日となるデヴィッド・フィンチャー監督が来日しました。今回が初来日のルーニー・マーラは多くのマスコミ陣を前に緊張の様子。とてもシャイな様子がかわいかったです。そんな彼女は劇中では大胆な演技を見せていて、イメージも全く変わってしまうからすごいですね。でも、今回演じているリスベットもあの容姿ながら、どこか優しさとシャイな感じをにじませていたので、そのあたりはルーニーらしさがうまくリンクしていたように思いました。で、今回この役を受けたことについてルーニーは「原作を読んで好きになりました。読まれた方は皆さん彼女に共感を覚え好きになると思います。彼女をどのように演じたらいいかよく考えて、私はリスベットを演じことができる、理解できている、と思ったんです。彼女には色んなかたちで共感しましたが、人生の中で、周りに誤解され、のけものにされると感じることは誰にでもあると思います。特にその点で共感することができました。引き受けた理由は、若い女優にとってこのような役に巡り合えるのはめったにないことですし、これは大きなチャンスだと思ったからです」と答えました。とても大人しそうに見えて、静かに熱く燃える女優魂を感じました。なんか、かっこいいなあ〜。
そして、ダンディなデヴィッド・フィンチャー監督。やっぱり気になるのはあのテーマ曲、レッド・ツェッペリンの「移民の歌」を選曲した経緯。「これまで無名な曲もたくさん使ってきましたが、今回はスウェーデンをロケハン中に、たまたまレッド・ツェッペリンのアルバムからあの曲がかかって、ふとこれを女性のボーカルで歌ったら面白いんじゃないかと思いついたんです。本作ではほかにエンヤの曲も使用していますが、それは殺人のトーンを創りあげるのに良い曲じゃないかと思ったからです。少なくともABBAよりは合っているかと思います(笑)」と語っていました。さらにその曲がかかる、あの超かっこいいオープニング映像については「前提として良い曲があったので、これをタイトルシークエンスに使おうと決めました。その後ティム・ミラーに、リスベットの悪夢を映像化してほしいと依頼しました。それは抽象的でも、滑稽でもいい、例えば黒いところから、いろんな体が出てくるシーンでも良いと言いました。そしてどうしても欲しかったのは黒い漆。それがにじみ出てくるようなものとお願いしました。彼からは75個くらいのアイディアを出してもらったのですが、そこから25個選び、8週間で創ってもらいました」とこだわりを語ってくれました。本作の世界観が表されているオープニングは、これから観る映画への期待を煽り、本編でその期待を裏切らないので、本当に見応えがある作品です。本作がヒットすれば、続編も…とフィンチャー監督も言っていたので、ぜひ皆で観て、続編の製作を実現させちゃいましょう(笑)。
『ドラゴン・タトゥーの女』R-15
2012年2月10日より全国公開
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
トーキョー女子映画部での紹介記事
映画批評&デート向き映画判定:http://www.tst-movie.jp/hh04_ta/hh04_ta_dragon_tattoo_onna.html
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『ドラゴン・タトゥーの女』シャイで華奢なルーニー・マーラと、ダンディなデヴィッド・フィンチャー監督来日 はコメントを受け付けていません