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01 2月

来日したティム・バートンがカワイイと褒められたポイントは?『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』

Posted in 未分類 on 01.02.17 by Merlyn

映画『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』来日会見、ティム・バートン監督/りんかちゃん&あんなちゃん、松井愛莉(花束ゲスト)『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』来日会見、ティム・バートン監督/りんかちゃん&あんなちゃん、松井愛莉(花束ゲスト)

 

全米で300万部以上の売上げを記録するランサム・リグズの小説「ハヤブサが守る家」を映画化した『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』でメガホンを執ったティム・バートン監督が来日し、記者会見を行いました。たくさんの質問が出たので、今回はQ&A形式でご紹介します(一部、関連した質問は一つにまとめている箇所があります)。

Q:原作があり、いろいろな力を持ったキャラクターが出てきますが、苦労した点はありますか?

A:映画化するために、いくつかキャラクター設定は変更を加えてまして、エマという女の子は火を扱う能力だったのを、宙に浮くことができるというふうにしています。イメージとして宙に浮いている女の子がとても詩的なものではないかと強く思い、美しさからそういう設定にしたのですが、変更を加えながらも原作の精神を守るというところは心がけました。

幸いにも、原作の著者ランサム・リグズがすごく協力してくれて、私達を支持してくださいました。本で読むという体験と、視覚的に映画で観るということは異なるということもあり、変更を加えていくなかでも、もともと原作にある謎めいている部分、詩的である部分、その美しさをちゃんと考えながら、協力して頂いて、共同で手掛けていきました。

映画『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』来日会見、ティム・バートン監督Q:撮影の際、子ども達を演出する上で苦労した点はありますか?

A:全く演技をしたことがない子もいたことからやったのは、実物を使うということです。セットもそうだし、実際にある家を使うということもしました。特殊効果なども本物を使うということで、あまり過度にCGに頼らない方法で、子ども達も経験、体感してもらう状況で演技をしてもらいました。子ども達は自らスタントをやりたいと言っていたので、彼らにとってはアクションヒーローになった気分だったかも知れませんが、そういう形で撮影をしました。子ども達ですから、私の子ども達同様、あんまり言っていることを聞いてくれなったりするんですけど(笑)。

Q:素晴らしいロケ地を探したそうですが、こだわりや苦労した点があれば教えてください。

A:今回またフロリダで撮影することができたんですが、『シザーハンズ』で撮影した近くでした。当時よりも全く様子が変わっていて衝撃でした。私自身カリフォルニアのバーバンクで育ったんですが、フロリダのロケ地も似たような、ちょっと郊外の空虚な住宅街で撮影しました。また家は、ベルギーで素晴らしいお屋敷を見つけまして、セットとしても本物の家を使うというのがとても大切で、そのことがこの作品に重きを置くということもありますし、子ども達だけではなく役者にとっても、スタッフにとっても、本物の場所、ロケ地があるということで良いインスピレーションを得られるということが大切なことでした。

Q:エヴァ・グリーンについて。

A:彼女はサイレント映画に出てくるような女優さんで、そういう雰囲気を持った方です。言葉を語らずとも何かを伝えることができる女優で、いろいろな要素を演じることができます。おもしろさ、感情的な部分、ドラマチックな要素、また謎めいた部分などすべてを出せる役者さんだと思います。今の時代の役者さんのなかでそのような資質を持った方は稀だと思いますが、ミステリアスな部分も今回とても大切でした。鳥に変身するんじゃないかと思わせる資質も持っていると思いました。

映画『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』来日会見、ティム・バートン監督Q:毎回監督の映画を観ると、小物や衣装がとてもカワイイのですが、それは監督のイメージを美術さんや衣装さんに頼んで作ってらっしゃるんでしょうか?あと、今日も靴と靴下がめちゃくちゃカワイイなと思って見てました(笑)。

A:ハハハハ。私は(経歴として)アニメーションが背景にあるので、映画の見た目、衣装、メイクに関してもすべてキャラクターの一部であり、とても大切なんです。場合によっては自分でちょっと画を描いて、こういうのが欲しい、こういうのがやりたいとお見せすることもあります。とは言いながら、見た目だけが重要ということではなくて、やはりある感覚をちゃんと投影する、気持ちを伝えることをしなくてはいけないので、セット、コスチューム、小道具は重要です。

司会:双子ちゃんのビジュアルもすごく怖かったですね。

A:双子というのはいつもカワイイと同時に、怖いと思います(笑)。

映画『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』来日会見、ティム・バートン監督/りんかちゃん&あんなちゃん、松井愛莉(花束ゲスト)

と、双子の話題が出たところで、今カワイイ双子ちゃんで人気のりんかちゃん&あんなちゃんと、松井愛莉が花束ゲストで登壇。3人とも劇中のキャラクターをモチーフにした衣装で登場しました。最初は劇中と同じく顔を隠していた、りんかちゃん&あんなちゃんが顔をお披露目すると、「Waohhh!」と監督も優しい笑顔でリアクション。子ども好きな一面を覗かせました。

ティム・バートン監督が奇妙で美しい世界を映像化した本作。見どころがたくさんあり、とても独創的で素晴らしい作品です。ぜひ大きなスクリーンでその世界に飛び込んでください。

来日記者会見:2017年1月31日取材 TEXT by Myson

 

映画『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』エヴァ・グリーン、エイサ・バターフィールド『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』
2017年2月3日より全国公開
20世紀フォックス映画
公式サイト
©2016 Twentieth Century Fox Film Corporation.

 

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