『ヒューゴの不思議な発明』マイケル・スコセッシ監督来日
本年度アカデミー賞最多11部門にノミネートされている本作をひっさげて、2012年2月16日、マイケル・スコセッシ監督が来日しました。ゆっくりとした足取りで登壇した監督は「今回私にとってはとても特別な作品とともに日本に来られたことを大変嬉しく思います。この作品のなかで描かれる魔法と愛が日本の皆様に理解して頂き、受け入れて頂ければと思います」と挨拶。そして、この日は、最近出産したニュースで話題の小雪が花束贈呈で登壇。紳士的に対応していながらも、小雪の顔を満面の笑みでじっと眺めているスコセッシ監督の様子がおもしろかったです。男は何歳になっても男だな…な〜んて(笑)。
そして、本作の世界感を演出した舞台の上に置かれた椅子に座って、質疑応答がスタート。数々の映画賞にノミネート、受賞したり、話題になっていることについて、「大変、興奮しています。この映画は今まで作ってきた映画と異なる映画だし、とても個人的な映画です。私は年をとってから、幼い娘をもうけまして、現在彼女は12歳なんですが、この年齢になってから幼い子を育てると、いろいろな経験をします。子どもの思考とか観点、彼女の友人からとても影響を受けています。よりこの世界に自由な考え方を持つことができるようになりました。もともと創造性に関して衝動を受けたときの時代に還ることができました。仕事をするためには大人であることは大事なんですが、本来ピュアなものであるべき衝動は阻害されてはいけないと思いました」と答えていました。こんなにベテランになっても、娘さんとの交流のなかで初心にかえって、新たな挑戦をする監督、とってもステキですよね。御年70歳のスコセッシ監督。フラッシュがバシバシたかれる撮影はきつかろうと、かなり短いなかでのフォト・セッションでしたが、はるばる日本までやってきて、いろいろなPRで稼働してすごいなと思います。何歳になっても、まだまだ輝き続ける映画人を観ていると、やっぱり映画には魔法があるように思いました。本作からもそんな魔法が感じられると思います。私も映画を好きになった理由を思い出させられました。本当にぜひ観て欲しい一作です!
『ヒューゴの不思議な発明』
2012年3月1日より全国公開
配給:パラマウント ピクチャーズ ジャパン
トーキョー女子映画部での紹介記事
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