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17 5月

久保田利伸がプライベートを大放出!『ゲットダウン パート2』の魅力と“あの頃”のNYを語る!

Posted in 未分類 on 17.05.17 by Merlyn

海外ドラマ『ゲットダウン』パート2 トークイベント、久保田利伸

海外ドラマ『ゲットダウン パート2 』スペシャル・トークショー、久保田利伸

70 年代後半のニューヨーク(以下、NYと表記)を舞台に、音楽やダンスで自己表現しようと模索する5人のティーンエイジャーの目線から、ヒップホップ・カルチャー誕生の瞬間を描くNetflixオリジナル・ドラマ、『ゲットダウン』。『華麗なるギャツビー』『ムーラン・ルージュ』のバズ・ラーマン監督が原作と製作を手掛けたことでも話題を呼び、世界中を魅了した本作のパート2の配信開始を記念したスペシャル・トークショーが行われました。

海外ドラマ『ゲットダウン』パート2 トークイベント、久保田利伸ゲストとして登場したのは、昨年デビュー30周年を迎えた日本のR&B界のパイオニア、久保田利伸。自身もNYを拠点に活動した期間が長く、ドラマの登場人物達とは同年代ということで、当時のNY音楽シーンの思い出や、作品の見どころなどを、貴重なプライベート写真とともに披露してくれました。

このトークショーのためにNYから帰国したという久保田。本作の感想を聞かれると「なんと言っても『ゲットダウン』というタイトルが良いよね!僕の曲中でもよく使う言葉なので、今ここで僕が“ゲットダウン”と言ったら、きっとお客さんも返してくれると思います!」と、ノリノリ。宣言通り客席に向けて「ゲッダン!」とファンキーに呼びかけると、観客達も「ゲッダン!」と返し、会場が一気にヒートアップ。続けて「僕の好きなものばかり出てくるドラマ!オールドスクールのソウルミュージック、ヒップホップ、ブレイクダンス、グラフィティ、DJ…それに、ラブストーリーも!」と興奮気味にドラマの魅力を語りました。

カーティス・ブロウ、グランドマスター・フラッシュ、DJクール・ハーク、アフリカ・バンバータといったヒップホップ黎明期のレジェンドがアドバイザーとして参加し、カリスマ・ラッパーのナズ(Nas)が本作のエグゼクティブ・プロデューサーとして名を連ねていることについては、「こうした人達がドラマの随所でフィーチャーされていて、知識としては頭にあったことでも、ドラマで観ていると、自分も同じ場所で同じ時間をシェアしているような感覚になって、ものすごく興奮します!」と瞳を輝かせました。さらに、音楽以外のラブストーリーの部分も「かなり見応えがある!」と大絶賛。

海外ドラマ『ゲットダウン』パート2 トークイベント、久保田利伸ここからは、久保田自身のNY時代の写真を見ながらトーク。最初に披露されたのは、カラフルなグラフィティアートが描かれた壁と、若かりし頃の本人の写真。「これは80年代半ばのダウンタウンか、ハーレムあたりのアップタウンかな。ファンキーピープルのいうアップタウンっていうのは、ハーレムとかブロンクス辺りのことを指すんです。80年くらいまでは、NYのあちこちにグラフィティがありました」と述懐。現在はこれらの壁も塗り直されて、街の景観も昔とは随分と変わったそうですが、当時はこうしたストリートアートを見て歩くのも楽しみだったそうです。

海外ドラマ『ゲットダウン』パート2 トークイベント、久保田利伸続いては、ハーレムにあるブラックミュージックの殿堂、“アポロシアター”の写真。「アポロシアターがある125丁目だけは安全で、そこから2、3ブロックも離れるとすごい危険地帯。今でもチャラチャラした気持ちで行くと危ないけど、当時も僕は歩いていました。なんで平気だったかというと、僕がNYのことが好きで、NYで生まれた音楽をものすごく愛しているという気持ちがど真ん中にあったから。言葉にするわけじゃないけど、それが雰囲気として出ていたのだと思う。だから皆がウェルカムしてくれた」と、久保田ならではといったエピソードも語られました。でも、危ない目にも何度も遭ったそうなので、これからNYを目指している音楽好きの皆さんは、くれぐれも気をつけて歩いてくださいね!

海外ドラマ『ゲットダウン』パート2 トークイベント、久保田利伸さらに、伝説のダンス&音楽番組『ソウル・トレイン』出演時の貴重な思い出写真も!しかも、一緒に写っているのは、同番組の創始者にして名物司会者として名を馳せた故ドン・コーネリアスではありませんか!久保田が出演したのは 2000年代に入ってからで、残念ながらドンは司会者から退いた後でしたが、とてもうれしかったそうです。うーん、貴重なツーショット!そして、うらやましい!

海外ドラマ『ゲットダウン』パート2 トークイベント、久保田利伸最後に披露したのは、The Rootsのクエストラブとレコーディングをした時の写真。日本人がNYでR&Bやソウルミュージックで認められるのはとても難しいそうですが、「ヒップホップのボスである彼が“まずトシの音を聞いてみろよ。聞けばイメージ変わるぜ”と周りの人に言ってくれた。僕だけじゃなく、誰にでもオープンですごく頼れるイイ奴なんです!」と、ファンにとってはたまらない大御所ミュージシャンの素顔も明かしてくれました。

最後に、これから音楽でアメリカを目指したいという人へのアドバイスを聞かれると「まず”行くぞ!”という強い気持ちを持つことが大事。それと、NYはパーティーがいっぱいあるから、そういうところに遊びに行くと、思わぬ出会いが仕事に繋がったりもする。僕は社交が嫌いであんまり行かなかったけど、もし、もっと行っていれば…と思う」とリアルかつ具体的にアドバイス。フォトセッションでは、ゲットダウンブラザースの等身大パネルとともに、久保田もゲットダウンジャケットを着てポーズ。「今日は僕の話ばかりだったけど、大丈夫?」と心配しながらも、「とにかく、まず観てみるといいと思う!音楽パートのおもしろさはもちろん、ラブストーリーや、どうなるんだろうというワクワク感でやめられなくなります!」と客席に向かって呼びかけ、熱気冷めやらぬままトークショーは終了しました。『ゲットダウン パート2』は、Netflixで好評配信中です。
海外ドラマ『ゲットダウン』パート2 トークイベント、久保田利伸

スペシャル・トークショー:2017年4月19日取材 TEXT by min

 

海外ドラマ『ゲットダウン』パート2、スカイラン・ブルックスほか『ゲットダウン パート2』
Netflixで好評配信中
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