映画『8年越しの花嫁 奇跡の実話』大ヒット舞台挨拶、佐藤健、土屋太鳳
2017年12月25日、クリスマスの日に、本作の大ヒットを記念して、主演の佐藤健、土屋太鳳が劇場に姿を表しました。大ヒットを受けて佐藤健は「本日はお越し頂きありがとうございます。メリークリスマスですね。ここで皆さんにお会いできて光栄です。この映画を選んで頂いてありがとうございます。おかげさまですごく好評だと聞いて嬉しいんですけども、(原作者である)尚志さんと麻衣さんの実際にあったお話、その人生に監督はじめキャスト、スタッフの皆が誠実に向き合った結果が皆さんに届いたのかなと、すごく嬉しいです。でももっともっと日本中に愛を届けたいという思いがあるので、もっと広まっていけばいいなと思います」と挨拶しました。土屋太鳳は、「麻衣さんの大切な8年間を演じさせて頂きました。本日はお越し頂きましてありがとうございます。感動したという声をたくさん頂いているとお聞きして、私のInstagramでもたくさん感想を読んで、その声、言葉一つひとつに私が感動を頂いてます。こうやって今まで観てくださった方々のおかげで舞台挨拶ができる事に感謝しています」とコメントしました。
司会から2人が演じていて印象的だったシーンを聞かれると、佐藤は「土屋さんが特殊メイクをして動けなくなっているシーンの空気感は、今まで僕がやってきた作品にはなかったものでした。スタッフの方も含め、何とも言えない絶妙な緊張感がありました」と撮影を振り返りました。土屋は「いっぱいあるんですけど、最初のアーケードのシーンは、2人の出会いのシーンですごく難しかったです。あそこで2人が恋をするというのを観ている方に感じて頂かなければいけないし、2人の愛が奇跡に繋がる方向を作っていかなければいけないので、新幹線で移動中にギリギリまで(佐藤健と)メールでやりとりをさせて頂いて、2人で作っていきました。(そのシーンで麻衣は)酔っているけど、強く言わないといけなかったりで、(撮影時は)日本酒を買ってこうやって(香りを嗅いだり)…」と当時の様子を再現すると、佐藤が「あのシーンで麻衣は酔っ払っているっていう設定だから、何か持ってるなと思ったら、日本酒の瓶を持ってるんですよ」と笑顔で付け加えました。
次に結婚式について聞かれると、佐藤は「結婚式に理想はなくて、男の人なら共感してもらえると思うんですけど、別に男はやらなくても良くないですか?要は大切な人がやりたいっていうからやるというモチベーションだと思うんですよ。すごくやりたくないわけではないんですけど、やらなくて良いならやらないですよね。そういう意味で理想の結婚式は、好きな人がしたいという願いを叶えてあげることかな」と男らしいクールな意見をキッパリ。土屋は「受け身とかそういうのではなくて、結婚するほど好きな方を育ててくださった両親に喜んでくれる式を挙げたいので、役作りもそうですけど、どういう式にしていくか話し合う時間も大切な思い出になると思います。なので、(女性が)好きなので良いよというよりは、どんなのが良いか一緒に考えたほうが良いかなと思います。感謝をいっぱい伝えて、2人がおもてなしをするような式ができたらなと思います」と答えました。この言葉を受けて佐藤は、「尚志さんも最初は全然やりたくなかったし、恥ずかしいからやだと思っていたそうですが、ウェディング・プランナーの方に“結婚式っていうのは、今まで支えてくださった方に感謝を伝える場所なんですよ”と言われて、結婚式をやろうと思ったという話は聞きました」と原作者の経験談も交えて、女性の意見に理解を示しました。エラい(笑)!
そして、この日は本作を記念して、サプライズ人前式が行われました。男性はこのサプライズを知っているとのことでしたが、女性は自分がその人前式の当事者になるとは知らないという状況。佐藤が会場にいる男性のお名前、土屋が女性のお名前を呼ぶと、1組のカップルが登壇。女性はあまりに突然のことで呆然としていましたが、約600人の観客と、佐藤、土屋の前で男性からプロポーズを受けました。めでたく女性が快諾して、会場は拍手に包まれました。その様子を観ていた土屋は「観ているこちらも緊張するし、感動しちゃって。本当にこの場に一緒にいられてすごく幸せです。ありがとうございます」とお祝いを述べました。男性のストレートで力強い言葉に、佐藤は「(男性に対して)言うね〜!熱烈な!カッコ良いですね。女性はやっぱりこんなストレートな言葉は嬉しいと思いますね。おめでとう!」と祝福しました。
土屋は最後に「尚志さん、麻衣さんのように闘っていらっしゃる方、支えていらっしゃる方が今もたくさんいらっしゃるということです。そういう方々にとって、この作品が心の燃料となりますように、そしてこの作品がたくさんの方々にとって心のお守りとなりますよう、温かいものになりますよう、心から私は寄り添っております。本日は本当にありがとうございました」と挨拶しました。と、ここで終わりかと思いきや、さらに土屋から佐藤にサプライズが!土屋から佐藤宛に手紙が用意されていて、照れた佐藤は「家で読むので」と言いましたが、やはり披露することに。
〈土屋太鳳から佐藤健への手紙〉
健先輩へ
健先輩にお返事を書こうと決めたものの、伝えたい事がありすぎて、何から書けば良いのか私は3日間考え続けました。(中略)今日は思っている事をそのまま、舞台挨拶という事を意識し過ぎず、真っ直ぐにしたためたいと思います。健先輩と出会う事ができたのは8年前のことでした。だからある意味8年越しにこの役を演じさせて頂いたわけですが、実はもう一つ私は個人的にとても心に刺さっている健先輩の言葉がありました。それは2012年に放送されたあるドキュメンタリー番組での健先輩の言葉です。その時今の私と同い年くらいの先輩は、“変わらない愛はない”とおっしゃいました。私はその時、なぜだかすごく強くこの方に“変わらない愛はある”と伝えたいと思ってしまって、テレビに向かって、“そんなことはないですよ”と話しかけてしまったんです。一緒に観ていた家族は笑っていたけれど、私は理由はないのに本気でした。でもその時既にドキュメンタリーで密着されるほどスターでいらして、私が伝えるといってもいつ伝えるんだろうと自分で自分に思ったりしていたのですが、もしかしたらあの時からこの作品でご一緒する未来があったのかも知れないと、今勝手に思っています。変わらない愛はあります。しかもそれは健先輩の心のなかに。
どんなときもファンの方に向き合い、感謝をして、エキストラさん方には現場の仲間として尊敬の気持ちを持って接し、常に自分よりスタッフさん方をねぎらう健先輩の姿は、熱く温かく柔らかく優しい、本当に豊かな変わらぬ愛を宿していらっしゃいます。そして私はその姿や言葉、舞台挨拶で元気に出て行く瞬間の楽しそうな背中、客席の方々を嬉しそうに見つめる目に、役者として大切なたくさんの事を教えて頂きました。心から、心から、心から感謝しています。
そして、もう一つ!健先輩!健先輩の笑顔は最高に素敵です!健先輩は何でもできて、何でも知っていて、何でもわかるのに、なぜか仕事以外の自分のことだけよくわかってないと思います。だから、悪ガキから妻役までご一緒させて頂いた私が、この場で全力で責任を持ってお伝えします。健先輩の笑顔は素敵です。この作品の撮影中もどんなに支えられたことか。年上の男性に失礼だとは思いますが、とてもチャーミングで猫が笑った時みたいです。たぶんご自分がご自分の笑顔を愛していないのかも知れなくて、その気持ち、自分の笑顔を私自身も好きではないのでわかります。だけど、健先輩の笑顔はたくさんの人を幸せにするんです。だからどうか、いつか健先輩の笑顔が健先輩ご自身を温める時が来ることを心から願っているし、その時まで私はしつこく健先輩に、笑顔が素敵だって伝え続けたいと思います。
お誕生日プレゼントをくださった時、健先輩に“おばあちゃんになるまで使います”と言ったら、“おばあちゃんになるまで同じもの使わないでしょ”と言われましたが、土屋太鳳は使いますよ!そして、おばあちゃんになるまでず〜っと健先輩の孫でいます。ですので、“今までありがとうございました”とは書きません。性別が違うだけでコミュニケーションを取りにくくなる世界ではありますが、これからも同業の後輩の一人として、変わらぬ孫愛と一緒によろしくお願いします。そしてまた、その背中にたどり着けるよう全力で追いかけていきたいと思います。
2017年12月24日 土屋太鳳
手紙を読んでいる最中はウルッときたり、クスッと笑えたり、土屋太鳳らしい温かさを感じる手紙にこちらも感動しちゃいました。照れくさそうに聞いていた佐藤は「恥ずかしいの10乗くらいですね。ほんとにちょっとうまくリアクションが取れないですけど、嬉しいです。ありがとうございます。ビックリしました。そうですね、“変わらない愛がない”とか思っちゃうような僕ですけど、ほんとにだからこそ真っ直ぐに“変わらない愛はあるんだよ”って本心から信じて口にできるような土屋さんに憧れがありますし、尊敬します。こちらこそ今後ともよろしくお願いします」と感謝を述べました。
今日の舞台挨拶のように、愛がいっぱい詰まった本作。愛を感じて、強くなれると思える作品です。ぜひ多くの方に観て欲しいです。
『8年越しの花嫁 奇跡の実話』大ヒット舞台挨拶:2017年12月25日取材 TEXT by Myson
『8年越しの花嫁 奇跡の実話』
2017年12月16日より全国劇場公開中
公式サイト
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