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22 6月

ジョージ・ルーカス、黒澤明監督が与えてくれたもの『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』来日記者会見

Posted in 未分類 on 22.06.18 by Merlyn

『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』来日記者会見:オールデン・エアエンライク、チューバッカ、ロン・ハワード監督/市川海老蔵(ゲスト)映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』来日記者会見:オールデン・エアエンライク、チューバッカ、ロン・ハワード監督/市川海老蔵(カメオ声優/ゲスト)

本作のPRのため、主演のオールデン・エアエンライクと、チューバッカ、ロン・ハワード監督が来日し、記者会見を行いました。ハワード監督は「こんにちは!また日本にこうして来ることができました。何回も日本に来るほど大好きなので、この街も文化も非常に楽しませてもらっています。今回特に誇らしいのは、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』という作品と共に来日できたことです。オールデンを始め、たくさんの方々が頑張って作り上げた作品を日本のファンの方にも楽しんでもらえたら心から嬉しいです」と挨拶。

『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』来日記者会見:チューバッカ続いて、オールデンは、「今まで一度も訪れたことがなかったので、この街に来ることができて嬉しいです。少し時間を頂いて、街を散策したりして楽しんでいますし、皆さんから本当に親切にして頂いています。皆さんにぜひこの作品を楽しんで欲しいと思います」とコメントしました。

もちろんチューバッカも彼独自の言葉で挨拶し、「日本に来ることができて、とてもワクワクしています。日本はとても大好きな国です。皆さんにお会いできてとても嬉しく思っています。ちょっとフラッシュが多いけど、大丈夫」とオールデンが訳しました(笑)。

ハワード監督は、世界中から愛されているキャラクターであるハン・ソロを描くにあたって、監督が意識した点、また“スター・ウォーズ”の産みの親であり、監督とは親友でもあるジョージ・ルーカスから、本作を製作する上でアドバイスなどあったかと聞かれると、「今回、自分にとってクリエイティブでとてもワクワクするアドベンチャーでした。個人的な人間関係、アクションとして体を張って戦うという挑戦、この2つを通して、若きハン・ソロがさまざまな試練を乗り越え、我々のよく知るハン・ソロに形作られていく…。脚本はそういう点を描いていたので、読んだ時にワクワクしました。脚本を担当したカスダン親子(ジョン・カスダン、ローレンス・カスダン)は、本当に素晴らしい脚本を書き上げたと思います。素晴らしい物語で、ユーモアあり、サスペンスあり、感動ありだし、ここにいるオールデンが間違いなく素晴らしいハン・ソロを演じてくれるだろうという確信を持って参加しました。ルーカスから言われた1つは、「すべての“スター・ウォーズ”映画の持つ精神には、名誉や志といったものが深くにある」ということ。皆さんがよくご存知のように、日本の文化、あるいは黒澤明監督作品からインスピレーションを与えられた部分というのは、特に登場人物達の行動によって表れてくる、彼らの精神によって表現されていると思うので、これは自分も大切にした部分でもありました。もう1つ言われたのは、「これらの作品というものは、老いも若きも、年を重ねても自分達の中にいる子どもの部分、また実際に若い男の子や女の子であれば、こういうアドベンチャーに将来出たいという風に夢を抱かせてくれる、作品でなければいけない」という言葉でした」と答えました。

『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』来日記者会見:ロン・ハワード監督本作を観たジョージ・ルーカスの感想について、ハワード監督は「“本当に良かった”と褒めてくださいました。制作中はずっとサポートしてくださっていて、今は“スター・ウォーズ”作品でも現場に来ることはほとんどないのですが、なんと僕が参加した初日に現場にわざわざ来てくれて、皆大興奮でした。自分が来たからといって、何かを押し付けるようなアドバイスはしたくないということで、静かに数時間ご覧になっていました。その時に撮影していたエミリアとオールデンのシーンを見ながら、ふと僕のほうに体を寄せて、「ロン、ハンはこんな風にしないんじゃないかな」と言ったんです。それがエミリアのキャラクターからハンがマントをただ受け取ってハンガーに掛けるシーンでした。他の人が見ていないところで、“(ハンなら)肩に掛けるんじゃないか?”と実際に自らやってくださり、その後オールデンにそうやって演じてもらったら、やっぱりハンに見えたんですよね。ジョージ・ルーカスがやってくれた時もハンに見えたのですが、その時に1つ思い出したのが、ハリソン・フォードが以前私に話した言葉です。彼は“このキャラクターというのは、もちろん僕が持てるものすべてで演じたけど、僕が生み出したキャラクターではないんだ。これはジョージ・ルーカスが生み出したキャラクターなんだ”と言っていました。そしてハリソンは僕との会話の中で、オールデンのことをベタ褒めしていて、“クリエイティブな役者さんだから、いろいろなことを若きハン・ソロにきっともたらしてくれるよ”とおっしゃっていました。オールデンは何よりハン・ソロというキャラクターへの理解度が深いし素晴らしいと話していました」と、撮影秘話を明かしてくれました。

『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』来日記者会見:オールデン・エアエンライクそんなハン・ソロを演じたオールデンには、演じる上で意識したことや、ハリソン・ウォードからアドバイスがあったかという質問が出ました。オールデンは、「実は自分がこの役を頂いた時点から3ヶ月間は、誰にも言うことができなかったんです。言えるようになった時、周りも本当に圧倒されて、とても衝撃を受けていたようです。これだけのとてつもない冒険に自分は関わることができました。この作品でワクワクしたのは、皆が知っているハン・ソロという役を演じることだったんですけど、皆さんがご存知の彼ではなくて、その彼になるまでの過程を描いているんです。だからこの作品で皆さんが出会うハン・ソロという人物は、非情に理想主義で夢を見る男なんです。僕自身の仕事としては、バランスを見出さなくてはいけないということ、リアルな人物として、彼の通る物語をちゃんと伝えること、一貫性を持っていずれ皆さんがご存知のキャラクターになるんだろうなという形でこの人物を演じることでした。幸いにもハリソンのプライベートの飛行機の格納庫で、5機の飛行機に囲まれながら彼と話をすることができました。とても応援してくれたし、助けてくれて、実際にこの映画を観てくださいました。とても気に入ってくれて、私達にとってもそれが一番大切なことだと思っています。ハリソンに言われたアドバイスは、“必要なことはすべて教えてもらったということと、内容については一切口外しないように”ということでした」と、振り返りました。

『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』来日記者会見:オールデン・エアエンライク、チューバッカ黒澤明監督に強く影響を受けていると言われている“スター・ウォーズ”作品。以前ハワード監督はジョージ・ルーカスと一緒に黒澤監督に会ったことがあるそうで、「実はジョージ・ルーカスと黒澤明監督と夕食をご一緒するという大変光栄な機会に恵まれました。実は娘のブライス(女優のブライス・ダラス・ハワード)も同席していたのですが、7歳くらいだったのでずっと寝ていました(笑)。当時『ウィロー』という作品のプロモーションで来日していたのですが、そこでお会いすることができました。黒澤監督作品を非常に敬愛している自分としては、まだ若かったですし、大変光栄でした。それに加えて映画作りについてお話を伺わせて頂いて、それはアメリカでもイギリスでも、映画監督が映画を作ろうとする時の挑戦やワクワクする気持ちは変わらないんだなと感じたのを覚えています。その時に実はいくつかアドバイスを頂きました。例えば、作品の持つ映画におけるリズム、あるいは映画を作る時、いかに環境や天気を味方に付けて、それを自分の語る物語に上手く盛り込むかということ。また天気に影響を受けた物語も変わることを良しとする、そういう考え方です。さらに、シーンが変わる時の移行というものが持つ力であったり。なかでも自分が常に大切にしている教えがあり、それが今回の作品にも非常に役に立ったお言葉でもありますが、“3人”、つまり監督とあと2人という、“トライアングル=3人”のキーとなる方々とコラボレーションしながら映画を作るのが好きであると。いろいろな現場で問題が起きた時にこの3人でその問題を解決していくというコラボレーションを持つことを掲げました。今回の作品に参加した時に公開日等が決まっていて、その日までに完成しないといけないというプレッシャーが非常に大きかったですが、ある意味複雑な挑戦のなかで、「よし、3人だ」という風に考えて、脚本家チーム、プロデューサーチーム、そして自分というトライアングルを見立てて、さまざまな問題に向かっていくことにしました。『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』来日記者会見:市川海老蔵(カメオ声優/ゲスト)スケジュールや映画そのものがいろいろな挑戦を突きつけてくるので、トライアングルで乗り越えていきました。今までも本当に役立ったメッセージでもありましたが、今回は特に感謝しています」と語りました。

そして、この日は、ハン・ソロとチューバッカが出会う運命の場に立ち会うストーム・トゥルーパー役でカメオ声優として参加している、市川海老蔵も駆けつけました。市川は「子どもの頃から好きだった“スター・ウォーズ”作品に声で出演させて頂いて、ほんのわずかな出演でございますが、お声がけ頂いたことを大変光栄に思っています。父が“スター・ウォーズ”が大好きだったので、父に伝えたいなと思っています。父に初めて映画に連れていってもらったのが“スター・ウォーズ”で、新宿の劇場に観に行ったんですけど、本当に忘れられない思い出です。家にいっぱいDVDがあり、私の子ども達も既に観ています。だから、私が父に連れていってもらった新宿に本作を観に2人を連れて行こうかなと思います」とコメント。“スター・ウォーズ”は物語の中だけじゃなくて、ファンも世代を超えて受け継がれていくんだなと改めて感じました。“スター・ウォーズ”にまつわる知られざる物語、ぜひ皆さんも見届けてください。

映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』来日記者会見:2018年6月11日取材 TEXT by Myson

 

映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』オールデン・エアエンライク、チューバッカ『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』
2018年6月29日より劇場公開
公式サイト
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