第25回東京国際映画祭にて『人生の特等席』ロバート・ロレンツ監督来日
2012年10月28日、第25回東京国際映画祭のクロージング作品『人生の特等席』のロバート・ロレンツ監督が来日し、囲み取材を行いました。1989年に映画業界に入ったロレンツ監督は、『マディソン郡の橋』(1995)で初めてクリント・イーストウッドと組み助監督を務め、『目撃』『スペース・カウボーイ』『ミスティック・リバー』『ミリオンダラー・ベイビー』『父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』『ヒア アフター』などの作品で、製作や助監督を務めてきました。今回初めて監督として俳優イーストウッドと関わったことについて「最高の経験でした。コラボレーションを重視する方で、今回とても自由にやらせて頂きました」と語りました。この脚本が送られてきたとき、初めはイーストウッドが監督を務めると想定されていたそうですが、当時ロレンツが初監督作品を探していることを知っていたイーストウッドが「これは君が監督をやったら良いんじゃないか」と言ったことから、ロレンツの初監督作品になったそうです。「彼は独自の手法を持っている俳優ですから、私に監督をやらせてくれたのというのは、信頼されているからだと自負しています」と、師弟とも言える二人の強い信頼関係が垣間見えるエピソードを話してくれました。
常にクリント・イーストウッドの近くで映画作りを学んできたロレンツ監督。「今回監督をするにあたりイーストウッドをお手本にしたことは?」と聞かれ、「これまで映画作りだけでなく、人生についてもいろいろと学ばせて頂きました。今回監督をするにあたって、リーダーシップをとり、チームをまとめなければいけない役目なので、そういった部分で必要な“自信”を伝承されたと思います」と答えました。
とてもさわやかな印象のロレンツ監督ですが、イーストウッドから絶大な信頼を受け、80歳を越えた彼を俳優としてスクリーンに復帰させたわけですから、デキる男に間違いないですね(笑)。イーストウッドの映画作りを伝承したロレンツ監督と、俳優イーストウッドが創り上げた本作。これは観ないわけにはいかないでしょう。
『人生の特等席』
2012年11月23日より全国公開
配給:ワーナー・ブラザース映画
http://wwws.warnerbros.co.jp/troublewiththecurve/
©2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
トーキョー女子映画部での紹介記事
辛口?甘口?映画批評&デート向き映画判定
→近日掲載予定
トーキョー女子映画部サイトに戻る→ http://www.tst-movie.jp/index.html
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