『王になった男』来日会見、イ・ビョンホン
2013年1月29日、イ・ビョンホンの来日会見が行われました。会見場にはイ・ビョンホンが劇中に着用していたという衣装が飾られていました。ハリウッドでの活躍も印象深い、イ・ビョンホンですが、意外にも本作が初の時代劇出演だったようです。
「暴君である王と、彼の影武者である心優しい道化師と二役を演じるということで、かなり挑戦という意味合いが強かったのではないかと思いますが、いかがでしたか?」と尋ねられると、「私にとって今回は初めての時代劇で、王という役を演じるのも初めてのことでした。これまで特に時代劇の出演を避けていたわけではなく、今回の映画が時代劇だから出演したのでもありません。とにかく、この映画の物語が非常に素晴らしく、楽しい作品だと思えたので出演しました」と答えました。「最初にシナリオを読んだときに、出演する決め手となったシーンはありましたか?」という問いに対しては、「どこか一つのシーンだけで出演を決めたわけではありません。物語の全体が、私の心に響いたので出演を決めました。というのも、重くなりがちな部分ばかりでなく、非常におもしろくコミカルな部分もあり、これは素晴らしいシナリオだと思いました。私にとってそのとても骨太なメッセージがこの作品にあるというところが、出演の決め手となりました」と答えました。この作品全体が、イ・ビョンホンの心を動かしたということですね。
「現場を引っ張っていく主演俳優としての立場と、王様を演じるということで何か共通することは何かありましたか?」という質問に対しては、「確かに、表面的に似ているところはあると思います。いつも周りの視線を集めるところや、そのことによって制限された生活をしなければいけないところ、そして権力を持っていてもそれを乱用してはいけないところとかは似ていると思います。仮に自分が何か命令したとしたら、それは叶うかも知れないのですが、必ずそこには責任が伴って、責任を取らないといけないというところも似ていると思います。ただ、俳優と王の責任感が似ているとはいえ、違う部分もあると思います。王というのは、民の声に耳を傾けて民の求めることをやっていくのですが、俳優というのは、ずっと最初から最後までファンの声に合わせてしまうと、自分のカラーを失うということがありえます。そういった点では、王と俳優はやはり違うものだと思います」とコメントしました。やはり影響力がある分その責任の重さがあると思うのですが、イ・ビョンホン自身その辺を上手くコントロールして自分のカラーを消さないようにしているという姿勢が素晴らしいですね。
会見中に日本語で、「韓国でのヒットは自分が出ていたからです!」と言ったあとに、「冗談です」とジョークで会場をわかせたり、イ・ビョンホンのチャーミングな一面も見ることができました。さすがに鍛え上げられた体を見ることはできませんでしたが、肌が本当にきれいでびっくり!女子としてはスキンケア方法を伝授してもらいたかったほどです(笑)。今年はまだ公開を控えているハリウッド大作もあるようですし、さらなる活躍に期待が高まります。とはいえ、まずは『王になった男』で王と影武者を演じるイ・ビョンホンをチェックしたいですね!
『王になった男』
2013年2月16日より全国公開
配給:CJ Entertainment Japan
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トーキョー女子映画部での紹介記事
辛口?甘口?映画批評&デート向き映画判定
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