映画『ファースト・マン』来日記者会見:ライアン・ゴズリング、デイミアン・チャゼル監督/山崎直子氏(宇宙飛行士)/前澤友作氏(株式会社ZOZO代表取締役、#dearMoon Projectホストキュレーター)
『ラ・ラ・ランド』で組んだライアン・ゴズリングと、デイミアン・チャゼル監督が、2019年2月8日に日本で劇場公開される『ファースト・マン』のPRのために来日。ライアンは「再びお招き頂き本当にありがとうございます。日本に来るのは大好きなのでとても興奮しています。特にデイミアン監督と一緒にこの素晴らしい『ファースト・マン』という映画を皆さんにお届けするために来られたことを光栄に思います」と挨拶しました。
デイミアン監督は「全くライアンと同じ気持ちです。とてもワクワクしています。『ラ・ラ・ランド』で日本に来たのが初めてだったんですが、以来早く戻ってきたいと思っていましたし、この作品を携えてこられたことでワクワクしています。皆さん気に入ってもらえると嬉しいです」と続けました。
『ラ・ラ・ランド』よりも前から企画されていたという本作をなぜ今撮ろうと思ったのか聞かれたデイミアン監督は「ジェイムズ・R・ハンセンの原作がもとになっているんですが、それを読んだ時に『セッション』の頃からの自分の一つの問いかけが延長線上にあるような物語だと感じました。それはゴールを追究するのに人はどれくらい代償を払わなければいけないのかということであり、そのプロセスを考察するなかで、その問いかけをさらに掘り下げられるのではないかと考えました。ある意味ゴールという意味では月面着陸ほど大きなゴールもないことですから、この非常にアイコン的なキャンバスをバックにこの問いを掘り下げたいと思いました。でもライアンと一緒にリサーチをしたり、この作品の準備を進めていくうちに、自分の中でこの作品が変わっていきました。ゴールについての物語というよりも、ニール・アームストロングがどうしてこういうことを達成できたのか。言ってしまえば彼には深い悲しみや喪失、そういったものがあり、それがある意味彼を月に駆り立てた一つであったように感じられました。なので、宇宙へのミッションとそれから妻のジャネットとの関係を含めた、親密でエモーショナルな物語のバランスを取りながら作るという作品になりました。究極的には彼とジャネットや家族との関係性が、その物語を伝えたいという僕達の気持ちを駆り立てたのだと思います」と熱弁しました。
ライアンはニール・アームストロングの役でオファーが来た時の感想を聞かれると、「もちろん歴史的に偉業を成し遂げられた人物を演じられることを幸福であると感じたと同時に非常にプレッシャーを感じました。この原作を読むまでは自分は全くニール・アームストロングという人物を理解していなかった。そして、彼の家族との関係や、ミッションを成し遂げるまでにどれだけ多大な犠牲を伴ったのか…。深い悲しみや喪失感、いろんなことが背後にあったんだということを感じて、それを背負った上で、歴史的な象徴的な人物を演じるということは非常に重荷にも感じましたし、自分にとって刺激的な挑戦でもありました」と答えました。
さらに役作りやその準備について聞かれると、ライアンは「自分にとってラッキーだったのは、奥様のジャネットさんが亡くなられる前に実際に対面できたこと、あとニールの生家である農場に妹のジューンさんを訪ねてお話を聞いたり、もちろん2人の息子さんにもお会いできました。当時の知人や実際にNASAで働いていた同僚などいろいろな方からお話を聞き、皆さん惜しみなく協力してくれました。そのおかげで役作りの助けになりました」と話しました。
そして、ここで日本の宇宙飛行士代表として山崎直子氏が登壇。宇宙飛行を経験した立場から本作でリアルに感じた点を聞かれると、「アポロ計画時代の宇宙船のちょっと古めかしい機械の感覚と、危険と隣り合わせの過酷な訓練の日々。それに対して、日常生活の中の一コマ一コマのシーン。ごく当たり前の日常との対比がものすごくリアルだなと思いました。で、心理描写にものすごく共感しました。仲間の死であったり、いろんなことを乗り越えて、最後にジャネットさんと向き合う。ずっとミッションに身を捧げていた者が1人の人間に戻ったニール・アームストロングさんを見られた気がして、そこにすごく共感しました」と絶賛しました。
リアルさを絶賛された監督は演出でこだわった点について「非常にリアルな作品にすることはとても重要なことでした。特に宇宙飛行士の経験としてそれがきちっと映画にリアルに反映されていることがとても重要でした。そのためにはジャネットさんやお子さん達にたくさんお話を伺ったり、宇宙飛行士の同僚の方、例えばデイブ・スコットさん、バルゾ・オルドレンさん、マイク・コリンズさんのような宇宙飛行士の方にお話を伺うということを重ねていきました。僕らは宇宙飛行士ではありませんし、宇宙に行ったこともなければ、ローンチ(発射)も実際に見たことがありません。ですから描こうとしていることとすごく距離があるように実は感じていて、大きなプレッシャーがあったのですが、その分リサーチと実際に経験していらっしゃる方々とお時間を過ごすことでそれを埋められるのではと考えました。NASAも含め皆さん、僕らにたくさんの時間を抑えてくださって、5分だけでも時間を頂けたら有り難いと思っていたんですが、セットにも来て下さったり、撮ったシークエンスを観てコメントを頂いたり、1日ご一緒させて頂いて自分の時はこうだったというお話を伺うことができました。山崎さんにリアルに感じて頂けたのは、本当に彼等が貢献してくださったからだと感謝しています」と撮影を振り返り、答えました。
山崎氏はニール・アームストロングに共通すると感じる部分を聞かれると、「恐れ多いことですが、すごく共感しながら映画を拝見しました。宇宙に行くということはあくなき好奇心でありつつ、いろいろなものを背負っていくというのはいつの時代も共通しているのかなと思います。国家の思いや仲間の死を乗り越えてという思いだったり、家族にプレッシャーを与えているなかでの思いだったり、いろいろなものを乗り越えていくという部分は非常に共感しました。特に印象に残っているのは、ニールさんが宇宙飛行士の面接を受けているシーンで最後に意地悪な質問をされるんですね。“お嬢さんの死がミッションに影響を与えると思うか?”と。ニールさんは言葉を選びながら“可能性はある”と答えていました。もちろん仕事に集中すると同時に、やはり人間として父親としての部分で嘘をつきたくないと。そういった部分が私も1人の親として共感したんですね。でもそれを受けながらニールさんを信頼して一緒に訓練していく地上の部隊の方、そういった信頼関係を観て、宇宙開発はまさにチーム力だなと思いました。そして、さきほど監督もおっしゃっていましたが、この映画もいろいろなチームワークと信頼感に寄って、心の部分をとても引き出しているのかなと思いました」と述べました。
最後は、株式会社ZOZOのCEOで、民間初となる月周回へ世界的なアーティストを招待し、月を見て作品を創作してもらおうという宇宙規模の壮大なアート・プロジェクト“ディア・ムーン”を計画、2023年に月に行く事を発表した前澤友作氏が登場しました。前澤氏は社員の方と一緒に本作を観たそうで、リアルな描写も絶賛しながら、「この数年で観た映画の中でダントツ僕の中ではナンバーワンです。僕の周りのスタッフは、この作品を観て、僕が月に行くのは不安になったと言いました。僕自身は逆にワクワクしたというか。そんなこともあんなことも起きるだろうと覚悟のもとに観たので、怖くなったりせずにワクワクしています」と、実際に宇宙に行く気持ちを膨らませたようでした。
デイミアン監督は「月に行きたいですか?」と聞かれると、「正直ちょっとわかりません。この作品を作っている間、当時どのような危険があって、未知数であったか、居心地の良い体験でもなかったわけですし、大変であったということをより知ることになりました。さらにどんな努力、汗があったのかを知ることになり、この作品を作る前と比べると、躊躇する気持ちが大きくなったかも知れません。けれど先ほど前澤さんとお話することができまして、月を近くで見られるということに大変嫉妬します。すごくシュールでユニークな風景が広がっていると思うと、ご自身の目で見られる前澤さんに嫉妬します」と答えました。
ライアンも同じ質問をされると、「この映画の撮影は実際に宇宙服を着たり、精巧に作られた宇宙船のセットに乗ったり、すべての瞬間を一コマ一コマ撮影を心から楽しんだんですけども、それ以上に楽しいというか気分が高揚したのが、デイミアン監督が“カット”と言った瞬間に、“足を踏み出して地上に降り立った”時なんです、そのほうが自分的にはホッとしました。楽しいことはたくさんあったんですけれども、自分は行きたいとは思わないので、山崎さんや前澤さんの勇気に感服します。私にはその勇気はないので、地上から遥か宇宙を見つめて、皆さんを影ながら応援しています」と本音を明かしました。
宇宙飛行にまつわるお話はこれまでいくつも映画化されていますが、ここでお話に出ているように本作ではその裏側がどっぷり描かれています。なので、私も宇宙飛行には行かなくていいかなと、ライアンに同感です(笑)。そんなリアルな映像と、深い人間ドラマが観られる本作。ぜひ大きなスクリーンでご覧ください。
映画『ファースト・マン』:2018年12月3日取材 TEXT by Myson
『ファースト・マン』
2019年2月8日より全国公開
配給:東宝東和
公式サイト
©Universal Pictures
トーキョー女子映画部での紹介記事
■映画批評&デート向き映画判定、キッズ&ティーン向き映画判定
■TJE Selection イイ男セレクション/ライアン・ゴズリング
■TJE Selection イイ男セレクション/ジェイソン・クラーク
■TJE Selection イイ男セレクション/カイル・チャンドラー
■TJE Selection イイ男セレクション/コリー・ストール
■TJE Selection イイ男セレクション/コリー・マイケル・スミス
■TJE Selection イイ男セレクション/キアラン・ハインズ
■TJE Selection イイ男セレクション/ブライアン・ダーシ—・ジェームズ
ライアン・ゴズリング、デイミアン・チャゼル監督、実際に宇宙に行くのは遠慮!?『ファースト・マン』来日 はコメントを受け付けていません

















プレデターやエイリアンも間近で観ると迫力が増しますね。
お面がギュウギュウでインパクト大(笑)。ワーナー・ブラザースのブースでは、お祭り気分を味わいましょう。


SP4の新作ゲーム“スパイダーマン”も映像を観るだけでも楽しそう!
マーベルショップのラインナップが豊富。今回来日のトム・ヒドルストンが演じるロキのグッズもありますよ。
マーベルのブースでは“アイアンマン”になれます。私も体験させて頂きました。シャキン、シャキン、ズドン、ズドン…って、めっちゃ楽しい(笑)。
先日逝去されたスタン・リーの追悼コーナーもあります。もうお会いできないのは本当に寂しいですね。
【東京コミックコンベンション2018】オープニングセレモニー:トム・ヒドルストン、フェルプス兄弟、ピーター・ウェラー、ラーナー・ダッグバーティ、エズラ・ミラー、松本零士/中川翔子(東京コミコン2018アンバサダー)、アメコミリーグ(司会)/山東昭子参院議員、胸組光明(東京コミックコンベンション実行委員会)
今年も始まりました、東京コミコン!今回も豪華キャストが来日し、客席からは「生きてて良かった!」「ありがとう!」という声がたくさん聞こえてきました。わかる、わかる!こんな顔ぶれが一同に登壇するのはこんな機会しかないですよね!全部の瞬間を収めようとシャッターを切りまくりましたが、カメラを支える左手が既に筋肉痛です(笑)。
ラフな感じも最高にカッコ良いトム・ヒドルストン。
オシャレな衣装で登場!エズラ・ミラー。
“ハリー・ポッター”シリーズのフェルプス兄弟はむちゃくちゃ背が高かったです。
“バーフバリ”シリーズのラーナー・ダッグバーディの登場にも会場が大盛り上がり。
そして、“ロボコップ”ピーター・ウェラーも登場しました。
さらに日本が誇る漫画家、松本零士氏も訪れ、撮影時のポーズに、会場からは「かわいい」という声がたくさんあがっていました。
アンバサダーの中川翔子もフォトセッション時にスター達と密着して、泣いてました。「(トム・ヒドルストンは)イイニオイ!」と大喜びする中川翔子を見て、トムも笑ってました。
あっという間にオープニングセレモニーは終了してしまいましたが、会場は一気に盛り上がりをみせ、順調なスタートを切りました。
映画『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』スペシャルファンナイト:エディ・レッドメイン、ジュード・ロウ、キャサリン・ウォーターストン、ダン・フォグラー、アリソン・スドル、クローディア・キム/ハリー杉山、高橋愛(イベントMC)
本作の日本での劇場公開前日となる2018年11月22日、豪華キャスト一同が来日し、ファンのためのイベントに登壇しました。主人公ニュートを演じたエディは大盛況のファンを前にして「言葉を失うとはこういうことなんですね。今までで初めて体験した感覚です。本作をひっさげて世界中を旅していますが、私達は今日この瞬間、日本に来て皆さんにお会いすることを待ち望んでいました。日本のファンは本当に情熱的で心から感謝します」と挨拶しました。
ファンからの質問タイムでは、たくさんのファンが挙手する中、最初にあたったファンがアリソンに「クイニーは本作の中でどんな役割を果たしているのか、キーワードを教えて欲しい」という質問を投げかけました。それに対して、アリソンは、「おもしろい質問ですね。う〜ん、欲望かしら」と満面の笑みで回答。意味深な回答に会場からは「フ〜」と歓声が上がりました。
続いて、カッパのコスプレをしているファンが使命され、「エディさんはカッパが好きって聞いたんですけど、僕はどうですか?」と質問。エディは「一生カッパをやってください。そして次の映画に出演してください」と返すと、質問者は「オフコース(もちろん)!」と喜び、会場が笑いに包まれました。
ツイッターで寄せられた質問タイムもあり、ダンは「ジェイコブが愛される理由は何だと思いますか?」と聞かれると、「ジェイコブはすごく寛大な心の持ち主で、もともと軍人だったんです。戦地からアメリカに帰ってきて、本来であれば悲しみにくれるような状況なんでしょうけれど、そんなことはせずにペストリーを焼いて、人を幸せにしたいと思うような男なんですね。だから愛さずにはいられない人なんですよ。そして忠誠心もあって、マグルなので魔法も使えないし、杖も持ってないですけど、勇敢に闘いに挑んでいく男なんです。僕が皆を愛しているように、愛さずにはいられない男なんですよ」と答えると、会場からは「フー」と回答を讃える声が上がりました。
そして、司会からキャサリンに「ティナのニュートへの思いはさまざまなものがあると思いますが、一言でまとめるとどんな愛でしょうか?」と質問が投げかけると、エディがキャサリンの顔を覗き込み、そのキュートな姿にキュンキュンさせられた多くのファンがざわめきました(笑)。キャサリンは「ちょっと難しいですね。かなり複雑な関係ですから。…ティナはニュートが他の人と結婚したと思っているんです」と言うと、エディが「Tina is wrong(ティナは間違っている)」とツッコミ、それに対してキャサリンは「これはティナが喜ぶべきことですか?」とファンに向けて投げかけると、ファンは「ノー」とキャサリンに加勢。エディが「素晴らしい答えだ。ありがとう」と続け、キャサリンも「ミンナ、ダイスキ」と締めるとファンは喜びの声で返しました。
クローディアは、「アジア人としてキャストに選ばれて嬉しかったと言っていましたが、役を得た時にどういう思いでしたか?」と聞かれると、「このオーディションを受けて、その後はこの役が欲しくて欲しくて、ずっとこのことばかり考えていました。最初の“ファンタビ”は5回は観ましたし、決まった時は喜びでいっぱいで光栄で本当に感謝しています。今日ここにいられることが本当に嬉しくてしょうがないです。会場に泣いている方がいらっしゃるんですけど、もらい泣きしそうです」と喜びを語りました。
ジュードには「ダンブルドア先生は魅力に溢れていて、色気に溢れていますが、最大の魅力は何なのか、それはどうやって引き出したのかを聞いてみたいです」と質問が出ました。ジュードは「アハハハ。全然わからないな。DNA、DNAじゃないの(笑)」とジョークで返し、会場は爆笑に包まれました。続けて「なかなか答えにくい質問ですが、少なくとも僕とダンブルドアが共通して持っている資質、共通点についてお話しますと、イタズラ好きってことかなと思います。長い間、子ども相手に自分の中のイタズラ好きの部分を育んできたので、ようやく役に活かすことができたと思っています」と答えました。
この後は、豪華プレゼント抽選会が行われ、キャストが1つずつプレゼントを用意し、抽選で選ばれたファンが登壇。なんと各キャストの隣りに並び、集合写真も撮影してもらうという本当に貴重な体験がプレゼントされました。
最後にジュードは「毎回日本に来る度に思うんですけど、本当にとびきり楽しい時間を過ごさせてもらうんです。今回はこの家族の皆と一緒に来られて、また魔法ワールドの一員として来られて、別次元で楽しめちゃってます。それは皆さんのおかげです。皆さんが温かく一生懸命応援してくれるので、本当に感謝の念が絶えません。映画も楽しんでください」と締めました。
すごくアットホームなイベントで楽しい時間はあっという間に終わりました。感激して泣いているファンの方がたくさんいらっしゃいましたが、キャストもファンも本当にこのシリーズが大好きなんだなと伝わってきて、一体感が心地良かったです。今回は本当に衝撃的な展開が待っていますので、ネタバレされる前にいち早く観ることをオススメします!

『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』
映画『ボヘミアン・ラプソディ』来日会見:ラミ・マレック、グウィリム・リー、ジョー・マッゼロ
ラミは、「私達は本当にこの東京に来られて、皆様とこの映画を祝うことができて、とても誇りに思っています。クイーンは日本の方々、日本文化にとても愛されたバンドでしたし、彼らのDNAにそういったものが入り込んでいるんですね。彼らのお家の中にも日本のいろんなモノが入ってきたというだけでなく、音楽にもかなり日本文化が入り込んでいると思います。私がとても気に入った写真の1つに、フレディがステージで着物を着ているものがあります。また映画で使った着物を私もキープしていて、とても大切にしています。クイーンは50回、日本でコンサートをしたと聞いているので、そんな素晴らしい東京、日本でこうやって映画の公開をお祝いできることを非常に嬉しく思っています。ご招待頂いてありがとうございます」と挨拶しました。次にグウィリムは「クイーンは1975年に有名な武道館で公演をしたわけですが、そこで彼らはきっと何者かになると気が付いた。とても重要な瞬間だったと思います。そういったこともあって、私も何年もの間、日本、東京に来ることが夢でした。なので、こういった形でこの映画を皆様と分かち合えるのは本当に光栄で、あまりにも夢が叶い過ぎて、自分の顔をつねっている感じです。本当に皆さん、ありがとうございます!あと、(会見のテーブル上に用意されていたカップを上げて)緑茶が素晴らしく美味しいです」とコメント。
緑茶が美味しいぞと聞いて、すかさずラミもお茶を飲んでたのがかわいかったです(笑)。そして、ジョーは「本当に信じられない思いでおります。実は我々はこの作品の撮影初日から、内輪で“もしこの映画が出来上がって、プロモーションツアーで日本に行けたら最高だよね。すごいことだよね”って言って撮影に臨んでいたので、今この場にいることは、夢が叶ったと言える瞬間です。(会見場が屋外だったので、周囲に集まったファンを見て)上までたくさん人がいてくださって、非常に謙虚な思いもあり、素晴らしく感激しています。皆さんほんとに温かく歓迎して頂いてありがとうございます」と話しました。
ジョーは「まずクイーンの素晴らしい音楽は、世代もジャンルも文化も超越して、人々から愛されているもので、実際に自分達もクイーンの楽曲をいろいろ聴いて好んでいたわけなんですけど、今回この作品で演じることによって、何倍もその音楽が素晴らしいと思ったし、学ぶこともありました。それはブライアン・メイとロジャー・テイラーに実際にお会いして、彼らが本当に私達を支持してくださり、最大限の応援をしてくださり、私達が彼らを演じるために価値のある人間だと思わせてくださったことです。私達が彼らを演じ、彼らの“遺産”の一部を共有し、私達も彼らの曲をまた学ぶことで、この歌はどういう風に作られていたのか、どういう意味を持っているのかも知ることができました。また全く新しい意味で、クイーンの素晴らしい音楽をこの経験から解釈することができ、新たな有り難みが沸いてきました。この作品の撮影が終わった後も映画ではカバーしていない曲なども聴いたりして、さらにクイーンへの愛が大きくなり、この感謝、愛情はとどまることがないと思います」と話しました。
ラミは「映画の中で“ボヘミアン・ラプソディ”が最初にどうやって出来上がったかご覧になったと思うんですが、最初は評論家からこきおろされたんですね。それを見ても、彼らがいかに時代を先取り、革命的だったかがわかると思います。だからこそ、2018年の今、私達がこうやって映画を作って、それが世界中のボックスオフィスを潤せているんですが、私達の貢献度はすごく少なくて、クイーン自身の素晴らしさだと思います。また新しい世代の人々にもクイーンという素晴らしいバンドを紹介できて、とても光栄です。ベートーヴェンやガリレオなど、時代を先取り過ぎて、その時代には受け入れられなかった、非常に深いモノを発明、発見した人達がいますが、彼らのレガシーは何年も生き続けるんです。クイーンも同じだと思います。あと、フレディを演じ終わった後、演じている時も、すごく自由になった気がしました。ステージに限らず人間として今までちょっと居心地が良くないと思ったことでも、自分らしくできるという気がしました。音楽にそうさせる力があると思います。彼らの音楽は、音楽としてだけでなく、人間としてのステレオタイプを打ち破る力、1つのものに閉じ込めてしまうことを拒絶する力があると思います。そういう意味で彼らは文化的な意味でも先取りしていたと思います。フレディ、そしてクイーンもステージに立って、自分のなりたい者になっている、1番リアルな自分であることをしていたと思います。それを観ている人々にも、自分がなりたい者になる、本当の自分であることの自由を与えていると思います。キャラクターを演じて、音楽を聴くことで、これほど解放感を味わったことはありません」と熱弁しました。
グウィリムは「ものすごく責任を感じました。ブライアンや、たくさんのファンを裏切ってはいけないというプレッシャーもあり、それが同時に、今までにないくらい一生懸命頑張ろうというモチベーションになりました。私のみならず、やるべきタスクのリストがたくさんありました。ブライアン並みにギターを弾かなければいけないということを始め、リストがたくさんあったんですが、非常に解放された気持ちになったのは、撮影のかなり初期に、ブライアンとロジャーが来てくれて、完全に祝福してくれました。私達に批判的な目を向けるのではなく、完全にサポートしてくれて、愛情を持って接してくれたので、自分がやって良いんだという自信が持てました」と振り返りました。
ジョーは「過去に実在の人物を演じたことはありますが、これほど有名な方を演じたのは初めてでした。私達はそれは御本人やそのご家族、ファンに皆様に対して、とてつもない責任を感じていました。ここで1つエピソードをご紹介させて頂きます。私がジョン・ディーコンの動きなど、彼のことを研究している時に、“ボヘミアン・ラプソディ”の映像で、彼がダンスをしていたので、その動きを役に取り入れたんですね。その動きの部分が予告編に入っていて、それがかかった時にそれをご覧になった方が、すぐにSNSで「ジョンって、あんな動きしたっけ?」とコメントしたら、瞬時に10人くらいの方が、「モントリオール1981年の公演」という返事が書かれていたんですね。この状況を見て、まさにこのために自分は準備したんだ、こういうことなんだと、ここまで本当に心を配って努力しなければいけないことなんだというところで、その責任の大きさを自分達は感じてましたし、日々演じてるなかで自分達がどういう状況にあっても、大変であっても、最善を尽くさなければと思いました」と振り返りました。
ラミは「口ひげを付けたら、それで完全という感じですね(笑)」とジョークを飛ばしつつ、「フレディを演じるには本当に時間が必要だと思いました。数週間ではできないんですね。他の役だったら、数週間で用意することもできるんですが、フレディだったら、私は今回1年くらいかけました。アーカイブにあるもの全部、あらゆるものを観ました。すべてのラジオインタビューを聞いて、すべてのコンサートのフッテージも観ました。日本のものももちろん観ましたし、実は日本の方が撮ってらっしゃったホームビデオも観たんです。彼らが撮っていた、そのバージョンのコンサートも観ました。彼の動きというのは自発的なんです。それはステージのみならず、プライベートな生活でもすごく自然発生的に動く人でしたので、彼から目が離せないという特別さがあります。だから彼を追いかけるのではなく、彼と同じくらい自然発生的に動くようにしたんです。だから振り付け師にはつかないで、ムーブメントのコーチにつきまして、彼の動きを考えていきました。例えば、私は彼の母親の話し方を勉強しました。それによってフレディのアクセントはどこからきたのかを知ろうとしたんです。動きを知るために、彼が小さい時に観て非常にインスパイアされた、ボブ・フォッシー、ライザ・ミネリとか、フレディが影響を受けた人の映画、フッテージもたくさん観ました。そして、皆さんよくご存じの、ポスターにも載っている、この拳を上げているポーズなんですが、あれはどこからきているかというと、彼は小さい時にボクシングをやっていたんですね。そのボクサーの動きが表れているというように、彼が今までやってきたことから、どうやって変化、進化していったかを理解しようとしました。物まねをするのではなく、フレディとしての進化、動きの進化を理解しようとしてたんです。毎日、毎日、勉強して、プロとして私達は非常に勤勉だったと思うんですが、フレディという人間に対して裏切らないようにしよう、彼を讃えようという気持ちで毎日精進していました。今回与えられたこの機会に、自分達なりに立ち上がっていったつもりです。今まで自分達がやった過去のどんなことも越えるほど、願わくばクイーンという素晴らしいバンドに近づくべく努力してました。でも、いろいろな準備を私達がやってもある程度までしか近づけないんです。やはりメイクアップ・アーティストやコスチューム・デザインの方、Live Aidの素晴らしいステージを再現してくださった方々…、私が映画作りですごく好きなのが、本当に才能のある個人が集まって作り上げるところです。今回、素晴らしいバンドのストーリーを、才能が集まって映画にできたことが本当に素晴らしいと思います。またプロデューサーの、グラハム・キング、デニス・オサリヴァンがいなければ、このプロジェクトは発生しませんでしたし、たくさんのスタジオがパスするなか、FOXがイエスと手を挙げてくださったので、今この映画は日の目を見ることができました。日本のFOXの皆さんにもお礼を申し上げたいと思います。そして寒い中、ここにお集まり頂いた皆様にも心からお礼を申し上げたいと思います。そして、(テーブルのカップを手に取り)温かい酒(本当は緑茶)もありがとうございます、乾杯」と締めました。
3人のお話からもこの映画への愛とこだわりがヒシヒシと伝わってきましたが、彼らがここまでキャラクターを研究し尽くしたからこそ、クイーンの物語だけでなく、そのエネルギーも再現できたのだと実感しました。本当に人生を変えてくれるといっても良いくらいの感動がある作品です。ぜひ何度でもご覧ください!





『ボヘミアン・ラプソディ』
第31回東京国際映画祭レッドカーペット




















映画『デイアンドナイト』完成報告会見:阿部進之介、安藤政信、清原果耶、藤井道人監督、山田孝之プロデューサー
2018年10月5日、本作の完成報告会見が行われ、キャスト、スタッフが登壇しました。企画、主演の阿部は、映画が完成した気持ちを聞かれ、「感無量です」と喜びを表しました。オーディションで役に抜擢された清原は「たくさん勉強になりましたし、役者人生の中で自分の糧になると思いました」と挨拶。今回はプロデューサーに徹した山田は「最近、俳優として危機的状況で、自ら映画を作れば何とか存続できるのではないかと思い、阿部ちゃん、藤井君が企画を練っていたところに、ここしかないと思って入り込みました。何とか本(脚本)を作り、しかしキャスティングされず、何とかプロデューサーというところにしがみついて、この場にいます」と謙虚なコメントを残し、笑いを誘いました。
映画化した経緯を聞かれた阿部は、「僕がまず藤井君の映画を観た時に、本当に素晴らしい才能があるなと思ったんです。それで藤井君に近づき、映画を何本も観させてもらって、仲良くなっていくうちに“阿部さん、何かやりたいことあります?”って言ってくれて、2人で話合いが始まりました。で、ふとしたきっかけで、(山田)孝之に、“今、映画を作ろうと思ってるんだよね”って話をしたら、すごく興味を持ってくれて、3人で会ったっていうのが始まりですね」と振り返りました。
藤井監督は「誰かからお願いされて始まった企画ではないので、まず脚本は納得のいくものを作ろうっていうところが、阿部さんと山田さんとの最初の合意でした。そこから脚本家の小寺和久さんと一緒に作品のモチーフである風車のある町を探したりとか、実際に風車のある町に泊まり込んだりしていくうちに、もっと良いモノになるっていう思いで書いていたら、2年、3年とどんどん経っていき、さすがにそろそろ撮らないとなっていうところまできたのが2017年ですね。人生においてこんな脚本作りはないだろうなというくらい、おもしろい脚本作りを、阿部さんと山田さんが演じながら、作っていくという手法でやらせて頂きました」と、裏話を披露しました。
山田からのオファーを快諾して出演に至った安藤は、撮影の思い出を聞かれると、「その時期、映画もドラマもやっていて、僕の中で挑戦的な1年でした。“コード・ブルー”(『劇場版コード・ブルー –ドクターヘリ緊急救命–』)から始まって、『きらきら眼鏡』、この『デイアンドナイト』と、あともう1作『STILL LIFE OF MEMORIES(スティルライフオブメモリーズ)』があって…。僕の中で“コード・ブルー”は、本当に出してもらって有り難かったし、あれでまた多少ですけど、全国区に返り咲いたっていうのもあったんで(笑)。“あ、生きてたんだ”っていう生存確認をしてもらえたというのもあって感謝してるんですけど、僕としてはもうちょっとやれた、もうちょっと出たかったというのがあったので、なんかこれにぶつけたい、絶対に応えたいという思いで秋田に向かったと思いますね」と自虐的なコメントで会場を沸かせました。
また、今回約500名の中から選ばれた清原について、オーディションの時の感想を聞かれた山田は「本当に書類選考から500名くらいの方に参加して頂き、オーディション会場には100名以上の方に来て頂いて、皆さん素晴らしい芝居を見せてくださったんですが、清原さんが1シーンを演じてくれた時に、もう本当に奈々(役名)だったんですよ。圧倒的に奈々だったんですね。もうそれは“見つけた!”という喜びと、たった1シーンだけなのに、完全に奈々というキャラクターをくみ取ってくれていた喜びとで、まさか泣くっていう…。専属契約を結びたいという思いです」と、清原を絶賛しました。
と、登壇者各人の一言一言から思い入れがひしひしと伝わってくる会見でした。完全オリジナルストーリーというところも見どころです。公開を楽しみに待ちましょう!
映画『食べる女』完成披露試写会:小泉今日子、沢尻エリカ、前田敦子、広瀬アリス、シャーロット・ケイト・フォックス、鈴木京香、筒井ともみ(原作者)、生野慈朗監督
Q:1人暮らしで、夏はそうめんばかり食べています。皆さんのこの夏のヒットフードは何ですか?
Q:沢尻さんへ質問です。他人と自分を比べてしまったり、自信がなくなってしまった時にどうやってモチベーションを上げていますか?
Q:前田敦子さんに質問です。私は今高校生ですが、将来自分の好きなことを活かして本当にやりたい仕事をすべきか、親から薦められているお給料が安定する仕事と迷っています。何かアドバイスをください。
Q:広瀬アリスさんに質問です。心が元気になりたい時にどんなことをしたり、どんなものを食べたりしますか?
Q:シャーロットさんに質問です。元カレと友人が結婚することになりました。祝福したい気持ちとやるせない気持ちで悩んでいます。どうしたら良いと思いますか?
Q:鈴木京香さんに質問です。普段イライラしたり、大きく落ち込んだりします。心穏やかに生きていくコツを教えてもらえませんか?

『食べる女』
本作の日本劇場公開を間近に控え、主演のユアン・マクレガーが初来日を果たしました。多くのファンの前に登場したユアンは、「皆様にお会いできたこと、そしてプーさんと一緒に待望の来日ができたことを本当に嬉しく思います」と挨拶。
そして、日本語吹き替え版で、クリストファー・ロビン(ユアン・マクレガー)の声を務めた堺雅人が登場。堺はユアンと会った印象を聞かれると、「声を入れさせて頂く時になるべく一体化というか、一つになろうと思って過ごしていたので、こうやってお会いできて嬉しいです」と笑顔を見せました。するとユアンは「堺さんの作品が英語圏で公開される時は僕が必ず声を担当するよ」と返し、会場から大きな拍手が湧きました。今後、その逆パターンもぜひ観てみたいですね!
次に本作は、子どもの頃の自分と向き合う大切さに気付かせてくれる作品ということで、「お2人が子どもの頃に大切にしていた夢は何ですか?その中で今叶っていることは?」と聞かれると、ユアンは「自分は運が良くて、小さな時に抱いていた夢を叶えることができています。9歳の時から役者になりたいと思っていました。舞台で役者さんを観たり、観客として映画で違う世界に誘われたりする度に、自分も大きなスクリーンの中でキャラクターを演じたいという夢を抱いていたんです。子どもの頃は他の夢も持っていたのですが、1番大きな夢は俳優になることだったんです」と答えました。
最後にユアンは本作の見どころについて、「(ここを観て欲しいというよりも)感じるままに受け止めて頂きたいと思います。何よりも楽しんで頂きたいですし、この作品を作るのは僕にとってもとても美しい経験でした。監督のマーク(マーク・フォスター)は、本当に素晴らしい仕事をしたと思います。彼はデリケートな感性の持ち主なんですが、非常に美しい映画を撮り上げました。ですので、それが皆様にも触れると良いなと思います。あと、吹き替えでご覧になる方は、“ユアンってこんなに日本語上手だったんだ!”って思われるかも知れません」とジョークを飛ばしました。ユアンは終始にこやかで、ファンとの交流もすごく楽しんでいたようでした。イベントからも本作の温かい雰囲気が伝わってきましたが、皆さんもぜひ映画を観て、その感覚を味わってください。

『プーと大人になった僕』
映画『アントマン&ワスプ』東西横断スペシャル・ファンミーティング:ポール・ラッド、エヴァンジェリン・リリー、ペイトン・リード監督/宮川大輔(日本語吹替版 ウーFBI捜査官役)、中川大志(ファン代表)
ファンからの質問で「次の“アベンジャーズ(4作目)”に向けて、『アントマン&ワスプ』のここに注目して欲しいという点はありますか?」と聞かれると、リード監督は「“アベンジャーズ4”に関しては、僕から話せることは…何もないんだよね。ただこの作品で起こることが“アベンジャーズ4”にインパクトを与えるかも知れません。(ポールとエヴァンジェリンに対して)…っていう言い方で良いかな?」と、ネタバレに注意を払いながらコメント。するとポールは「イエス。エンドロールが終わる、その最後の最後の瞬間まで画面を観ていてください。そうすればもしかしたら、皆さんが気になっているいくつかの問いに対する答えがあるかも知れません」と加えました。
続いて、宮川大輔と中川大志が登壇。中川大志から、ポールとエヴァンジェリンに「1.5cmの目線、世界をイメージするためにした役作りなどがあれば教えてください」と質問。エヴァンジェリンは「一度あるシーンを撮影している時に、ペイトンが私のために、グリーンの巨大な太ももを作ってくださったんですね。その太ももの上に私が乗っているような状況がありまして、自分がどれだけ小さいものであるか、その巨大な緑の太ももからその人の顔を見上げるとどうなるのかというのを演出してくださいました」と現場の状況を振り返りました。ポールは、「時々、目線があるべきところにテープを貼ったりはしました。あとは演出で、例えば巨大な足に踏みつぶされそうになっているとしたら、それをよけようとしたり、かなりの部分は想像力ですよね」と返答。中川も「僕も身長が15cmの女の子と恋をするという物語をやったことがあるんですけど、すごく難しかったので、ちょっと気持ちがわかります」と返しました。
宮川は、「あらゆるところに笑いの要素が散りばめられていますが、笑いの演出はどのようにアイデアが生まれてくるのでしょうか?そして、世界中の観客が観るということで、世界共通の笑いとして意識したシーンはありますか?」という質問をしました。リード監督は「脚本を練っている段階で僕等が最初にやったことは、自分達がファンとして『アントマン&ワスプ』で観たいものって何だろうと連ねていくことだったんですね。当然、小さくなってしまったり、大きくなってしまったり、アントマンとワスプのいろんなコンビネーション、サイズ感の違いも含めて作ることができるので、そこから実はアクションのシーンを作っていきました。だから、今回のアクションというのは非常にコメディだったり、そういった部分から始まっているんです」と語り、宮川は「そっからできてるんですね。へ〜スゴいなあ」と感心した様子でした。ポールは「ユーモアというのは、確かに文化や言葉が違うとうまくハマらないことも多いんですよね。でも、僕等は、世界というよりも英語圏で通じれば良いなと願っていたくらいなんです(笑)」とジョークを交えて返しました。続けて、エヴァンジェリンは「この作品のために世界中を訪問していますが、ポール・ラッドのユーモアは文化を問わず、通じています」とポールを讃えました。
さらに中川が「僕も役者としてヒーローを演じてみたいという夢があるんですが、ヒーローを演じる上でお2人が1番大切だと思うことを教えてください」と投げかけると、エヴァンジェリンは「1番大切にしていたことは、自分が演じているキャラクターの人間味、人間性です。特に超人的な瞬間であっても、彼女の弱さ、脆さ、不安、恐れを持っているところ、彼女が弱い時こそ、そこで彼女が1番強くなれるんだというのを感じていました」と答えました。ポールは「僕にとって、何十年も活躍してきた、愛されてきたキャラクターを演じられるというのは大変光栄です。ご存じのようにファンの方もたくさんもいらっしゃって、情熱的ファン・ベースのあるユニバース、世界の一部をなしているキャラクターでもあるわけです。役者としてキャラクターを演じる時は、自分なりのキャラクターを作り上げたいという気持ちも確かにありますけども、こういうキャラクターを演じる場合は、原作をリスペクトし、大切にすることがポイントなのではないかと思います」と話しました。
最後に、3人がこれから大阪にも行くということで、こういうのをやったらウケるということはあるかと、アドバイスを求められた宮川は、「こうやって歩いていったら…」と、坂田利夫の“あほの坂田”の歩き方を伝授。すると、エヴァンジェリンが即座に完璧に真似てみせました(笑)。皆、これは真似が難しいと思っている雰囲気でしたが、さすがですね!この姿を見た宮川は「できはりました!坂田師匠も喜ばはると思います」と絶賛。この後、ポールも加わり2人であほの坂田歩きをしたのが咄嗟だったので、シャッタータイミングが間に合わずでしたが、2人とも本当に終始ノリが良くて素敵でした。
そして大阪へのミッションが無事達成できるようにと、ポールとエヴァンジェリンに、御守りがプレゼントされましたが、袋状になっているので、エヴァンジェリンが「開けてもいいの?」と中を覗こうとしました。会場にいた日本人皆が、“ダメ、ダメ”とヒヤヒヤしていたところ(笑)、宮川は「その中に神様がおられますから」と制止。エヴァンジェリンは“Sorry”と言いつつ、「教わりたい言葉ができました。ソーリーは何て言うのですか?」と聞き、宮川が関西弁で「ごめんなさい」とレクチャーすると、エヴァンジェリンは関西のイントネーションをそのままに「ゴメンナサイ」とリピートしました(笑)。他にもポールとエヴァンジェリンは、その場でいろいろな事を習うとすぐに一度でやってのけていたので、スゴいなと思いました。さすが役者さん、勘が鋭いんですね!楽しいファンミーティングでしたが、作品もアクションとユーモアがたっぷり詰まっていて必見ですよ。
『アントマン&ワスプ』