トーキョー女子映画部の取材リポート

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18 6月

天才異端児パガニーニの再来!? 天才ヴァイオリニスト、デイヴィッド・ギャレット来日

Posted in 未分類 on 18.06.14 by Merlyn

映画『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』デイヴィッド・ギャレット映画『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』来日ジャパンプレミア、デイヴィッド・ギャレット

2014年6月11日、本作の主演、音楽、製作総指揮を務めたデイヴィッド・ギャレットが来日しました。天才ヴァイオリニスト、パガニーニを演じた彼自身も天才ヴァイオリニストとして世界中で活躍しており、8歳で既にマネージメント・チームがつき、国際的オーケストラとソロとして共演したり、1994年には史上最年少で名門ドイツ・グラモフォンと契約し、わずか13歳(録音当時)でデビュー・アルバムをリリースしたという実績を持っています。

映画『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』デイヴィッド・ギャレットそんな彼はパガニーニを演じたことについて、「幼い頃からパガニーニの音楽に触れてきました。ヴァイオリンを弾く人間でしたら将来はパガニーニは絶対に弾きたいと思う存在ですから、私の場合26年間くらい、映画でパガニーニを演じるための準備をしてきたと言えるんじゃないかと思います。各シーンに合った音楽を自分が編曲などしたんですが、それも大変スムーズにできましたし、演じるということに関しても、パガニーニの人生にとても共感を覚えますので、自然に楽に演じることができました」と語りました。大尊敬するパガニーニの曲をアレンジしたことについては、「パガニーニのスコアは、彼本人が手書きで遺したのはヴァイオリンのパートだけなんです。それ以外のオーケストラの部分は別の人が書いたものです。ヴァイオリンのパートは天才的なものなので私は手を付けずにオリジナルのままでキープしました。それ以外のスコアの部分を変えるというか、現代風にというよりは、ヴァイオリンのパートに見合うだけのものにさらに引き上げた編曲をしたつもりです」と本作の映画音楽について述べました。

映画『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』デイヴィッド・ギャレットそしてこの日、なんとデイヴィッド・ギャレットが生演奏を披露してくれました。“Smooth Criminal(マイケル・ジャクソン)”、“Child’s Anthem(TOTO)”、“愛しい人よ”の3曲を、ギターとセッション。デイヴィッド・ギャレットはモデルとしても活躍していて、長身でとても優しげな雰囲気でカッコ良かったのは言うまでもないですが、やっぱりヴァイオリンを弾いているときは格段にカッコ良く見えました(笑)。クラシック音楽に馴染みのない方も多いかも知れませんが、デイヴィッド・ギャレットは現代のパガニーニと言っても良いような、クラシックという範疇を超えた演奏で楽しませてくれます。この映画を知るまで、パガニーニもデイヴィッド・ギャレットも知らなかったのですが、この日演奏を聴いて両者ともにとても興味を持ちました。本作は目で耳で楽しめる作品となっています。演奏テクニックもすごいので、デイヴィッド・ギャレットの演奏シーンにもぜひご注目ください。

映画『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』デイヴィッド・ギャレット『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト』

2014年7月11日より全国公開

配給:アルバトロス・フィルム、クロックワークス

http://paganini-movie.com/

“愛と狂気のヴァイオリニスト/デイヴィッド・ギャレット”好評発売中

SHM-CD+DVD付き限定盤(日本独自企画盤)¥3,300(税別)

通常盤¥2,600(税別)

※サウンドトラックとしての要素もありつつ、映画にない音楽も収録されているとのこと。

トーキョー女子映画部での紹介記事

辛口?甘口?映画批評&デート向き映画判定

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イイ男セレクション/デイヴィッド・ギャレット

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12 6月

二階堂ふみがずっと持ち続けていた熊切監督への思い

Posted in 未分類 on 12.06.14 by Merlyn

映画『私の男』プレミア試写会、浅野忠信、二階堂ふみ、高良健吾、藤竜也、熊切和嘉監督 映画『私の男』プレミア試写会、浅野忠信、二階堂ふみ、高良健吾、藤竜也、熊切和嘉監督

2014年6月2日、本作のプレミア試写会が行われ、熊切監督と、浅野忠信などキャストが上映前に舞台挨拶を行いました。主演の浅野忠信は「僕は40歳になったんですけども、今の自分にしか演じられない役を頂いたと思って感謝し映画『私の男』プレミア試写会、浅野忠信ています」と挨拶。続いて二階堂ふみは「私にとってすごい運命的な作品で、この作品をこうやって世の中の人に観てもらえてすごく嬉しいです。美しい世界を堪能して頂けたら嬉しいです」とコメント。高良健吾は「『私の男』を観たときにすごい興奮したのを覚えています。僕は4日間くらいの撮影でしたが、とても濃い4日間でした」と話し、藤竜也は「僕も浅野さんと同じで、この年でしか演じられない役をやってます。じじいの役です(笑)」とユーモアで会場を和ませてくれました。

昨年俳優生活25周年を迎えた浅野忠信は、本作のオファーを受けたことについて「30代はなかなか大変で、苦手なことをどう克服するか、得意なことをどう伸ばすか、役者としてもいろいろと考えることが多かったなかで、40代になったらこういう役を演じたみたいとか、こういうことをやってみたいとイメージしていました。その時イメージしていた40代にぴったりの役をいただいて、本を読んだときにすぐにでもできると思ったし、どう噛み砕いて演じるのかを考えたり楽しかったです」と、本作の役への思いを述べました。浅野忠信は本作の役作りで淳悟がどんな服を着ているんだろうとイメージするために自分の洋服なども引っ張り出して、それを着て日常を過ごしてみたりしたそうです。そうすることでいろいろなことが見えてきて、さらに衣装合わせをしてより見えてきて、淳悟を表す上で1つキーとなるような洋服があるんじゃないかと思っい、ロングコートみたいなものを衣装に入れることを提案したそうですよ。

映画『私の男』プレミア試写会、二階堂ふみ撮影不可能と言われていた流氷でのシーンに挑んだ二階堂ふみは、「流氷のシーンだけじゃなく全編を通して寒く、寒さの真骨頂と言いますか、本物だからこそ出せる臨場感や空気感があって、すごくいいシーンに仕上がっていると思います」と話しました。中学校の頃に原作を読んでいたことについては、「もともと桜庭先生の本が好きで“私の男”が発売されたときも直木賞をとってすごく話題になっていたのですぐに読みました。中学生のときに読んだと言うと結構早熟だと思われるかも知れませんが、中学生だからこそ男女の仲がどうのこうの、家族観がどうのこうのというのはあまり意識していない年齢だったので、この作品に対して強烈なものは感じつつ、すんなり受け入れることができました。今回撮影の1年前くらいにオファーを頂いたのですが、その2年ほど前に熊切監督と初めてお会いしてそのとき直感的に熊切監督と絶対に映画を作らなければいけない、熊切監督の現場に絶対に行かなければいけないというような運命的なものを感じていました。ずっと思い続けていた監督だったので、熊切監督の現場に行けるということだけでもとても幸せに感じたのを覚えています」と語りました。若手実力派女優にこんなにラブコールを送ってもらえて、熊切監督はどんな思いだったんでしょうね。才能のある映画監督って、女優さんにモテるんだろうな〜、なんて思っちゃいました(笑)。

監督、キャストのお話から、皆が熱い思いで挑んだというのことが伝わってきましたが、本当にその情熱がスクリーンから感じられる作品となっています。見応えずっしりな邦画の名作をぜひご覧ください。

映画『私の男』浅野忠信、二階堂ふみ『私の男』

2014年6月14日より全国公開

配給:日活

http://watashi-no-otoko.com/

©2014「私の男」製作委員会

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【オールマイティ女子向け】この愛は罪?Selection/タブーを描いた“愛”についての問題作特集

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イイ男セレクション/浅野忠信

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10 6月

ラッセル・クロウ緊急来日!大変な撮影のなかの唯一の楽しみを語る

Posted in 未分類 on 10.06.14 by Merlyn

2014年5月19日、本作の主人公ノアを演じたラッセル・クロウが緊急来日しました。5日ほど前にダーレン・アロノフスキー監督が来日したばかりでしたが、これは嬉しいサプライズ。今回は一般のお客様も入った舞台挨拶で、ラッセル・クロウのファンも大勢駆けつけていました。

MCより「先日監督が来日したときに、ラッセル・クロウしかノアを演じられないと話していたのですが、ノアを演じてみてどうでしたか?」と問われると、ラッセル・クロウは「ノアが神に与えられた任務をどう遂行していくのかだけに集中してキャラクターを作りました。複雑な面がたくさん含まれている役でしたが、私の視点で家族関係や、彼の信念などを見出しました。監督が私にしかこの役ができないと言ってくれそうで、大変光栄です。でも私は撮影が始まったときに、今までの役者経験のなかで一番大変な撮影だと思ったし、どうしてこの仕事を受けたんだろうと呪いました(笑)。きっと皆さんもこの映画を観るとなぜ私が一番大変だったのかがわかると思います」と語りました。続けて「一番大変だったシーンはどこでしたか?」と尋ねられると、「雨ですね。1日12時間ずぶ濡れになりながらの撮影でした。ニューヨークの冬の水ですから、本当に氷つくような冷たさでした」と話しました。雨のシーンは映画のなかで重要な役割を果たしていますが、こんなにも長時間の厳しい撮影だったことに驚きです。

また会場のお客さんより「エマ・ワトソンとの共演でしたが、彼女の印象は?」と質問されると「エマは本当に素晴らしかったです。彼女は今までもいろいろな経験を積んできましたが、今回は特に大きな役でチャレンジだったと思います。撮影中私たちは本当に親子のような関係で、すごくハードな撮影のなか、日曜日だけエマと一緒にブロードウェイのダンスレッスンを受けに行っていました。あのハーマイオニーと踊るのが唯一の楽しみでしたね」と笑顔でコメント。最後にラッセルより「まずお詫びしておきますが、もしこの映画のなかの私が皆さんにとってちょっと頭にくるとか、怖かったらすいません。でもこの映画は監督のフィルムメーカーとしての最高の作品となっています。撮影は確かに大変でしたが、お客さんが観るのも大変な映画だと思います。いろいろなことが起こるので、観終わって次の日に起きてもきっとこの映画のメッセージについていろいろ考えると思います。ぜひ監督の素晴らしい作品を堪能してください!ちなみにこのなかで『レ・ミゼラブル』をご覧になった方はいますか?」と観客に向け問うと、大多数が挙手。すると「その映画とこの映画は違います(笑)!」と話し、笑いと拍手に包まれ舞台挨拶が終了となりました。

その後ラッセル・クロウは、自ら観客席のファンのもとへ向かい、握手に写真撮影に応じるなどのファンサービスを行い、ファンは大喜びの様子でした。ちなみにこの日集まったファンのなかには、ラッセルがオーストラリアに持つラグビーチームのキャップを被った方もいました。ラッセルは映画の撮影時よりもややぽっちゃりしていて、ニコニコ話している様子がかわいかったです(笑)。ラッセルの話のなかにもあったように、ノアの家族関係や信念といった人間ドラマの部分、そしてスケール感たっぷりの大雨のシーンなど見応えたっぷりの本作。ぜひ大きなスクリーンで観て、世界観をご堪能ください。
『ノア 約束の舟』

2014年6月13日より全国公開

配給:パラマウント ピクチャーズ ジャパン

http://www.noah-movie.jp/

©2014 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

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辛口?甘口?映画批評&デート向き映画判定

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ダーレン・アロノフスキー監督来日記者会見

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映画を処方:vol.15 どんなことにもいつも選択の余地がある

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04 6月

妻ミラ・ジョヴォヴィッチには逆らえない!?『ポンペイ』ポール・W.S・アンダーソン監督

Posted in 未分類 on 04.06.14 by Merlyn

映画『ポンペイ』ジャパンプレミア、ポール・W.S・アンダーソン監督、ミラ・ジョヴォヴィッチ(監督妻・ゲスト)映画『ポンペイ』ジャパンプレミア、ポール・W.S・アンダーソン監督、ミラ・ジョヴォヴィッチ(監督妻・ゲスト)、黒木メイサ(ゲスト)

映画『ポンペイ』ジャパンプレミア、ポール・W.S・アンダーソン監督、ミラ・ジョヴォヴィッチ(監督妻・ゲスト)、黒木メイサ(ゲスト)2014年5月26日、『ポンペイ』の公開を前にポール・W.S・アンダーソン監督が来日し、PRを行いました。今作では妻のミラ・ジョヴォヴィッチは出演していないものの、夫を応援すべくカンヌ映画祭から早く引き上げて来日。火山を彷彿とさせるマグマ・カーペットを敷いた階段に登場した2人は、とても仲睦まじくアツアツでした。モデルとしても活躍してきたミラだけに、さすがポーズも豊富。いろいろな表情でカメラマンたちにサービスしてくれました。 ミラ・ジョヴォヴィッチ

そして、次に舞台挨拶へ。登壇したアンダーソン監督は、会場のお客様や配給会社のギャガ、ギャガ会長の依田氏への感謝の気持ちを述べたあと、「そして、もう1人、感謝したいのは妻です。ミラがジャパンプレミアに私も行きたいわと言ってくれて、なんとカンヌ映画祭から早めに帰ってきて、自分と合流してくれました」と妻への配慮も忘れずに見せました。ミラは本作には出演していないので舞台挨拶には登壇しませんでしたが客席から見守っていました。

続いて、子どもの頃にポンペイという伝説の街を知って魅了された監督は、本作について熱いコメントを語りましたが、一通り話したあと、客席のミラから「ポテトの話、してよ!」と声がかかった監督は「まずは今話したことを訳してもらって、それから妻に辱められることになるわけです(笑)」と、現場の段取りと妻とのバランスを取っていました(笑)。こういうところで、監督とミラとの家庭内の権力が垣間見えておもしろいですね。で、このときの監督のコメントは「歴史のエキスパートの方とともに火山学者の方に密にコンサルタントをして頂きながらこの作品を作りました。火山の噴火の模様はとても正確です。できあがった作品を専門家の方に見せたところ、火山の噴火、それによって滅ぼされたポンペイの表現というのがかつてないほど正確だとお墨付きを頂いています。今こうやって作ることができたのはテクノロジーのおかげです」という内容でした。後日の監督インタビューの際に仕入れた情報で補足すると、ポンペイの街に通っている道路の幅や、壁に描かれた絵など、本当に細かいところまで実際のポンペイにそっくりに再現されていたそうです。ポンペイは現在世界遺産に登録されていますが、撮影後に主演のキット・ハリントンが実際のポンペイを訪れたところ、セットとそっくりだったと驚いていたそうです。

ところでポテトの話はというと、「学者さんのお墨付きを頂いたわけですが、脚本の第一稿を読んだ後の専門家のコメントが、“大体正確なんだけど、この主人公がじゃがいもを食べているところだけが違います”と言われたんです。実はヨーロッパでじゃがいもを食されるようになったのは、この映画の時代の1500年後だったんです。なのでそう言われたときは学生に戻ったようなシュンとした気持ちになりました」ということでした。おもしろい制作秘話を披露できて、妻のおかげですね(笑)。その後、花束ゲ映画『ポンペイ』ジャパンプレミア、ポール・W.S・アンダーソン監督、黒木メイサ(ゲスト)ストで登壇した黒木メイサに「ハリウッド進出は?」という話題がふられましたが、「美しい女性と一緒にお仕事をするのは僕の楽しみでもあるんですが、作品に出て頂くためには“銃を扱えるか?”というのが1つあると思います」とコメントすると、「バッチリですよ」と黒木メイサが答えたのを受けて、客席からミラが「じゃあもうこれで採用決定ね。どうせポールは私の言うことを聞くから(笑)」と声をかけていました。妻に操られているのか、操られているふりをしてあげているのか、監督はとても優しそうなので真意はわかりませんが、とにかく夫婦の仲睦まじい姿が見られて楽しいイベントでした。『ポンペイ』への思いを8歳の頃から抱き続けてきた監督。大迫力の映像と悲恋のドラマをぜひ大きなスクリーンでお楽しみください。

映画『ポンペイ』キット・ハリントン『ポンペイ』

2014年6月7日より全国公開

配給:ギャガ

http://pompeii.gaga.ne.jp

©2013 Constantin Film International GmbH and Impact Pictures (POMPEII) Inc.

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ポール・W.S・アンダーソン監督 単独インタビュー

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02 6月

13歳の少年の思いが30年の時を経て大スクリーンに!

Posted in 未分類 on 02.06.14 by Merlyn

映画『ノア 約束の舟』来日記者会見、ダーレン・アロノフスキー監督

2014年5月14日、本作のダーレン・アロノフスキー監督来日記者会見が行われました。会場は箱舟に見立てたセットに、床一面に海の絵が描かれ、映画の世界観そのままの雰囲気が漂っていました。監督も座席の隣にあった岩と“ノア”の文字に興味津々の様子でした。

MCより「なぜ今のタイミングで“ノアの箱舟伝説”を映画化されたのでしょうか?」と尋ねられると、監督は「“ノアの箱舟伝説”はとても偉大なものです。何千年もの間この伝説は語り継がれてきましたが、メジャーな形で映画になったことはありませんでした。もしかしたらこの伝説自体を知らない国もあるかも知れません。でもそういった国でも水そのものは、人間と切っても切れない関係にあるはずです。水は破壊もしますが、再生の意味もあり、そのバランスを取りながら人間は生きてきたんだと思います。今回この偉大なストーリーを初めて大きな形で映画にするチャンスがあり、とてもワクワクしました」と語りました。続けて「監督は13歳のときにこの“ノアの箱舟”をテーマに詩を書いたとのことですが、30年の時を経て映像化されたということですか?」と聞かれると、「13歳のときに、学校の先生が平和についての詩を書く課題を出したんです。そのときに私は“ノアの箱舟”の詩を書きました。その詩は国連のコンテストに提出されて優勝し、国連で詩を読み上げる機会に恵まれました。それがきっかけとなり、私はストーリーテラーになろうと決めたんです。今回の映画が出来上がったときに、ぜひその13歳のときの先生を見つけたいと思い探したところ、見つけることができたんです。そして実はラッセル・クロウと一緒にこの映画の1シーンに出演してもらっているんですよ」と話しました。13歳の少年の夢が30年の時を経て世界中の人が観る映画を作ったっていうだけでものすごく感動ですね。ちなみにその先生の出演シーンは、ノアが町を歩いているときに出会う片目がつぶれた老女だそうです。ぜひ監督の恩師の姿も確認してみてください!

その後キャストの話題へと移り、まずはラッセル・クロウについては「この作品はいろいろな奇跡が起こるので、皆さんが観たときにその奇跡を信じさせることができる俳優が必要でした。それをもたらしてくれるのがラッセル・クロウだったんです。彼は目の動き一つ、唇を捻っただけで何か感情を伝えるのが上手い俳優で、また『グラディエーター』以降はあまり英雄的なキャラクターはなかったと思ったので、彼にはノアの役がピッタリだと思いました」とコメント。また監督は本作で描きたかった部分について、「聖書のなかには“神は自分が創ったものを全部破壊することは非常に悲しい大きな苦しみだった”ということが書いてあり、神はその悲しみや苦しみがどういうものなのかという正義と慈悲の部分をノアに託したんです。正義というものは、あまりにも厳しくし過ぎるとやり過ぎになってしまうことがあります。また慈悲をかけ過ぎると甘やかすことになるんだと思います。このバランスは非常に難しいと思うんですが、本作ではそのバランスをどうとっていくのかという部分をドラマとして見せたかったんです。結果的には感情豊かなストーリーになったと思っています」と話しました。そしてエマ・ワトソンについては「イラのキャラクターというのは人間の善の部分と、未来に対しての希望を象徴しています。先ほど話した正義と慈悲のバランスが、まさにノアとイラとの対立になっているんです。エマ・ワトソンをみんなは『ハリー・ポッター』シリーズのハーマイオニー役から愛していると思うんです。でも彼女が台本を読みに来たときは、もっともっと大きなものを持っていると感じました。なので今回は、皆さんが少女だと捉えていたイメージを変えて一人の女性としての彼女を見せたかったんです」と語りました。まさに監督の思惑通り、劇中では一人の女性としてのエマ・ワトソンを観ることができます。“脱ハーマイオニー”したエマ・ワトソンの演技は見応え抜群です。

ほかにも監督は役者たちにスケールを体感してもらうために、聖書に忠実に高さ13m、幅22m、全長133m箱舟を6ヶ月かけて作ったということも話していました。映画のなかではその箱舟が大きな存在感を表し、よりキャラクターたちの人間ドラマを際立たせています。ちなみにこの箱舟に使用した材木は全てリサイクルしたそうです。

また前日にはマスコミ向け完成披露試写会の舞台挨拶にも登壇されていましたが、大学時代から日本に興味があり、黒澤明監督や塚本晋也監督に影響を受けていることから「日本でもこの映画が成功することを願っています」と話していました。舞台挨拶のときも、記者会見のときも終始ニコニコしている監督はとっても優しそうで好印象でした。

壮大なスケールで描かれた本作ですが、監督のこだわった人間ドラマについては現代で生きる私たちが考えさせられる部分がたくさんあります。ぜひ大きなスクリーンで本作をご覧ください!

『ノア 約束の舟』

2014年6月13日より全国公開

配給:パラマウント ピクチャーズ ジャパン

http://www.noah-movie.jp /

©2014 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

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30 5月

藤原と山田の肉体に、中田秀夫監督の乙女心が踊った!?

Posted in 未分類 on 30.05.14 by Merlyn

映画『MONSTERZ モンスターズ』ジャパンプレミア、藤原竜也、山田孝之、石原さとみ、松重豊、木村多江、中田秀夫監督

2014年5月21日、本作のジャパンプレミアが行われました。この日は舞台挨拶の前に藤原竜也と中田秀夫監督が花園神社にて大ヒット祈願をし、人力車にて会場の新宿ピカデリーに登場しました。日中は雨が降っていたのですがタイミングよくやみ、無事に会場に到着。すると藤原竜也は、「僕は映画のなかで人間を操れる男役を演じているのですが、今日は天気まで操ってしまいました(笑)」とコメントしました。その後劇場内に移動し、舞台挨拶がスタート。この舞台挨拶の様子はニコ生でも生中継され、スクリーンには視聴者の生の声が流されていました。ちなみに写真の「888888」は「パチパチパチ」という拍手を表しているそうです。

石原さとみは、本作の急に操られるシーンの演技について「カットを割って撮って頂いたシーンもあったのですが、竜也さんが演じる男に銃を向けるシーンは、まとまって撮っていたので一番難しかったです」と語りました。すると監督は「でもあのシーンはエキストラの方が1カット終わるたびに、さとみちゃんの演技に感激して拍手していたんですよ」とコメント。監督は今回なるべくCGを使わずに、多くのエキストラの方に協力してもらい撮影に臨んだようですよ。

そんなエキストラの方について監督は「やっぱり最後は人数で勝負だと思いました。今は確かにCGで人を増やしたりもできるんですけど、人間のエネルギーというものを信じて、ボランティアのエキストラの方も含めて大活躍して頂きました。エキストラの方からは、映画の一部を演じているという熱意をすごく感じましたし、自分たちのパフォーマンスに拍手を送っている場面もありました」と語りました。本作には、たくさんの操られる人間が登場しますが、それが全てエキストラの方だからこそ、CGには出せない迫力あるシーンになったんだと思います。

また藤原竜也は、撮影中のエピソードについて「僕が撮影中に寝坊してしまったことがあったんですが、それからしばらくたって、みんなで親睦会を兼ねたBBQをやったのですが、そこでなぜか僕だけ衣装部の人に引っ張られ、下半身に白鳥の付いた衣装を着せられたんです。そしたらそれは、遅刻した僕への監督からの罰ゲームだったんですよ」と話すと、監督は「かわいくてなかなかキレイでしたよ(笑)」感想を述べ、実はこの衣装を監督も着て、ゲイのキャラを装ったというエピソードも明かしていました。

劇中では藤原竜也と山田孝之が、それぞれ美しい体を披露するシーンがあったのですが、そのことについては会話で盛り上がっていたので、下記に紹介します。

MC:今回藤原さんは劇中では鍛えあげられた肉体が惜しげもなく披露されていますが…。

藤原竜也:いや、それよりも山田孝之のビーチバレーのシーンがありますからね(笑)。

山田孝之:どこに需要があるんだろう。このシーンは何なんだって思いましたね〜。

石原さとみ:月9っぽいシーンでしたよね!

山田孝之:ほかの人がやれば月9っぽくなるんでしょうけど、僕だとならないんですよね(笑)。

石原さとみ:そうですか!?キラキラしてましたよ!

MC:監督は撮影していてどうでしたか?

中田監督:結構緊張しながら撮っていましたよ。自分のなかに乙女心みたいなものがあるので(笑)。藤原くんのシャワーシーンは、頬を紅潮させながら僕が一人で緊張していました。山田くんの水着シーンも、BGMを流しながら撮って僕が一人でノリノリでした(笑)。

山田孝之:AKB48の“恋するフォーチュンクッキー”が流れていましたね。

会場:あははははは。

…という感じに、それぞれ楽しそうに話していました。藤原竜也に白鳥付きの全身タイツを履かせたり、頬を紅潮させながら撮影をしたり、普段ホラーを撮っているとは思えないほど監督が茶目っ気たっぷりでおもしろかったです(笑)。

最後に藤原竜也よりこれから映画を観る方に向けて「いよいよ公開となりますけど、一人でも多くの方にこの作品を届けられたらと思います。二度三度多く観て頂いて、応援もよろしくお願い致します」と挨拶をし、舞台挨拶が幕を閉じました。
今回のジャパンプレミアでは、キャストも監督も和気あいあいとした様子でしたが、映画ではそのイメージとは打って変わって、シリアスで壮絶な戦いが繰り広げられています。“人間を操る男”と“その男が唯一操れない男”の結末をぜひ見届けてください!監督が乙女心を騒がせ撮影したサービスカットにも注目です(笑)。

『MONSTERZ モンスターズ』

2014年5月30日より全国公開
配給:ワーナー・ブラザース映画

http://wwws.warnerbros.co.jp/monsterz-movie/

©2014「MONSTERZ」FILM PARTNERS

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28 5月

日本大好きヒュー・ジャックマンがノリノリにジョーク連発『X-MEN:フューチャー&パスト』

Posted in 未分類 on 28.05.14 by Merlyn

映画『X-MEN:フューチャー&パスト』ヒュー・ジャックマン/剛力彩芽(ミスティーク日本語吹き替え担当)映画『X-MEN:フューチャー&パスト』ジャパンプレミア、ヒュー・ジャックマン、剛力彩芽(ミスティーク日本語吹き替え担当)

映画『X-MEN:フューチャー&パスト』ヒュー・ジャックマン2014年5月27日、本シリーズ待望の最新作をひっさげて主演のヒュー・ジャックマンが来日しました。スピンオフも含め、本シリーズ全作で活躍するウルヴァリンを演じてきた彼はこのシリーズに関わってもう14年とのこと。登壇したヒューは、「コンニチハ〜。ワタシハニホンニコレテ、トテモウレシイデス」と日本語で挨拶。続いて「この同じ場所に前回来てから1年も経っていません。日本に戻ってくるのは本当に大好きなことです。そしてまず2020年オリンピック開催おめでとうございます!もうすぐ(サッカー)ワールドカップも始まります。オーストラリア人なのでオーストラリアを応援するのはもちろんですが、決勝はぜひオーストラリア対サムライブルー(日本)になることを祈っております。この最新作は最大の敵も現れる、今までで最高の素晴らしい作品になっています。オールスターキャストですのでぜひ皆さん楽しんで観てください!」とコメント。日本人の注目の話題に合わせてコメントするなんて、さすが気が利いてますね(笑)。

映画『X-MEN:フューチャー&パスト』ミスティークさらに今作について「この作品はとにかく今までで最高のキャストだと思います。もちろん信じられないような素晴らしいアクションもありますし、特殊効果も今までで最大のものです。ストーリーにはドラマもありますし、感動できるしユーモアもあります。一番自分が気に入っているシーンは、ペンタゴンでのキッチンのシーンです」と詳しく見どころを教えてくれました。

そして、この日はミスティークの日本語吹き替えを担当している剛力彩芽が登壇。でも姿を見せたのはミスティーク。「あれ?剛力彩芽は?」と会場が姿を探しているとステージにスモークが立ちこめ、ミスティークが剛力彩芽に変身。その様子を見てヒューは「ブラボー!今までで見たなかで一番早い早変わりでした」と称賛。剛力彩芽はこの日ヒュー・ジャックマンと登壇するとのことですごく緊張していたそうですが、「裸のような格好で全身青で登場してきて、また自分に変身するなんて、僕でも緊張しますよ。でも素晴らしかったですね、皆さん映画『X-MEN:フューチャー&パスト』ミスティーク日本語吹き替え担当の剛力彩芽拍手を!」とヒューがすごく優しくノリノリで盛り上げていました。ヒュー・ジャックマン、演技だけでなくジョークもうまいですね(笑)。

世界中で大ヒットしていることについて感想を聞かれたヒューは「このX-MENのフランチャイズに関わってもう14年になりますので、たぶん剛力彩芽さんは生まれる前だと思います。本当に今回の作品は最高の作品だと思います。今作は新しい始まりを感じさせるような新鮮味があります。皆さんに早く観て頂きたいし、世界中の大ヒットはとても嬉しいです。そして最後に一番素晴らしいベストな国を残しておきました。もちろん日本です」と、剛力彩芽を上手にいじりながら本作を熱くアピール。ヒューが熱くアピールしていたように、本当に今作はいろいろな面ですごいことになっていますので、ぜひ大きなスクリーンでお楽しみください。

映画『X-MEN:フューチャー&パスト』ヒュー・ジャックマン

『X-MEN:フューチャー&パスト』

2014年5月30日より全国公開
配給:20世紀フォックス映画

http://www.foxmovies.jp/xmen/

© 2014 Twentieth Century Fox

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イイ男セレクション/ジェームズ・マカヴォイ

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イイ男セレクション/マイケル・ファスベンダー

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イイ男セレクション/ニコラス・ホルト

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26 5月

『チョコレートドーナツ』ダウン症のアイザック・レイヴァが来日、日本のファンと温かい交流

Posted in 未分類 on 26.05.14 by Merlyn

『チョコレートドーナツ』トラヴィス・ファイン監督、アイザック・レイヴァ、ジャスティン・ヘレラ(アイザック・レイヴァの母)映画『チョコレートドーナツ』来日懇親会&会見、トラヴィス・ファイン監督、アイザック・レイヴァ、ジャスティン・ヘレラ(アイザック・レイヴァの母)

2014年5月24日、日本公開から既に1カ月以上経っている現在もなお大ヒットが続いている状況を受けて、監督のトラヴィス・ファインと、主演の1人マルコ役を演じたアイザック・レイヴァ、アイザックの母ジャスティン・ヘレラが来日しました。この会見は「ダウン症のある人たちの夢を叶えるためには?」というテーマでダウン症のご本人やそのご家族も参加して行われ、3人はマスコミ、一般の方からの質問にたくさん答えてくれました。

まず始めの質問で俳優になりたいと思ったきっかけとなった映画を聞かれたアイザックは「今はパフォーミング・アーツの学校に通っていて、それが本作に出るきっかけを生んでくれたんですが、実は子どもの頃から役者になりたいと思っていました。きっかけはディズニー・チャンネルで、あの夢のような世界で自分もあんなことがやりたいと思うようになりました」と答えました。それに続けて監督は「アイザックにこの役への起用を伝えたとき、彼が泣き始めてしまって、“自分の人生の夢が叶いました”と言ってくれました。彼が本当に長いあいだ抱えていた夢が叶う瞬間を見ることができたことは僕にとってもすごく感動的でした」と当時の様子を語ってくれました。次にアラン・カミングの起用について質問を受けた監督は、「他の役者さんも考えましたが、彼はとても才能があり、シリアスなドラマ、コメディ、歌やダンス、全てこなすことができる。それ以外の面でも、彼はゲイであることを公言し、ゲイの権利や平等を求める長年の活動が認められて、母国の英国からはナイトの称号(爵位)を与えられています。ただ役を演じるだけでなく、そういった経験や、平等や権利を求める活動をしてきた側面を持っているからこそ起用したんです」とキャスティングの背景を明かしました。

『チョコレートドーナツ』アイザック・レイヴァ、ジャスティン・ヘレラ(アイザック・レイヴァの母)次に映画の現場は長時間の仕事になるのでアイザックが続けられるようにどのように支えたのかというお母さんへの質問もありました。「このオーディションを受けて本当に配役されるかも知れないと感じたときに息子と会話をしました。映画は長時間にわたる撮影で楽なことばかりではないと説明したんです。彼の場合長時間立つことが辛いのでそういうことも含めて大丈夫なのか聞いたら、彼は“準備はできている、やります”と言いました。実際撮影が始まってからも一度も文句を言うことはありませんでした。母の私から見ても疲れきっている様子がわかっていましたが、頑張り続けた彼を誇らしく思います」とジャスティン。次いで監督は「こういうタイプの役や子役の方とお仕事をするときは、役者さん自身だけでなく、その親御さんも一緒にオーディションをする必要があります。ジャスティンは素晴らしい女性であり母でありとてもプロフェッショナルでした。実はクリスマスのシーンをホームムービー用に8ミリで撮ったことがあったんですが、カメラがうまく作動せず撮り直すことになったとき、ベテランの役者さんたちが“またやらなきゃいけないんですか”という空気のなか、アイザックが“またクリスマスなの!?”と明るく言ってくれて、彼の喜びが他の皆に感染したようでした。ベテランの役者さんたちも自分たちが愛する演技というのはこういうことなんだと、“疲れた、帰りたい”という気持ちではなくもっと前向きに捉えなければいけないんだと、アイザックによって初心を思い出させてもらったようです」と撮影時のエピソードも披露してくれました。

『チョコレートドーナツ』トラヴィス・ファイン監督、アイザック・レイヴァ、ジャスティン・ヘレラ(アイザック・レイヴァの母)あと、マルコはチョコレートドーナツが好きという設定でしたがアイザックはペパロニのピザが好きで、好きな俳優はザック・エフロンとテイラー・ロトナーということも話してくれて、日本人の皆はあまり知らないかなと思ったアイザックは、「皆がわかる芸能人を言えなくてごめんね」という優しい言葉もかけてくれました。今回は3人とも初来日とのことで、一番驚いたのは人の多さだったそう。この会見の前のイベントでダンスに参加したときに日本の飲料ポカリスエットを初めて飲んで、英語で汗(スエット)という言葉が入っていてちょっと怖かったそうですが美味しかったと言っていました。会見ではアイザックの会場の皆に対する優しさを感じられ、彼を支えるジャスティンや、彼を起用したことでいろいろなことに感動を得たという監督のお話からも、この作品に込められた愛と人の温かさを感じられた会見でした。

『チョコレートドーナツ』アラン・カミング、アイザック・レイヴァ『チョコレートドーナツ』

2014年4月19日より全国公開

配給:ビターズ・エンド

http://bitters.co.jp/choco/

© 2012 FAMLEEFILM, LLC

トーキョー女子映画部での紹介記事

辛口?甘口?映画批評&デート向き映画判定

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イイ男セレクション/アラン・カミング

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【映画を処方】虚栄で作られた人生からの脱却

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14 5月

監督もビックリ!?元カノを追いかける男子についてガールズトーク炸裂

Posted in 未分類 on 14.05.14 by Merlyn

映画『サケボム』トークイベント、サキノジュンヤ監督、青柳文子(トークゲスト)、中田クルミ(トークゲスト)、マイソン(MC)

2014年5月8日、映画『サケボム』の上映&トークイベントが行われました。製作はアメリカと日本の合作で、キャストも両国から参加している、言わば逆輸入作品となっています。今回のイベントは女性限定の試写会で、まずは本作をじっくりと鑑賞。上映後には、トークイベントが開催され、ゲストとして人気モデルの青柳文子と中田クルミが登場し、進行役はマイソン(トーキョー女性映画部主宰)が務めました。トークテーマは“『サケボム』から学ぶ、余計な失敗をしないための恋愛術”で、主人公ナオトについてとことん話し合いました。今回はそのトークの一部を紹介します。

青柳文子さん

マイソン:
ナオトが元カノを追いかけてアメリカまで行きましたが、これはアリですかナシですか?

青柳文子さん:
非現実的だなって思いましたね。無理ですよ、脈なしです(笑)。

中田クルミさん:
ね〜、すごいですよね。ナオトは本当に一途な恋愛をしている人って感じだと思いました。男の人って女性が思っているよりももっとロマンチストな人が多いような気がします。しかもナオトの場合は、酒蔵で働いているってことだったので、余計にロマンチストっぽいなって思いました(笑)。

マイソン:
お酒を毎年送っているって言っていましたけど、そこで反応がない時点でダメなんじゃないかなって思いますよね。相手の反応を分析することが大事ですよね。

2人:
うんうん!

マイソン:
では、元カノを探しているはずなのに、ナオトが途中でほかの女の子と仲良くなっちゃったシーンは、観ていてどう思いましたか?

中田クルミさん

青柳文子さん:
「アメリカだな〜」って思いました。外国の映画ってこういうのありますよね(笑)。あとは日本とアメリカの違いを観られておもしろかったです。

中田クルミさん:
日本だとホームパーティーがないですもんね。私たちと同じ世代の人たちがあんな風に遊んでいるのを観るとちょっと羨ましいなって思う気持ちもありました。でもカナダで私もホームパーティーに参加したことがあるのですが、日本人はモテるんですよ!私もチヤホヤしてもらいました(笑)。皆さんもぜひカナダに行ってみてください。

青柳文子さん:
あの“サケボム”っていう行為はアメリカで実際にあるんですか?

マイソン:
実際にあるみたいですよ。すごいですよね〜(笑)。

————この後、恋愛失敗談トークで盛り上がり…

マイソン:
では全部観終わって、ナオトの株はどれくらいあがりましたか?

青柳文子さん:
最後は一回り大きくなって頼もしくなったように感じました。

中田クルミさん:
おもいきって自分の意見を言うところとか成長が伝わってきました。ナオトは失敗を通して大きくなりましたよね。恋愛はやっぱり人間を大きくしてくれるなって思いました。

マイソン:
良いこと言いますね(笑)。“最大の失敗は失敗をしないようにすること”ですよね。

青柳文子さん:
なるほど〜!そうかも知れないですね。

ほかにもナオトの従兄弟セバスチャンや、途中から登場するジョスリンについてのトークも盛り上がっていたのですが、ネタバレになってしまうのでここまでです(笑)。皆さんもぜひ自分なりの見方でナオトたちの失敗を分析してみてください!
そしてイベントの最後には、なんとサプライズでサキノジュンヤ監督が登場。ガールズトークの様子を見た監督は「すごく新鮮な意見を聞けて“(日本の女性は)こういう風に観るのか”と思いました。この映画は洋と和がミックスした作品なのですが、日本の女性は出演していないので、そういう意味でも日本人女性から観た感覚が気になっていました。今日お話を聞いたことを参考に次の作品に生かしたいと思います」と話しました。監督が次にどんな作品を作ってくれるのかも楽しみです。でもまずは、本作をぜひご鑑賞ください。アメリカンジョークも満載で、お酒の失敗、恋愛の失敗などなどきっとどこか共感できるポイントがある作品です。

『サケボム』

2014年5月24日より全国公開

配給:ピクチャーズデプト

http://sake-bomb.com/

©2013 pictures dept/Sake Bomb Films,LLC

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辛口?甘口?映画批評&デート向き映画判定

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【トーキョー男子映画部】特集:つい飲み過ぎちゃって困るときの酔い覚まし映画特集

https://www.tst-movie.jp/danshi_SP/danshi_SP11_nomisugimovie.html

TJE Selection イイ男セレクション/濱田岳
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01 5月

この作品と母が撮った幼い頃の私の写真集と決して一緒にしないで欲しい『ヴィオレッタ』

Posted in 未分類 on 01.05.14 by Merlyn

映画『ヴィオレッタ』エヴァ・イオネスコ監督、アナマリア・ヴァルトロメイ映画『ヴィオレッタ』来日舞台挨拶、エヴァ・イオネスコ監督、アナマリア・ヴァルトロメイ

2011年カンヌ国際映画祭で上映され大変話題になりながらも、日本での公開実現まで3年を要した本作がいよいよ公開されるということで、2014年4月16日、監督のエヴァ・イオネスコ監督と主演のアナマリア・ヴァルトロメイが来日しました。

本作は、子どもの頃に写真家である実母に撮られたヌード写真集「エヴァ(初版タイトルは“鏡の神殿”)」を世に出され、さらに最年少でPLAYBOYに載った少女としてセンセーショナルを巻き起こした、エヴァ・イオネスコ監督の少女時代の実体験を、写真集の発売から34年経った2011年にエヴァ・イオネスコ監督自らが映画化した作品。これだけ聞くとかなりスキャンダラスなので、観る前では本作がどういう内容なのかいろいろな憶測をされるかも知れませんが、映画を観ると少女時代に監督が心に抱いていた苦悩や葛藤がひしひしと伝わってきます。

映画『ヴィオレッタ』アナマリア・ヴァルトロメイそんなエヴァ監督の少女時代となるヴィオレッタを演じたアナマリア・ヴァルトロメイは「私にとっては1作目となる映画だし難しい役でしたが、実際撮影中はそこまでわからなかったのでそれほど難しいと感じていませんでした。でもこうして一緒に映画を作らせて頂いたことは喜びに感じています」と当時を振り返りました。撮影当時は12歳だったアナマリアは現在15歳。見た目はすっかりお姉さんになっていましたが終始にこやかで本当にかわいらしい女優さんでした。むしろ12歳ながらに妖艶さを漂わせていた劇中で観る彼女の方が大人びて見えたくらいです。だからこそ、スクリーンで観る女優としての彼女と、一人の少女として目の前にいる彼女のギャップがすごくて、これが女優さんとしての才能、力量なんだなと改めて実感しました。将来がすごく楽しみです。

そして、本作で描かれている母と娘の愛憎劇について聞かれた監督は「母親が娘のことを所有物のようにしている歪んだ愛情を描いています。それに耐えられなくなった娘が自分の力で人生を変えていきます。ヌードに関しては想像できるシーンはありますが、実際にはヌードのシーンは出てきません」と説明。司会者から「冷静な視点で描かれていたように思いますが」と言われると、「そんなに冷静でもなかったですよ(笑)。感傷的で爆発しそうなものも潜んでいたと思います」と心境を明かしました。既に公開されたいろいろな国での観客の反応については、「プレスの批評などを見る限りでは、この作品で私が謳いたかったことが理解されたと思っています。どこの国でも検閲の問題はありませんでした。私はこの映画は理性やモラルの問題を提起していると思うので、日本で検閲の問題があるというのを聞いて驚きました」とコメント。日本ではR指定を越える表現が描かれているとされ「区分適応外」という判定が一度出たそうですが、配給会社が映倫に再審査を求めていて、偶然にもこのイベントの日に再審査の結果が出たと映画『ヴィオレッタ』エヴァ・イオネスコ監督いうことで、その場で書面の内容が発表されました。「児童ポルノを称賛するかのような母親の行為に対して、娘が強く反発して自立していくという、児童ポルノ自体に否定的な描かれ方がされている。本作品を区分適応外として公開の道を事実上閉ざすことは表現の場をできるだけ確保するという当委員会の使命からも相当でなく、区分適応外と判断することはできない。よって区分適応外を外す」という判決が下ったとのことで、同時にR-15というレイティングも発表され、修正の必要は一切なしということが伝えられると、監督は「良かったです」とほっとした様子でした。

監督が子どもの頃に写真集が出版されたときにも児童ポルノかアートかという議論が飛び交ったようですが、監督が体験したことをそのまま映画にするとなると同じことが起こってしまうのではと思われる方もいるかも知れません。でも観て頂けるとわかりますが、そういう表現は一切なく、心理描写を軸として描かれた一人の少女の成長物語であり、親子の愛憎劇となっています。そして監督は「今回いろんなプレスの方もいらっしゃると思いますが、この映画のプロモーションに関して、私が母親に小さい頃に撮られた写真とこの映画を一緒にしないで欲しいと思います。それだけはお願いしたいと思います」と語りましたが、宣伝的に話題にされそうな偏った情報発信をするのではなく、ちゃんと映画本来の内容を正しく伝える義務が私たちマスコミにあることも改めて自覚させられたイベントでした。子どもから大人へと成長していく過程で自分の意志とは裏腹に大人にさせられていく少女の繊細な心情を見事に描いた本作。親子の愛情の深さ、そしてそれゆえの憎しみと反発、いろいろなことを感じ考えさせられる内容の作品となっていますので、ぜひ多くの方に観て欲しいです。

映画『ヴィオレッタ』アナマリア・ヴァルトロメイ『ヴィオレッタ』R-15

2014年5月10日より全国公開

配給:アンプラグド

http://violetta-movie.com/

© Les Productions Bagheera, France 2 Cinéma, Love Streams agnes b. productions

トーキョー女子映画部での紹介記事

辛口?甘口?映画批評&デート向き映画判定

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