『江南ブルース/Gangnam Blues』来日記者会見&プレミア上映会、イ・ミンホ
2015年7月12日、主演のイ・ミンホが来日し、記者会見およびファンを迎えてのプレミア上映会で舞台挨拶を行いました。まず記者会見では、初主演作として本作を選んだ決め手や役作りについて「今まで僕はドラマを通して、ラブストーリーや王子さまのイメー
ジの強い役を多く演じてきましたが、映画では強烈なイメージ、深みのある、意味のある作品に出たいと思っていた矢先、ユ・ハ監督と出会って、この作品に出演することになりました。(この役を演じるにあたり)まず僕が考えたのは、出口が見えない若者の青春、やりきれない思いを抱えている青春を描くということだったんです。台本を読んだときに感じたのは、背景は違っても、現代にも置きかえられるストーリーだと思いました。今でも20代前半の人たちは青春を謳歌していますが、これからどうしたら良いのか、どうすればより良い人生を送っていけるのかを考えていると思うんです。そういうところに重点を置いて演じました」とコメント。そして「これまで僕は財閥の御曹司などを多く演じてきましたが、本作では登場シーンからゴミ拾いをしているような型破りな姿で出てきます。ジョンデの感情ラインを追いかけながら観て頂ければと思います。そして、“このままではいけない、これ以上こんな風にしていてはいけないから、変わらなければ”と思ってジョンデが動き始めるポイントがあるんですね。その辺りもモンタージュで描かれていて、そういうところにも注目して観てもらえたらと思います」と見どころをアピールしました。「実はこれまで映画の出演を避けていた部分があるんですが、それは映画というジャンルの特性上、主演を担うと本当に責任感を多く背負わなければいけない。そしてまた重みのある感情、深みのある感情を消化し表現しなければいけないので、そういったことを受け入れられる年齢になったら、映画を本格的にスタートしたいと思っていました。今回この作品がスタート地点になったので、ドラマや映画をいったりきたり渡り歩きながら、深みのある感情を表現していきたいと思います。そしてこれからも良い演技をお見せして成長していきたいと思います」と謙虚な言葉で会見を締めました。
そして、プレミア上映会で衣装を新たに颯爽と登場したイ・ミンホ。パシフィコ横浜国立大ホールに集まった大勢のファンからは大歓声があがりました。ここでは記者会見でのお話をさらに掘り下げて、演じる上で一番心配だったシーンを語ったイ・ミンホ。「最初のシーンでゴミ拾いをしている格好で出てくるのですが、その辺りが一番心配でした。というのもいつも御曹司の役やラブストーリーが多かったので、そのイメージが打ち破れるかなというところが心配でした。ファンの皆さんに少しずつ変化していく姿をお見せすべきだと思っています。でもこの作品は少しというよりもかなり変化が激しい姿が描かれているんですね。これから30代で演技をしていくなかで変化をしていくと思いますが、この作品はそのスタートを切る作品になります」とファンを前に改めて、今後の俳優としての意気込みを語りました。
そしてイ・ミンホの本音を知りたいということで、イエスかノーかで答えるトークコーナーでは、司会から「自分から見ても自分はカッコ良い?」という質問が出ると、質問を終える前に謙虚にノーの札を挙げたイ・ミンホ。会場は笑いと共に「えー!」というどよめきが(笑)。でも「自分から見ても、ジョンデのキャラクターはカッコ良い?」という質問には「イエス、イエス」と回答。
「自分の人生を変えようとしている姿勢は好きです。良くない状況でありながら最大限良い方向に向かっていきたいと思っているところが良いと思います。誰でも生きていくなかでミスはするものです。過ちをしっかり認識して、今度はそんなミスをしないということが大切だと思います。ジョンデは今と違った状況になれば、良い方向に変えていけるのではと思います」とキャラクターへの思いを語りましたが、こういうコメントにも謙虚で前向きな姿勢が伺えました。そんなイ・ミンホを見つめるファンの様子も観察しましたが、ほおづえをついてうっとりという感じのファンがたくさんいて、彼の一言一言にうなづいて聞いている様子からファンの熱心さも感じられました。本作で映画に本格的に取り組んでいくということですが、まずは彼の本気度を本作で観てください。
『江南ブルース/Gangnam Blues』R-15
クロックワークス
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映画初主演作でイメージ・チェンジのイ・ミンホが気合い満々『江南ブルース/Gangnam Blues』 はコメントを受け付けていません

映画『GONIN サーガ』完成報告会見、東出昌大、桐谷健太、土屋アンナ、安藤政信、竹中直人、石井隆監督
本作の主人公を演じた東出昌大は「前作はものすごい作品で、僕の大好きな作品の一つです。出演が決まったときは多少プレッシャーを感じましたが、前作からのたすきだと受け止めて、次に繋げようという気持ちで臨みました。もちろん今回は新しい作品ですが、石井監督と共に『GONIN』を引き継いでいきたいという思いでした」と話しました。土屋アンナは「私は今回の役が決まってから、前作を初めて観ました。本当にリアルな映像で、静と動が一緒になっているこういう作品があることに感動しましたし、私自身がその世界観に参加できることがすごく嬉しかったです」とコメント。土屋アンナは、この日唯一の女性登壇者だったのですが、男性陣が黒系の衣装を着るなかでミニスカートにゴージャスな色使いの衣装だったのでかなり眩しかったです(笑)。
前作にも出演していた竹中直人は「石井監督の作品が大好きなので、自分で売り込んじゃいました(笑)。前作のときもいろいろな思いで作りましたが、19年が経ってまたこうして1つの作品が出来上がったことが本当にすごいと感じています」と話しました。竹中直人は、前作ではリストラサラリーマン役として登場していたのですが、今回は役柄が変わり超凄腕のヒットマン役を演じています。また本作には一度俳優引退宣言をしている根津甚八が11年ぶり、一度限りのスクリーン復活を果たしています。そんな根津甚八との共演について東出昌大は「本当に気迫がすごかったです。ネタバレになるので言えませんが、最後のシーンでご一緒したときは、かなり込み上げてくるものがありました。根津さんが帰る車を僕と桐谷さん、柄本さんで見送らせて頂いたのですが、送った後もなかなか僕らは話すことができなくて、そのくらいいろいろなことを感じさせられました」と話し、安藤政信は「すごいとしか言えませんね。僕は仕事があまり好きじゃなくて働かないときもあるのですが(苦笑)、そんなことを言っていたら本当に引っぱたかれるなと思いました。自由に動けなくて不本意な状態にも関わらずカメラの前に立って、今の自分の姿をさらけ出した根津さんの気持ち、そんな根津さんの演技を引っ張り出していく石井監督との信頼関係は現場で見ていて鳥肌が立ちました」と語りました。根津甚八は、自身の病をきっかけに俳優を引退したそうですが、古くから付き合いのあった石井監督の熱い呼びかけに応え、本作への出演が決まったそうです。新旧キャストの共演シーンは、観ているこちらにも緊張感が伝わる見応えあるシーンとなっています。ほかにも本作には、ガンアクションや過去作との繋がりなど注目ポイントが盛りだくさんです。ぜひ劇場でその迫力を体感してください!
映画『母と暮せば』クランクアップ記者会見、吉永小百合、二宮和也、黒木華、浅野忠信、山田洋次監督
吉永小百合は、今回の作品に参加した感想を「今回が一番監督の情熱を感じました。本当に1カット1カット、心から演出をされていて、私がそれに応えられずに落ち込んだこともありました。でもそんなときは息子役の二宮さんが軽やかに演技をしている姿を見て元気をもらい、助けられながら最後までなんとか演じることができました」と語りました。『小さいおうち』以来の山田監督作品へ出演となる黒木華は、「『小さいおうち』のときとは違って、今回はセリフも多い上に長崎弁だったのですごく苦労しました。私は今25歳で、長崎のことも広島のことも正直授業で勉強したくらいの知識しかなかったので、実際に長崎の戦争経験のある方にお会いしてお話を伺ったり、監督から当時のお話を伺い、そのおかげで町子という役が少しずつ出来上がっていきました」と話しました。
最後に監督は、本作で伝えたいことについて「今は1945年8月15日のことを記憶している人がどんどん少なくなっています。僕は当時中学1年生で満州にいたのですが、天皇による敗戦の詔勅を運動場で聞いていました。そのときは、満州から日本に帰れるのか、これからの暮らしはどうなるのかなど、いろいろな不安のなかにいたことを今でもよく覚えています。今僕らの世代がやらなくてはいけないことは、そのときの記憶を後の世代に伝えることだと思っています。この映画は母と子の愛情と息子の悲しい恋の物語であるわけですが、この映画を通して観客の方が改めて戦争や平和について考えるようになってもらえたらと思います」と話しました。監督は現在84歳ということですが、話し方や姿勢の良さなどを見ているととても84歳とは思えないほど元気でびっくりしました。やはり今も現役で映画監督として働いているからこそ若さをキープしているのかも知れませんね。
映画『ピース オブ ケイク』完成披露プレミア、多部未華子、綾野剛、松坂桃李、木村文乃、光宗薫、菅田将暉、柄本佑、峯田和伸、田口トモロヲ監督
2015年7月22日、本作の完成披露プレミアが行われ、キャストと監督が登場しました。主人公の志乃役を演じた多部未華子は「原作を読んだときから“わかる!こういうのあるある”と、女性なら誰にでも共感できる出来事がたくさん詰まっている物語だと感じました。私自身、わりと流されやすいタイプで(笑)、やっぱり相手を好きだからこそ女の子って不安になるんですよね。志乃も不安感のせいでどんどんネガティブエピソードを作ってしまって、そういう気持ちにすごく共感できました」と話しました。綾野剛は、多部未華子との初共演の感想を「多部さんはすごく気持ちの良い方だなって思いました。物怖じせず、型でなくちゃんと感情でぶつかってきてくれたので、志乃像がしっかりと見え、僕が演じた京志郎の輪郭まで作ってくれたんじゃないかって思います。本当に演じていてやりやすかったです」と語りました。本作でオカマの天ちゃん役を演じた松坂桃李は、役作りについて「とにかく美意識を高めました。この役を頂いてすぐにエステの予約をし、美肌パックを大量に買ってお風呂あがりに付け、爪のケアもし、少しでも女心を自分のなかに取り入れようと思いました。でも女の子って本当に大変だなってつくづく感じました」とコメント。松坂桃李は、ほかにも衣装合わせのときに入らなかったドレスが入るように、撮影までに痩せて着こなせるようにしたという話も明かしていました。正直、女子より女子力が高いかも知れませんよね(笑)。
光宗薫は、役作りについて「あかりは京志郎と一緒に住んでいるという設定で、京志郎の顔に見慣れている方が良いと思ったので、撮影期間中はずっと携帯の待ち受け画面を綾野さんにしていました」と告白すると、綾野剛は「えー!!それは知らなかった。誰かに見られて、そういう関係だと思われなかったの(笑)?でも嬉しいですね。そういう役作りの仕方もあるんですね。僕も多部さんを待ち受けにするべきだったかな」と、驚いていました。
『ピース オブ ケイク』PG-12
映画『天空の蜂』完成報告会見、江口洋介、本木雅弘、仲間由紀恵、綾野剛、堤幸彦監督
江口洋介は、原作を読んだ印象について「原作を読んだときは、実際に僕たちが“3.11”で経験したような恐怖をリアルに感じ、人が沈黙してはいけないという熱いメッセージを感じました。いろいろな角度から観られる映画になると思ったので、子どもから大人まで伝わるような感動作にしたいと思い撮影に臨みました。今までにこうした大きな作品で、タブーな要素をテーマにしたものはなかったので、今回僕らが参加し作っていくことで何か形にして残せたらと思いました」と話しました。本木雅弘は本作について「この物語の緊迫感がとにかくすごいんです。ある意味怪獣映画のようで、人間が作ってしまったビッグBという怪物と、それに対峙する群衆というサスペンス要素から観られるおもしろさがあります。最初に原作を読んだときは、“沈黙する群衆”という言葉にすごく胸を打たれ、それは意志の見えない仮面を付けた沈黙する群衆という我々のことを指しているのですが、やはり3.11のような災害を経て生き方や価値観を再構築しなければいけないときに、僕自身上手く表現できない歯がゆさというか、恥ずかしさのようなものがあって、それが“沈黙する群衆”という言葉に集約されているように感じました。やはり世の中のことをすべて知り得ることはできないけど、無知であることの罪は常に誰もが抱えているもので、まさに自分自身が意志の見えない仮面を付けていた1人だったんじゃないかと思い、そのメッセージの強さに引き込まれました」と話しました。本木雅弘は真面目に本作について語る一方で、撮影中のエピソードを楽しそうに話す場面もあり、「撮影中、江口さんの自宅の方が雨で冠水するという出来事があって、脚の綺麗な奧さん(森高千里)とお子さんのために電話で迅速に対応している姿がお父さんらしくてすごく素敵でした」と冗談交じりに江口洋介の良き父親っぷりを明かしていました。
仲間由紀恵は、役づくりについて「赤峰という女性は、傷を負った影のある女性で、とにかく地味で着ているものも質素な目立たない女性像というお話でしたので、監督とお話をして役づくりをしていきました。恋人である三島(本木雅弘)も昔のある出来事で抱えているものがあって、そんな触れられたくない部分を持った2人であるということを意識して取り組みました。今回の撮影で印象に残っているのが、ホテルのシーンなのですが、堤監督の演出により上質な大人のラブシーンとなっていますので、ぜひそちらも注目して欲しと思います。『TRICK/トリック』シリーズ(同じく堤監督作品)のときのような無茶ぶりや困った要求は一切なく、本当に素晴らしい映画に出演させて頂き光栄に思っています」と語りました。堤監督作品に初出演となった綾野剛は「堤監督の現場は、念願だったのですごく最高でした。堤監督はライブ感とかその場で発起するパワーみたいなものをとても大事にしている方で、キャストに対してもものすごく信頼があり、そのキャストが役をどう演じるのかではなくどう生きるのかに重点をおき、僕たちキャストに密接に寄り添ってくれる監督だと感じました」とコメントしました。そんな綾野剛の演技について監督は「綾野くんは少ししか出てこないものの、すごく難しい役を演じきってくれたと思っています。ところどころピンポイントで登場するのですが、そのなかでステレオタイプではない犯人像を演じてくれました。江口さんと本木さんがジワジワと作った世界観のなかに瞬間的なミサイルのように彼が入り込んでくることによって、この映画の幅が非常に広がったと思っています」と絶賛しました。綾野剛は本当にいろいろな作品に出演していますが、今回の犯人役も楽しみですね。
『天空の蜂』
映画『at Home アットホーム』プレミアム試写会舞台挨拶、竹野内豊、松雪泰子、坂口健太郎、黒島結菜、池田優斗、板尾創路、村本大輔(ウーマンラッシュアワー)
長男役を演じた坂口健太郎は、役づくりについて「生きていくために犯罪を犯しているので、世間から見るとすごくズレた家族なんですが、本人たちにとってはそれが普通のことなんです。そういう意味ではすごくリアルな感じがしたので、特別に何か役づくりをするというよりもフラットな感覚で役を見つめて演じました」と語り、そんな坂口健太郎の演技について、板尾創路は「危機迫る感じがすごく怖かったです。本番が始まったときのスイッチの入り方がスゴくて、特に目に力を感じました。でもそのおかげで一緒に演じるこちらもやりやすかったです」とコメントしました。坂口健太郎は普段モデルとしても活躍していてすごく爽やかなイメージですが、劇中では半狂乱になるかなり激しい演技を披露しています。
また、村本大輔は松雪泰子との共演シーンが多く、ご飯にも誘ったようですが「ムリ!」とドライに断られたエピソードも明かしていました(笑)。撮影時のエピソードについて、黒島結菜は「すごく楽しい現場でした。池田優斗くん(末っ子次男役)と仲良くなって、はしゃぎ過ぎて怒られたこともありました(笑)。でも本当にみんな仲が良くて明るい雰囲気の現場でした」と語りました。また、家族の物語にちなんで、どんな家族が欲しいか尋ねられると竹野内豊は「こういう森山家みたいな家族が良いですね。でも村山さんは家族ではないので…」と、わざとボケて村本の名前を間違える場面もありました(笑)。かっこ良い容姿に反してちょっと悪ふざけする竹野内豊もキュートでおもしろかったです。
『at Home アットホーム』
映画『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』クランクアップ報告記者会見、長瀬智也、神木隆之介、森川葵、清野菜名、宮藤官九郎監督
2015年7月8日、本作のクランクアップ報告会見が行われ、主演の長瀬智也を始めキャストと監督が登場しました。今回の会見は、実際に本作の撮影が行われた東映東京撮影所で開催され、会場の一部には本作の舞台となる地獄をイメージしたセットもありました。
宮藤監督は、撮影について「40日間くらいあった撮影のなかで、30日間くらい地獄に通いました。朝9時に地獄に入って夜23時くらいまで地獄で働いていました」と語り、本作の製作理由については「僕自身だんだん歳をとってきて“いつか僕も死ぬんだな”って死について考えることがありました。よく悪いことをすると地獄に堕ちるって言いますが、アメリカのヘヴィメタルの歌詞を見ると“HELL(=地獄)”っていう言葉がいっぱいあって、地獄を肯定している歌が多いんですよね。だからもしヘヴィメタをやるようなかっこ良い人たちが地獄に堕ちるんだったら、死ぬのが怖くないんじゃないかって思いました。あとは、長瀬くんと別の仕事をしていたときに、いろいろな表情が出てくるのを見て、僕が大好きなジャック・ブラックみたいだなって思ったんです。長瀬くんとはずっと音楽を題材にした作品がやりたかったので、彼に地獄でバンドをやる鬼役をやってもらって、日本にないタイプのコメディが作りたいと思いました」と話すと、
そんな神木隆之介のキャスティング理由について監督は「僕は神木くんにだけはなぜかサディスティックになってしまうんですよね(笑)。初めて一緒にドラマをやったときもそうですが、1話目からゲイバーで働いてタンバリンを叩いている役をやってもらったり、今回も地獄でいろいろな拷問を受けている高校生って考えたときに、神木くんでやったら一番楽しいだろうなって思いました。拷問のシーンの撮影をしているときは、本当に良い顔をしてくれました。僕自身見ていてすごく楽しいのですが、この楽しさをみんなと共有したいと思って、大介のキャラをすごくイライラする奴にしました」と話しました。この日もすごく礼儀正しくて好青年な印象の神木隆之介ですが、映画ではどれだけイライラさせてくれるのか楽しみです。
清野菜名は撮影の様子について「毎日がすごく楽しかったです。現場でずっと大笑いしていて、特に桐谷健太さんが変なことをして笑わせてくれることが多かったです」とコメント。森川葵は「監督になぜか“へ〜”っていうセリフのシーンを何回もやらされました(笑)。私の言い方が本当にダメだったのかも知れませんが、なぜ何回もやったのかは未だにわかりません」と話すと監督は「あのシーンは、大介が彼女に想いを告げているシーンで僕自身大介目線になって見ていました。でもやってもらっているうちに好きになって、何回もやってもらっちゃいました(笑)」とコメント。また長瀬智也に対しても無茶ぶりをしたという監督は、「ギターソロは顔で弾いてって言ったら、本当に顔で弾いてくれて、多少手でも弾いてくれるのかなって思ったら、顔で弾き続けてくれて次第に踊り出して、結局ギターソロのシーンは一切手で弾かずに顔で弾きながら踊っていました(笑)」と話しました。最後に長瀬智也は「個人的にはこの映画が伝説になるんじゃないかと思っています。お芝居も音楽もハンパないです!僕らも早く皆さんに観てもらいたいと思っていますが、2016年2月の公開を楽しみにしていてください。どんな方が観てもきっと何か心に残る作品になると思います」とコメントしました。
映画『女が眠る時』製作発表記者会見、ビートたけし、西島秀俊、忽那汐里、小山田サユリ、ウェイン・ワン監督
出演が決まったときの気持ちについて、ビートたけしは「事務所の社長から“ウェイン監督がちょっと出てくれ”って言っていると聞き、“あの監督は好きなので良いですよ”ってOKしました。でも台本をもらったら自分の名前が最初に書いてあって、全然ちょっと出るどころじゃなかったので、これはおかしいんじゃないかって思いました(笑)。いざ台本を読むと僕は情けない変質者役で、考えようによっては確かに主役なのかもなっていう感じでした(笑)」と話し、会場を沸かせていました。また出演の決め手については「スケジュールが空いていたし、ギャラがもらえるからです」と即答していました(笑)。
撮影の様子についてビートたけしは「ウェイン監督はカットをかけて“今までで一番良い演技だった”と言うから、もうそのシーンの撮影は終わりかと思ったら“じゃあもう1回”というのが何度もあったので、後半は監督の褒め言葉をあまり信用しないようにしました(笑)。あとは監督から“顔では表情に出さず、煮えくりかえった自分を見せてくれ”というわけのわからないことを言われて悩んだこともありますね」と話しました。監督は、ビートたけしとの仕事について「たけしさんは、ある意味この作品のもう1人の監督でした。本当にいろいろなアイデアを提案してくれ、逆に僕からたけしさんに日本的なニュアンスについて尋ねることもありました。そうやってお互いにいろいろと話し合いながら作り上げていきました」と話すと、西島秀俊は「実際に現場でウェイン監督がたけしさんに“こういうシーンを撮りたいんだけど、どうだろう?”と質問をして、たけしさんが“こういうアイデアがある”って言って、どんどん内容が膨らんでいく様子を目の当たりにできたことは、僕にとってもすごく刺激的でした。たけしさんは、今はおちゃらけていますが(笑)、現場では紳士に取り組んでいましたし、スタッフとキャストに対し誠実に向き合っていました」と、現場でのビートたけしの様子を語りました。
映画『日本のいちばん長い日』完成報告会見、役所広司、本木雅弘、松坂桃李、堤真一、原田眞人監督
今回が戦争映画初出演となった松坂桃李は、「戦争映画はすごく緊張感があって激しいイメージがあったのですが、この作品は緊張感がありつつも、そのなかで日常の部分もしっかりと描かれているので、すごく新鮮でした。僕が演じた畑中少佐は、日本が戦争で勝つことを信じて疑わず、最後まで生き抜いた人という印象で、この役を頂いたときは、緊張と不安しかありませんでしたが、監督を信じて走り続けようと思いました」とコメント。松坂桃李は、役づくりとして撮影時に坊主頭になった感想について、「髪がすぐに乾くし、何て楽なんだろうって思いました(笑)」と話していました。松坂桃李は坊主頭にしても、顔立ちの綺麗さが際立っていて、畑中少佐の純粋で真っ直ぐなキャラクターとすごくマッチしていました。
『日本のいちばん長い日』
『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』来日記者会見、トム・クルーズ、クリストファー・マッカリ−監督
エアバスのシーンは準備に何ヶ月もかけました。あのシーンは、監督がエアバスにぶらさがったらどうかと意見をくれました」と回答すると、監督から「ジョークで言っただけです」と返し、さらにトムが“そうなの?”という表情をし、会場に笑いが起きました。何でもマジに受け止めてさらにそれをやっっちゃうトムって素敵ですね。彼の日常そのものが“ミッション:インポッシブル”だなあというのが伝わってきました(笑)。パイロットの免許を持っているトムはエアバスのシーンについてさらに詳しく説明を続けましたが、重力や走る速度などを考えながら撮るのが難しいこと、2サイズのレンズを使って撮ったこと、ゴーグルを付けられないので眼球全体を覆うくらい大きなコンタクトレンズを付けたこと、ロンドンはものすごく寒くてさらに1000フィート上がる毎に3度下がるので極寒にも関わらずアルフレッド・ヒッチコック監督の『北北西に進路を取れ』のオマージュで絶対に背広を着て撮りたかったということ、自分はパイロットとしての知識もありいろいろな弊害は最初からわかっていたけれど敢えて言わなかったことなどを語ってくれました。トムは身体を飛行機に縛って8テイクも撮影したそうですが、本当に飛行機を飛ばして撮影していたなんて、すごく驚きました。そしてこのシーンについて監督は、「撮影前に彼に話す最後のチャンスのとき、今までのことを確認するために機内から出て彼に話しかけました。でも分厚いコンタクトレンズを付けていて耳栓もしているので私のことは見えないし、コミュニケーションが取れないんです。そのときトムの本当に過酷な状況に気付いたんですが、私はそのときいっぱい何層も着込んでブーツを履いて手袋をしてそれでも寒かったんです。でも彼はスーツでした(笑)。エンジンがすごい爆音なので、トムは叫んでこう言ったんですが、“パニックしているように見えたら、それは演技だからね。Don’t cut!(撮影を止めないでね)”と。でもパニックしているのと素晴らしい演技をしているのと区別がつかないなと気付きました。仕方がないので“アクション!”と声をかけて後は見守るしかないなと思いました(笑)」と監督目線で撮影状況がどう映っていたのかを語ってくれましたが、監督のオチの付けた話し方が
上手くて、会場はかなりウケてました。このお話からトムと監督のコンビネーションというか、アクセルとブレーキみたいなバランスの良い関係性も伺えましたが、最後にトムは「飛行機がどんどん加速していって、やっぱりこの場面はまずかったかなと思いました」とキレイに締めました(笑)。そんな飛行機のシーンは相当な苦労が裏にあったのだなと思って注目して頂ければと思いますが、その他にも手に汗握るシーンが本当にたくさん出てきますので、トムの限界を知らない俳優魂をぜひ劇場で目に焼き付けてください。「今後日本を舞台に撮る可能性はありますか?」という質問も出ましたが、「ぜひやりたいね」みたいな軽いリップサービスではなく、交通を止めて撮影できるのかとか、国や町から許可が出るかが問題だとか、「具体的な町をイメージしていますか?」という質問には「それはトップシークレットだよ」などと答え、本気で考えていそうな様子だったので、あるかも知れませんね!今後の続編も含め、乞うご期待!
『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』