映画『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』来日記者会見、ジョニー・デップ
2015年1月27日に記者会見を行うはずだったジョニー・デップでしたが、体調を崩し、翌日に改めて会見の機会が設けられました。そこでジョニー・デップは、「皆さん、まず最初に本当に昨日は申し訳なかったです。ちょっと風邪というかインフルエンザが残っていて大変体調を崩しました。でも、それが本当の理由ではなくて、朝チューパカブラという珍獣に襲撃を受けまして何時間か闘ってはみたんですけど、非常にあっちは残虐性がありまして、ねちっこいんです。たぶん私のスーツケース入れて連れてきてしまったんじゃないかと思います。23階から投げ落としましたので、もう二度と会うことはないと思います」とジョークを交えながらも真摯に謝罪をしました(笑)。前日の突然のキャンセルはすごくショックでしたが、こうやって登壇してくれて本当に良かったです。前日の夜に行われたジャパンプレミアには頑張って登壇したジョニー・デップですが、彼に会いたいと集まったファンはなんと1500人もいたそうです。さすがですね!
質疑応答では、役作り、今回のトレードマークであるちょびヒゲについて聞かれ、「ちょびヒゲはとても大事な要素でした。(原作の)作家さんはヒゲのミステリーを書いてるくらいでヒゲ殺人事件というのがシリーズのなかにあります。毎回キャラクターを作るときにアプローチの仕方は違いますが、キャラクターを思うときにふと自分のなかにイメージが浮かぶときもあれば、ちょっとずつ浮かんでくることもあります。監督にも誰にもわからないけど自分だけは全部わかっているということもありますが、私としては毎回誰も見たことのないキャラクターを作るんだという気持ちで挑んでいます。今回のモルデカイの場合は、小説で描かれているイメージとは違うものにしたかったんです。すごく見栄っ張りでナルシストという部分は出したかったので、ちょびヒゲは大事でした。そして生え際は茶色なのにブロンドに染めているっていうのは、彼の見栄をとても象徴していると思います。実はこのキャラクターは撮影の直前、朝にできあがったキャラクターだったんですが、スキッ歯も大事で、彼のルックスを特徴づけていると思います」と答えました。
さらに「今回は派手でコミカルなアクションシーンがたくさん出てきて、往年のチャーリー・チャップリンやバスター・キートンを彷彿とさせました。なかでも印象に残るシーンを教えてください」という質問には、「今、無声映画の俳優さんの名前をおっしゃって頂きましたが、それはすごく大事な要素でした。無声映画の俳優さんたちは言葉がないわけですから、表情や目を使って演技をしていた、これがとても大事な要素だったんです。私は何しろチャップリン、キートン、ロン・チェイニー・シニア、ジョン・バリモアからすごく影響を受けているんですね。本当にこのモルデカイというのはそういう要素を持っているキャラクターだと思います。自分ではすごくカッコ良いと思っている部分があって、でも自分を愛しすぎているあまり周りが見えていないというキャラクターです。アクションとしては、ロシアのシーンで非常におもしろいシークエンスがありましたが、“open your balls”という変な質問をされて、それがモルデカイもどういう意味かわからないし、僕も未だにわかってません」と答えました。通訳さんも“open your balls”の部分をどう日本語に訳せば良いかと考えてそのまま英語で話すと、「“open your balls”とわざと言ったのは、通訳さんがどうやって訳すか、通訳さんに言わせたかっただけです(笑)。このセリフ、どの映画にも出てきたことがないし、実生活でも使わない言葉なんですけど、とっても意味深なので皆さんぜひいろいろと考えて頂きたい。哲学的な意味があるかも知れません」とジョークを飛ばし、会場を和ませました。
当日はヒゲの小道具がテーブルにたくさん並べられ、ジョニー・デップは会見のあいだ、それを使っていろいろとおもしろいことをやってくれました。フォト・セッションの際も時間をかけてくれて、サービス精神たっぷり。そんな楽しくてカッコ良いジョニー・デップの新作、今回はどんなキャラクターに仕上がっているのか要チェックです!
『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』
2015年2月6日より全国公開
配給:KADOKAWA
© 2014 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
トーキョー女子映画部での紹介記事
辛口?甘口?映画批評&デート向き映画判定
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“無声映画のスター達にすごく影響を受けた” by ジョニー・デップ『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』 はコメントを受け付けていません
映画『ミュータント・タートルズ』ジャパンプレミア、ミーガン・フォックス、ウィル・アーネット、アンドリュー・フォーム(プロデューサー)、ブラッド・フラー(プロデューサー)、カンニング竹山(日本語吹替え版キャスト)


『ミュータント・タートルズ』
映画『マエストロ!』公開直前イベント、松坂桃李、miwa、西田敏行、小林聖太郎監督、辻井伸行(ピアニスト)
松坂桃李は、楽器の練習について「現場に入る前から練習時間を頂いて、それぞれの楽器を練習しました。撮影現場でもプロのオーケストラの方たちが入っていたので、その方たちに直々に指導してもらい、本物に触れながら現場にいられたので、ある意味本物の音楽家の感覚になりました」と話しました。今回、松坂桃李とmiwaは、プロの楽器奏者役ということで、それぞれ未経験の楽器に挑戦し、現場では休憩を惜しんで練習していたそうです。劇中、音は披露されていないのですが、プロの奏者に見えないといけないので、指の動きや弓の持ち方などかなり細かいところまで練習したことも明かしていました。また、今回初めて演技に挑戦したmiwaは、「今回は演技に初挑戦させて頂き、すごく良い経験をさせて頂きました。普段はミュージシャンとして活動しているのですが、こうして音楽の素晴らしさや美しさを伝える映画に出演できたことをすごく光栄に思っています。私は天才フルート奏者役ということで、実際にはフルート未経験でアマチュアなんですが、どうやって天才を表現するのかが難しかったです」と話しました。
監督は、本作が間もなく公開されることについて「この映画を作るにあたって最少人数が集まり始めたのが2011年の4月くらいだったので、未だに公開が本当のことだと信じられません。いろいろな思いがあり過ぎてなかなか言葉にできないのですが、たくさんの方にご覧頂きたいと思います」とコメント。指揮者役を演じた西田敏行は、世界的指揮者である佐渡裕氏より指導してもらったエピソードについて「佐渡さんには、かなり熱の込もった指導をして頂きました。日本人は表情が乏しいと言われることが多いのですが、佐渡さんは本当に表情豊かな方です。佐渡“裕=ゆたか”です(笑)」とギャグを放ち会場を沸かせました。同じく佐渡裕氏の印象についてmiwaは、「佐渡さんは、西田さんの指揮の監督ということでいらしていたんですが、本番シーンの撮影中は私が担当していたフルートのところにもいらして“もっとこうして!”と、すごく熱くご指導頂いたんです。そのときはなぜフルートなんだろうと思ったのですが、実は佐渡さんはフルート課を卒業されていたそうで、だからフルートにかける情熱がほかの楽器よりもすごかったようです」とコメント。
『マエストロ!』
映画『幕が上がる』完成披露試写会、ももいろクローバーZ【百田夏菜子、玉井詩織、高城れに、有安杏果、佐々木彩夏】、本広克行監督、田中将大(ニューヨークヤンキース所属野球選手/サプライズゲスト)
百田は「本当に初めてのことだらけで、撮影に入っても知らないことばっかりだったんですけど、一生懸命頑張りました。ライブとは全然違うこういう舞台挨拶の雰囲気にも慣れずどうして良いかわからないんですけど、ハイ(笑)。楽しんで頂けたら何よりです」と少し照れていました。続いて玉井は「クランクアップしたときに、監督が“お客さんに観てもらって映画って言うのは完成するって言ってたから、完成への第一歩を迎えられたことを嬉しく思います。皆さん、広めてくださいね!」と明るくコメント。高城は「普段の笑顔の私たちじゃなくて、一人一人の笑顔以外の新しい面を観てもらえたら良いなと思ってます」と見どころを話しました。有安は「皆さん、この映画大丈夫そうですかね?」と客席に問いかけ、「大丈夫!」とファンから歓声と拍手が起こりました。最後に挨拶をした佐々木は緊張しながらコメントしていましたが何となく会場がざわざわしていたと感じたのか「…ちゃんと聞いてる?」と投げかけると、なぜか“Hoo,Hooh!”という声援が起きたので「誰に“Hooh”って言ってるの?」と冗談でキレ気味にツッコミ、会場に笑いを誘いました。会場と一体感を持つのが上手なももクロならではの雰囲気がとても感じられて楽しかったです。
そして、司会から今回はサプライズゲストが来場していて、客席で映画を観ていて今も客席にいるという情報が!会場がざわつき始め、客席の後方からニューヨークヤンキースの田中将大が現れました。これにはファンはもちろん、ももクロのメンバーも驚き、「(ファンの)皆が気付いてなかったことにもビックリだったんだけど(笑)」「どうやって入ったの?」と大騒ぎ。「何やってんの!?」とツッコミを入れられたマー君こと田中将大は「皆が映画ができたら観てって言ってたから」と答え、「すご〜い!こんなにおっきくてもコソコソ入って来れるんだ」など、大盛り上がりでした。ナイス・ツッコミですね(笑)。
『幕が上がる』
映画『あん』記者会見、樹木希林、河瀬直美監督
ずっとはみ出していらっしゃってすみません。トム・クルーズさん以来ということなんで、本当かな?と思っているんですけど」とジョークを交えて挨拶。監督の挨拶も終えると、「マスコミの皆さんはここからフラッシュはナシで撮影をお願いします」と司会からアナウンスがあり、すると樹木希林は「どうして?全然平気よ」と返し、司会が「でもテレビさんのほうはフラッシュが映像に光っちゃうと思うので(笑)」とフォローすると、樹木希林は「でもそのほうが臨場感があって良いじゃない。トム・クルーズさん以来なんだから」とまた場を盛り上げてくれました。
そして、河瀬監督が原作本を映画化するのが珍しいので、樹木希林から「なぜ、原作本をおやりになったんですか?」との質問が投げかけられ、河瀬監督は「ドリアンさんとは『朱花の月』の割と中心となる役をやって頂いたご縁で、この作品を書いたときに読んで欲しいという手紙をもらったんです。読んでみるとすごく深く入っていく作品でした。一番は“これを映画にするならぜひ河瀬監督に”という一言が添えられていたので、具体的に考えてみました。映画にするにはすごく難しい小説なんですが、難しいことと易しいことがあったらこれまでの人生で難しいことばかり選んできていて、そういう性格なのでやってみようかなと思いました」と答えました。
『あん』
映画『KANO~1931海の向こうの甲子園~』ジャパンプレミアイベント、永瀬正敏、坂井真紀、ツァオ・ヨウニン、チェン・ジンホン、ウェイ・ダーション(プロデューサー)、マー・ジーシアン監督
実在する野球監督、近藤兵太郎役を演じた永瀬正敏は、「近藤監督の教え子の方や、孫弟子さんとかに彼の人柄や練習方法について聞いて、撮影に挑みました。スタッフやキャストの皆さんだけでなく、台湾で既に観て頂いた方にもすごく温かく迎えて頂いて感謝しています。日本での公開ももちろん嬉しいのですが、こういったイベントを終えていくとキャストの皆と会う機会が少なくなっていくので、とても寂しく思っています」と名残惜しそうに話していました。本作は既に台湾で公開されており、大ヒットを記録。台湾のアカデミー賞である金馬奨では、永瀬正敏が日本人として初めて主演男優賞にノミネートされました。
かでも主要メンバーAKIRA役を演じたツァオ・ヨウニンは、21才以下の野球台湾代表として、ワールドカップで優勝した経験を持つほどの腕だそうです。そんなツァオ・ヨウニンは、昨年大会に出場したことについて「大会に出場が決まったときは、すごくプレッシャーを感じて、正直『KANO〜』に出演して人気が出たから選手に選ばれたんじゃないかって思ってしまいました。でも映画でしっかり役を演じたことと、子どもの頃から野球を一生懸命にやってきたことが僕に自身を取り戻してくれ、ちゃんと実力で選ばれたんだと思えました」と語りました。ツァオ・ヨウニンは、一見アイドルグループにいても可笑しくないようなルックスなので、本物の野球選手だと聞いたときは驚きました。
『KANO~1931海の向こうの甲子園~』
映画『さよなら歌舞伎町』記者会見、染谷将太、前田敦子、廣木隆一監督
たのはきっと染谷が結婚したからだと、記者の多くがふりたがるであろう話題を早くも出してくれました。染谷は「この度、結婚しました。これからはささいな幸せを大切にして。まだ子どもはいないんですけどね、今後は家長として頑張りたいと思います」と挨拶しました。
そして、主演の2人にもセックスの話題がふられ、「私(質問している記者)は2人の激しいセックスシーンを楽しみにしてたんですが、今後の作品でそういう注文があったらどうしますか?」という質問が!日本人記者だとこんな風にストレートに聞く人は少ないと思いますが、さすが海外の方は直球ですね(笑)。で、この質問に対して染谷は「過去にそういうラブシーンをやったことはありますけど、台本を読んで感動して、これはやりたいと思ったらやるかも知れませんね」と少しはにかんだ様子で返答。前田も「私も同じですね…。自分もそういう風に作品のなかで求めて頂けるなら、作品のためならば抵抗はないですね」と慎重に言葉を選びながら答えていたのが印象的でしたが、国民的スーパーアイドルから女優に転身したとはいえ、こういう話題について発言するには、いろいろと配慮しないとダメな立場なんだろうなと勝手に思いました(笑)。でも、女優として活躍が目覚ましくなってきているので、今後は殻を破っていろいろ挑戦して欲しいですね。
映画『悼む人』完成報告会見、高良健吾、石田ゆり子、貫地谷しほり、椎名桔平、大竹しのぶ、堤幸彦監督、天童荒太(原作者)

『悼む人』
映画『サンバ』来日イベント、オマール・シー、オリヴィエ・ナカシュ監督
オマール・シーは「ここに来られてとても嬉しく思います。3年前に(東京国際映画祭で)最優秀男優賞を受賞して、非常に嬉しかったです。そのときは日本に来られなかったのでこの場をお借りして、ありがとうと言いたいです。実はその最優秀男優賞が初めての受賞で、その後いろいろな賞を受賞したので、非常に良いきっかけを作ってくれた特別な賞でした。本当に感謝しています」と熱くお礼を述べました。
『サンバ』
映画『ベイマックス』来日記者会見&公開記念イベント、ドン・ホール監督、クリス・ウィリアムズ監督、ロイ・コンリ(プロデューサー)、アンドリュー・ミルスタイン(制作統括)
2014年10月22日、本作の監督とプロデューサーによる来日記者会見が行われました。本作の舞台は“サンフランソウキョウ”と呼ばれる、サンフランシスコと東京をミックスした架空の街となっており、そんな世界観を作り上げるにあたりこだわった点について、クリス監督は「架空の世界を作るためにたくさんのリサーチをしました。東京についても、サンフランシスコについてもいろいろと観察して調査をすることが必要不可欠でした。また宮崎駿監督の映画の影響もあります。彼が映画のなかで作り上げる世界は、実際には存在していないのにどこか馴染みを感じ、行ってみたくなるような世界が描かれています。なので我々も今回はぜひ実際に行ってみたくなるような世界を作りたいと思い手がけました」と話しました。一方ドン監督は「『ベイマックス』の世界観を作り上げるにあたって、日本でたくさんの写真を撮りました。街の風景など大まかなものだけでなく、商店の様子や自動販売機、マンホールの蓋など細部まで撮って、日本の造形美を観察しました」と、こだわった点について語りました。実際に本編を観るとさまざまなところに日本を感じることができますが、「こんなものも!」と思うほど細かいところまで再現されています。そういった日本らしさを探すのも楽しめるポイントの一つだと思います。
また、ベイマックスが日本の鈴をモチーフに作られていることについて、ドン監督は「3年前に東京を訪れたときにあるお寺に行き、鈴を目にしました。僕たちはずっとアニメーションを作ってきているせいか、自分たちが目にしているものが常にキャラクターに見えてしまうんです。だからその鈴を目にしたときも顔のように見えました。ベイマックスというキャラクターは、もともと単純なものにしたくて、優しくて見るだけで温かい気持ちになるようなケアロボットにしたいと思っていました。そんな彼の性格が伝わるようなキャラクターにしたかったので、鈴はまさにベイマックスに適していました」と話しました。本作で語られる兄弟愛や友情についてクリス監督は「この映画の核となるのは、ヒロとベイマックスの感情的な繋がりです。本作で、ヒロが大切な人を失うという喪失感を体験するのですが、そこで語りたかったのは、私たちは身近な大切な人を失ったとしてもその人が完全に消えてしまうのではなく、私たちの心を通してその人が存在し続けることができるということなんです」と話すと、ロイプロデューサーは、「今回サンフランシスコや東京の街並やロボット工学についてリサーチしましたが、さらに兄弟というものがどういうものかという点もリサーチしました。スタジオ内で、兄弟について語り合うセッションを行ったこともあります。そういう話し合いをすることでよりリアルな兄弟関係というものも作り上げていきました。タダシとヒロの関係というのは本当に特別ですが、さらにベイマックスが加わることでより特別な物語になったと思っています」とコメントしました。

『ベイマックス』