『モンスターズ・ユニバーシティ』来日記念イベント、ダン・スキャンロン監督、コーリー・レイ(プロデューサー)、田中裕二(爆笑問題)<マイク役吹き替え>、石塚英彦(ホンジャマカ)<サリー役吹き替え>、“ちびっこモンスターズ”
2013年6月26日、『モンスターズ・ユニバーシティ』の来日記念イベント行われました。前半はダン・スキャンロン監督、コーリー・レイプロデューサーが製作秘話を披露し、後半は日本語吹き替え版のマイクとサリーの声を担当している田中裕二と石塚英彦、そして劇中のリトルマイクにちなみキッズたちがモンスターに扮して登場しました。
MCより「ピクサーでは前日談を描くのは初めてだと思うのですが、なぜ今回マイクとサリーの学生時代を描いたのでしょうか?」と尋ねられるとコーリー・レイプロデューサーは「モンスターズシリーズでまた新たに作ろうと思ったときに、私たちが考えたのはマイクとサリーの友情を掘り下げることだったんです。そのためには過去に戻った方がおもしろいのではないかと思いました」とコメント。確かに前作は2人の友情ありきの物語でしたし、その友情がどう築かれたのかは気になっていたところですよね。さらにMCより「少年時代のマイクが夢を描いている姿がとてもかわいらしかったのですが、あのシーンは何がきっかけで作られたのでしょうか?」と問われると監督は「一番重要だと思っていたのは皆さんにマイクの夢を応援してもらうことでした。そのためにはマイクの夢がどうやって生まれたのかを描く必要があり、少年時代のマイクのシーンを入れることになりました」と回答。夢に目を輝かせるマイクの姿は本当にかわいらしいですよ。それに本作を観るとマイクの見え方が前作のときとはまた少し変わると思います。
石塚英彦と田中裕二の日本語吹き替え版に関して監督は「2人にまたマイクとサリーを演じてもらえて嬉しく思います。私は日本語を理解できませんが、声の演技で2人がキャラクタースピリットを良く理解してくれていると感じました」と絶賛しました。マイクの声を担当した田中裕二は「正直自分で吹き替えしたものを観ると恥ずかしいのですが、前作の吹き替え版で好評を頂いていたので自信を持ってやらせてもらいました。けど実はギリギリまで今回も吹き替えをやらせてもらえると知らなくて、もうほかの人に変わってしまったのかも知れないと思っていたんですよ(笑)」と話しました。前作を吹き替え版で親しんでいる方にとってはやっぱり同じ声優でないと違和感がありますよね。2人がそのまま続投してくれて本当に良かったです。
そしてとってもキュートなちびっこモンスターズが登場し、それぞれが持つ夢を発表しました。お医者さんや電車の運転手さん、なかには花火師になりたいという子もいて、キッズの夢の可能性の大きさを感じてしまいました(笑)。監督はこれから本作を観る方々に向け「この映画は夢を持つことと夢を追いかけることを描いています。マイクがいつも目を見開いて夢を追い、そしてほかの自分の可能性に対しても気持ちをいつもオープンにしているという姿を観て欲しいです。今回はスケールもかなり大きくなっていますし、ぜひ本作を楽しんで観てください」と夢の詰まったメッセージをくださいました。最後は全員で「ガオー」と記者を驚かせながらのフォトセッション。監督とプロデューサーもノリ良く一緒にやっていてとても微笑ましい光景でした!
本作はただかわいくて楽しいだけではなく、意外とリアルな現実も突きつけられる場面もあり、大人も子どもも満足できる作品になっています。ぜひ観てください!
『モンスターズ・ユニバーシティ』
2013年7月6日より全国公開
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
http://www.disney.co.jp/monsters-university/
©2013 Disney/Pixar.All rights reserved.
トーキョー女子映画部での紹介記事
辛口?甘口?映画批評&デート向き映画判定
http://www.tst-movie.jp/hh07_ma/hh07_ma_MonstersUniversity.html
トーキョー女子映画部サイトに戻る→ http://www.tst-movie.jp/index.html
ちびっ子モンスターズ登場で監督も一緒に「ガオー」!? はコメントを受け付けていません
『華麗なるギャツビー』来日ミニ会見、バズ・ラーマン監督
MCより3Dで豪華な衣装やキャストを観られる本作の魅力について聞かれると監督は「今回の3Dのインスピレーションはファッションから来ているものなんです。1960年代に作られたアルフレッド・ヒッチコック監督の『ダイヤルMを廻せ!』という映画は3Dで撮影されていたんですが、そのなかでグレース・ケリーがDiorの衣装を着ているシーンがありました。それを3Dで観たら信じられないくらい素敵だったんです。彼女自身の美しさと衣装の美しさが本当に手に触れそうだなと思いました。そして今回はディカプリオの美しさで観客を魅了したいと思いました。プラダと私の妻がデザインしたティファニーのジュエリーを付けさせてそれを3Dにしたらどうだろうと思いました」と話しました。ファッションセンス溢れる監督ならではの視点ですよね。それが劇中にも見事に反映されていると思います!
さらにこの作品の製作秘話について「村上春樹さんがウェブサイトで、“私が作家になったのは<華麗なるギャツビー>の本がきっかけです。あの本は今の我々がまさにその小説に描かれているから偉大なんです。特に日本はバブル期があったので、小説に描かれた世界が非常に理解できる”と書かれていて、私とディカプリオはその言葉にすごく共鳴を受けました。実はスタジオ側は原作がアメリカ以外では知られていないと思っていたんです。けれど我々はこの映画の製作にゴーサインを出してもらうために“日本ではこの小説を村上春樹さんが翻訳していてすごく知られているんだ”と強調しゴーサインを出してもらいました。だから“NO春樹NOギャツビー”ということなんです(笑)」とコメント。まさか村上春樹のおかげで製作のゴーサインをもらっていたとは驚きました!ほかにも劇中でレオナルド・ディカプリオやトビー・マグワイアが被っている麦わら帽子は、以前監督が来日したときに原宿にいた若者が麦わら帽子を被っている姿を見て本作に起用したというエピソードも明かされました。こうして日本の文化やファッションが映画製作に影響を及ぼしていることはとても嬉しいことですね。
『俺はまだ本気出してないだけ』本気出す直前プレミアイベント、堤真一、橋本愛、山田孝之、蛭子能収、福田雄一監督、青野春秋(サプライズゲスト)
監督は本作について「堤さんのファンの方もたくさんいると思いますが、この映画を観ると堤さんに今後もっとこういうコミカルな役をやって欲しいなと思えると思います。ぜひその辺りも注目して観て欲しいと思います」と回答。またMCより「この映画には先日AKB48の総選挙で1位になった指原莉乃さんも出演していますが実際にどうでしたか?」と尋ねられると監督は「えらいことになりましたよね!なんと言ってもこの作品は昨年、彼女の例の報道があって3日後に撮影だったので正直どうしようかなと思いました。けれど本人が芸能界に残る気があるならばやって欲しいなと思い、
出演してもらうことになりました。まさか1年後の総選挙で1位になるとは思っていませんでしたが(笑)」と答えました。AKB総選挙で指原莉乃が1位になったことには監督も驚いていたようですが、映画の良い後押しにもなると喜んでいる様子でした。
海外ドラマ『FRINGE/フリンジ<ファイナル・シーズン>』ブルーレイ&DVDリリース記念来日プレミア、アナ・ドーヴ、すみれ(花束ゲスト)
MCより「2つの世界が描かれていることもあり一人二役を演じていましたが、大変なことなどありましたか?」と問われるとアナ・トーヴは「実はもう一人のオリビアが登場したときはおもしろいなと思いました。オリジナルのオリビアはいつも眉間にしわをよせているようなキャラクターだったので、パラレルワールドの話が始まったときはかなりウキウキしてしまいました。それに一人二役だといろいろと工夫のしがいがあって、楽しく演じることができました」と笑顔で回答。一人二役って演じる側としては切り替えが難しそうだなと思っていましたが、それをむしろ楽しんでできるアナ・トーヴに感心してしまいました!
後半にはすみれがブルーレイ&DVDのリリースを祝し、振り袖姿で登場。すみれより「今回でファイナルなので、オリビアとのお別れは私たちも寂しく思いますが、アナさんはオリビア役とのお別れをどう思いますか?」と聞かれると「やっぱり寂しいです。けれどファイナル・シーズンの撮影のときに、これで最後だとあらかじめ聞いていたので本当に毎日を噛みしめながら撮影に臨みました」と答えました。日本ではあまりありませんが、5年間も同じ役を演じ続けるということはすごいですよね。また違うところでもアナ・トーヴが活躍してくれることを楽しみにしたいと思います。最後にファイナル・シーズンの見どころについて「シーズン1からのいろいろな伏線がありましたが、今回で丁寧に解決していきますので皆さん楽しんで観てください」とコメントしました。
『エンド・オブ・ホワイトハウス』記者会見、ジェラルド・バトラー、ハリセンボン[近藤春菜/箕輪はるか]&鈴木奈々(花束ゲスト)
観終わるとエネルギーを感じ、人類に対しても素晴らしいなと思えるインスピレーションを与えられる映画だと思います」と一生懸命たっぷりと答えてくれました。でも通訳さんが自分の訳を長く話しているのを見て「僕はこんなにしゃべってないよ。勝手に作ってるでしょ」とチャチャを入れたり、照れて「母のせいです。母がおしゃべりだったので」と自分の話が長いことを反省していました(笑)。今までの役柄から結構渋くてクールな印象がありましたが、普段はとても陽気で楽しい人なんだなあと、母譲りのおしゃべ
りな面もかわいく見えて好感度アップです。この日は花束ゲストで鈴木奈々、ハリセンボンも登壇しましたが、ノリノリに対応していて、とても楽しい会見でした。生で見るジェラルド・バトラーは一層カッコ良かったのですが、ハリセンボンの春菜がうっとりな表情なのもわかります(笑)。
『エンド・オブ・ホワイトハウス』
『G.I.ジョー バック2リベンジ』記者会見、イ・ビョンホン、ジョン・M・チュウ監督
MCより「前作よりさらにアクションシーンが多かったように思いましたが、どんなトレーニングを行ったのでしょうか?」と尋ねられるとイ・ビョンホンは「今回初めて使う武器が出てきたので、まずその練習が必要でした。それから体をもっと大きく見せる必要があったので、ウエイトトレーニングをたくさんし、食べる量もかなり変えました。それに加えアクショントレーニングも並行して同じ時期に行っていたので、1日に4〜5時間くらい運動していたことになります。体をつくるのに3ヶ月くらい時間がかかり、武術の練習には2ヶ月くらいかかりました」とトレーニング内容を明かしました。これくらいトレーニングをしてやっとあの美しい筋肉が作り上げられるということですね。感心してしまいました(笑)。
すると監督が「彼はただアクションを演じるのではなく、アクションで演技をする俳優なんです。撮影中にもこの動きはキャラクターにとってどういう意味を持つのかなどと聞かれることもありました。ストーム・シャドーをただの忍者ではなく、幅を持ったキャラクターであることを上手く演じてくれました」とコメントしました。これにはイ・ビョンホンは「プロモーションの苦労というものは、こうやってお互いを目の前にして褒め合うことなので、どうしても恥ずかしくなってしまいますね(笑)」と照れながら話していました。ハリウッド出演自体すごいことなのに、そのプレッシャーを良い経験に変えることができたとはさすがイ・ビョンホン。今後のハリウッドでの活躍にも期待が持てそうです!
『グランド・マスター』来日イベント、トニー・レオン、ウォン・カーウァイ監督、真木よう子(花束ゲスト)、AI+シェネル(イメージソング『After The Storm feat.シェネル』)
素晴らしい武術映画を見せたかったんです。イップ・マンは普通の武人ではなく、文人の気質を持っていて、起伏の激しい人生を歩みました。もとはお金持ちでしたが晩年は全てを失います。でも彼は最後まで自分を奮い立たせて生き様を貫き、グランド・マスターとなった人物ですので映画のテーマに値すると思いました」と語りました。葉門(イップ・マン)はブルース・リーの師としても知られていますが、アクション俳優ではないトニー・レオンを起用した理由については「文人の気質は、目が優しく学者の気質を持っている。そしてロマンチストであること。最良の選択だったと思います。彼はとても武芸の才能があります。初めての武術訓練で素晴らしい腕を見せてくれました」と答えました。トニー・レオンがこれまで武術をやったことがないと聞いて驚きましたが、それくらいイップ・マン役にハマっています。トニー・レオンは現在50歳ですが、今作のために47歳で初めて武術を学び、4年間に渡る訓練を受けたそうです。そんなトニーは「ブルース・リーを見て育ち、その師匠の役ができることは本当に嬉しいです。トレーニングを初めて
ある程度できるようになってから骨折し、療養のために半年休むと、またゼロからスタートになるから大変でした。そしてクランクイン初日に2度目の骨折をしました。完成して達成感でいっぱいです」と言っていましたが、本当に激しいアクションで見応えがあり、それくらいの苦労をして撮ったと聞いて納得です。
『グランド・マスター』
『R100』製作発表会見、大森南朋、大地真央、寺島しのぶ、片桐はいり、冨永愛、渡辺直美、前田吟、松尾スズキ、渡部篤郎、松本人志監督
『R100』のタイトルについて聞かれると監督は「今回は不思議なことにタイトルだけが先に決まってしまいました。『R100』は【R指定100歳】の意味を表すのですが、決して100歳以下が観ることができないわけではありません。前作の『さや侍』の取材のときにチラッと“いっそのことR80とかR100の映画作っちゃおうか”と話していたことがきっかけでこのタイトルができました。この映画は本当に観る人が頭をすっ飛ばして観て欲しい無茶苦茶な映画なので、あまりいろいろな世界感に囚われずに観てもらえればと思います(笑)」と話しました。タイトルが先に決まる経験は監督のなかでも珍しいケースなようですが、確かにインパクトがあるタイトルですよね。本編がますます気になってしまいます。
また、出演のオファーがあったときの気持ちについて大地真央は「初めは何で私なんだろうと思いましたが、監督とお会いしたときにこの役をやりたいと思いました。撮影は初めてのことばかりで、特に露出に関しては自分史上一番だったかも知れません(笑)。つい松本監督のノリに引っ張られて大胆になってしまうところもあり、自分でも怖くなってしまいました」とコメント。寺島しのぶは「露出の点では私も初めてなことが多かったかも知れません(笑)。衣装合わせが一番恥ずかしかったです。照れちゃうとやらしくなってしまいますし、ほかの皆さんも露出されているから私もやらなくちゃと思いました」と口々に女性キャストが衣装の露出度について話しました。この様子に監督は「ここだけ聞くとすごい露出の映画みたいですよね(笑)」とコメント。一体女性キャストたちはどのような衣装で劇中に登場するのでしょうか。
監督初監督作品の『大日本人』はハリウッドリメイクが決定していることもあり、「本作も海外を視野に入れていますか?」と問われると監督は「海外の人にも観てもらえたら良いなと思います。映画の本分は海を渡ることだと思っているので、ぜひ海外で観てもらえることも期待しています」と話しました。
『イノセント・ガーデン』パク・チャヌク監督来日イベント、IMALU(花束ゲスト)
そして、花束ゲストでIMALUが登壇。本作を絶賛したIMALUのコメントに対して監督は「ここにいらっしゃる皆さんはまだ映画をご覧になっていないので、今のお話が例え嘘だとしてもまだ大丈夫ですよね」と謙虚に返していました。IMALUが「台本通りに言ってるんじゃなくて、ちゃんと個人的な感想ですよ」と言うと、さらに監督は「でも信じるか信じないかは皆さんにお任せしますね。あまり信じなくても大丈夫です。とかく映画は期待しないで観た方が良いところもありますので、心を空っぽにして観て頂ければ嬉しいです」とユーモアたっぷりに答えていたのが印象的でした。
でも、オン・オフを見事に切り替えるのはさすがです。
『バレット』ウォルター・ヒル監督
ぶりの監督復帰を果たした経緯について聞かれると「今回長編映画は10年ぶりとなります。その間に少し休んでいたのは疲れていたからというのと、前作に満足していなかったからという理由があります。ただその10年間ずっと休んでいたわけではなく、テレビ映画を作ったりしていました。映画に関しても温めている企画があったのですが、なかなか製作費が集まらず難しい状況でした。今回の『バレット』は長年の友人でもあったスタローンから連絡があり脚本が送られてきました。実際に脚本を読んで、私はこの映画を70年から80年代のアクションムービーのオマージュとして作ったらおもしろいんじゃないかと思いました。それをスタローンに伝えたところ彼も賛同してくれ、私が監督になるという結果になりました」と語りました。作品自体に往年アクションムービーを思わせるようなテイストがたくさん含まれており、懐かしくも新しい雰囲気を感じさせてくれます。そういった意味では監督の思惑通りの作品になっているんだな納得です。
『バレット』R-15