映画『万引き家族』公開記念舞台挨拶、リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、池松壮亮、城 桧吏(子役)、佐々木みゆ(子役)、樹木希林、是枝裕和監督
カンヌ国際映画祭で、最高賞となるパルムドールを受賞した本作が公開されたのを記念して、キャスト、監督が観客の前で舞台挨拶を行いました。パルムドールを受賞した感想を聞かれた是枝監督は、「本当はもう少し小さく生んで、小さな声で届けていくような作品を作ろうと思って、動き出したんですね。それが結果的にはこんなに広く遠くまで届くことができたのは、本当にスタッフとキャストがとても良い形でこの作品を支えてくれたおかげだと思っています。すごく嬉しいです」と笑顔を見せました。
リリー・フランキーは、「是枝さんもおっしゃったように、是枝さんが撮りたいものを手作りしている感じで始まったものが、是枝さんのような奥ゆかしい人は賞をもらうことに照れがあるみたいですけど、賞が決まっていくことで、映画館の館数が増えたり、たくさんの方に観て頂く機会ができたっていうのは、良いことですよね」とコメント。
次に、撮影の感想を聞かれた城は、「撮影の時は、魚釣りとか、海のシーンとか、ミカンを持って飛ぶところとかが、おもしろかったです」と答えると、リリーが「完全にレジャー感覚で撮影に挑んでますね」とツッコミ。劇中と同じく家族のような雰囲気が伝わってきました。
安藤は、「すごくこの家族、是枝組と過ごした時間は短くて穏やかなのに、ところどころとんでもない興奮と爆発が起こる感じで、感覚がおかしくなりそうでした…」と話し、是枝組の独特の空気感みたいなものをあれやこれやで表現しようと苦戦した後、最終的に“納豆ごはん”に喩えて表現しました(笑)。そして「ただ劇場公開を迎えて、この家族と一つ区切りがつくと思うと、さっきから寂しくてしょうがないです」とコメント。深い思い入れが伝わってきました。
松岡は、「今日は家族でまた会えるなと思って、嬉しかったんですけど、頂いた台本に池松さんの名前があって、“なんで来てくれるんだろう?”と思ったんですよ(笑)。でもさっき、あっ!と思って、私結局家族に紹介できなかったじゃないですか。…彼氏です」と、カップルのように、2人で挨拶し、会場から拍手が巻き起こりました。なぜ松岡が彼氏と紹介したのかは、ぜひ本編を観て確認してください。


それに対して池松は、「今日来るのが図々しいなあと思いながら、ここに立ってます。僕は2日間くらいしか撮影がなくて、シーンが少ないんですけど、観終わった時にものすごく興奮して、是枝さんについ握手を求めて、“カンヌで(賞を)獲ってきてくださいよ”と言っちゃったんですよ。その帰り路、図々しいことしちゃったなと思ったんですけど、本当に是枝さんがカンヌからとんでもないお土産を持ってきてくださって。まさか平成の終わりにこんなことが起きるなんて思っていなかったので、平成生まれとしては、ものすごく嬉しかったです」と語りました。
樹木希林は、「カンヌっていうところはね、全世界の映画の関係者がいろんな思いを持って、お金をかけて、時間を割いて来て、皆が目指しているのが、パルムドールなんですね。それを、あ〜んな寒いなか、汚いなかで、夏のシーンを撮るんですよ。もうあんな貧しいのがひょいと撮れるということは、偶然じゃないんですよ。9歳から28歳までのあいだ、団地にしか住めなかった監督の貧しさにかけては、右に出る人はいないということ。でもそれが世界に認められたというのは、良い意味で快挙だと思います。これが映画の作家性じゃないかと。皆も感謝しております」と、樹木希林節を炸裂し、会場を沸かせました。さらに「でね、私が大好きなシーンがあるの。土砂降りのなか、子ども2人が歩道橋のところを駆けてくるの。そして、その後、この2人(安藤サクラとリリー・フランキー)の見事なセックスシーンがあるわけですよね。私あれが大好きなんですけど、ひょっと監督に“あの真冬に、あんな格好で雨を降らせて、児童虐待だ”って言ったんですよ。そしたら、“あれだけは夏に撮ったんですよ。偶然雨が降ってきたんですよ”って。あなた(是枝監督)はついてるわね〜。雨があったから、セックスシーンも含めて、子どもが帰ってきたところまで、本当に見事な…。もうあのシーンは今まで観たそういうもののなかでとても腕を感じました」と付け加え、また笑いを呼びました。監督はあのシーンについて「前後関係なく突然降ったので、とりあえず走ろうかって言って撮った上で、そのシーンを考えて、あそこからまた脚本を書いたんです」と真相を明かしました。本当に印象的なシーンなので、そういう裏話があったと思うと、さらに興味が沸きますね。
でも、雨のシーンについて感想を聞かれた佐々木は「それ、寒かった」と告白(笑)。そんな佐々木から、監督にプレゼントということで、佐々木お手製のパルムドールを手渡しました。
朝起きて、テレビでパルムドール受賞のニュースを観て、自らの意志で黙々と一人で作ったそうです。パルムドールの葉っぱはどこのものか聞かれた佐々木が「みゆの木。みゆの家の木」と答えると、樹木希林が「庭のある家に住んでるの?」と聞き、また笑いを誘いました。
最後に監督は、「納豆ごはんのような映画です(笑)。なので、毎日食べられると思いますので、観る度に味わい方の変わる映画になったのではないかと。みゆちゃんの演じたゆりちゃんの目線でも観られるし、桧吏君の目線でも観られるし、大人は大人でちょっと切ないかも知れないですけど、自分を越えていく子ども達を遠くに見ながら、それでも親になっていく、そういう物語にも見えると思います」とコメントしました。人生の厳しさと、家族の温かさを描いた本作、ぜひご覧ください。


映画『万引き家族』公開記念舞台挨拶:2018年6月9日取材 TEXT by Myson
『万引き家族』
2018年6月8日より全国劇場公開
公式サイト
©2018フジテレビジョン ギャガ AOI Pro.
トーキョー女子映画部での紹介記事
■映画批評&デート向き映画判定、キッズ&ティーン向き映画判定
■TJE Selection イイ男セレクション/リリー・フランキー
■TJE Selection イイ男セレクション/池松壮亮
■TJE Selection イイ男セレクション/高良健吾
■TJE Selection イイ男セレクション/柄本明
■TJE Selection イイ男セレクション/山田裕貴
■TJE Selection イイ男セレクション/毎熊克哉
松岡茉優が“家族”に、池松壮亮を「彼氏です」と紹介『万引き家族』 はコメントを受け付けていません
映画『Vision』完成披露イベント、永瀬正敏、岩田剛典、美波、森山未來、夏木マリ、河瀬直美監督
大自然を舞台に、壮大な物語が展開する本作を初めてお披露目するイベントに、監督、キャストが一同に集まりました。初めて観客に披露する気持ちを聞かれた河瀬監督は、「スタッフなど今まで観た人の中には、これは神話、ファンタジーと言う方もいますし、ここにいる主演の永瀬君でさえ、初号試写が終わった後に“え?”って言ったくらい、(観客の方に)何が届くのか、私にもわからない作品ではあります。森に入っていくということは、その旅の途中で何かがあるわけで、何を得るかはわからないけれど、帰ってきた時には必ず違う自分がいるのではないかと思っているので、(本作を観た)皆さんの変化を楽しみたいと思っています」と、ワクワクした表情を見せました。
続いて永瀬は「また興奮して寝られないかも知れないですね。皆さん、どういう感想を持たれるのか。本当に試写を観て、驚いたんですよね。監督はたぶん異次元からいらしているので」と話しました。そして会場を見渡して、河瀬監督は「私の映画を観るシニア層があまりおらず、これはどういう反応になるのか、正直楽しみですね」とコメント。そこへ永瀬が「(会場に若い方が多い理由を)そこに原因の…」と言って、岩田を指し、岩田は「楽しみです(笑)」と返しました。
神秘的な役柄を演じた夏木は、「また“人じゃない”役をやらせて頂きました(笑)。奈良の歴史が千年あるとすれば、私が演じたあきさんという人にも千年の歴史があって、山と一体…というか、山です。山の生活は私達俳優陣には、過酷でした。でも、それが画になるとすごく美しくて。あきさんは自然と一緒に生きている女ですが、私は都会の女なのでそういうことを感じることはなかったんですが、2週間、奈良の吉野に寝泊まりして、本当に自然って有り難いし怖いし、素敵だなって改めて思った映画です」と当時を振り返りました。
自分が何者なのか気付いていく役柄を演じた岩田は、今回の経験で自身に変化はあったかと聞かれると、「山守のなかでも特殊な伐採を生業としている人物を演じたんですが、ロープ一本で木を登っていって、その先の木をノコギリで切るというシーンを吹き替えを使わずに、自分でやりたいというのがありまして、本番までに数日間練習しました。意外とすぐに上達できて、もしかして向いてるのかなと思いました。なので、もし転職するなら山守かなと、新しい発見がありました」と話しました。やっぱり身体能力が高いと、何でもできちゃうんですね!
次に、フランスでも人気の河瀬直美の作品に出演した感想を聞かれた美波は、「『あん』『光』がフランスで上映された時にもとても反響があって、周りの人に(河瀬監督作品に出演するよって)言ったら、驚かれました。不思議だなと思ったのが、日本人にしか理解されないような内容、言い回し、風習が、少なくともフランスの人から観て、それが美しかったり、悲しかったり、わびさびが伝わっているんだなっていう実感を、すごく目の当たりにしました。自分が半分外国人なのに出られるっていうのは思っていなくて、とても嬉しかったです」と答えました。そんな彼女について河瀬監督は「彼女はジュリエット・ビノシュが演じたキャラクターのアシスタントを演じているんですけど、即興で翻訳しないといけなかったんですよ。フランス語を日本語に訳して、その逆でも訳して、すごく大変だったんですけど、フランス語もちょっとおかしいし、日本語もちょっとおかしいっていうことが結構ありました(笑)」とツッコミを入れました。それに対して美波は「(日本語もフランス語も)どっちも苦手です(笑)」と照れながら、「ジュリエットさんは役作りのために、ものすごく興味を深く掘る方なので、神道を教えてとか、日本の宗教はどういうことかと聞かれ、自分でも日本語でちゃんと説明できないことをフランス語で説明するのは、すごく難しかったです」と、舞台裏についても明かしました。
森山は、河瀬組での撮影について印象を聞かれると、「3日間の撮影で、後半の台本だけ渡されて、その時には役名もなかったんですが、とりあえず吉野に来てということになって、話し合って、じゃあ(名前は)岳でいくかって決まっていって、その攻め具合が好きでした。吉野の山っていうのも影響してると思うんですが、森がすごく密度が高い気がしたんですね。漁師でもあったし、山守も兼任してるっていう役柄だったので、山のことも教えてもらって、吉野の樹林の仕方がそうだから、木が多いってことも教えてもらったんですけど、それだけじゃない、妖気じゃないけど、何か滲み出ている感じ、そのエネルギーに圧倒されました。そこに没入していく感覚と、現場を巻き込んでいく河瀬さんの呪術師のようなニュアンスが良かったですね。たった3日間ですけど、催眠術にかけられたような、帰りの道すがら、幻覚を見ていたんじゃないのかという気分にさせられました」と話しました。
最後に河瀬監督は、「今回フランス語と日本語と英語が入り乱れるんですけど、目、心、ニオイ…そういうもので表現しました。彼らは本当にまぐわっていた。それを存分に楽しんでください」と締めました。皆さんのお話から察する通り、とてもスピリチュアルな描写が印象的な本作ですが、フラットな気持ちで観て、この不思議な世界に没入してください。
『Vision』PG-12
映画『虹色デイズ』ブルーカーペット“虹入れセレモニー付”完成披露試写会舞台挨拶、佐野玲於(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、中川大志、高杉真宙、横浜流星、吉川愛、恒松祐里、堀田真由、坂東希、山田裕貴、飯塚健監督
人気若手俳優の共演が見ものの『虹色デイズ』のイベントに、キャスト&監督が登壇しました。まずは、ブルーカーペット“虹入れセレモニー”が行われ、主演の佐野玲於、中川大志、高杉真宙、横浜流星の4人が、本作のパネルにペンキで色を塗り、虹を作りました。劇中のキャラクターそのままのような4人の様子は、観ていて微笑ましかったです。 
撮影中、印象に残ったことを聞かれた中川は、「プールのシーンがあるんですよ。あれが結構撮影が過酷で、去年の10月頃にプールに入るってことで、肌寒いわけですよ。そんな時期に皆でプールに飛び込んで、朝9時頃に入って、6時間以上プールに入り続けてて。皆で浮いてセリフを言わなければいけないんですけども、なかなか浮けなくて、制服の中にビート板を仕込んだりしました。でも、横浜流星さんに関しては、唇がアスファルトみたいに、血の気が引いちゃって。寒すぎて(笑)」と言うと、横浜が「やめてよ(笑)」とツッコミ。
中川が「でもCGで、ね」とジョークを飛ばし、横浜が「消してもらってるんですかね?赤くしてもらったのかな?」と続けると、飯塚監督が「したよ」と答え、意外なところに映像処理がされていることが判明しました(笑)。でも、このシーンが過酷だったからこそ、4人はより仲良くなれたそうですよ。
同じく電車にまつわるシーンを撮った佐野は、「電車を使うってことで、貸し切りの時もあれば、貸し切りじゃないのもあって。1時間に2本くらいしか走っていない電車で、皆のスケジュールに合わせて撮らなければいけないし、日の落ちる時間も限られていて、スタッフさんの緻密な計算がスゴいなと思いました。めちゃ貴重な経験でなかなかできないなと思って、映画を観させて頂いて、すごく素敵なシーンになっています」と振り返りました。
恒松は「まっつんとのシーンでは、転けちゃった日があって。歩道橋のシーンの時に、私のなかでは今世紀最大と言えるくらい、一瞬スローモーションに見えたくらいの転び方をしました」と撮影時のハプニングを明かしました。この時はスタッフ一同空気が止まったそうです。
堀田は「(劇中で)私だけ皆と学校が違ったので、寂しかったです。唯一、イベントは皆さんと集まることができたんですが、縁日のシーンは寒い時期に暑いシーンを撮らなければいけなかったんです。その時、パッと見たら、杏奈ちゃん(吉川)達がかき氷を食べてたんですね。息が白くならないって言って、皆で食べたのが楽しかったです」と、撮影エピソードを披露しました。


トップバッターの横浜は「あのさ〜。この後さ、俺ん家、来る?」と告白。会場の反応に満足できず、あと2回やり直しました(笑)。
次に高杉は「俺が幸せにするので、付き合ってください。よろしくお願いします!」と正統派の告白を披露。会場からは、ヒュー、ヒューと声が上がりました。
次に佐野は「告白って、いろいろありますからね。僕は控えめっていうか、しゃべれなかったんだけど…っていう」と前振り。そして、「ずっと、見てるよ。ず〜っと見てるよ。見てるから」と、予想と違うタイプの告白を披露。会場からはいろんな種類の悲鳴が上がりました(笑)。
最後の中川は、「映画『虹色デイズ』を、好きな子と観た帰り路ですね」と説明。舞台端に移動し、寸劇風に、「いや〜『虹色デイズ』おもしろかったね。横浜君、カッコ良かったよね。佐野君もね。…あれ?ちょっと見て、虹が出てる。あの電柱の隙間の見える?…チュッ。行くよ!」とやると、会場から黄色い声援と笑いが起きました。他のキャストもさすがですねと絶賛。
ここで終わるかと思いきや、佐野が「どうですか?やっぱり山田君もやっておいたほうが良いと思うんですよ。だってね。全然キラキラ王子ですよね。裕貴君のファンもいっぱいいますから」と無茶ぶりをすると、山田は「親しき仲にも礼儀ありだぞ!」と言いながら、前へ(笑)。中川バージョンをアレンジして、「あの4人には確かに劣るかも知れない。でも、5番目でも良いから、好きになって下さい!お願いします!!」と告白を披露し、会場を沸かせました。実は「(自分もやれと)くるかなと思って、準備してました」と答えていましたが、ノリの良さがイイですよね!
最後に飯塚監督は「映画を作るっていうのはとんでもなく楽しい作業です。でも、その中には苦しい事とかもあります。この映画は300人くらいのスタッフが関わって、完成しました。その中の誰1人が欠けても、この日はないと思っています。そのチームを代表して、僕は今日ここに立たせてもらっているんですけど、そういう思いで作った映画も、観てもらわなければ完成しないと思ってます。だからこうやって今日初めて皆さんに観て頂くことによって、『虹色デイズ』は完成するんですね。最後まで楽しんでください」と締めました。今日のイベントの楽しい雰囲気をそのままに、キラキラしたシーンがたくさん詰まった本作。劇場で観て、ぜひ元気、勇気、愛を感じてください。
『虹色デイズ』
映画『デッドプール2』来日ジャパンスペシャルイベント、ライアン・レイノルズ、忽那汐里/ToshI(X JAPAN/ゲスト)
日本に来た感想を聞かれたレイノルズは「今信じられない気分です。『デッドプール』1作目でも来日したかったんですが、他の映画を撮影中で来られませんでした。なので、今『デッドプール2』を携えて来たということは、私にとっては倍の楽しみです。『デッドプール』は2004年から作ろうとしていた映画なので、今こうやって東京に立って、2018年に『デッドプール2』を皆さんに公開するのは夢のようです」とコメントしました。
そして、今作でX-MENの新しいメンバー“ユキオ”として出演している忽那汐里は、参加した感想を聞かれると「他のどのマーベル作品よりも、この『デッドプール』に参加できたっていうのが本当に嬉しくて、ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッドちゃんの彼女役というのも初めての試みなので、すごく嬉しいです」とコメント。
最後に、“X”と言えば、この方!ということで、X JAPANのToshIが登壇。『デッドプール』の大ファンだというToshIは「本当に大好きな映画なので、今日はものすごく興奮して、皆さんと同じように、ファンの代表としてこちらに立たさせてもらってます」と作品へエールを贈りました。
そして、会場の皆と一緒に“Xフォース!”で締め、楽しいイベントはあっという間に終わりました。劇中でも“Xフォース”がいろんな意味で大活躍し、笑いを巻き起こします。ぜひ劇場でご覧ください!
『デッドプール2』R-15+
映画『犬ヶ島』来日舞台挨拶、ウェス・アンダーソン監督、コーユー・ランキン、ジェフ・ゴールドブラム、野村訓市、夏木マリ、村上虹郎、伊藤晃、池田エライザ
ゴールドブラムは、「この偉大なウェス・アンダーソン監督と一緒に来られて光栄です。そして、コーユー・ランキンくんも一緒で嬉しいです。私はこの映画をとても誇りに思っています」と挨拶。
続いてランキンは、「皆さん、こんばんは。コーユー・ランキンです。よろしく御願いします。今回『犬ヶ島』という素晴らしい映画に出させて頂いて、そのおかげで日本に来ることができて、とても嬉しいです」とコメント。さらにウェス・アンダーソン監督と一緒に仕事をした感想を聞かれると、「撮影は3年前で、僕は8歳だったので、本当に楽しくて、すごく思い出になりました」と愛らしい笑顔を見せました。今でこれだけイケメンなので、成長が楽しみですね!
そして、会場の皆に監督からメッセージが贈られました。「2012年の頃でした。一つのアイデアが浮かんだんです。何頭かの犬がゴミの島に置き去りにされて、その犬を助けに島に行く男の子の物語でした。私と一緒に脚本を書いたりしたコラボレ−ターが何人かいるんですけど、私達は1つの質問を自分達に投げかけました。“黒澤さん(黒澤明)なら、どうするだろうか?」ということです。正直言いまして、ほんとに努力したんですけど、我々はこの答えを出すことにたぶん失敗してしまったと思います。ですけれど、黒澤監督の影響なくしては、作ることができませんでした。その他、大変お世話になった、コラボレーションしてくださった方々がいます」と言って、その面々を会場に呼び込みました。
村上虹郎は、「今日着ているこの浴衣は、実はウェス監督から頂いたもので、『犬ヶ島』仕様になっています。この火の玉が劇中にも出てくるんですが、あんまり自分でもこの火の玉の理由がわかっていないので、後で聞きたいと思います」とコメント。「アフレコは、iPhoneのボイスメモとかでやって、1回だけ訓市さんとスタジオに入りました。監督とは一瞬だけスカイプで話しましたが、やっと今日ウェスの作品に出られたんだと、実感が湧きました」と振り返りました。
今回、小林市長の声と、キャスティングを担当した野村訓市は、「今回3年間、“手伝ってくれ”という言葉からここまで引っ張られて、大変だったんですけど、こうして皆さんにこの映画を観てもらえるのは大変ホッとした気分だし、嬉しいです。1回観ただけでは全部をキャッチできないかも知れないので、ぜひ3回、4回、5回くらい観て頂いて…。それくらいすれば、僕らにも少しギャラが入ってくるんじゃないかと思います(笑)。でも本当に素晴らしい映画で、世界的な監督が日本を舞台にして映画を作るって機会はなかなかないと思います。僕は友人として仕事を振ってもらったことをすごく光栄に思ってますけども、同時にファンとして、日本という国を舞台にこういうビジュアルを観られるのは、大変有り難いです。そして今日皆が着ているこのTシャツを『AKIRA』の大友さんがデザインしてくれたり、いろいろな人が参加してくれているので、いろいろな角度で楽しんでください」と、語りました。
池田は、「先日、ロンドンに行ってたんですけど、ロンドンに住んでいる方も“『犬ヶ島』がすごく盛り上がってて、日本に帰りたくなる”とおっしゃっていて、そんなパワーがたくさん詰まっている映画なのかなと思いました」とコメントしました。
伊藤は、「たまたまニューヨークで活動している時にオーディションを受けまして、この渡辺教授という役を頂きました。まさかこんなことになるとは思ってなかったんです。まさか(今日この舞台で)夏木マリさんの隣りに立てるとは思っていなくて。きっと今日が僕の人生のピークなので、皆さんもどうか楽しんでください」と話し、会場から笑いを得ました。
夏木は、「私達日本人が、人間役をやっているわけですが、考えたら、日本のドラマなので、皆さんが観て頂くこの日本版が一番パーフェクトではないかなと思います。今日は楽しんでください」と自信を覗かせました。
『犬ヶ島』
映画『ピーターラビット』ジャパンプレミア舞台挨拶、ウィル・グラック監督/千葉雄大(日本語吹替版ピーター役声優)/髙梨沙羅、森泉(ゲスト)
本作の公開を目前に控え、本作の監督ウィル・グラックが来日し、日本語吹き替え版でピーターの声を担当した千葉雄大とジャパンプレミアに登壇しました。グラック監督は、「子どもの頃、日本に住んでいました。当時は日本語を話せたし、読めたんですけど、今は読めなくなってしまいました。日本に再来日してすごく変わったなと思った事は、ビルは大きくなりましたし、町が綺麗になりましたね。映画を観るのが大好きで、よく英語の映画で日本の字幕が付いたものを観て勉強していました」と、再来日を喜んでいました。
ピーターの声とテーマソングに挑戦した千葉は演じてみた感想について「すごく可愛いイメージがあったんですけど、活発だし、友情物語としても観られるし、エンタテインメントとして歌とかも素晴らしいんです。本当にいろいろなものが詰まった素敵な映画だったので、力が入りました」と語りました。
そして、さらにスペシャルゲストとして、オリンピックでも活躍した世界トップレベルのジャンプを誇る髙梨沙羅(スキージャンプ競技選手)が登壇。映画にちなんで、花束の代わりにニンジンを監督と千葉に贈呈しました。荷車に積まれたニンジンも登場して、ピーターラビットの世界観が舞台に広がり、さらに、グラック監督が髙梨の足元を見て、「靴が可愛い!ウサギのしっぽですよね」とコメント。ここで、実は千葉の青いスーツも、ピーターラビットの色を意識していたと明かされました。
見た目だけでなく、本来うさぎの持つ生態まで忠実にキャラクター設定されたピーターについて、演じた千葉は「自分もピーターの顔に合わせて演じました」と言うと、森が「たしかに(ピーターに)似てるよね!」とコメント。続いて髙梨は「(本作を観るとウサギを)飼ってみたいなって思いました。ジャンプの仕方を観て学びたいです(笑)」と話しました。
『ピーターラビット』
映画『ラブ×ドック』公開記念舞台挨拶、吉田羊、野村周平、大久保佳代子、篠原篤、唐田えりか、成田凌、広末涼子、玉木宏、鈴木おさむ監督
トップバッターの大久保は「私は自然の流れでのキスが理想なんです。同棲を2年くらいしている関係で、台所に2ドアの冷蔵庫があるんですけど、彼女がちょっとしゃがんでポン酢か何かを探しているんですね。で、“ポン酢なかったっけ?”って振り返った時にキスをされるっていう。ちょっと野村君、実践でやってみて」と言って、寸劇を披露(笑)。会場を沸かせました。
次に広末涼子は「私2つ迷ったんですけど、1つはやっぱり結婚式の誓いのキス。あれって短くてもキュンとするし、長過ぎるとこっちまでハラハラするし、憧れます。もう1つは大久保さんのと似ていて、毎朝のいってらっしゃいのチュー」と回答。周囲からも良いねと同意の声があがりました。
成田は「幼稚園の頃、好きな子と片付けをしていて、振り向くふりをして、(すれ違い際に)ちょっとほっぺに触れるっていうのをやったことがあります」とおませな経験を披露。
篠原は「奥さんなり、恋人が急に“私トライアスロンを始めたい”って言って、1年くらい仕事が終わってからとかに練習して、大会に出て。そのゴール地点で僕は“お疲れ様”って水を渡さなきゃと思っていたら、最初にキスしてくれるっていう…。鉄人レースをしながら、僕のこと考えてくれてたんだと思えて、“この人、一生大切にしよう”って思います」と言うと、鈴木監督が「口かっさかさだよ」、大久保は「口くっさいと思うよ」とツッコミを入れ、笑いを呼びました。
唐田えりかは、「広末さんと同じでいってらっしゃいのチューか、おやすみなさいの時にしてもらいたいなと思います」とコメント。すかさず、大久保が「おやすみなさいの時は、もう横になっている状況ですか?どのタイミングですか?」と、肉食系女子らしいキラーパスを飛ばしましたが、唐田は「どっちでも良いです」と返し、難を逃れました(笑)。
玉木は「人前でするっていうのは抵抗があるんですが、海外に行くと羽根を伸ばしたくなるというか…。この前アイスランドに行ったんですね。普段オーロラが見えるのに、僕が行った時は見えなかったんですけど、もしオーロラが見えていたら、オーロラの下でキスをしたらロマンチックだなと」と答えました。
野村は「僕は、何かが始まりそうなキスが良いですね。家なり、どこでも良いんですけど、向こうからキスされたら“今日は良い日だ”みたいなキス。わかりますよね?」と語るも、周囲は想像がつかず、またもや大久保が「言葉悪いけど、おっぱじめる前のキス?」と核をつこうとし、鈴木監督も「(今)午前中ですよ!」とツッコミ、会場を沸かせました。それに対して、野村は「キスって男からすることが多いじゃないですか?だから女の子からしてくれたら何でも良いなと思いますね」と返しましたが、結局どういう真意があったのか気になりますね(笑)。
吉田は「私は例えば髪型を変えた時に、“髪切ったの?かわいいじゃん”って触りながら、チュってやられるとなんか…。唇とかほっぺとかオーソドックスなところではないところにキスをされることで、自分のパーツすべてを愛してくれてるのかなという感じになれるので」とコメント。会場からも同意の拍手が起きました。
鈴木監督は「僕は自分が60くらいになって、奥さんは50くらいになって、渋谷で待ち合わせして、お互いに交差点の反対側から歩いてきて、すれ違う時にチュって。60のおじさんと50のおばさんというそれくらいの夫婦になっても、渋谷の交差点でチュってできるのがね」と理想を語りました。

映画『ラブ×ドック』
映画『50回目のファーストキス』完成披露試写会舞台挨拶、山田孝之、長澤まさみ、勝矢、太賀、山崎紘菜、佐藤二朗、福田雄一監督/平井堅(主題歌担当)
本作の完成披露試写会舞台挨拶が行われ、キャストと監督が一同に会しました。今までコメディ作品を数多く手掛けてきた福田雄一監督は、今回ラブストーリーに挑戦したことについて聞かれると、開口一番「もともとラブストーリーをやりたい人間なんですよね」と言葉が飛び出し、キャスト皆が笑いながら「だいぶ遠回りしましたね!」とツッコミました。「もともとラブを信条に生きている人間なんで(笑)。本当に笑い漬けでやってきましたけど、原作を観させて頂いた時に、ちゃんとお笑いをやって、ちゃんと泣ける映画だったので、これは挑戦してみたいと思って、今回やらせて頂きました」と続けました。
そんな福田監督のラブストーリーに出演のオファーがきた時の感想を聞かれると、山田は「その時、18年くらい俳優をやってた状態だったんですけど、やっとご褒美がきたなと思いました。結構ず〜っと仕事をしてて大変なことがいろいろあったんです。そんななかで、福田組でハワイで長澤さんと一緒で、“チューをいっぱいする”…」と言うと、周りがニヤニヤとざわつき出しました。その気配を制するように、山田は「もっと言ってしまえば、仕事ですから」と言い訳(笑)。福田監督は「実はメールでこんな話があるんですけどって、言っちゃったんですよ。どうですか、山田君?って言ったら、山田君の答えが“断る理由がありません”って、ハハハハハハ!」と経緯を明かすと、山田は「一応探したんですよ。断る理由を。でも出てこなかったですね」とコメント。すると司会から「それはキスがいっぱいできるからですか?」と念押しのキラーパスが飛びました。それに対して、佐藤が「(司会者に)あなたも何を聞くんだ!」とツッコミを入れ、他の登壇者からも「そういう映画じゃないよ(笑)」などいろいろツッコミが飛び交った後、山田は「あ〜ごめんなさい、もう(記者が)書いてるな。もう遅いか…。冗談です、冗談です」と否定に入り、仕切り直しましたが、最後は諦めていました(笑)。
長澤は「福田さんとは『銀魂』という作品で一緒にお仕事をさせて頂いて、でも『銀魂』は3日間くらいしか撮影がなくて、ちゃんとガッツリ一緒に仕事をしたことがないなと思ってたので、やっと福田さんとお仕事ができると思いました。山田さんとも11年前に映画を一緒にやって以来、久しぶりの共演だし、数年前に山田さんがやっていたドラマに少しだけナレーションとちょっと出演させてもらったくらいで。これは楽しそうだなという気持ちで、やることに決まって、とても嬉しかったのを覚えています」と答えました。続けて撮影は楽しかったかと聞かれると、「楽しかったですね。全編ハワイロケだったので、ハワイに行ってからずっと浮かれちゃって。ハワイって、浮かれますよね?」と周囲に振り、皆も同意。福田監督は「その浮かれた感じが役にピッタリだったよね。だってずっと笑ってたもんね?太賀、太賀、長澤さんが笑うとどんな感じかやってみて」と、撮影時に流行っていたという、長澤まさみの物まねを太賀にリクエスト。
太賀がそれに答えて、物まねを披露し、会場が盛り上がりました。でも、実際にハワイロケ中はもっと強烈な物まねをされていたようで、長澤は「泣いたんですよ」と告白。それは、車のシーンを撮っていた時だったようで、長澤は「(物まねに)そんなんじゃないとか言ってね」と言うと、太賀が「思いっきり物まねしてたら、孝之さんと二朗さんもどんどん物まねしてくるようになって、3人の長澤まさみを、長澤まさみが囲むみたいになって」と当時の状況を解説。それに反応して、皆が“4人の長澤まさみ!”と騒いでいると、長澤まさみが「1人だよ!」と可愛らしくツッコみました。でも泣いたのは悔しかったんじゃなくて、嬉しかったとのことです。本当に楽しい現場だったんでしょうね。
次に、山崎紘菜は、「福田監督のファンだったので(出演できたのは)すごく嬉しかったのと、ここに並んでいる素晴らしい俳優の方々の名前を見てすごく震えました。初めて福田監督とご一緒させて頂いて、福田組の映画作りのレベルの高さを…」とコメント。
すると、佐藤がすかさず、「逆に聞きたい、どこが(レベルが高いの)?あんなの監督って言うか、ゆるキャラだよ。監督って名前のゆるキャラだよ」と指摘。福田監督自身も「そうだよ。きっと漢字じゃなくて、ひらがなだよ。“かんとく”って」と被せてきました。それに対して、山崎紘菜が俳優陣の芝居の凄さなども語っていると、福田監督が「今回、二朗さん、ちゃんと芝居してますもんね」と言うと、佐藤は「俺、役者だからね。さっき上手いんだねって言ったけど、プロゴルファーにゴルフ上手いねって言わないでしょ」とコメントし、会場を沸かせました。


映画『50回目のファーストキス』
映画『友罪』完成披露試写会舞台挨拶、生田斗真、瑛太、夏帆、山本美月、富田靖子、佐藤浩市、瀬々敬久監督
映画『友罪』のキャスト、監督が、完成披露試写会で舞台挨拶を行いました。オファーが来た時、脚本を読んだ時の感想を聞かれた生田斗真は、「絶対にやらなくてはならない題材だなと思いました。とはいえ、この映画の制作中も、できあがってからも、スタッフさんとこの映画を作って本当に良かったのだろうかとずっと考えながら撮影していた記憶があります。同じ時代に生きてきた者としては、エンタテインメントとして僕らが表現するというのは必要なことなんじゃないかなと、覚悟をもって、この映画に挑んでいくことにしました。薬丸岳先生が書かれた小説もそうですけども、本当にこの映画の脚本はすごく真に迫ってくるものがあったので、自分としては最大限の表現ができればなと思いました」と語りました。
“元少年A”という難役を演じた瑛太は、どんな気持ちに役に挑んだのかと聞かれると「まず衣装合わせで、監督に“僕が俳優だったら、この役は受けないけどねって言われました。そこからスタートしました。やっぱり覚悟は必要で、まず“少年A”の手記を読ませて頂いて、いろいろ感じることがあって、もちろん殺人を犯した人間に対して否定的なことを感じるんですけど、その少年Aに対してどこか光のようなものを感じてしまい、そこが僕がこの役を演じる上で大事なところだと思いました。最終的には、彼がお客様に対してどんな光を与えられるのかなということを想像しながら演じていました」と、心中を明かしました。




映画『友罪』
『家に帰ると妻が死んだふりをしています。』(2018年6月8日より全国公開)の榮倉奈々。顔が小さくて、スラッとした体型が本当に素敵でした。昨年、出産したなんて嘘のようですね!!
顔が小さいと言えば、映画『Bの戦場』(2019年全国公開)の速水もこみちの顔の小ささも生で見ると際立っていました。最近では、“お料理上手なお兄さん”のイメージが強いですが、素晴らしい体型の持ち主ですね。ちなみに本作では、ガンバレルーヤのよしことカップル役を演じているそうです!
こちらも超豪華!『
『劇場版 ドルメンX』(2018年6月15日より全国公開)のキャスト&監督の皆さん。たくさんの人気俳優&芸人が歩くなか、
『のみとり侍』(2018年5月18日より全国公開)より
プログラム“マイフェイバリットムービー 〜Thanks to MOVIE & OKINAWA〜”のゲストで、地元出身の黒木メイサもレッドカーペットに登場。雨が降っていても満面の笑みで、声援に応えていました。黒のドレスがとても似合っていますね!
こちらは“SNS盛り上げ芸人”として登場したガリトッチュウ(写真両端2名)、馬と魚(中央左)、ひょっこりはん(中央右)。ひょっこりはんは、想像以上にお尻が小さすぎてびっくりしました(笑)。至るところでひょっこりしているのも可愛かったです。
皆さんはこの方達をどのくらいご存知なのでしょうか?こちらは、沖縄の有名アーティストきいやま商店、かりゆし58などで構成された「島ぜんぶおーきなバンド」の皆さんです。ぜひこれを機にそれぞれのアーティストもチェックしてみてください!