映画『ソロモンの偽証』製作報告会見、藤野涼子、板垣瑞生、石井杏奈、清水尋也、富田望生、前田航基、望月歩、佐々木蔵之介、夏川結衣、永作博美、黒木華、尾野真千子、宮部みゆき(原作者)、成島出監督
2014年11月12日、本作の製作報告会見が行われました。今回の会見には、オーディションで選ばれた中学生キャストと佐々木蔵之介を始めとした豪華俳優陣と監督、原作者が登場。まずは、映画化について原作者の宮部みゆきは「成島監督から大変熱のこもった丁重なお手紙を頂き、その段階で監督にお預けしようと思いました。監督のほかの作品を拝見していたので、その点からも本作の映画化が楽しみでした」と語りました。監督は「今回はプライベートで、原作を購入したんです。なので全然映画の企画とは関係なく読んだのですが、1巻を読み終わってこれはおもしろい映画にしたいと思い、すぐに出版社に原作権について問い合わせました。その後に『八日目の蝉』を一緒に作ったチームに“今が1巻目で、この本があと2冊出るんだけど、映画化はどうかな?”と相談をしました。さらに原作が3巻あるので、映画化をしたとしても前後篇でやらないとダメなんだと話したら“腹をくくってやります”というお返事を頂いて、それで『八日目の蝉』のチームが再結成したんです」と映画化の経緯を話しました。
その後中学生キャストへと質問が移り、オーディションで選ばれたときの気持ちについて、藤野涼子(藤野涼子役、役名を俳優名としてデビュー)は「受かったという知らせを聞いたときは、喜びよりも緊張という感情の方が大きくて、主人公を自分が務められるのかという不安と、なぜ演技経験の少ない私が選ばれたのかという疑問でいっぱいでした。役を演じるにあたっては、涼子は人のことをよく考えて行動するキャラクターなので、私自身ほかのキャストの方が今何を考えているのかを考えながら行動することを心がけました」とコメントしました。板垣瑞生(他校生の神原和彦役)は、「最初のオーディション台本がすごくおもしろくて、受かったときはこの台本の続きがやれるんだと思い、すごく嬉しかったです。神原役を演じる上では、監督から“神原くんは頭が良くて意志が強い少年だから、声を低くして姿勢を良くして”って言われたのでそこを特に意識して頑張りました」と話しました。中学生キャストのオーディションは、約1万人もの応募があったそうです。そこから半年に渡ってさまざまな審査をし、審査以外にも2ヶ月に渡る合同ワークショップなども行われ、最終で33人に決まったそうです。

そんな子どもたちとの共演について、佐々木蔵之介(藤野涼子の父親役)は「撮影に入る前に監督から“藤野涼子は本当に新人なので、なんとか支えてあげてください”とお話がありました。それからリハーサルに入って、涼子の演技を見ていたら本当に全身全霊で役に体当たりしていて、まだ何の技術も小細工もなく、毎日ひたすら台本と真剣に向き合って、役にもがき闘っていました。その様子にはいつも衝撃を受けていたので、どちらかというと僕が彼女たちから毎回教わっていたように思います」と話しました。黒木華(先生役)は「初めて会ったのは教室のシーンだったんですけど、リハーサルで見させて頂いたやり取りよりも本番の方がさらに進化していて、こんなにすぐに集中して成長していて吸収していてすごいなと思いました。私も見習って頑張ろうって思いました」と話しました。

そして今回メインとなる中学生キャストたちを審査し、起用した監督は「演出っていう演出はこの子たちにはできないのでほとんどしていません。とにかく言っていたのは、朝来たら“おはようございます”、お昼なら“こんにちは”ってちゃんと挨拶できる人になってくれというところから始まりました。人間としてきちんと人の気持ちがわかる、人の言葉をちゃんと聞くことができるようにしようと思っていたんです。“きちんとお芝居なんてしようとしなくて良い、そうやっているうちに君に役が降りてくるから、真っ白になってそれを受け入れなさい”と言い続けていました。みんなそれぞれ個性があるんですけど、痛々しいくらいに純粋なんです。それが最終的にこの子たちを選んだ理由でもあるんですけど、その純粋で美しい魂にこの映画を賭けようと決めました」と語りました。
中学生キャストは、すごく緊張した表情をしていましたが、話す言葉は中学生とは思えないくらいしっかりしていて驚きました。その辺ももしかしたら監督や共演俳優の方を見て学んだ成長の表れなのかなと思いました。キャスト全員を紹介することはできませんでしたが、本作には『渇き。』のボク役が記憶に新しい清水尋也や、お笑いコンビまえだまえだのお兄ちゃん、前田航基も出演しています。会見中は初々しさで眩しかった彼らですが、映画のなかではシリアスな学校裁判のシーンもあるそうです。彼らのどんな活躍ぶりをスクリーンで観られるのか楽しみです。公開は【前篇・事件】が2015年3月7日、【後篇・裁判】が4月11日です。
『ソロモンの偽証 前篇・事件』
2015年3月7日より全国公開
『ソロモンの偽証 後篇・裁判』
2015年4月11日より全国公開
配給:松竹
© 2015「ソロモンの偽証」製作委員会
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監督が中学生キャストに指導し続けたのは、挨拶と人の話を聞くこと『ソロモンの偽証』 はコメントを受け付けていません
映画『フューリー』来日イベント、ブラッド・ピット、ローガン・ラーマン

を撮っているではありませんか!誰なんだろうと思ったら、ローガン・ラーマンの友人で俳優のディーン・コリンズ。『フューリー』には出演していませんが、ローガンの友人として、ファン・サービスに協力していました(笑)。それにしてもやっぱりファンはちゃんと友人までチェックしているんですね。今回ローガン・ラーマンへの声援が多く聞こえ、彼の日本での知名度、人気が数年前に比べてかなり上がったことを実感しました。遠目で見ても間近で見てもお肌がピカピカピチピチの好青年でしたが(笑)、今作ではもう一人の主演と言っても過言ではない物語の軸となる重要な役柄を務め、演技力を証明しています。舞台挨拶では、ブラピとローガンのかけあいが、劇中の師弟関係にも通じるものがあって、ブラピがいかにローガンを気に入って可愛がっているのかも伝わってきました。ぜひ劇中の二人もスクリーンでご覧ください。
『フューリー』
映画『日々ロック』完成披露試写会舞台挨拶、野村周平、二階堂ふみ、前野朋哉、岡本啓佑、古舘佑太郎、蛭子能収、竹中直人、入江悠監督

ライブを見ていた二階堂ふみは「素晴らしいライブでしたね。コーラスを歌ってと言われていたのですが、歌うのをすっかり忘れていました(笑)。でもすごく良いライブだったと思います。映画も楽しんでください」と話しました。映画のなかでは、二階堂ふみもアイドル宇田川咲役として歌を披露しているシーンがあります。凶暴なキャラクターではありますが、歌っているシーンはすごくかわいいのでぜひご注目ください。続いてライブハウスの店長役を演じた竹中直人は「ずっと若い気でいたのですが、ふと気づいたらみんな僕よりすごく年下でショックですね(笑)。こんなに最高な映画に呼んで頂いて、すごく幸せな時を過ごすことができました。再び入江監督に呼んで頂けて嬉しかったです」と語りました。そして最後に入江監督は「素晴らしいキャストの皆さんと一丸となって撮影ができました。今年の春先をこのメンバーで駆け抜け、ようやく皆さんにお届けできるのが嬉しいです。ぜひ楽しんでください」とコメントしました。
舞台挨拶の後半には、サプライズで蛭子能収と岡本啓佑の誕生日をお祝いしました。古舘佑太郎(“The SALOVERS”のギター&ボーカル)がギターを演奏し、みんなで“ハッピーバースデー”を歌いケーキが登場。蛭子能収は二階堂ふみにケーキを口に入れてもらいご満悦の様子でした(笑)。一方、岡本啓佑は野村周平にケーキを口に入れてもらい、お約束通り顔面にケーキを塗られ、会場を沸かせていました。
『日々ロック』
映画『マイ・ファニー・レディ』来日舞台挨拶、ピーター・ボグダノヴィッチ監督&オーウェン・ウィルソン
するとようやくオーウェン・ウィルソンが到着!「来日は初めて、東京も初めてですごく嬉しいです。素晴らしい都市だと思います」と挨拶しました。そしてさきほど監督が述べた着想について「この発想はクレイジーだと思いました。映画監督がコールガールにお金を渡してその仕事を辞めさせて、のちにその人を映画にキャスティングしなければいけなくて、さらに監督には奥さんもいて…という状態になったら、ものすごくドラマチックな緊張が生まれると思うんです。そのドラマチックさを今回私たちはコメディ的な緊張にしました」と話しました。
『マイ・ファニー・レディ』(原題:シーズ・ファニー・ザット・ウェイ)
映画『天才スピヴェット』来日舞台挨拶、ジャン=ピエール・ジュネ監督、カイル・キャトレット/鈴木福(ゲスト)
監督から絶賛の言葉で紹介されたカイルは、「コンニチハ、カイル・キャトレットデス」から始まり、6カ国語で挨拶し天才ぶりを発揮。「監督は怖くなかったですか?」と聞かれたカイルが「とても優しくて、とてもおもしろいです」と答えると、監督が「サンセバスチャン映画祭のときは、僕のことを世界一の監督だって言ってくれたじゃないか」とツッコんでいました(笑)。
カンフーを披露してくれました。小さい身体でクルクルと飛び回る姿には、鈴木福も「さすが世界チャンピオン!すごいです」と驚いていました。鈴木福も学校で流行っているけん玉に挑戦。多くの観客の前ということもあり、だいぶ緊張してしまってうまくいきませんでしたが、監督は「今度、けん玉をやる少年が登場する脚本を書きます。ヌンチャクとけん玉で戦うストーリーにします」と優しいジョークで場を和ませてくれました。最後に監督から一言「これはアメリカの専門誌が、これは最高の3D映画だと書いてくれました。私も賛成です!」とコメントし、フォトセッションへ。やや強面の監督ですが、子どもたちにはとても優しいし、フォトセッション中もあらゆる変顔をしたりで本当に楽しい方でした。監督のユーモア、カイルの可愛さと演技力、アクションセンスが抜群に発揮された本作は、ちょっぴりビターだけどほろっとさせてくれる映画です。女子は絶対に好きな映画ですよ。
トーキョー女子映画部での紹介記事
映画『紙の月』完成報告会見、宮沢りえ、大島優子、小林聡美、角田光代(原作者)、吉田大八監督


『紙の月』
第27回東京国際映画祭、映画『ビッグ・アイズ』スペシャルプレゼンテーション、ティム・バートン監督
『ビッグ・アイズ』

そして、今回スタローンに因んだ“雄叫びコンテスト”がこの場で開催され、客席から立候補した3名の男性が出場。このコンテストに先立ち、ヒューズ監督がスタローンの物まねを先に披露してくれましたが、本当に上手なんです!コメディアンじゃないかというくらいノリノリに披露してくれた監督に、会場が大喝采を送り、爆笑でした。続いて出場者が各自雄叫びを披露し、優勝者に選ばれたのはコスチュームや小道具もばっちりで参上したプロの物まね芸人さん。ケランと監督が判定したのですが、プロとしてスタローンの物まねをやっているだけに勝てて良かったと会場中が胸をなで下ろしたのではないでしょうか(笑)。
『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』
第27回東京国際映画祭、コンペティション審査員記者会見、ジェームズ・ガン審査委員長、イ・ジェハン、ロバート・ルケティック、エリック・クー、デビー・マクウィリアムズ、品川ヒロシ





映画『美女と野獣』来日記者会見、レア・セドゥ、クリストフ・ガンズ監督/くまモン(ゲスト)
そして、この日は日本の野獣を代表して、くまモンがゲストで登壇。本作の象徴となるダンスシーンを、レア・セドゥと再現しました。本作では野獣とベルの関係はこれまでよく知られてきたイメージと異なっている部分もありますので、ぜひその違いは劇場で確かめてください!
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