『ウルヴァリン:SAMURAI』ヒュー・ジャックマン、真田広之、TAO、福島リラ、ジェームズ・マンゴールド監督
2013年8月29日、本作の記者会見が行われ、ヒュー・ジャックマン、真田広之、TAO、福島リラ、ジェームズ・マンゴールド監督が登壇しました。本作の舞台が日本だったことにちなんで、この日の記者会見場は和室の宴会場だったのですが、その状況を見た
ヒュー・ジャックマンは「この素晴らしい部屋を見て、ヒューヒューと言いたい気分です。(ヒューヒューは)覚え立ての日本語です」と挨拶。自分の名前とのダジャレも効いていてうまいですね(笑)。そんな彼は日本について「一番ビックリしたのはラブホテルです。脚本を読んだときに“これかっこいいね。こういう案は誰が思いついたの?”って聞いたら、“知らないの?本当にあるんだよ”と言われ、そのためにもちろんリサーチもしました(笑)」とラブホテルを気に入った様子でした。劇中ではラブホテルのくだりほか、日本の文化を外国人の視点でユーモラスに描いたシーンが多数あるので、日本人にとっては外から見た日本という感じで楽しめます。
そして真田広之とのバトル・シーンについての質問にヒュー・ジャックマンは、「真田さんは日本にとって国宝だということを知っていますので、彼を傷つけなかったことにほっとしました。というのも他の『X-MEN』シリーズでは二人ほど刺してしまったり(会場は爆笑)、自分のことは15回くらい傷つけてしまいましたので、あのシーンは大変誇りに思っています。非常に重要なシーンで二人のキャラクターがあのとき一番必死になっていて、ある意味ウルヴァリンが新しく生まれ変わるシーンでもあります。監督が素晴らしいのはアクションのなかにキャラクターやストーリー、ドラマを出すところです」と真

たまたま撮った一枚が、寄席での二人の漫才中のように見えますw
田広之と監督に称賛を贈りました。それに対して真田広之も「楽しませて頂きましたし、オーストラリアの国宝を傷つけなくて良かったです。実際に彼はツメをつけて、僕も刀を持ち、CGなしでフルスピードで撮っていました。ましてや彼は上半身裸でしたから少し当たれば傷つけてしまう状況でした。そうなると彼の世界中のファンに殺されるぞと、それ以前に役を降ろされるぞと思いましたが、今この場にいられて本当に幸せです」と返しました。数々のアクションシーンのなかでも二人のバトルは特に見応えがありますが、とても緊迫した雰囲気が伝わってきたので二人のお話に納得です。
そして今回、真田広之は日本文化を描くにあたってアドバイスを求められたそうで、「大したことはしてないんですけども、脚本の段階で感じたことを監督に申し上げたり、美術、小道具のスタッフの方が具体的に聞きにきてくださったときにはお答えして、日本のお客さんに観て頂いておかしくないものにしたいという思いをお話しました。ですが、もともとアメリカン・コミックスが原作なので、そのテイストも活かしながらリアルなだけではないこの世界観に合った独特の日本を描くというところで逐一話し合い、そこに結構時間を費やしました。日本の方にもある意味新鮮な日本を楽しんで頂けると思います」と語りました。まさにリアルなだけではない日本が描かれているのもおもしろかったし、日本のテレビドラマや映画で見慣れている俳優ではなく、世界的に活躍しているTAOと福島リラがメイン・キャストを演じていることも功を奏していると思います。本作は日本人が観るとより楽しめる要素が詰まっているので、前作や『X-MEN』シリーズを観たことがない方もぜひご覧ください!
『ウルヴァリン:SAMURAI』2013年9月13日(金)より全国公開
配給:20世紀フォックス映画
http://www.foxmovies.jp/wolverine-samurai/
© 2013 Twentieth Century Fox Film Corporation All Rights Reserved
トーキョー女子映画部での紹介記事
辛口?甘口?映画批評&デート向き映画判定
http://www.tst-movie.jp/hh01_a/hh01_a_wolverinesamurai.html
女子がアラフィフ男子を評価!男は何歳までアリなの?特集
https://www.tst-movie.jp/danshi_SP/danshi_SP03_around50men.html
トーキョー女子映画部サイトに戻る→ http://www.tst-movie.jp/index.html
ヒュー・ジャックマンは日本のラブホテルがお好き? はコメントを受け付けていません
『マン・オブ・スティール』記者会見、ヘンリー・カビル、ザック・スナイダー監督、デボラ・スナイダー(プロデューサー)、チャールズ・ローブン(プロデューサー)
本作でスーパーマン役を演じ世界中から注目を集めているヘンリー・カビルは「この役を演じて仕事もプライベートもドラマチックに変わりました。仕事の面ではこれまで必死に脚本を探して、オファーが来たら何でも引き受けるという状態だったのですが、今はいろいろなところから脚本が送られてきて自分がやりたいと思う作品を選ぶことができるようになりました。プライベートでは道を歩いていると声をかけられるようになり、スターバックスに気軽に行けなくなってしまいました(笑)。ですがこういうプライベートの状況もポジティブに受け入れています」とコメント。やはりスーパーマン役に大抜擢され、一気に知名度が上がり生活は激変したようですね。今後はやりたい仕事をどんどん追求してもらって、また別の作品での活躍にも期待したいと思います。
その後製作についての話題となり、記者より「今回のスーパーマンがなぜ赤いパンツを履いていないのでしょうか?」尋ねられると監督は「あなたは赤いパンツを履いていて欲しかったですか(笑)?」と冗談を返し、続けて「私は昔からスーパーマンが好きだったので、始めに衣装を考えていたときは一応パンツ有りバージョンも考えて、ほかのスタッフと話し合いました。これはあくまで私の考えですが、赤いパンツはヴィクトリア王朝時代のサーカスの屈強のピエロからきているものだと思います。その当時は肌を見せることが禁じられていたので肌色のタイツを着て裸に見せてその上にパンツを履いていたんです。それがだんだんと進化してパンツに色や柄がついたというわけです。ですが今は21世紀ですし、そんなヴィクトリア王朝のルーツはもう良いんじゃないかということになり、今回衣装を一新させて頂きました」と笑顔で答えました。
また「今回なぜタイトルに“スーパーマン”と付けなかった」という質問に対しプロデューサーのチャールズ・ローブンは「このキャラクターは非常に有名でテレビシリーズはもちろん、最近では『スーパーマン リターンズ』という作品もありました。ですが今回の作品は今までのスーパーマンとは違った新しいものなんだという気持ちを込めてタイトルを『マン・オブ・スティール』としました」と回答。新しいコスチュームと新しいタイトルが象徴するように本作は今までのスーパーマンとはまた違ったおもしろさや迫力のある作品になっています。
と話しました。今回は父親役にケビン・コスナーとラッセル・クロウが出演していてかなり豪華キャストとなっています。この2人と共演した感想をヘンリー・カビルは「2人のレベルの高い俳優たちと共演することは本当に特別なことでした。2人とも本当に才能溢れる素晴らしい人たちだと感じました。撮影はグリーンバックで行われることもあり、いろいろなものを想像しながら演じていかなくてはなりませんでした。ですが2人とも役になりきって演じていたので、僕自身もすごくやりやすい現場でした」と2人を絶賛しました。大物俳優陣との共演というのはかなりのプレッシャーがありそうですが、むしろヘンリー・カビルにとっては良い影響を与えてくれたようですね。本作にはほかにもエイミー・アダムスやダイアン・レインなどが出演しています。それぞれどういう役柄を演じているのかぜひ注目して観てください。
『許されざる者』記者会見、渡辺謙、佐藤浩市、柄本明、柳楽優弥、忽那汐里、小池栄子、李相日監督
うか聞かれた渡辺謙は「監督と撮影前にいろいろお話させて頂いたときに、日本の風土や歴史観に置きかえたときに、これはオリジナルと違う独自の世界観を持つ映画になると確信しました。基本的な話はオリジナルを踏襲していますが、そういう意味でオリジナルを意識しなくても良いなと思いました。クリントがこうやって気持ちよくこの映画をリメイクすることを許してくれたのは、彼の懐の深さだと思いますし、クルーとキャストを信頼してくれたんだと感じています。だから許して頂いた以上に深く受け止めています」と語りました。
トを着てました」と苦笑。佐藤浩市は、「僕の場合は自分よりも人の身を危険にさらすというシーンが多々ありました。柄本さんを宙づりにしてメタメタに殴るシーンで、ホンモノの木刀でやると危険なんですが、柔らかいので殴ると当たったときにしなってしまうんですよね。それをこちらの方(監督)が嫌がって、しならないために鉄の芯が入った周りをくるんでいるものでやってくれないかと言われました。でも柄本さんは上半身裸なんですよ。サポーターの膝当てを背中の1箇所に貼って、そこを徹底的に叩くんですけど、映画を観たらそのシーンがカットされてました」と暴露しました(笑)。柄本明は「零下10何度のところに僕とそっくりな死体の人形を作ったんですけども、現場に行ったら監督に“死体のメイクをしてください”と言われました。結局やるんだなと思いましたが(実際どうだったかは)本編を観て頂ければと思います。渡辺謙さんは毎回カットがかかるたびに僕をかついで暖かいところに連れて行ってくれるんですよね。まあ監督はそういうことをやってくれませんでしたけど」とユーモアを交えて、監督のこだわりを語ってくれました。
『許されざる者』
『スター・トレック イントゥ・ダークネス』来日LIVEストリーミング会見、J.J.エイブラムス監督、クリス・パイン、ザッカリー・クイント、アリス・イヴ
質問が出ました。監督は「私は子どもの頃、あまり『スター・トレック』を観ておらず、実はファンではなかったんです。でもこの作品を手掛けるようになって、今は大ファンになっています。ロッテンベリーさんが作りあげた作品には、精神、キャラクター、状況、ファミリー、未知への旅立ち、対立、自己犠牲…そういったテーマが全て包含されています。でも今日でも非常に体験のある作品にしたいと思いました。だからオリジナルを変えるのではなく、現代のものにして、リアルにする、おもしろさやエモーショナルな部分を足していくということをしました。オリジナルは忘れてはいけないと思います。でも、ユーモアも今と昔は違うので、そういうところを意識しながら現代のものにしています」と熱心に答えてくれました。続いて記者からは「現実世界に対する批判、オバマ政権に対する一つの強いメッセージがあるのではと感じましたが、現実の世界のできごとが今回の物語作りに影響しましたか?」という質問が出ました。「ワオ!」と反応した監督は「こういう作品の場合、皆さんがいろいろな感想をお持ちになることに本当に感謝しています。SFの偉大なところはいろんなメタファーや寓話の部分が描かれる点です。今回のストーリーも政治的なことやいろいろなシチュエーションに置きかえて観ることができると思います。一番中心にあるのは人間性、愛、自己犠牲であり、恐ろしいことを皆で乗り越えるストーリー。それを乗り越えることでより強い絆が結ばれるというところは、いろいろな比喩にも取れると思います。でも、この映画はおもしろくて楽しくて3Dでエキサイティングで…というような作品ですのでぜひ多くの方に観て頂きたいと思います」と難題をうまく切り抜けました(笑)。監督はとても温かくて楽しい雰囲気の方でしたが、すごく頭が切れる人だというのもビシビシと伝わってきました。それにしても誰かに似てるなと以前から気になっていたのですが、この日じっと見ていて加藤茶に似てると気付きました(笑)。それはさておき、結構難しい解釈で観る方が多いという実感ですが、監督自身は楽しんで観て欲しいということに尽きるコメントでしたね。
続いて、キャスト3名が登場。クイッククエスチョンでは「最近覚えた日本語は?」と聞かれたクリス・パインは「オイシイ」と回答、次に「好きな日本食は?」と聞かれたザッカリー・クイントは「ラーメン」と答えていました。そしてアリスには「カークとスポックとどっちが好き?」と難問がきましたが「不公平な質問ね。でもやっぱりカークかしら」と返し、とても可愛かったです。そして、会場にいたファンからは3名に向けて「自分の役以外で好きなキャラクターは誰ですか?」と質問がありました。ザッカリー・クイントは「1人のキャラクターを選ぶのはとても難しいです。この作品の素晴らしいところは、それぞれのキャラクターがユニークで多様で、彼らが共同作業で人類のためによりよいことをする、キャラクターが一緒になってそれが実現する点だからです」と答え、クリス・パインは「敢えて言うと、ザックが演じているスポックなんですが、とても難しい役だと思います。葛藤も抱えていて、情熱的で感情も愛も持っているけどそれを全て抑えた状態でいなければいけないのは難しいと思います。でも素晴らしい役です」とザッカリーの
演技も含め褒め称えました。アリスは「“スター・トレック”の世界観はシリアスですが、コメディが好きな私はスコッティ(サイモン・ペッグ)が好きです。本作ではスコッティがヒーローとして活躍する場面も出てきますよ」と見どころも交えて語ってくれました。
『スター・トレック イントゥ・ダークネス』
『上京ものがたり』完成披露試写会舞台挨拶、北乃きい、池松壮亮、谷花音、西原理恵子(原作者)、森岡利行監督
最後に「くじけそうなときに自分を勇気づける言葉を教えてください」という質問に全員が答えました。
『上京ものがたり』
『パシフィック・リム』来日記者会見、ギレルモ・デル・トロ監督、菊地凛子、芦田愛菜
「KAIJU」という言葉が出てきたり、日本の特撮映画への思いを強く感じさせられますが、監督は「私はメキシコで生まれ育ちましたが、日本の文化、アニメ、映画、テレビはずっと観てきました。この映画は日本へのラブレターです。私は1964年生まれなのですが、その時代、日本では怪獣映画やいろんな神話的な作品がたくさん生まれました。『鉄人28号』『鉄腕アトム』『マジンガーZ』や、円谷プロさんの『ウルトラセブン』『ウルトラマン』などのテレビシリーズを観て僕は育ちました」と日本の作品への熱い思いを語ってくれました。ここまで日本文化を愛してくれているのを聞くと嬉しいですね。
います。この作品には全く皮肉はありません。そこには純粋な愛情、祝福、信念があります。ゴジラの生みの親である本多猪四郎氏のこんなお話を聞いたことがあります。本田氏はゴジラの最初の作品を作るときにスタッフ全員を呼んで“この怪獣を信じない人は今すぐここを出てくれ。この企画を降りてくれ”と言ったそうです。まさに私もそういう感情を共有しています」と話してくれました。
して、芦田愛菜は、「監督はすごく優しくて、“(自分のことを)トトロって呼んでね”って言ってくれました。ほんとにトトロみたいです(笑)。撮影のときは“アメージング”とか“パーフェクト”って言って頭を撫でて褒めてくださって嬉しかったです」と笑顔いっぱいに答えてくれました。
『パシフィック・リム』
『ワールド・ウォー Z』ジャパン・プレミア、ブラッド・ピット、アンジェリーナ・ジョリー、マーク・フォースター監督、デデ・ガードナー(製作)
最初に車から降りたのは吹き替え版キャストの鈴木梨央ちゃんと佐藤芽ちゃんで、2人ともとってもかわいらしいドレス姿で登場しました。この日の感想を2人は「ドキドキするけどとても楽しいです」と話し、仲良く手を繋いでカーペッドを歩きました。続いて本作のプロデューサーのデデ・ガードナーが登場し「私たちは日本に来ることも好きだし、東京も大好きです。そしてこの映画を気に入ってもらえることを願っています!」とコメントしました。デデ・ガードナーはこの日10センチ以上あるハイヒールを履いていて、会場から「ヒールが高い!」と声があがっていました。
白いドレスにピンクがとても映えていて歩く姿がとても素敵でした。次に登場したのはマーク・フォースター監督で、「日本に戻って来ることができて嬉しいです。全員で力を合わせて作った映画なので、ぜひ楽しんでください」と挨拶しました。監督はスキンヘッドとよく似合う黒のモダンスーツを着こなし、スラッと細く伸びた脚がかっこ良かったです。続いて日本語吹き替え版で主人公の妻カリン役の声を担当した篠原涼子が黒地にラメの入ったロングドレスで登場。アフレコをやってみての感想を尋ねられると篠原涼子は「以前からアフレコをやってみたかったのですごく楽しかったです。今回カリン役をやって母としての気持ちを改めて認識させられ勉強になりました」と自身が母であることと重ねて述べました。髪型はいつも通りなのにサラッとこういうドレスを着て似合ってしまうのがとても羨ましい限りです。
その後劇場に移りブラッド・ピット、監督、プロデューサー、篠原涼子による舞台挨拶が行われました。今回主演と製作を担当したブラット・ピットは本作で大変だったことについて聞かれると「この映画は世界規模で描かれているのでそのスケールを最後まで保つことがかなりの挑戦でした。ですが私たちはそれに成功し、おもしろい映画にすることができました。この夏一番スリルのある映画だと思います。皆さんぜひ楽しんでください」と話しました。フォトセッションでは当初ブラット・ピットが中心に立って撮影を行う予定でしたが、ブラット・ピットがレディファーストで篠原涼子を中心にすることを提案しました。そのジェントルマンぶりには会場中がうっとりしてしまいました(笑)。
『利休にたずねよ』完成報告会見、市川海老蔵、中谷美紀、田中光敏監督
市川海老蔵はこの映画の話をもらったときの感想について「最初にこの映画のお話を頂いたのは2年半前なのですが、監督と脚本家の方から手紙を頂き千利休の役を僕にやって欲しいと書かれていました。原作を読んでも千利休役は僕じゃないだろと思っていたので、そのときは丁重にお断りしました。ですがまた手紙を頂き、今度は監督と原作者に会うことになりました。実際に会ったときも僕は“利休役は僕ではない”と話したのですが、監督は“パッションだ!”とわけのわからない横文字を出してきて僕も“あぁパッションか”と何となくやる方向に気持ちが向いていきました(笑)」とコメントし、一方監督は「海老蔵さんには本当に出て頂きたくて、何とか引き受けてもらいたかったんです。願いが叶って本当に嬉しかったです。そして中谷さんにも出演してもらいたくて、早い段階でお願いしたところすぐに快諾してくれてとても嬉しかったです。僕も原作者も2人にやって欲しいという気持ちが同じで、2人に今回演じてもらうことができてとても感慨深く思います」と話しました。市川海老蔵の出演には苦労したようですが監督のパッションの意味がわかるくらい、本作での千利休役は市川海老蔵にぴったりの役柄となっています。
また千利休の妻役を演じた中谷美紀は「私は10代の頃から伊藤園さんの【お〜いお茶】という商品の広告をさせて頂き、常に自分の女優人生がお茶と共にありました。私自身お茶に親しみがあり、この作品のお話を頂いたときは本当に嬉しいと思いました。利休を演じるのが平成の狼藉者の海老蔵さんだったので、周囲からは大丈夫かという意見もあったのですが(笑)、私はこの役を必ず演じてこの作品を良い作品にしてみせると思っていました」と話しました。中谷美紀とお茶のイメージは一般的にもかなり定着していますよね。映画のなかでも千利休の妻としてお茶をたしなむ姿がとても素敵でした。
『利休にたずねよ』
今回この超大作で悪役に抜擢されたことについて、カンバーバッチは実は初めは恐怖を感じていたそうで、J.J.エイブラムス監督から「役に合っていない」と言われたらどうしようと思っていたそうです。クールで知的な彼のイメージが本作の悪役にピッタリですが、やはり大役ですからプレッシャーは相当あったんでしょうね。今回とても激しくスピード感のあるアクションに挑んでいるカンバーバッチですが、「役を頂いてからすぐにスタントのリハーサルが始まり、かなりハードなトレーニングをやって、たくさん食べました。他の俳優陣は前作から出ているし、今作から入った俳優人も私より先に決まっていたので、早く皆に追いつかなければいけないと思いました。そしてトム・ハーディなども鍛えたピーナットという素晴らしいトレーナーにお願いして、彼は素晴らしい結果を出してくださいました。おかげでスーツのサイズも6週間くらいで38から42になりました」と体作りについて語ってくれました。トレーニングの成果を感じさせるアクションシーンがふんだんにあるので要チェックです。
そして、今作の日本語吹き替え版でウフーラ役を演じている栗山千明が登壇し、渋くてセクシーな声を持つカンバーバッチに「素敵な声の秘訣は?」という質問を投げかけると、「登録商標済みなので、言えないんですよ」とジョークで返し、続いて「ウイスキーとたばこです」とユーモアたっぷりに答えていました。でも、実は彼は10代の頃はなかなか声変わりをしなかったそうで、「14歳くらいまで女性を演じることが多かったんです。全寮制の男子校に通っていたからなんですが、『お気に召すまま』のロザリンドを演じたと思えば、急に『セールスマンの死』の中年の危機を迎えた中年の役を演じたりということが、1年半くらいのあいだでありました」と意外なエピソードを披露してくれました。ほんとに生で聞く声はより一層かっこ良かったですが、声が高かった頃の昔の声も聞いてみたいですね。
最後にはココリコの田中がスポックに扮して、誕生日を間近に控えたカンバーバッチのために特製ケーキを持って登壇。宇宙船の形をしたケーキに、カンバーバッチが演じたジョン・ハリソンの人形が飾られたケーキでしたが、カンバーバッチはその人形を見て、パクリ!でも、そのあと口の中でモソモソしてしゃべりづらそうで、「今食べて失敗しました」とお茶目な一面を見せていました。この日見せた気さくで紳士的なイメージとは打って変わり、劇中ではかなり冷酷な悪役を演じていて、良い役者さんだな〜と実感しました。ぜひ、彼のダイナミックなアクションとこの作品のスケールは大きな画面で堪能して下さい。
『スター・トレック イントゥ・ダークネス』
『ローン・レンジャー』来日記者会見、ジョニー・デップ、アーミー・ハマー、ゴア・ヴァービンスキー監督、ジェリー・ブラッカイマー(プロデューサー)
した。ある絵画を見たときに原住民の頭に鳥が乗っていて、それがその原住民の一部のようで魂の案内人のように思えたんです。それで今回トントの頭に鳥を乗せることにしました。皆さんもぜひ鳥を頭に乗せてみてください(笑)」とコメント。これに対しジェリー・ブラッカイマーは「ジョニーにはとにかく新しいものをこの映画づくりというパーティーに持ち込んで欲しかったんです。台本通りにやってくれということを彼には求めていません。今回のトントにしても新しくてユニークな役柄を作り上げてくれました」とジョニー・デップに対しての思いを語りました。奇抜なメイクの役と言えばジョニー・デップというイメージですが、頭に鳥という発想はさすがに彼以外に思い浮かばなさそうですよね(笑)。さすがジョニー・デップ!
また本作への思いについて監督は「この作品はたくさんの部分を楽しんでもらえると思いますが、どうしてローン・レンジャーという善人がマスクを付けなくてはいけないのかという問いかけがあったり、たくさんのメッセージが詰まっている作品なのでそういったところにも注目して観て欲しいです」と話しました。【ローン・レンジャー】はもともと西部活劇でその後ラジオやテレビシリーズで放送され、今回新たにトントの視点で描かれた作品となったようです。テレビシリーズは日本でも放送があったようですが、このキャストとスタッフでどういう作品になっているのか楽しみです。