
Netflixオリジナル映画『ウォー・マシーン:戦争は話術だ!』来日記者会見、ブラッド・ピット、デヴィッド・ミショッド監督、デデ・ガードナー(プロデューサー)、ジェレミー・クライナー(プロデューサー)
Netflixとブラッド・ピットが代表を務める制作会社プランBの共同制作によるアクション大作映画『ウォー・マシーン:戦争は話術だ!』の来日記者会見が行われ、主演とプロデュースを務めるブラッド・ピットと脚本も担当したデヴィッド・ミショッド監督、プランBのプロデューサーであるデデ・ガードナーとジェレミー・クライナーが登壇しました。
本作はアメリカのジャーナリスト、故マイケル・ヘイスティングスのベストセラー「The Operators」に発想を得たオリジナル映画。ピット演じるグレン・マクマホン将軍のモデルとなったのは、アフガン駐留軍司令官を務めたスタンリー・マクリスタルという実在の人物であり、実話と痛烈なパロディが交差するストーリーのなかに、“現実と創作の境界線”や“戦争の裏側”といったテーマを浮き彫りにしていきます。
コミカルな“顔芸”を見せるなど、かなりクセの強いマクマホン将軍の役作りについてピットは「彼は自分を偉大な存在だと思い上がっているけど、はたから見たら滑稽なんだ。戦争の愚かしさを表現するために、将軍自身のばかばかしさを強調しようと思った。デヴィッドと一緒にキャラクターを作り上げていく作業では、とにかく笑ったよ。特徴的な走り方はデヴィッドのアイデアだから、彼のほうが上手にできるよ(笑)。でも、ブカブカの短パンをハイウエストで履くのは僕のアイデア。男性は一致団結してこのスタイルを流行らせてね(笑)!」と茶目っ気たっぷりに呼びかけました。
「なぜこの映画を作ったのか?」という質問に対してミショッド監督は、「アメリカとオーストラリアはアフガニスタンの戦争に16年間も関わっている。有能な人々が関与していながらこれほどまでに争いが長引く理由を自分なりに考えたとき、その根源には、争いの先に“勝利のあるフリ”をする人間の妄想があると思った。しかし、それは現状からも民意からもかけ離れている」と語りました。その言葉を受けてピットは「将軍個人を描くことから始まり、戦争全体やアメリカという国、報道についてなど、さまざまな問題を投げかけていく作品で、勝利の定義とは何か?これまでの戦略で良いのか?という疑問を込めたんだ」と真摯に語りました。

写真左から、ジェレミー・クライナー、デヴィッド・ミショッド監督、ブラッド・ピット、デデ・ガードナー。ブラピはいろいろあったせいか(笑)、かなりスリムになっていました!
『マネー・ショート 華麗なる大逆転』『ワールド・ウォーZ』、そして本年度アカデミー賞作品を受賞した『ムーンライト』を手掛けたプランBのプロデューサーとして、作品を選ぶときのポリシーを尋ねられたガードナーは、「この映画を作らないと死ぬほど後悔すると思う作品を常に選んでいる」と語り、クライナーは「原作者の意図をきちんと伝えたいと思っている。この作品では“戦争を美化してはいけない”というメッセージを伝えようと心掛けた」とそれぞれの熱意を口にしました。そんな2人にピットから「僕がプランBの代表となってはいるけど、支えてくれているのはこの2人。僕ら3人のうち誰が抜けても機能しないんだ。この場を借りて、2人にお礼を言うよ」と感謝を贈る場面も。さらに、ミショッド監督に対する思いを聞かれたピットは「彼はダンスが抜群(笑)!よくヒゲを剃ってくるのを忘れるけど、心の広い良きリーダー。もともと彼の作品のファンだったけど、今作では信じられないくらい良い脚本を書いてくれた。自分のビジョンをしっかりともったユニークな人で、とても尊敬しているよ」と称賛しました。
Netflixとの映画製作について質問が投げかけられるとミショッド監督は、「僕自身の経験においては、今作が一番規模の大きい作品になるけど、気持ち的なものは大作も短編も同じ。皆で一丸となった作品で、とてもワクワクしました」と作品の規模や公開形式に関わらずフラットな姿勢で臨んだ様子を語りました。しかし、制作会社としてのスタンスはまた違うようで、ピットは「正直言って、Netflixと組まなかったら挑戦できなかったか、予算も1/6くらいの小規模な作品になっていたと思う。Netflixのような会社が、若く才能のあるフィルムメーカー達にチャンスを与えているのは素晴らしいこと。配信サービスが伸びている理由も、コンテンツの良さにある」と絶賛。ガードナーも「プロデューサーとして、Netflixは最高のパートナー。長い期間にわたって作品を観てもらえるという点も、配信サービスならでは。Netflixは、私達にとってはロックスターみたいにかっこいい存在。予算も出してくれて、神様のようだわ(笑)。作り手の自由な発想をカタチにできるという点では、70年代の映画作りもこんな感じだったんじゃないかしら」と、“予算と作品の自由度”という視点に立ったリアルな意見も語られました。
会見の最後では登壇者を代表してピットが挨拶。ステージの中央に立ったピットにマイクが渡されると「えーと、1曲歌ってもいいかな?リクエストはある?」とおどけてみせ、「まぁ、歌えたら役者はやってないけどね(笑)。今日は本当にありがとう」と、笑顔を振りまいて会場を後にしました。
劇場公開ではなく配信という公開スタイルをとった本作。会見を取材しながら「“映画”の定義とは、一体なんだろう…?」という疑問もふつふつと沸いてきたのも正直なところ。大きなスクリーンで観る映画の醍醐味も噛みしめつつ、配信公開という新たなビジネス・モデルの動向と次世代クリエイター達の誕生と活躍にも注目していきたいと思います。ちなみに、プランBとしては劇場公開作品と配信作品のどちらも手掛けていくそうです。
ブラッド・ピットほか、ティルダ・スウィントン、ベン・キングスレーといったオスカー俳優陣の出演にも注目が集まる本作。2017 年 5 月 26 日(金)より全世界同時ストリーミング配信開始です。
来日記者会見:2017年5月22日取材 TEXT by min

Netflixオリジナル映画『ウォー・マシーン:戦争は話術だ!』
2017 年 5 月 26 日(金)より全世界同時配信
公式サイト
トーキョー女子映画部での紹介記事
■TJE Selection イイ男セレクション/ブラッド・ピット
ブラピが流行らせようと目論む、ユニークなファッションって!?『ウォー・マシーン:戦争は話術だ!』来日記者会見 はコメントを受け付けていません
映画『光』完成披露舞台挨拶、永瀬正敏、水崎綾女、神野三鈴、藤竜也、河瀨直美監督
第70回カンヌ国際映画祭のコンペティション部⾨に正式出品が決定した本作の完成披露舞台挨拶が行われ、カンヌ入りを直前に控えたメンバー、永瀬正敏、水崎綾女、神野三鈴、藤竜也、河瀨直美監督が揃って登壇しました。視覚障がい者に向けた映画の“音声ガイド”制作の仕事に携わるヒロインと、視力を失いつつある弱視の天才カメラマンが出会い、ぶつかり合いながらも互いに深く影響し合っていく姿を描く本作。主人公の雅哉を演じた永瀬は「やっと、皆さんに観ていただけます!楽しんでください!」と晴れやかな表情で挨拶しました。
ヒロインの美佐子に大抜擢され、初めてカンヌの地を踏むこととなった水崎は「河瀬監督が魂を込めた作品です。撮影中は孤独を感じることもありましたが、撮影後に取材などを通して作品を振り返ると、監督を筆頭に皆が愛を注いで出来た映画なのだなと思います。(カンヌで)世界中から集まった方に観てもらえることが本当にうれしいです」と感激で声を震わせながらコメントしました。
本作で映画の“音声ガイド”を取り上げた意図について河瀬監督は「見えなくなってしまった人には、映画は無縁のものになるというイメージもあるかも知れません。でも、見えなくても感じていることがあるかも知れない。見えている人、見えていない人という分け方ではない人間の繋がりとして、この映画が存在できると思いました」と語りました。このテーマに対して周りからは、「難しい」「観客にウケないんじゃないか」と言われることもあったそうですが、河瀬監督は「大変さがあるからこそ作る意味がある。完璧じゃないから、知らないことを知りたい。そのハングリーさが活力になるんです」と強い意志をもって作品を完成させたことを語りました。
『光』
ゲストとして登場したのは、昨年デビュー30周年を迎えた日本のR&B界のパイオニア、久保田利伸。自身もNYを拠点に活動した期間が長く、ドラマの登場人物達とは同年代ということで、当時のNY音楽シーンの思い出や、作品の見どころなどを、貴重なプライベート写真とともに披露してくれました。
ここからは、久保田自身のNY時代の写真を見ながらトーク。最初に披露されたのは、カラフルなグラフィティアートが描かれた壁と、若かりし頃の本人の写真。「これは80年代半ばのダウンタウンか、ハーレムあたりのアップタウンかな。ファンキーピープルのいうアップタウンっていうのは、ハーレムとかブロンクス辺りのことを指すんです。80年くらいまでは、NYのあちこちにグラフィティがありました」と述懐。現在はこれらの壁も塗り直されて、街の景観も昔とは随分と変わったそうですが、当時はこうしたストリートアートを見て歩くのも楽しみだったそうです。
続いては、ハーレムにあるブラックミュージックの殿堂、“アポロシアター”の写真。「アポロシアターがある125丁目だけは安全で、そこから2、3ブロックも離れるとすごい危険地帯。今でもチャラチャラした気持ちで行くと危ないけど、当時も僕は歩いていました。なんで平気だったかというと、僕がNYのことが好きで、NYで生まれた音楽をものすごく愛しているという気持ちがど真ん中にあったから。言葉にするわけじゃないけど、それが雰囲気として出ていたのだと思う。だから皆がウェルカムしてくれた」と、久保田ならではといったエピソードも語られました。でも、危ない目にも何度も遭ったそうなので、これからNYを目指している音楽好きの皆さんは、くれぐれも気をつけて歩いてくださいね!
さらに、伝説のダンス&音楽番組『ソウル・トレイン』出演時の貴重な思い出写真も!しかも、一緒に写っているのは、同番組の創始者にして名物司会者として名を馳せた故ドン・コーネリアスではありませんか!久保田が出演したのは 2000年代に入ってからで、残念ながらドンは司会者から退いた後でしたが、とてもうれしかったそうです。うーん、貴重なツーショット!そして、うらやましい!
最後に披露したのは、The Rootsのクエストラブとレコーディングをした時の写真。日本人がNYでR&Bやソウルミュージックで認められるのはとても難しいそうですが、「ヒップホップのボスである彼が“まずトシの音を聞いてみろよ。聞けばイメージ変わるぜ”と周りの人に言ってくれた。僕だけじゃなく、誰にでもオープンですごく頼れるイイ奴なんです!」と、ファンにとってはたまらない大御所ミュージシャンの素顔も明かしてくれました。
『ゲットダウン パート2』
『おじいちゃんはデブゴン』来日舞台挨拶、サモ・ハン(サモ・ハン・キンポー)/水島裕(ゲスト)
続いて、本作へのコメントを聞かれると、「一番こだわったのは、どうやって相手の腕を折ろうか?ということです(笑)。今回は、元特殊工作員でボディガードという役どころでした。要するに、普通のファイターではないわけです。要人などを守るのが役目であって、人殺しや殺し屋ではないので、相手を殺すことは考えませんでした。ただ、ほかのファイターのように相手が倒れて気絶すればいいということでもなくて、要人を守るために、相手がもう2度とこちらに攻撃できないようにするには、相手の骨なり足なりを折って動けなくする。そういうリアルな発想がありました」と答えました。なるほど、動きは同じように見えても、キャラクター設定とアクションの動きって、思った以上に綿密に考えられているんですね。映画監督だけでなく、アクション監督としても活躍しているサモ・ハン、さすがです!
最後はサモ・ハンの吹き替えの声を長年担当している水島裕がゲストで登壇。ずっと俳優を続けて欲しいという水島のリクエストに、まだ続けると答えていたし、今後の作品は、既に構想を練っていて、今年(2017年)7月か8月からクランクインしたいと言っていたので、ファンとしても一安心ですね。登場前に杖をついているように見えたので、ちょっと心配になりましたが、劇中では強いおじいちゃんを好演しています。アンディ・ラウがおねだりして得たお父さん役にもぜひ注目して欲しいですが、おじいちゃんのなかにいるアンディ・ラウが際立ってカッコ良く見えるので、おいしいところを持っていったなと思いました(笑)。そんなこんなで見どころ盛りだくさんなので、ぜひご覧ください。
『シカゴ・ファイア』来日イベント、テイラー・キニー/関根麻里(ゲスト)
はっぴを着てご機嫌になったところで、『シカゴ・ファイア』で自身が演じるケリー・セブライドの話題に。テイラーは「同じく主演のジェシー・スペンサーが演じるマット・ケイシーとは対照的な役柄です。マットは真っ直ぐな男なんですが、僕が演じるケリーは、欠陥がある人間で、観客が共感できるところがあると思います。ただ仕事には一途で、消防活動に熱心に取り組んでいます。自分が貢献できると思うような場であって、非常に心が休まるのが仕事場だと感じている男。恋愛はいろいろ悩みながらやっています。本当に素晴らしいシリーズに出演することができて嬉しいのですが、このほど6シーズン目までゴーサインが出たんです。このシリーズのおかげで世界中を旅することができたし、こうやって日本にも来られて、ファンの皆さんの応援なしにはできなかったことなので、本当に嬉しいです。ありがとうございます!」と嬉しいニュースを交えて話しました。大火災、大事故のシーンを撮影する上で危険な目に遭ったことはないかという質問には、「撮影していてとても大変なのは、いろいろなギア、ツールを背負って走らなければいけないことですね。私達が劇中で使っているギアやツールも非常に重くて、60〜70(約27〜32㎏)ポンドあるので、夏の撮影では(背負っているだけで)すごく暑いんです。でも、冬の撮影ではシカゴの冬は華氏マイナス20度(摂氏マイナス約29度)くらいになるので、意外に防寒になります。テレビシリーズですから多少ドラマチックに描いている部分もありますが、撮影中は安全第一で臨んでいます。1番私が意識しているのは、例えばシカゴ消防庁の方に会った時に皆さんから“ありがとう”と言って握手してくれるようなストーリー・テリングです。なるべく忠実にリアルに、彼らの活動を描くことを意識しています。撮影現場でも、ちゃんと消防の現場で活動している方達がアドバイザーとして立ち会ってくれて、ツールや専門用語の使い方について、わからなければ彼らに聞いたりします。このドラマは消防活動を誠実に描いているんです」と撮影秘話を交えて、本作へのこだわりを熱く語りました。
次に関根から、「はしごに登ったりするのは怖くないですか?」と聞かれると、テイラーは「例えば法廷ドラマだったらずっと室内ですよね。そういう役にはあまり惹かれなくて、このシリーズの私にとっての醍醐味はいろいろなスタントに挑戦できることや、アドレナリン全開になること。私は10代の頃から大工仕事をやったり、屋根の上の工事をしたり、ハワイで1年間過ごしたりもしたし、スカイ・ダイビングのライセンスも取ったり。アドベンチャーが大好きなので、そこを魅力に感じて(本作の)出演を決めたんです」と答えました。さらに普段トレーニングはどうしてるのかと聞かれると、「パイロット・エピソード(テレビ局がこのシリーズを続けるかを決める1話目のこと)を撮るために2週間ほど訓練に臨みました。実際にシカゴの消防学校でいろいろトレーニングをして、例えば火災のシミュレーションとか、そのなかで捜索活動やツールを使ったりしました。あと消防士達とずっと24時間過ごすということもやりました。彼らの身のこなしや言葉の使い方とか、ニュアンスをつかむために彼らをじっくり観察しました。どういう冗談を言い、どういうユーモアがあるのか、人命を救えなかった時に悲しみとどう向き合うのかなどを観察しました」と、役作りについて振り返りました。
そして最後にテイラーは、「私は俳優としてドラマにゲスト出演したり、映画に何本か出たりしてきたわけですが、このような素晴らしいチャンスに恵まれることは一生に数回あるかないかだと思うんですね。本作の出演が決まった時、29か30歳だったんですが、これはきっと長く続いていくシリーズだと確信していました。というのは、製作総指揮がディック・ウルフさんだったからなんです。彼は『LAW & ORDER: 犯罪心理捜査班』など大人気シリーズを手掛けているプロデューサーなんですが、彼が素晴らしい人達を集めてドラマを作ってくれているので、時間をかければきっと成功するに違いないと、最初から確信がありました。それにしても本当に私達は大好きな仕事をさせてもらって本当にラッキーだと思っていますし、夢のような生活を送っています。これも観客の皆様の応援がなければ成り立たないので、本当に有り難いと思っています」と熱く感謝を述べました。イベント中は何度もおじぎをして感謝の意を表していたテイラー。劇中ではセクシーでワイルドな役柄を好演していますが、ケリー・セブライドの優しい一面は、テイラー・キニーの素の人柄に通じるところを感じました。私も本シリーズが大好きで観ていますが、すごく見応えのある人間ドラマです。今からでも全然遅くありませんので、ぜひご覧ください。
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『破裏拳ポリマー』初日舞台挨拶、溝端淳平、山田裕貴、原幹恵、柳ゆり菜、神保悟志、長谷川初範、坂本浩一監督
初日に映画を観終えたばかりのファン達の前に、本作のキャスト、監督一同が登場し、大きな拍手が贈られました。主演の溝端は、「こんなに雨が降りしきるなか、集まって頂き本当にありがとうございます。おととしの夏に坂本監督のご指導のもと、汗だくになりながらアクションを教えて頂いて、去年の2月に寒くて凍えるなか撮影して、本当にキャストやスタッフの皆様に支えられながら、そして今日こんなにたくさん集まってくださった皆様のおかげで、無事初日を迎えることができました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。どの世代の方、男女問わず楽しんで頂ける映画に完成していると思います」と挨拶。山田は「本当に、キャスト、スタッフさん、誰一人”悪”がいない現場で、和気あいあいと楽しく撮影させて頂き、本当に感謝です。僕はコミカルな部分もシリアスな部分も任されていたと思うので、いろんな表情が見せられたんじゃないかなと思います」とコメント。長谷川は「今回のお話を頂きまして、撮影前にかなり身体を鍛えて、アクションがあるだろうと思っていたんですが、残念ながらなかったんです(笑)」と言うと、坂本監督が「でも空き時間に長谷川さんがずっとシャドーボクシングをやっていて(笑)」と返し、長谷川がさらに「監督もロケ中にシャドーボクシングをやってたんですけど、僕の3倍くらい速いんですよ。ビックリしましたよ、こんなに身体のキレが良いなんて。あと噂に聞いていたんですが、僕が親しくしているアクションクラブの倉田先生のところに坂本監督は高校時代から入っていて、そこからアメリカに渡って。(監督のことは)倉田先生からちょくちょく聞いていたので、こうやって一緒にできるなんて光栄だなと思います」と坂本監督を称賛しました。そんな坂本監督は「このように愉快なメンバーと楽しく作った作品です。僕もポリマーを観て育った世代なので、そういう方々をがっかりさせないように、また新しくポリマーを知る方にもこれからのポリマーを愛してもらえるように作った作品です」と語りました。
そして、ここでは本作の内容にちなんで、”○○に転身したらどうしたい?”という質問をもとにトークが行われました。まず「異性に転身!まず最初に何がしたい?」という質問をされた原は、「女の子をナンパしてみたい」と答えると、さっそく山田が「どんな風にやります?」と無茶ぶり(笑)。即興で、山田が女性役、原が男性役でナンパ劇が披露されました。原が(即興のセリフで)「すみません。あの、すごくタイプで一目見た瞬間にステキだと思ったんですけど」と言うと、山田演じる女性が「やばい、抑え切れない!」と肉食女子に”転身”。さらに溝端が「こういう風に男性に声をかけられたいという願望が、原さんのなかにもあるわけですか?」と強引な解釈に誘導しようとすると、原は「そういうわけではないです(笑)」と返し、この楽しいやりとりに会場が湧きました。次に溝端、山田に「宇宙のヒーローに転身!どんな敵と戦いたい?」という質問が出ると、まず山田が「今近い劇場公開で宇宙のアライグマが暴れているんで、倒しておけばポリマーが1位になれるかな」と、ライバル作品『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』を彷彿とさせるコメントを交えて、上手な宣伝コメントを繰り出しました。続いて溝端は「怖い敵が嫌なんで、『うる星やつら』のラムちゃんとか。電気ショックくらいなら耐えれるかなと。どうせやられるんだったら、あんなカワイイ子のほうが良いですね」と平和主義ぶりを垣間見せました(笑)。ベテラン俳優チームには「あの頃の自分に転身!やり直したい事はある?」という質問。ウルトラマンシリーズ出身の長谷川は、「10代の頃はアメリカでレスラーだったので、20代で190㎝以上になってたら、身体を鍛えてプロレスラーになりたい」と答えました。本作でアクションシーンができなくて残念がっていた理由にさらに納得です(笑)。
最後に溝端は「本当に熱意、魂を込めながら、すごく笑顔も交えながら撮った作品で、それが画にも表れていると思います。興奮するところ、泣けるところ、笑えるところもたくさんあるエンタテインメント性の高い作品です。ぜひご家族、お友達、恋人と2度3度観に来て頂ければと思います」と締めくくりました。とっても和気あいあいとした舞台挨拶で、現場での雰囲気も伝わってくるようでした。会場にはお子さん、若い女性、中年男性まで、本当に幅広い層が来場していましたが、それぞれの方に合うツボがある作品なので、皆さんもぜひご覧ください。
『破裏拳ポリマー』
映画『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』完成披露舞台挨拶、石橋静河、池松壮亮、松田龍平、田中哲司、石井裕也監督
石井裕也監督最新作『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』の完成披露試写会が都内で行われ、石橋静河、池松壮亮、松田龍平、田中哲司、石井裕也監督が上映前の舞台挨拶に登場しました。
最後は、本作のタイトルにかけ「東京を色に例えると何色ですか?」とMCから質問が投げ掛けられると、石橋は「透明。いろいろな人がいて、いろいろな場所があって、同じ場所でもそこにいる人や空気感で、何色にでも染まるから」と回答。池松は「この質問のせいで体調が悪いんですけど…」と冗談めかしながらも「ピンク。桜が咲いていてきれいなので」と春めく東京の姿を色に例えました。松田は「赤、青、黄色。“止まれ、進め、どうする!? ”っていう…。ああ、コレだ!と思って」と独特の回答を披露すると、池松から「いきなり、“どうする!?”ってダメでしょ!」と厳しめのツッコミが入り、会場からは笑いが起こりました。最後は登壇者を代表して池松が「人の思いとか人の死とかが置いていかれる時代に、誠実な男の役をいただいてホっとしたし、すごく良い映画ができたと思います。ぜひ、観てください」と挨拶し、石井監督も「自信作です。皆さんの感覚のどこかを刺激するような、新しい恋愛映画になったと思っています。脳みそや感性を総動員させて観ていただけたらうれしいです!」と呼びかけ会場を後にしました。
『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』アジア合同記者会見、クリス・プラット、ゾーイ・サルダナ、デイヴ・バウティスタ、ジェームズ・ガン監督
記者より(今後“アベンジャーズ”に参加する事から)「アベンジャーズのメンバーで友達になりたい人は誰ですか?」と尋ねられると、クリス・プラットは、「キャラクターなのか、キャラクターを演じている俳優なのかにもよるのですが(笑)、恐らくトニー・スタークかなと思います。彼は億万長者で、家にいろいろな楽しい遊び道具が揃っていると思うので、彼の自家用ジェットに乗って、世界中を飛び回りながらハチャメチャな時を過ごせたら最高に楽しいだろうと思います。それに見たこともないような武器なども揃っているので、それをぶっ放して爽快な気分になってみたいです(笑)。ただトニー・スタークを演じるロバート・ダウニー・Jr.も映画のなかのトニー・スタークと同じくらいお金を持っている人だと思うので、ロバート・ダウニー・Jr.ともできれば友達になって、いろいろと良い思いをさせてもらいたいです(笑)」と下心に満ちたコメントをし、会場を沸かせました。
続いて「“アベンジャーズ”の最新作“アベンジャーズ インフィニティ・ウォー(原題)”への出演が決まっていますが、自身が演じるキャラクターやガーディアンズのメンバーは、アベンジャーズと上手くやっていけると思いますか?」と質問されると、ゾーイ・サルダナは、「“アベンジャーズ”への参加は、私達全員がワクワクしています。いくつかのシーンは既に撮影中で、アベンジャーズのほかのキャラクターとも数名お会いして、楽しく撮影しています。大変嬉しいことにアベンジャーズと一緒にやりながらも、ガーディアンズのメンバーの個性がきちんと保たれているので、私達は冗談を言いながらいつもの戦い方でやらせて頂いています」と話しました。あのアベンジャーズのなかに、ちゃらんぽらんなガーディアンズが加わるとどんな化学反応が起こるのか、“アベンジャーズ”最新作も楽しみですね!
一方、デイヴ・バウティスタは「監督は、僕らのやりやすい環境を作ってくれる方なので、あまり大変だったことはありません。ただ監督は、撮影現場で頭に思い浮かんだことを“こう言ってみて”“こう演技してみて”と叫んで、それに僕らが対応することはありました。でもそれもそんなに大変なことではありませんでした」とコメント。そんなデイヴについて監督は、「彼は世界一、いや宇宙一謙虚な男です。たぶんクリスとゾーイも同じ意見だと思うのですが、今回は本当に彼が目玉の作品だと言って良いほどです。彼の発する台詞のすべてがドンピシャで、本当に素晴らしいんです。努力家で、最高に良い奴で、僕は心から愛しています。本当に世界一の俳優なんです」と絶賛しました。実際にデイヴが演じるドラックスは今作では出番がすごく増えていて、監督がお気に入りなのが伝わってきました。
会見中、デイヴは格闘家らしくクールにどっしりと構えていて、ゾーイは明るくチャーミングに振る舞い、クリスは終始冗談を言って会場を沸かせていましたが、何より私が登場から目を引かれたのは、ジェームズ・ガン監督の猫ちゃんのトレーナーでした。「これって、オシャレなの?何なの(笑)?」とそのインパクトにやられましたが、こういうつかみどころのないセンスが、本シリーズのような、ぶっ飛んだ楽しい作品を生む事に繋がっているのかも知れませんね(笑)。とにかく、今作もすごく楽しい映画に仕上がっているので、ぜひ皆さんもご覧ください!
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』



けを聞かれ、「高校生の頃、レンタル店に行った際に、(その日は)映画で借りたいと思うものが浮かばず、『24-TWENTY FOUR-』が流行っていた頃で、借りて観たらすごくおもしろくてハマってしまいました!」とコメント。海ドラの魅力については、「中毒性があって、続きが観たくなる作りですね。一番好きなのは『24-TWENTY FOUR-』。あとは『ウォーキング・デッド』も観ています。海ドラはお金のかけ方が半端ないんですよね。作品にも寄りますが、1話の製作費が3億円なんですって!」と語り、会場にも驚きの声があがっていました。最後は28名の海外ドラマ・女性アンバサダーが登壇。川上大輔に花とプレゼントを贈呈し、イベントは終了しました。
『スプリット』来日イベント、ジェームズ・マカヴォイ、M・ナイト・シャマラン監督


『スプリット』