『アサシン クリード』来日イベント、マイケル・ファスベンダー/斎藤工(日本語吹き替え)
本作のPRで、マイケル・ファスベンダーが来日し、ファンを迎えたスペシャル・スクリーニングに登壇しました。映画のPRでは初来日となりますが、来日自体は2度目だそうです。そんな彼は「日本をすごく気に入りました。日本料理は、イタリア料理と並んで僕が一番好きな食事です」と話し、日本のデザインや建築物、人間同士のリスペクト、規律を重んじるところも気に入っているようで、本当に皆優しくしてくれてフレンドリーだと日本の印象を語りました。
本作は現代と15世紀を行ったり来たりするストーリーですが、見どころについては「ゲーム・ファンの皆さんには、ゲームのなかの武器がかなり出てくるので楽しみにして欲しいです。あと、アニムスという機械が映画のなかではだいぶ変わっていて、新しくしています。ユービーアイソフトは、この映画のバージョンを今度はゲームに取り入れるという情報もあります」とゲーム・ファンに嬉しいニュースも提供してくれました。またマリオン・コティヤールや、ジェレミー・アイアンズなど、各国を代表する名優との共演については、「ジェレミー・アイアンズは伝説的な俳優で、彼の世代を代表する俳優です。声の質が素晴らしいのと同時に、言葉の使い方が素晴らしいと思います。マリオン・コティヤールは、『マクベス』で共演して以来2度目の共演ですが、彼女が持ち込んだものは本当に素晴らしいですし、本当に良いチームワークができていたので、彼女が参加してくれたことでこの映画の質が高められました」と2人を称賛しました。
そして、ここで日本語吹き替え版でマイケル・ファスベンダーが演じる主人公の声を演じた斎藤工が登壇。ファスベンダーを目の前にして斎藤は、「あまりにもステキな笑顔で悩殺されそうです。たまらないですね」とコメント。今日はファスベンダーが主役の舞台挨拶であることを強調して、「今日は邪魔しないように、お吸い物のような気持ちでここに寄り添いたいと思います」とユーモラスなコメントで場を和ませました。そのコメントについてファスベンダーは、「とても良いコメントだったので、僕も使いたいと思います」と褒め、ノリの良い一面を披露し、さらに斎藤が“I’m soup”と言うと、“Tasty(美味しい)”と返し、登壇して即効見事なコンビネーションを見せてくれました。もともとマイケル・ファスベンダーのファンで全出演作を観ているという斎藤工は、彼を魅力のミルフィーユだと例えていましたが、彼との共通点について、「web情報だと、身長と体重が同じで、トム・ウェイツ、ザ・チーフタンズが好きっていうのが本当だったら、それだけ共通点です」と嬉しそうな表情。ファスベンダーは斎藤についての印象を「イケメンですね。初めてのデートで良い出だしだと思います。この後一緒に食事でも行きましょう」と言うと、斎藤は(新宿の)ゴールデン街に連れて行きたいと返しました。渋いところをチョイスしますね〜(笑)。でも、海外の映画人にはとても興味深いところだし、ナイスチョイスですね!
斎藤工は監督も務めることがあるし、本作でマイケル・ファスベンダーは製作も担当していて、映画を作る側もやっているという共通点がある2人。そんな視点で斎藤は「ゲームの世界観が好きで映画化したそうですが、どういう点が気に入ったんでしょうか?また映画化を決めた理由を聞きたいです」と言うと、ファスベンダーは「まず最初に興味を持ったのは、DNA、遺伝子が持っている記憶という部分です。我々のなかには祖先の体験や知識が含まれているというところに興味を引かれました。あとテンプル騎士団とアサシン教団という非常に対立している組織というのが、映画としておもしろいテーマだと思いました。アクションの面で言えば、ゲームではパルクールというアクションがありますが、それを映画として観るのが楽しいと思いました。一番大変だと思ったのが、アニムスという機械がゲームのなかでは単なる椅子なんですね。それだけでは映画では物足りないかなと思ったので、それをどう見せるかがチャレンジでした」と返しました。続いて斎藤が「パルクールは忍者スポーツと呼ばれていたり、僕等(日本人)のDNAにも関係していると思っているんですが、どのようにパルクールのアクションの準備をしたんでしょうか?またやってみてどうでしたか?」と聞くと、ファスベンダーは「パルクールの練習を始めたのが38歳だったので、ちょっと年を取り過ぎていると思いました。でも、僕にとても合っているスポーツだと思ったのは、子どもの頃から走ったり、木登りをするのが大好きだったんです。本当のところを言うと、基礎のところだけを自分でやって、スゴイと思うようなシーンはプロのダミアン・ウォルターズがやっています。彼等のことを知らない方はぜひYouTubeで観てください。スゴイです!」と語りました。
また、2人の共演が観たいという司会のコメントに、ファスベンダーは「兄弟役が良いよね。あと警察官とか、無限大に可能性があると思います」と言うと、斎藤は「こういうのって、リップサービスもあるし、この場だけってことになると思うんですけど、それを本当に具体的にどう実現できるかを考えて、目の前にあることを頑張っていきたいと思います。企画はいっぱい持っていますので、監督、製作者の立場としてもオファーしてみようと思ってます」と意気込みを見せました。ぜひ斎藤工には頑張ってもらって、本当に共演を実現して欲しいですね。
そんな斎藤に、ファスベンダーからプレゼントということで、劇中で鍵を握る“エデンの果実”が用意されていました。この“エデンの果実”について聞かれると、マイケルは「フットボールに見えますね(笑)。自由意志がこの中に入っています」と説明。段取り的には丁寧に手渡されるはずでしたが、ファスベンダーにはフットボールにしか見えなくなっていたのか、何か企んだ顔。周囲のハラハラをよそに、斎藤へ投げました(笑)。ちゃんと受け取った斎藤に“Good catch”と笑顔。その後、「観客に投げれば?」とさらに遊びたそうでしたが、司会に強く止められて断念しました。少年のようなやんちゃなファスベンダーがとてもかわいかくて、ちょっと困りながらも笑顔でファスベンダーに調子を合わせる斎藤工もステキでした(笑)。本作についてファスベンダーは、「とにかくこの映画は、愛を注いだ作品で愛の結晶です。6年前にユービーアイソフトというゲーム会社と話を始めて、映画化しようということになりました」と語っていた本作。独特な世界観と、華麗なアクションで見応えがあるので、ぜひ大きなスクリーンでご覧ください。
来日イベント:2017年2月15日取材 TEXT by Myson
『アサシン クリード』
2017年3月3日より全国公開
20世紀フォックス映画
公式サイト
©2016 Twentieth Century Fox and Ubisoft Motion Pictures. All Rights Reserved.
トーキョー女子映画部での紹介記事
■映画批評&デート向き映画判定、キッズ&ティーン向き映画判定
■大ヒット祈願イベント、斎藤工
■TJE Selection イイ男セレクション/マイケル・ファスベンダー
■TJE Selection イイ男セレクション/ジェレミー・アイアンズ
■TJE Selection イイ男セレクション/ブレンダン・グリーソン
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マイケル・ファスベンダーが悪い顔『アサシン クリード』来日イベント はコメントを受け付けていません

荻上直子監督が5年ぶりにメガホンを握った『彼らが本気で編むときは、』の完成披露舞台挨拶が行われ、生田斗真、桐谷健太、柿原りんか、ミムラ、門脇麦、田中美佐子ら豪華キャスト陣と荻上直子監督が揃って登壇しました。
ネグレストの母親というこれまでのイメージにない役を演じたミムラは「荻上監督のファンで、オファーをいただいたときは“やった!”と思いました。私の演じたヒロミというキャラクターも含め、これまでの荻上作品とはちょっと違うテイストの入った映画です。新たな部分も楽しんでいただけたらと思います!」とコメント。同じく本作へのオファーを快諾したというリンコの母親役の田中も「台本を読ませていただいたときに、絶対にやりたいとマネージャーに話しました!」と笑顔で述懐しました。
荻上監督は「今日、この場に立てていることがとても幸せです。この5年間、映画がずっと作りたくて、作りたくてしょうがなくて。このような素敵なキャストとスタッフとですばらしい映画を…あ、自分ですばらしいって言っちゃった(笑)!」と思わず飛び出した自画自賛コメントに照れ笑いしつつも「100パーセントわがままを通して、やりたいことを全部詰め込みました。どうか、この映画を楽しんでください!」と喜びに満ちた表情を見せました。
続いて、リンコ役を引き受けたときの様子について聞かれた生田は「まずは脚本のおもしろさですぐに出演を決めて、その先にトランスジェンダー役があったという感じです。俳優人生のなかで最も苦労した役でしたが、本当に素敵な脚本で、一文字一文字から荻上監督の本気を感じましたし、自分も本気で応えなくてはいけないと思いました」と振り返りました。さらに、映画にタイトルにちなんで「本作の撮影にあたって“本気”になったことは?」と聞かれると「母性です。30代になり、そろそろ父親役もやるのかなと思っていたら母親役が先にきてしまいました(笑)。トモ役のりんかちゃんと接しているうちに、胸が締め付けられるような、今まで感じたことのない母性を感じました」と身も心もリンコになりきっていた様子を伺わせました。
一方、柿原は「私が本気になったのは、編み物です。撮影中も持ち歩いていましたし、撮影が終わった今でも続けています。上手に編むことよりも、大切な何かを本気で編むことで、沢山学べたと思います」とにこやかに回答しました。劇中で美しい白無垢姿を披露した門脇は「私は白無垢に本気になりました。布団を羽織っているみたいにすごく重かったのですが、汚さない様に持ち上げたりしなければならず大変でした。本番は必死で微笑みました(笑)」と、人知れず本気を出していたことを打ち明けました。和気あいあいと盛り上がるなか、ここで、さらに喜ばしいニュースが発表されました!
なんと、本作が第 67 回ベルリン国際映画祭のパノラマ部門へ正式出品され、さらに、ジェネレーション部門でも特別上映されることが決定!この朗報に生田は「ありがとうございます。この映画でベルリンに行ってきます!海外の方が日本の文化の形をどう感じられるか楽しみです!」と喜びを語り、そんな生田に桐谷が「斗真、一緒に行こうね!」と茶目っ気たっぷりに声を掛けると、場内からは大きな拍手が巻き起こりました。
『彼らが本気で編むときは、』
『ラ・ラ・ランド』来日会見、ライアン・ゴズリング、デイミアン・チャゼル監督
続いて記者から、「お2人はどのようにこのビジョンを確立したのか、苦労したことはあったか?」という質問が出ました。チャゼル監督は、「この映画を作るのに長いプロセス、時間がかかりました。私にとっても映画作りにとっても鍵になった瞬間が、ライアンに出会ったことなんです。彼に出会って、ミュージカル好きということで話が盛り上がって、彼がこの映画に加わってくれることになりました。3ヶ月間リハーサルをしたんですが、そのうちに映画の準備を同じ場所でしてたんですね。ライアンやエマ達がダンススタジオで練習をしているときに、近くでセットを作っていたので、同じ場所で築き上げていったと思います」と話しました。ライアンは「私達が一番話し合ったのは、このジャンル、このスタイルをあまりにもノスタルジックにしないということです。これをいかに現代的に、今の人達に共感できるものにするか。それはキャラクターに関しても同じで、あまり悲劇的にしないで、皆さんがわかるような、共感できるようなキャラクターにしたいと思いました。かといって、ダンスのなかで空に舞い上がっていくような空想の部分もあるので、そのバランスをどうとるかというのもありました。とてもチャレンジなことではありましたが、私達は大好きなジャンルというものに少しでも貢献したいとずっと話し合いました」と返しました。
次にライアン・ゴズリングをキャスティングしたことについて聞かれたチャゼル監督は、「まずライアンという人は何でもできる素晴らしい人だと思います。非常に多様性があり、映画の知識も豊富、ミュージカル、音楽に対しても情熱、深い愛情を持っていて、こういう映画をやるのに必要な素質を全部持っています。そして素晴らしい役者さんですので、この役を立体的に描けると思いました」とライアンを絶賛。この言葉を受けてライアンは「この原稿は僕が書いたんです」とジョークで照れ隠しをしながらも、「直接的に言って欲しかった」とはにかんでいて可愛かったです。
本作にはオマージュがたくさんあるというのも話題になっているなか、これはまだ誰も気付いていないだろうというシーンを聞かれると、チャゼル監督は、「無意識にはいろいろな映画のオマージュをしていると思います。というのは僕達は本当にいろいろな映画を研究していて、いろいろな映画の思い出のなかで泳ぎながら作っていました。古い映画のみならず新しい映画もあります。昨晩日本の方とお話していたときに、気付いたんですが、言われてみれば絵コンテの段階から入っていたかもと思うのが、鈴木清順さんの“トウキョウドリフターズ”=『東京流れ者』です。すごくワイドに撮っているところとか、ポップアートな色合いとか、非常にミュージカル的なんですが、銃が入ってるミュージカルということで、もしかしたら隠れたオマージュかなと思います。少なくともアメリカでは誰もこの映画について言及していません。あと、今ライアンが思い出させてくれたんですが、私達が使っていたレコーディング・スタジオは、実は『オズの魔法使い』『雨に唄えば』などハリウッドの本当に素晴らしいミュージカルが実際にレコーディングされたところで、自分達もレコーディングできたということで、これは素晴らしいギフトだと思っています」と語りました。
『ラ・ラ・ランド』
『きょうのキラ君』完成披露イベント、中川大志、飯豊まりえ、葉山奨之、平祐奈、川村泰祐監督
白いカーテンの向こうに映るシルエットに会場中の女子がキャーっと歓喜の声をあげました。少女漫画の実写化映画に初主演の中川は「すごく監督にいろいろ教えて頂いて、こうしたら観てくれる女の子達がキュンキュンしてくれるんじゃないかとか、こうやってチューしたら良いんじゃないかとか、こうやって抱きしめたらいいんじゃないかとか、監督がもうね、恋愛マスターで」と監督を称賛。それに対して川村監督は「初めて大志君と会ったときに、“どう思う、この漫画なんだけど”って言ったら、“僕自身があります!”って、キラキラした眼で言ったのがすごく記憶に残ってて、これはいけるかもと思いました」とコメント。すると中川は「やったるぞ!と思ってやりました」と言うと、監督が「やりきれた?」と問い、「やりきりました!」と本作の出来映えに自信を表しました。飯豊はそんな中川について「本当に漫画の世界から飛び出てきたんじゃないかと思うほど、カッコ良いキラ君を演じていま
した。すごく現場の雰囲気作りもしてくれて、すごく助かりました」と絶賛。褒められた中川は照れながら「初めて経験することもいっぱいあったし、絶対普段言わないようなセリフもあったんですけど、いっぱい家でつぶやきながら練習しました」と返しました。
今回のキャラクターのなかでムードメーカーだった矢部を演じた葉山は、司会から「役柄では矢部がムードメーカーでしたが、(普段)このなかでムードメーカーは誰だったんですか?」と聞かれ、「僕です。この現場で一番最年長だったんですけど、今まで自分が最年長っていう現場はなくて、どうして良いかわからなかったんですけど、この3人が仲が良すぎるので、僕もそこに入っていって“Hey,hey,hey”て感じで」と言うと、アメリカンなノリに他の3人がツッコミを入れて、仲の良さが自然に表れていました。次にドSな澪役を演じた平は、「ドSな女の子の役は初挑戦だったので、自分でも難しくて不安ばっかり感じていました」と答えると、飯豊が「私はプライベートのたいちゃん(平)をすごく知っているので、どんな感じで演じるのかと思ったら、すごく澪ちゃんでした。グイグイきました」と絶賛。
そんな4人を演出した監督は「漫画が原作の映画化は、キャラクターが一番大切なので、キャスティングに一番時間をかけました。とにかくこの4人がうまくいかないと、この映画はうまくいかないなと思っていたので、プロデューサー含めスタッフの方々と、半年くらい揉みました。やってみて思ったのが、この4人で本当に良かったなと思いました。たぶん観てもらえばわかるんですけど、原作ファンもこの4人で良かったなと思ってくれるできになっています」とコメントしました。
途中からはまるで、ダチョウ倶楽部の上島と出川哲朗のお約束のギャグのように私の目には映りましたが、ギリギリのところでチューはせず(笑)。そこは俳優さん同士で、芸人さんではないですから、当然ですね。会場中の女子は、(男子同士でチューしなくて)良かったと思ったり、残念だと思ったり、いろいろな心境で観ていたのではないでしょうか(笑)。そんな再現シーンをふんだんに見せてくれた今回のイベントでしたが、劇中ではキュン死しちゃうんじゃないかと思うくらい素敵なシーンになっています。舞台上と同じく、劇中でも4人とも本当にキラキラしているので、このキラキラ、キュンキュンをぜひ堪能してください。
『きょうのキラ君』



『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』来日会見、ティム・バートン監督/りんかちゃん&あんなちゃん、松井愛莉(花束ゲスト)
Q:撮影の際、子ども達を演出する上で苦労した点はありますか?
Q:毎回監督の映画を観ると、小物や衣装がとてもカワイイのですが、それは監督のイメージを美術さんや衣装さんに頼んで作ってらっしゃるんでしょうか?あと、今日も靴と靴下がめちゃくちゃカワイイなと思って見てました(笑)。
『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』
『君と100回目の恋』完成披露舞台挨拶、miwa、坂口健太郎、竜星涼、真野恵里菜、泉澤祐希、月川翔監督
本作は、一途な男子が好きな女の子のために、何度もタイムスリップする感動のラブストーリー。そんな本作でW主演かつ、初主演を務めたmiwaは、楽しかったことや辛かったことを聞かれ、「主演というのは、ものすごくプレッシャーを感じました。主題歌や挿入歌を書くという、ものすごく大きなチャンスも頂いて、撮影の前に曲を書いていたので、私としては撮影に入る前に早く葵海の気持ちを汲み取って、葵海が書く曲として、陸と普段暮らすなかで、どんな風に曲を作っているのだろうと考えてから書いていきました。もちろん監督ともいろいろなやり取りを撮影前にさせて頂いて、そのなかで私は葵海の役作りをしていったというか、曲作りが役作りにもなっていたなと感じました。台本を読んだときに、曲を歌うシーンは歌詞がセリフのような役を担うということで、一言一言が大切な言葉になるなと思いました。歌のシーンは、もちろん目でも楽しんで頂けると思うのですが、その歌詞一言一言に、メッセージを込めていますので、じっくり聴いて楽しんで頂けたら嬉しいです」と語りました。
続いて、坂口は「大変だったのはギターでしたね。僕は初めてギターを手に取ったんですけど、何のコードもかもわからないゼロの状態からでした。それは竜星も祐希も一緒なんですけど。しかも僕の役は、すごく(ギターの)上手い男の子だったので、miwaにもいろいろ聞きました。ライブのシーンもただ立っているだけでも、ギターを持っているというより、持たれているというような…って、あれ?何で(客席が)ザワザワしているの?」と、客席に注意を向けると、坂口がmiwaのことを、“みわ”と呼び捨てにしたことに、ファンが反応した模様。羨ましさとジェラシーの両方が、客席から伝わってきました(笑)が、坂口健太郎の人気ぶりは、舞台挨拶中ひしひしと感じました。
し、続いて竜星は「だって俺らが始めたのって去年の今くらいの時期じゃない。3人でまず合わせて“意外とやれるじゃん!”ってなって、その後miwaちゃんと合わせたら、みんな緊張しまくっちゃって(笑)」と答えると、泉澤は「(miwaが)前に立っている重圧感がすごいんだよね」と付け加えました。さらに竜星が「miwaちゃんは音楽シーンになると目つきが変わって、プロの瞬間を垣間みたという感じ」と言うと、miwaは「ホント!?だって和気あいあいだったじゃない!私は自分が書いた曲をこんなキラキラした俳優さんが一生懸命練習して演奏してくれているということにすごく感激していました」と他のメンバーを称賛。これには坂口も「そんな褒めてもらえたらニヤニヤしちゃう」と答え、会場からは「かわいい〜」という声があがっていました(笑)。そして、miwaは「岡山で撮影しているとき、地元の人が通りかかって“あれ?なんか声がmiwaに似てる。売れちゃいそ〜”って(笑)。私達のバンド、売れちゃうんじゃないかって(笑)」と、さらに撮影エピソードを披露。本当に仲良く楽しく撮影していたんだなということが

『君と100回目の恋』
『ドクター・ストレンジ』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン/樋口可南子、井上和彦(日本語吹き替え版)
次に、ファンからの質問。「どうして、そんなにカッコ良いんですか?世界中の人々を魅了するつもりですか?」という質問には、「お刺身とお味噌汁が僕の秘密です」と日本に対してリップ・サービス(笑)。続いて「プライベートで素敵にジャージを着こなしていらっしゃいますが、カッコ良く着こなすポイントを教えてください」という質問があると、「ジャージの場合、ただ着るだけじゃダメなんです。ジャージを着てワークアウトをしなければいけません。それがポイントです」と、コツを伝授してくれました。ごもっともなアドバイスだし、何よりマッツ自身がモデル体型なので説得力抜群ですね。さらに、ベネディクト・カンバーバッチとの現場でのエピソードを聞かれると、「いっぱいあるんですけど、ベネディクトはちょうど撮影中に息子さんが生まれたばかりでした。生後二ヶ月のときに現場に連れていらっしゃったんですが、でもその時点で僕らはその赤ちゃんのことをよ〜く知り抜いていました。なぜなら、キャストが皆いるメイクのトレーラーなかで朝夕2時間ずっと赤ちゃんとスカイプをなさってたからなんです。なので現場にやってきたときは、知ってる赤ちゃんのように“こんにちは”と声をかけたんだけど、赤ちゃんからしてみたらこの人誰だろう?と思ったでしょうね」と振り返りました。
まだまだファンからの質問。カエシリウスの目元のメイクについて、ファンから「最初はドン引いてしまったんですが、マッツさん自身はあのメイクをどう思いましたか?」と聞かれ、「最初のリアクションは、毎朝3時間メイクか〜と思いました。でも、朝4時とかに現場に入ったときに、メイクをしているあいだ、目を閉じて、禅、瞑想じゃないですけど、その日やることを考える時間を作ることができてかえって良かったです。僕らはかなり効いているメイクだと思うし、かけた時間も価値があると思いますので、皆さんにもそう思って頂けると嬉しいです」と、何にでもポジティブ
な彼の姿勢を垣間見せる回答をしました。ファンからの最後の質問は「休日は何をしますか?」という内容で、「もうブルース・リーの真似をして走り回ったりはしないんですけど、スポーツがかなり好きです。テニス、自転車、バスケットボール、球技全般が好きです。自分がスポーツをしていないときは観戦する傾向があります。ごめんなさい、ちょっとつまらなかったかも知れないですけど(笑)」と答えました。役者さんなのに、おもしろいことを言わなきゃと思うサービス精神も素晴らしいですね。ファン向けのフォト・セッションタイムのときも、左右や後ろのお客様の近くまで行ったり、自分のカメラでファンをバックに自撮りしたり、本当に優しくて、ファンに対する愛をすごく感じました。
そして、今回日本語吹き替え版を演じた、樋口可南子(エンシェント・ワン役)、井上和彦(カエシリウス役)がゲスト登壇。マッツ本人を目の前に感無量の様子の樋口可南子は、エンシェント・ワンのキャラクターに一目惚れして今回声優初挑戦。樋口は「こんなに難しいものだと思いませんでした。吹き替え版の井上さんはマッツさんと同化していて、もうどっちがどっちかわからないくらいでした(笑)。プロの声優の技術はこんなにも素晴らしいんだと思いました」と井上についても大絶賛。アニメ、映画、ドラマなど多くの人気作で声優を務めている井上の登壇には、会場のファンも大盛り上がりでしたが、彼は海外ドラマの『ハンニバル』でもマッツ・ミケルセンの声を担当しています。そんな井上は、「やっとマッツさんにお会いすることができて本当に嬉しいです。もう3年以上、マッツさんの声をやらせて頂いて、本当に私の頭の
なかでは“私マッツは…”とずっと回ってました(笑)。今回のカエシリウス役も身のこなしがむちゃくちゃカッコ良くて、どうしようと思ったんですけど、身のこなしが激しいところはあまり声を出してないんですね(笑)。なので、その辺はじっと観て、タイミングを外さないようにやらせて頂きました」と語りました。マッツも、「声優は本当に難しくて、素晴らしい芸術です」と、今回声を担当した2人に敬意を表しました。言葉、行動何から何まで、紳士的でフレンドリーでユーモアのあるマッツ・ミケルセン。彼がこんなにも人気があるわけには納得します。本作でも本当に魅力的な適役を演じているのでお見逃しなく!日本語吹き替え版もぜひ!
『ドクター・ストレンジ』
この質問が訳され始めると、監督の表情にみるみる生気が戻っていくのが見てとれました。そして、質問を聞き終えた監督は身を乗り出し、「今、この部屋の中で、目覚めている人がいることを心から嬉しく思う!」と声を張りました。
『スノーデン』PG-12
『キセキ ーあの日のソビトー』完成披露舞台挨拶、松坂桃李、菅田将暉、忽那汐里、横浜流星、成田凌、杉野遥亮、兼重淳監督
同じくGReeeeNのメンバーを演じた、横浜は「実在する方でファンの方もたくさんイメージを持っていらっしゃるので、プレッシャーはありましたが、僕自身GReeeeNさんが大好きだからこそ責任を持って演じさせて頂きました」と答えました。成田は「僕もすごく責任を感じましたが、僕自身の青春を彩ってくれた方々なので、楽しみもありました」とコメントしました。次に杉野は緊張し過ぎて質問の内容を忘れるという天然ぶりを見せつつ、「学生の頃にGReeeeNさんの曲をよく聴いていてファンだったので、このお話を聞いたときにすごく胸がいっぱいになりました」と話しました。ヒデの恋人役を演じた忽那は、「今回は何にも考えないでやっていて、皆さんがライブのシーンとか素で楽しんでいる分、私も計算したりするより楽しんでなんぼかなと思ってやりました」と笑顔で撮影当時のことを振り返りました。

『キセキ ーあの日のソビトー』