トーキョー女子映画部の取材リポート

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26 11月

監督が中学生キャストに指導し続けたのは、挨拶と人の話を聞くこと『ソロモンの偽証』

Posted in 未分類 on 26.11.14 by Merlyn

映画『ソロモンの偽証』製作報告会見、藤野涼子、板垣瑞生、石井杏奈、清水尋也、富田望生、前田航基、望月歩、佐々木蔵之介、夏川結衣、永作博美、黒木華、尾野真千子、宮部みゆき(原作者)、成島出監督

2014年11月12日、本作の製作報告会見が行われました。今回の会見には、オーディションで選ばれた中学生キャストと佐々木蔵之介を始めとした豪華俳優陣と監督、原作者が登場。まずは、映画化について原作者の宮部みゆきは「成島監督から大変熱のこもった丁重なお手紙を頂き、その段階で監督にお預けしようと思いました。監督のほかの作品を拝見していたので、その点からも本作の映画化が楽しみでした」と語りました。監督は「今回はプライベートで、原作を購入したんです。なので全然映画の企画とは関係なく読んだのですが、1巻を読み終わってこれはおもしろい映画にしたいと思い、すぐに出版社に原作権について問い合わせました。その後に『八日目の蝉』を一緒に作ったチームに“今が1巻目で、この本があと2冊出るんだけど、映画化はどうかな?”と相談をしました。さらに原作が3巻あるので、映画化をしたとしても前後篇でやらないとダメなんだと話したら“腹をくくってやります”というお返事を頂いて、それで『八日目の蝉』のチームが再結成したんです」と映画化の経緯を話しました。

主人公を演じた藤野涼子その後中学生キャストへと質問が移り、オーディションで選ばれたときの気持ちについて、藤野涼子(藤野涼子役、役名を俳優名としてデビュー)は「受かったという知らせを聞いたときは、喜びよりも緊張という感情の方が大きくて、主人公を自分が務められるのかという不安と、なぜ演技経験の少ない私が選ばれたのかという疑問でいっぱいでした。役を演じるにあたっては、涼子は人のことをよく考えて行動するキャラクターなので、私自身ほかのキャストの方が今何を考えているのかを考えながら行動することを心がけました」とコメントしました。板垣瑞生(他校生の神原和彦役)は、「最初のオーディション台本がすごくおもしろくて、受かったときはこの台本の続きがやれるんだと思い、すごく嬉しかったです。神原役を演じる上では、監督から“神原くんは頭が良くて意志が強い少年だから、声を低くして姿勢を良くして”って言われたのでそこを特に意識して頑張りました」と話しました。中学生キャストのオーディションは、約1万人もの応募があったそうです。そこから半年に渡ってさまざまな審査をし、審査以外にも2ヶ月に渡る合同ワークショップなども行われ、最終で33人に決まったそうです。

そんな子どもたちとの共演について、佐々木蔵之介(藤野涼子の父親役)は「撮影に入る前に監督から“藤野涼子は本当に新人なので、なんとか支えてあげてください”とお話がありました。それからリハーサルに入って、涼子の演技を見ていたら本当に全身全霊で役に体当たりしていて、まだ何の技術も小細工もなく、毎日ひたすら台本と真剣に向き合って、役にもがき闘っていました。その様子にはいつも衝撃を受けていたので、どちらかというと僕が彼女たちから毎回教わっていたように思います」と話しました。黒木華(先生役)は「初めて会ったのは教室のシーンだったんですけど、リハーサルで見させて頂いたやり取りよりも本番の方がさらに進化していて、こんなにすぐに集中して成長していて吸収していてすごいなと思いました。私も見習って頑張ろうって思いました」と話しました。


そして今回メインとなる中学生キャストたちを審査し、起用した監督は「演出っていう演出はこの子たちにはできないのでほとんどしていません。とにかく言っていたのは、朝来たら“おはようございます”、お昼なら“こんにちは”ってちゃんと挨拶できる人になってくれというところから始まりました。人間としてきちんと人の気持ちがわかる、人の言葉をちゃんと聞くことができるようにしようと思っていたんです。“きちんとお芝居なんてしようとしなくて良い、そうやっているうちに君に役が降りてくるから、真っ白になってそれを受け入れなさい”と言い続けていました。みんなそれぞれ個性があるんですけど、痛々しいくらいに純粋なんです。それが最終的にこの子たちを選んだ理由でもあるんですけど、その純粋で美しい魂にこの映画を賭けようと決めました」と語りました。

中学生キャストは、すごく緊張した表情をしていましたが、話す言葉は中学生とは思えないくらいしっかりしていて驚きました。その辺ももしかしたら監督や共演俳優の方を見て学んだ成長の表れなのかなと思いました。キャスト全員を紹介することはできませんでしたが、本作には『渇き。』のボク役が記憶に新しい清水尋也や、お笑いコンビまえだまえだのお兄ちゃん、前田航基も出演しています。会見中は初々しさで眩しかった彼らですが、映画のなかではシリアスな学校裁判のシーンもあるそうです。彼らのどんな活躍ぶりをスクリーンで観られるのか楽しみです。公開は【前篇・事件】が2015年3月7日、【後篇・裁判】が4月11日です。

『ソロモンの偽証 前篇・事件』

2015年3月7日より全国公開

『ソロモンの偽証 後篇・裁判』

2015年4月11日より全国公開

http://www.solomon-movie.jp/

配給:松竹

© 2015「ソロモンの偽証」製作委員会

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19 11月

“臭くても我が家”戦車での過酷な訓練を経て撮影した『フューリー』ブラッド・ピット&ローガン・ラーマン来日

Posted in 未分類 on 19.11.14 by Merlyn

映画『フューリー』来日イベント、ブラッド・ピット、ローガン・ラーマン映画『フューリー』来日イベント、ブラッド・ピット、ローガン・ラーマン

2014年11月15日、本作のPRに訪れ、大忙しの一日を送った二人。まず記者会見では、戦車のなかでの撮影について、ブラッド・ピットが「戦車のなかは人が住むようには作られていないので、居心地の良さは全く考えられていません。回転塔が回ったときに足を失ったり、ハッチを閉めるときに指を挟んで折ってしまう可能性もあります。とにかくきついし、音も凄くて、なおかつ男が5人で入るので空気が新鮮とは言えず、臭いです。でも僕たちは実際に戦車に乗り込んでトレーニングを受けました。だんだん中での過ごし方に慣れてきましたが、戦車で戦った人たちはあのスペースのなかで食べて寝て戦って、トイレも済ませたわけですから、それを考えると相当な苦労があったのだとつくづく感じました」と語りました。映画『フューリー』来日イベント、ブラッド・ピット

ローガン・ラーマンは、「戦車のなかはときどきとても臭いときもありましたが、我が家のように思えるようになりました。最初に戦車を見たときは圧倒されましたが、何より狭いのでどうやって撮影するんだろうと少し不安に思いました。ただ連日訓練を重ねて、撮影が始まる頃にはそれぞれ戦車内の役割を果たして操縦できるようになり、自分のもののように扱うことができるようになっていました」と話しました。ブラッド・ピットの話にもありましたが、戦車内も危険があることは劇中でも描かれており、戦闘中は本当に逃げ場がないという緊張感と切迫感が、あらゆるシーンからビシビシ伝わってきました。映画『フューリー』来日イベント、ローガン・ラーマン

そして、4ヶ月のトレーニングの最後は過酷なブートキャンプをやったそうです。さらにブラッドが語るには、「5人の俳優から一週間に渡って、カプチーノも携帯電話も取り上げたんです。これはエリート軍人が創り上げたプログラムではっきり言って最低でした。ここまでやらされるのかと。一週間経つと普段の生活のありがたみがわかりました」というくらい、身体的にも精神的にも役作りをした結果、あのリアリティを出すことができたんですね。納得です。

夕方にはジャパンプレミアの会場に訪れ、ファンサービスを行った二人。まずマスコミ向けのフォトセッションを終えると、テレビ向けの取材エリアへ。そんななか、何やら別の人物がファンからサインを求められたり、一緒に写真映画『フューリー』来日イベント、ディーン・コリンズ(ローガン・ラーマン友人)を撮っているではありませんか!誰なんだろうと思ったら、ローガン・ラーマンの友人で俳優のディーン・コリンズ。『フューリー』には出演していませんが、ローガンの友人として、ファン・サービスに協力していました(笑)。それにしてもやっぱりファンはちゃんと友人までチェックしているんですね。今回ローガン・ラーマンへの声援が多く聞こえ、彼の日本での知名度、人気が数年前に比べてかなり上がったことを実感しました。遠目で見ても間近で見てもお肌がピカピカピチピチの好青年でしたが(笑)、今作ではもう一人の主演と言っても過言ではない物語の軸となる重要な役柄を務め、演技力を証明しています。舞台挨拶では、ブラピとローガンのかけあいが、劇中の師弟関係にも通じるものがあって、ブラピがいかにローガンを気に入って可愛がっているのかも伝わってきました。ぜひ劇中の二人もスクリーンでご覧ください。

映画『フューリー』ブラッド・ピット/ローガン・ラーマン『フューリー』

2014年11月28日より全国公開

配給:KADOKAWA

http://fury-movie.jp/

© Norman Licensing, LLC 2014

トーキョー女子映画部での紹介記事

辛口?甘口?映画批評&デート向き映画判定

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イイ男セレクション:ローガン・ラーマン

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イイ男セレクション:シャイア・ラブーフ

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17 11月

野村周平が役になりきって生ライブ&劇中のあの姿も再現!『日々ロック』

Posted in 未分類 on 17.11.14 by Merlyn

映画『日々ロック』完成披露試写会舞台挨拶、野村周平、二階堂ふみ、前野朋哉、岡本啓佑、古舘佑太郎、蛭子能収、竹中直人、入江悠監督

2014年10月22日、本作の完成披露試写会舞台挨拶が行われました。今回は、登壇者のお話を聞くだけでなく、劇中に登場するロックバンド“ロックンロールブラザーズ”による一夜限りのスペシャルライブも開催。“ロックンロールブラザーズ”は、劇中に登場するバンドで日々沼拓郎(野村周平)、草壁まもる(前野朋哉)、依田明(岡本啓佑)の3人組のロックバンドです。この日は、ロックンロールブラザーズの代表曲“いっぱい”を披露。お客さんを目の前にした野村周平はすごく緊張した表情でしたが、歌が始まるとだんだんとテンションが高くなっていき、歌の途中では「お前らもっと来いよ!」とお客さんを煽って盛り上げる場面もありました。さらに、Tシャツを脱ぎ、デニムを脱ぎ、最後はなんとパンツ一丁の姿に!この頃には緊張も解け、完全に日々沼拓郎になりきっている様子でした。これには会場も大盛り上がり(笑)。正面から見るとギターにパンツが隠れるため全裸にも見え、完璧に映画の1シーンを再現。ですが正直ちょっとハラハラドキドキしてしまいました(笑)。


ハイテンションなライブのあとは舞台挨拶がスタート。野村周平は息を切らしながら「今日はありがとうございます。汚いものを見せてしまいましたが、一生懸命やりました。どうでしたか?どうだったかって聞いてんだよ!」と野村周平から日々沼拓郎バージョンに切り替えてお客さん問いかけると、会場が拍手と「サイコー!!」という声援で応え、その様子を見て「そうだろう、オッケー!じゃあこれからもよろしくお願いします」とコメントしました。この日は、好青年な野村周平とロックな日々沼拓郎の両方が混在していて、見ていて今はどっちなんだろうと思う瞬間もありましたが、演技をその場で見ているような感覚でおもしろかったです。同じくライブを終えたばかりの前野朋哉は、「ライブは堪能して頂けたでしょうか?映画のなかでもライブシーンがすごいので、楽しみにしていてください」と話し、岡本啓佑は「僕は普段、役者ではなく黒猫チェルシーというバンドをやっています。最初はこんな僕が依田役で良いのかと不安だったんですが、原作者の榎屋先生と会ったときに“依田だ”って言ってくださったことにホッとして、すごく気持ち良く撮影することができました」と語りました。本作には岡本啓佑以外にも実際にバンドをやっているキャストが多数登場し、楽曲もたくさん使用されています。内容としても音楽愛に溢れた物語となっているので音楽好きの方はより楽しめるポイントがあると思います。

ライブを見ていた二階堂ふみは「素晴らしいライブでしたね。コーラスを歌ってと言われていたのですが、歌うのをすっかり忘れていました(笑)。でもすごく良いライブだったと思います。映画も楽しんでください」と話しました。映画のなかでは、二階堂ふみもアイドル宇田川咲役として歌を披露しているシーンがあります。凶暴なキャラクターではありますが、歌っているシーンはすごくかわいいのでぜひご注目ください。続いてライブハウスの店長役を演じた竹中直人は「ずっと若い気でいたのですが、ふと気づいたらみんな僕よりすごく年下でショックですね(笑)。こんなに最高な映画に呼んで頂いて、すごく幸せな時を過ごすことができました。再び入江監督に呼んで頂けて嬉しかったです」と語りました。そして最後に入江監督は「素晴らしいキャストの皆さんと一丸となって撮影ができました。今年の春先をこのメンバーで駆け抜け、ようやく皆さんにお届けできるのが嬉しいです。ぜひ楽しんでください」とコメントしました。

舞台挨拶の後半には、サプライズで蛭子能収と岡本啓佑の誕生日をお祝いしました。古舘佑太郎(“The SALOVERS”のギター&ボーカル)がギターを演奏し、みんなで“ハッピーバースデー”を歌いケーキが登場。蛭子能収は二階堂ふみにケーキを口に入れてもらいご満悦の様子でした(笑)。一方、岡本啓佑は野村周平にケーキを口に入れてもらい、お約束通り顔面にケーキを塗られ、会場を沸かせていました。

今回の舞台挨拶でも野村周平の日々沼拓郎っぷりを見ることができましたが、劇中ではアフロヘアに腰を曲げた低姿勢のスタイルでさらになりきって役に臨んでいます。舞台挨拶中は和気あいあいとした様子だったほかのキャストも、映画のなかではそれぞれの個性的な濃い役柄を演じています。音楽魂を感じる熱いライブシーンもたくさんあるので、ぜひスクリーンで本作を楽しんでください。

『日々ロック』

2014年11月22日より全国公開

http://hibirock.jp/

配給:松竹

©2014「日々ロック」製作委員会 ©榎屋克優/集英社

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【トーキョー男子映画部】特集:カッコ悪いけど、カッコ良い男達

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12 11月

初来日のオーウェン・ウィルソン、ちょっとシャイ?『マイ・ファニー・レディ』

Posted in 未分類 on 12.11.14 by Merlyn

映画『シーズ・ファニー・ザット・ウェイ』来日舞台挨拶、ピーター・ボグダノヴィッチ監督&オーウェン・ウィルソン映画『マイ・ファニー・レディ』来日舞台挨拶、ピーター・ボグダノヴィッチ監督&オーウェン・ウィルソン

2014年10月29日、第27回東京国際映画祭アジアン・プレミアで上映された『マイ・ファニー・レディ』のティーチインが行われ、75歳(2014年11月12日現在)のピーター・ボグダノヴィッチ監督がオーウェン・ウィルソンの到着前に先に登壇し、「歌でも歌いましょうか」と挨拶。そんなユーモラスでチャーミングな監督に、本作を観たご来場者から「ずっと笑ってしまいました。これだけ楽しいお話の着想はご自身の体験からきている、それとも全くの創作なのでしょうか?」という質問がありました。監督は「1978年にシンガポールで映画を作ったんですが、それはシンガポールで売春婦の館を開こうとしたアメリカ人の話でした。そのときに実際のコールガールの方達と何人か会いまして、その中の数人に実際に映画に出演してもらいました。彼女たちのなかには“本当は故郷に帰りたい”と言っていた人もいて、映画の出演料を渡して“今やっていることを辞めて故郷に帰りなさい”と言ったんです。そのときのことから今回着想を得ています」と答えました。

映画『シーズ・ファニー・ザット・ウェイ』来日舞台挨拶、オーウェン・ウィルソンするとようやくオーウェン・ウィルソンが到着!「来日は初めて、東京も初めてですごく嬉しいです。素晴らしい都市だと思います」と挨拶しました。そしてさきほど監督が述べた着想について「この発想はクレイジーだと思いました。映画監督がコールガールにお金を渡してその仕事を辞めさせて、のちにその人を映画にキャスティングしなければいけなくて、さらに監督には奥さんもいて…という状態になったら、ものすごくドラマチックな緊張が生まれると思うんです。そのドラマチックさを今回私たちはコメディ的な緊張にしました」と話しました。

監督は今回の撮影について、「素晴らしいキャストを揃えて、彼らのベストなパフォーマンスを監督が引き出せば、監督もベストな演出ができる。それはお互いの関係性から生まれると思います。今回とてもうまくいったと思います。特に私はオーウェンさんのファンなので、今回彼がこの作品に出てくれると聞いたときからこの映画は成功すると思いました」述べました。そんな言葉を受けたオーウェン・ウィルソンはピーター・ボグダノヴィッチ監督の撮影現場について「まずニューヨークが舞台の映画をニューヨークで実際に撮るというのが素晴らしかったです。ニューヨークが舞台でもニューヨークで撮られてない作品もあります。そして、ピーター・ボグダノヴィッチ監督と一緒にお仕事をやらせて頂くのは、私の今までの人生のなかで一番楽しい喜びでした。彼とは共通の友人であるウェス・アンダーソンを通して知り合ってから長年の友人ですが、友人と仕事をするかはわからないんです。仕事をしてどうなのかというのもわからないのですが、今回の仕事を通じてより絆が強くなったと思います。よく“今誰と仕事をしているの?監督は誰?”と聞かれるのですが、今回ほど誇らしく答えられたことはありません」と絶賛しました。

会場のお客様の表情を観ると映画にすごく満足し、目の前に監督とオーウェン・ウィルソンがいることに本当に感激している様子でした。オーウェン・ウィルソンはちょっとシャイな雰囲気で、とてもゆっくりとしっとりとしたしゃべり方だったのが印象的でした。本作の公開詳細はまだ出ておりませんが(2014年11月12日現在)、すごく楽しみですね!

 

映画『シーズ・ファニー・ザット・ウェイ』来日舞台挨拶、ピーター・ボグダノヴィッチ監督&オーウェン・ウィルソン『マイ・ファニー・レディ』(原題:シーズ・ファニー・ザット・ウェイ)

2015年12月19日より全国公開

http://www.myfunnylady.ayapro.ne.jp/

配給:彩プロ

©2014 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.

 

第27回東京国際映画祭サイト紹介ページ

http://2014.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=151

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08 11月

変顔連発のジャン=ピエール・ジュネ監督と実世界でも天才少年カイル・キャトレット来日『天才スピヴェット』

Posted in 未分類 on 08.11.14 by Merlyn

映画『天才スピヴェット』来日舞台挨拶、ジャン=ピエール・ジュネ監督、カイル・キャトレット/鈴木福(ゲスト)映画『天才スピヴェット』来日舞台挨拶、ジャン=ピエール・ジュネ監督、カイル・キャトレット/鈴木福(ゲスト)

2014年10月27日、東京国際映画祭開催中に来日した2人。監督は「何人か日本に私のファンがいるのは知っています(笑)。私はモンマルトルのカフェの近くに住んでいるんですが、日本の方々がそのカフェにあるものを食べに来るんです。そこに『アメリ』のポスターが貼ってあるんですけど、私がそのポスターの前にいると「ちょっとすみません、写真を撮るのでどいてください」と言われることがあるんです」と、日本のファンとのエピソードを披露してくれました。まさか監督本人が現地で『アメリ』のポスターの前にいるとは思わないですもんね(笑)。映画『天才スピヴェット』来日舞台挨拶、カイル・キャトレット

次に監督自ら「皆さんスターをご紹介します!」と、主演のカイルについて紹介。「彼はちょっと小さいですが、本当にタフで絶対に疲れたと言わないし、全く文句を言わないんです。真の意味で俳優です。この映画にはたくさんアクションがありますが、全部彼が自分でこなしています」と褒めました。

映画『天才スピヴェット』来日舞台挨拶、カイル・キャトレット監督から絶賛の言葉で紹介されたカイルは、「コンニチハ、カイル・キャトレットデス」から始まり、6カ国語で挨拶し天才ぶりを発揮。「監督は怖くなかったですか?」と聞かれたカイルが「とても優しくて、とてもおもしろいです」と答えると、監督が「サンセバスチャン映画祭のときは、僕のことを世界一の監督だって言ってくれたじゃないか」とツッコんでいました(笑)。

今回、3Dにした理由を聞かれた監督は、「子どもの頃、ビュー・マスターというおもちゃがあって、それを覗くと3Dで映像が観られるんですが、昔から3Dが大好きなんです。もともと3Dで撮るという脚本だったんですが、脚本を読んだときにこれは3Dにピッタリだと思いました」と話しました。
そして、この日は天才スピヴェットと同い年である10歳の鈴木福がゲストで登場。日米の天才子役が顔を揃えました。カイルの演技について鈴木福は「初めて(長編映画としてはデビュー作)と聞いていましたが、たくさん出ているような素晴らしい演技でした。アクションシーンも出てきてカッコ良かったです」と称賛すると、カイルは「アリガトウゴザイマス」と日本語でお礼。次に語学だけでなくアクションも得意なカイルは、3年連続で総合格闘技の世界チャンピオンを獲得している“肉体派”ということで、剣やヌンチャクなどいろいろな道具を持参して、映画『天才スピヴェット』来日舞台挨拶、ジャン=ピエール・ジュネ監督カンフーを披露してくれました。小さい身体でクルクルと飛び回る姿には、鈴木福も「さすが世界チャンピオン!すごいです」と驚いていました。鈴木福も学校で流行っているけん玉に挑戦。多くの観客の前ということもあり、だいぶ緊張してしまってうまくいきませんでしたが、監督は「今度、けん玉をやる少年が登場する脚本を書きます。ヌンチャクとけん玉で戦うストーリーにします」と優しいジョークで場を和ませてくれました。最後に監督から一言「これはアメリカの専門誌が、これは最高の3D映画だと書いてくれました。私も賛成です!」とコメントし、フォトセッションへ。やや強面の監督ですが、子どもたちにはとても優しいし、フォトセッション中もあらゆる変顔をしたりで本当に楽しい方でした。監督のユーモア、カイルの可愛さと演技力、アクションセンスが抜群に発揮された本作は、ちょっぴりビターだけどほろっとさせてくれる映画です。女子は絶対に好きな映画ですよ。

『天才スピヴェット』

2014年11月15日より全国公開

配給:ギャガ

http://spivet.gaga.ne.jp/

© ÉPITHÈTE FILMS – TAPIOCA FILMS – FILMARTO – GAUMONT – FRANCE 2 CINÉMA

映画『天才スピヴェット』カイル・キャトレットトーキョー女子映画部での紹介記事

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【映画を処方】何かを極めてオタクになるほど、世界は広がる

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05 11月

原作者も度肝を抜かれた!監督が挑戦した映画オリジナルの部分とは?『紙の月』

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映画『紙の月』完成報告会見、宮沢りえ、大島優子、小林聡美、角田光代(原作者)、吉田大八監督

2014年8月21日、本作の完成報告会見が行われました。普通の主婦が横領に手を染めていくという難しい役柄を演じた宮沢りえは、「会見が始まる前にパンフレットを見ていたのですが、改めて映画の主演をさせて頂くのは7年ぶりなんだなと思いました。今回はその7年間に溜めておいたものを本当に出し切れたと思います。台本を頂いたときは、正直すぐにやりたい気持ちにはなれませんでした。衝撃的なシーンもありますし、今まで自分がやったことがない役だったので、時間がちょっとだけ必要でした。でも吉田監督とお仕事をしてみたかったのと、見たことのない自分に出会いたいという思いで、今回の仕事を受けました。できあがった映画で自分の姿を見ると、案の定今までに見たことのない自分の顔があって衝撃でした」と語りました。映画の主演自体は7年ぶりだったようですが、舞台を中心に活動していたそうで、その経験のすべてを今回の映画に託したと話していました。

本作で厳格な先輩社員役を演じた小林聡美は、「普段は親しみやすい庶民的なキャラクターなのですが、台本を読んだときに今回の役柄は厳格ですごく仕事のできる銀行員だったので、取っ付きにくい人に見えるように怖い感じで演じました。そしたら想像以上に怖くなってしまって、自分で観ても怖かったです(笑)」とコメントしました。大島優子は宮沢りえと小林聡美との共演について「監督が宮沢さん、小林さんと常に的確なやり取りをしているのを間近で見ていました。お二人とも監督が言ったことをそれぞれ自分のなかに吸収して、次のテイクで演じていました。大先輩が監督に言われたことを自分のなかできちんと考えて、噛み砕いて表現していく姿を見て、私自身も自分のなかで考えて素直に表現していけば良いんだなと思いました」と話しました。緊張感のある会見のなか、大島優子が周囲に気を遣いながら、コメントをしたり話を振る様子はとても好印象でした。

そして原作者の角田光代は、自身の作品が映画化されたことに関して「自分の作品が映画になるのはいつも嬉しく思います。実際に映画を観ましたが、ものすごい映画でした。度肝を抜かれるというか、私は本当にびっくりしました。小説だとどうしても言い訳を書いてしまいがちなんですが、この映画には言い訳や個人の持つ正義っていうものが全く入っていないんです。そうやって作り上げたことが素晴らしいと思いますし、何一つ良いことが起きていない物語なのに観たあとにすごく爽快な気分になるんです。それが私はすごく不思議な気分でした」と原作とはまた違うおもしろさがあることを語りました。また、映画では原作にはないオリジナルキャラクターが登場していることについて監督は、「原作を読んで、すごく世の中のいろいろなことに対して牙をむいているような感じがしたんです。それを映画で表現しようと思ったときに、小説と同じようにやることも大事ですが、原作に挑戦する姿勢を見せないと失礼だと思いました。それで映画の表現を煮詰めて考えていったときに、小説にはいなかった登場人物を入れるという答えが自然と出てきました」と語りました。どんな物語でも文字で読み進めるのと、映像で観るのとでは違う感覚がすると思っていましたが、やはり作り手としてもいろいろと考えて工夫をしているんですね。

続いて、主人公との共通点について宮沢りえは「彼女に共感できるという方はたぶんいないと思うのですが、あることがきっかけで何かが大きく動き出すということは、どんな方にもあることだと思います。梨花の場合は狂気というタンクをどんどん満タンにして、悪いことに手を染めているのにその手が真っ黒じゃないと感じているんですよね。でも唯一共感できるとしたら、到達点を脇目に見ながらもまだまだ進もうとする貪欲さの部分で、そういうところはもしかしたら自分のなかにもあるような気がします」と話しました。

今回の会見に登壇した宮沢りえ、大島優子、小林聡美は、それぞれ持ち味の違う素敵な女性でしたが、劇中ではまた違った一面が観られます。原作を知っている方も知らない方も楽しめる作品です。ぜひご覧ください!

『紙の月』

2014年11月15日より全国公開

http://kaminotsuki.jp

配給:松竹

© 2014「紙の月」製作委員会

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■【第27回東京国際映画祭】レッドカーペット:宮沢りえ、池松壮亮、吉田大八監督

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■現実逃避したくなる女の心理 調査結果/女心がわかっていないと思う男達のエピソードなど

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■TJE Selection イイ男セレクション/池松壮亮

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04 11月

ティム・バートン監督来日!子どもの頃から奇妙なアートに興味あり?映画『ビッグ・アイズ』

Posted in 未分類 on 04.11.14 by Merlyn

第27回東京国際映画祭、映画『ビッグ・アイズ』スペシャルプレゼンテーション、ティム・バートン監督

2014年10月31日、第27回東京国際映画祭にて映画『ビック・アイズ』のスペシャルプレゼンテーションが行われ、ティム・バートン監督が登壇しました。この日がハロウィンの当日だったことから、監督は笑顔で「ハッピーハロウィン!」と言いながら登場、「この映画はまだ仕上げている最中ですが、たくさんの人が集まってくれて感謝しています」と笑顔でコメントしました。また、今回の映画祭にてSAMURAI賞を受賞したことについては、「賞を頂くことができ、今日は僕のラッキーデイです。しかもハロウィンですし、さらに嬉しいです」と話しました。ティム・バートン監督の作品には、奇妙なキャラクターがたくさん登場しますが、やはりいろいろなキャラクターが街に溢れるハロウィンという日が大好きなようですね。また、会場には仮装をして来場したお客さんもおり、監督は手を振って応えていました。

そして、映画『ビッグ・アイズ』に込められた思いについて「この映画に登場するアート(“BIG EYES”シリーズ)は、僕が子どもの頃に近所の家のリビングとか、病院の待合室など、どこにでも飾られていたんです。子どもながらにすごく不思議な絵だなと思っていて、大きな目に見つめられているようで気持ち悪いと思いました。このアートをすごく好きな人もいれば、大嫌いな人もいます。そんな奇妙なアートが持つインパクトに、子どものときから興味がありました。最近になってキーン夫妻(“BIG EYES”シリーズの作者)の特殊な関係を知り、映画化することにしました」と語りました。奇妙な作品に子どもの頃から興味があるとは、ティム・バートンらしいですね。どんな幼少期を過ごしていたのかも気になります。

続いて、主演のエイミー・アダムスとクリストフ・ヴァルツについて監督は、「2人とも本当に素晴らしい俳優で、一緒に仕事ができて良かったです。このような素晴らしい俳優やアーティストとコラボレーションできることは、僕にとっての最大の喜びです。特にこの映画においては演技が重要で、エイミーもクリストフも本当に演技派な役者なので、演じてもらえて嬉しかったです」と話しました。

全米公開が2014年12月25日、日本公開は2015年1月ということで、この日は映画の上映はなかったのですが、それにも関わらず会場は満席で、監督の人気と本作への期待値の高さを感じました。本作はいつものような奇妙で不思議なキャラクターが主人公というわけではありませんが、だからこそティム・バートン監督がどんなドラマを見せてくれるのか楽しみですね。来年の公開までもう少し待ちましょう。

『ビッグ・アイズ』

2015年1月公開

配給:ギャガ

http://bigeyes.gaga.ne.jp/

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■ 映画に隠された恋愛哲学とヒント集:才能のある女は、虚栄心の強い男と結婚するな

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■ 【トーキョー男子映画部】特集:成し遂げた男たちの実話特集

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■TJE Selection イイ男セレクション/クリストフ・ヴァルツ

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ティム・バートン監督来日!子どもの頃から奇妙なアートに興味あり?映画『ビッグ・アイズ』 はコメントを受け付けていません

31 10月

スタローンの物まねが一番上手かったパトリック・ヒューズ監督、そしてケラン・ラッツも物まね披露『エクスペンダブルズ3』

Posted in 未分類 on 31.10.14 by Merlyn

映画『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』来日舞台挨拶、ケラン・ラッツ、パトリック・ヒューズ監督

映画『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』来日舞台挨拶、ケラン・ラッツ、パトリック・ヒューズ監督

2014年10月28日、東京国際映画祭に出品された本作の舞台挨拶に、アクション俳優として若手注目株のケラン・ラッツと、パトリック・ヒューズ監督が登壇しました。ケラン・ラッツは「今回日本に来るのは初めてで、とても嬉しく思います。東京、日本が大好きになりました。この映画はとにかくみんなで楽しく作りました」と挨拶し、ヒューズ監督は「ケランも言いましたが、この映画を撮るのがとにかく楽しくて、皆大笑いしながら楽しみながら撮りました。ビッグスターあり、大爆発あり、大笑い、ビッグドラマもあります。とにかく“ビッグ”が4つ揃った映画ですから、ぜひ皆さん、ジェットコースターのような感じで楽しんでください。日本が大好きになったのでここに移住しようかと思うくらいです」と二人とも日本がとても気に入ったようでした。

映画『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』来日舞台挨拶、ケラン・ラッツ

今回、大スターたちと共演を果たしたケラン・ラッツは「このシリーズに出演できたことはワクワクドキドキすることでした。子どもの頃から憧れていたスターたち、ランボー、ターミネーター、ゾロなどのヒーローを演じていた人たちに会えて、子どもの頃に戻った気分でした。とにかく彼らはカメラが回っていても回っていなくても楽しい人たちです。お互いをからかい合いながら、どちらが筋肉が大きいとか小さいとかマッチョかとか常に比べ合ったり、ジョークを言い合っていました。僕自身はとにかくスポンジになって彼らから吸収できることは吸収しようと思いました。周りを見回す限り才能豊かな俳優さんばかりで、それぞれが演技の仕方が違います。俳優として学ぶのにこれだけ素晴らしい環境ってないなと思ったし、こんなことは一生経験することはないだろうと思いました。これだけアイコンと言われる俳優さんたちに囲まれたことをとっても嬉しく思っています」と楽しそうに撮影を振り返りました。スタローンからアドバイスはあったかという質問には、「役の上でも現場でも彼は僕にとって父親的な存在でいろいろ教えてくださり、本当によく面倒を見てくださいました。例えば彼と銃撃戦の撮影をしていると、スタローンがそばにいるということだけでとにかく僕は嬉しくてニコニコしちゃうわけです。そうするとスタローンさんが“カット、カット!”と言って、“お前な、人を殺すときにニコニコ笑ってたらダメじゃないか”ってダメ出しされちゃうこともありました(笑)。彼からのアドバイスは、“生真面目に考え過ぎるな。楽しんでやれ。いろんな映画を作ってもその映画を好いてくれるお客さんもいれば、気に入ってもらえないお客さんもいる。だからそんなに真面目に考えずにとにかく自分がこうだと思ったこと、自分が信じたことをやれば良いんだよ”っていうことを教わりました」と、たまにスタローンの物まねを交えながら語ってくれました。筋肉の大きさを比べ合っていたという話、マッチョ同士がしそうなじゃれ合いが想像どおりで、そういうマッチョ男子たちのカワイイ面がたくさん観られるのも本作の見どころなので、余計に親近感が湧きました(笑)。

映画『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』物まねそして、今回スタローンに因んだ“雄叫びコンテスト”がこの場で開催され、客席から立候補した3名の男性が出場。このコンテストに先立ち、ヒューズ監督がスタローンの物まねを先に披露してくれましたが、本当に上手なんです!コメディアンじゃないかというくらいノリノリに披露してくれた監督に、会場が大喝采を送り、爆笑でした。続いて出場者が各自雄叫びを披露し、優勝者に選ばれたのはコスチュームや小道具もばっちりで参上したプロの物まね芸人さん。ケランと監督が判定したのですが、プロとしてスタローンの物まねをやっているだけに勝てて良かったと会場中が胸をなで下ろしたのではないでしょうか(笑)。

ケランも監督もこの映画を楽しんで作ったと話していましたが、その現場の雰囲気をそのまま感じられる楽しいイベントでした。本当にこれでもかと言わんばかりのアクションスターが大集結している、他では絶対に観られないお祭り映画なので、ぜひ劇場の大きなスクリーンで大迫力を楽しんでください。

映画『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』来日舞台挨拶、ケラン・ラッツ、パトリック・ヒューズ監督『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』

2014年11月1日より全国公開

配給:ポニーキャニオン、松竹

http://expendables-movie.jp

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トーキョー女子映画部での紹介記事

映画『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』

辛口?甘口?映画批評&デート向き映画判定

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【男子映画部特集14】男性諸君よ、夏が終わっても油断するな、2014マッチョ祭!

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イイ男セレクション:ケラン・ラッツ(11/7UP)

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27 10月

数々の映画に携わってきた審査員たちが映画の見方を語る!第27回東京国際映画祭

Posted in 未分類 on 27.10.14 by Merlyn

第27回東京国際映画祭、コンペティション審査員記者会見、ジェームズ・ガン審査委員長、イ・ジェハン、ロバート・ルケティック、エリック・クー、デビー・マクウィリアムズ、品川ヒロシ

2014年10月24日、第27回東京国際映画祭コンペティション審査員記者会見が行われ、審査員6名が登壇しました。審査員たちは、コンペティション部門15作品を審査し、最高賞東京サクラグランプリを決めていきます。今回の審査員は、今までにたくさんの映画に携わってきた精鋭ばかり。そこで、今回はそれぞれの審査員がどんな作品に携わってきたのかも合わせて紹介していきたいと思います。


まずは、『私の頭の中の消しゴム』『サヨナライツカ』の監督を務めたイ・ジェハン。今回の映画祭に審査員として参加することについてイ監督は、「私は今回東京国際映画祭の審査員に選ばれ、日本に来られたことが非常に嬉しいです。東京では映画の仕事をしたことがあるので、私にとってとても大事な場所です。今回の審査員たちとこれから審査ができるとこを楽しみにしています」とコメントしました。


次に『キューティ・ブロンド』『キス&キル』を監督したロバート・ルケティック。今回の映画祭の意味について「今世界的に人間が置かれている立場は、危機的状況だと思います。でもそういう意味において、映画はメッセージとして大きな希望をもたらしてくれます。だから僕としては映画の世界で、今の世界の状況において人々に何かしら心を打たれて希望を持てると思います。この映画祭にもそういったテーマがあるので、とても大事にしたいと思います」と真剣に語りました。バート・ルケティック監督はルックス的にかなりイケメンでしたが、フォトセッション時にはいろいろなポージングをしていてとてもお茶目でした(笑)。


続いて、『私のマジック』『TATSUMI マンガに革命を起こした男』(2014年11月15日より全国公開)のエリック・クー監督。映画祭に審査員として参加することについて「私にとって日本はとても特別な国です。特にこの東京国際映画祭は、1997年の私の2作目の映画から必ず上映して頂いていているので、今回の役目は私にとってすごく意味があります。今回の審査員メンバーはすごくフィーリングが似ているように思うので、個々の心に訴えかけ心を揺さぶるような作品を探したいと思います」とコメントしました。


今回、唯一の女性審査員となるのがデビー・マクウィリアムズ。彼女はキャスティング・ディレクターで、『ヘンリー五世』『007 スカイフォール』などのキャスティングを担当してきた方です。どんな視点から審査をしていくのかについて「これだけ素晴らしいハンサムな監督たちと審査ができて光栄です。今回私は紅一点で、しかも唯一監督ではありません。でもせっかくこの審査員の一員に加えて頂いたので、自分の意見をしっかり言わせて頂こうと思います。普段私たちが映画を観に行くときは、自分で選んで観ますが、今回は一体何を観せられるのか全く検討がつきません。これから観る映画は、もしかしたら自分が今まで持っていた考えを変えてくれるかも知れませんし、自分が経験したことのないような経験があるかも知れません。そういう知らない世界を見せてくれるという意味でもとても楽しみにしています」と話しました。


そしてお笑い芸人であり映画監督(『ドロップ』『サンブンノイチ』など)も務める品川ヒロシ。今回審査員に抜擢されたことについて「普段僕は芸人をやっているので、映画祭の審査員をするとなると、周りの仲間から“また文化人ぶりやがって”と言われるだろうなと思って、正直最初は迷いました。でも審査員のメンバーを聞いたときにあまりにも豪華で、僕の大好きな映画を作ってきた方ばかりだったので、そういう人たちと一緒に仕事をしたりお話ができるのは、少々みんなに揶揄されてもやっておくべきだと思ったので受けました。これから映画を観て話し合っていけるのがすごく楽しみです。僕はこのなかで一番キャリアが短く、お客さんと近いところがあると思うので、なるべくお客さんと同じ視点で観て、単純におもしろいかどうかで決めていきたいと思います」とコメントしました。


最後に今回の審査委員長で、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(現在公開中)で監督、脚本を担当したジェームズ・ガン。今回どんな視点から審査をしていくのかという問いに対し「答えはシンプルです。自分が観た作品で一番好きな作品を選び出します。私は映画を観るのが大好きです。映画というのは、自分が全く知らなかった世界に飛び込めるし、そこで新しい何かを発見することができます。映画が終わって映画館を出たときに、自分のことがより理解できるような感覚になる。もしくは一緒に映画を観た隣の人をもっと理解できるようになる。それが映画の一つの教訓ではないかと思います。私たち審査員は、みんな違う答えを求めてこの映画祭に来ています。これからいろいろな審議があると思います。でも最終的にはみんな同じところに落ち着くんじゃないかと感じています」と語りました。ジェームズ監督のパワフルな話し方がとても印象的で、話を聞いているとすごく引き込まれてしまいました。

会見の最後に審査委員長のジェームズ・ガンは「私たちが何を求めているかというと、希望と期待です。こらからどんな作品と巡り会えるのか、その作品がどれだけ自分の心を揺さぶり、そして何かメッセージをくれるのかを楽しみにしています」と意気込みを語りました。普段は映画の作り手として活躍する審査員の方々がどんな視点で映画を観るのか気になっていましたが、シンプルに審査をしていきたいという意見が意外に多かったので、すごく親近感が沸きました。そんな審査員たちが最後にどの作品を選ぶのか、結果が楽しみですね。またコンペティション作品は、観客賞と呼ばれる一般の方が選ぶ賞もあるので、ぜひ皆さんも審査員さながらに映画をジャッジしてみてはいかがでしょう。

【第27回東京国際映画祭】

会期:2014年10月23日〜31日

http://2014.tiff-jp.net/ja/

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27 10月

日本を代表する野獣くまモン、レア・セドゥと華麗に踊る『美女と野獣』

Posted in 未分類 on 27.10.14 by Merlyn

映画『美女と野獣』来日記者会見、レア・セドゥ、クリストフ・ガンズ監督映画『美女と野獣』来日記者会見、レア・セドゥ、クリストフ・ガンズ監督/くまモン(ゲスト)

2014年9月4日、本作のPRで主演のレア・セドゥ、クリストフ・ガンズ監督が来日しました。長らく語り継がれてきた“美女と野獣”のベルを演じたレア・セドゥは本作の役作りについて「ジャン・コクトー版の“美女と野獣”は小さいときから観てすごく好きでした。ですからこの役のオファーが来たときは子どもの頃の夢が叶うという気持ちでした。でも非現実の人物であることで難しい役であり、コクトー版が好きなだけに他のビジョンをこの役にもたらしたい、これまで描かれてきたベルとは違うベルを演じたいという思いがありました。私が最初から意図していたのは、小さい少女たちが自分を投影できるようなベルにしたいということでした」と話しました。 映画『美女と野獣』来日記者会見、レア・セドゥ

次に美しい映像についてのこだわりについて、クリストフ・ガンズ監督は「この作品を映画化する際に、フランスの絵画の歴史のなかでどういう時代の世界観を想定するか考えました。ナポレオン1世の第一帝政時代の絵画がすごく特徴的で、線も正確で色使いも美しく、ディテールがすごく細かくて、光もすごくステキなので、その頃の絵画の世界観をぜひ表したいと思いました。現代はデジタルアート、CGが大変発達しているので、最近の技術と当時の絵画の世界観、その二つが融合して生まれる世界観というのにこだわりました」とコメント。そんなCGでの撮影に挑んだレア・セドゥは、「私はこれまでこういう特殊効果を使う映画で演じる経験はあまりなかったし、ある意味一つの制限ではありつつ、遊びと捉えて楽しい経験になりました」と、撮影時を振り返りました。

また本作はどこか日本的要素を感じさせると話した記者からの質問には、「私は日本の映画、特に1960年代、70年代のものが大好きで、なかでも三隅研次監督、五社英雄監督などが大変好きです。当時の映画はとても手作り感があり、詩的な感じもあり、そういうものが大好きです。本作の巨人が出てくるシーンは、1960年代の大映作品、主に『大魔神』にオマージュを捧げる思いで作っております。またテーマ的にすごく共鳴して、今回インスピレーションを受けているのがスタジオジブリの作品で、宮崎駿監督の作品に現れる人と自然の関わり方などにインスピレーションを受けて、それを反映しています」と明かしました。

映画『美女と野獣』来日記者会見、レア・セドゥ、クリストフ・ガンズ監督/くまモン(ゲスト)そして、この日は日本の野獣を代表して、くまモンがゲストで登壇。本作の象徴となるダンスシーンを、レア・セドゥと再現しました。本作では野獣とベルの関係はこれまでよく知られてきたイメージと異なっている部分もありますので、ぜひその違いは劇場で確かめてください!

映画『美女と野獣』来日記者会見、レア・セドゥ、クリストフ・ガンズ監督/くまモン(ゲスト)

『美女と野獣』

2014年11月1日より全国公開

配給:ギャガ

http://beauty-beast.gaga.ne.jp

©2014 ESKWAD – PATHÉ PRODUCTION – TF1 FILMS PRODUCTION  ACHTE / NEUNTE / ZWÖLFTE / ACHTZEHNTE BABELSBERG FILM GMBH – 120 FILMS

映画『美女と野獣』レア・セドゥ/ヴァンサン・カッセルトーキョー女子映画部での紹介記事

クリストフ・ガンズ監督インタビュー

http://www.tst-movie.jp/special01/sp53_BijotoYaju_Director_141027001.html

辛口?甘口?映画批評&デート向き映画判定

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イイ男セレクション:ヴァンサン・カッセル

http://www.tst-movie.jp/selemen/selemen_a.html#selemen_Vincent_Cassel

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日本を代表する野獣くまモン、レア・セドゥと華麗に踊る『美女と野獣』 はコメントを受け付けていません