トーキョー女子映画部の取材リポート

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02 10月

胸キュンエピソードで暴走する行定監督を松潤が制止!?『ナラタージュ』

Posted in 未分類 on 02.10.17 by Merlyn

映画『ナラタージュ』舞台挨拶、松本潤、有村架純、坂口健太郎、行定勲監督

映画『ナラタージュ』舞台挨拶、松本潤、有村架純、坂口健太郎、行定勲監督

高校教師と生徒として出会った男女が時を経て再会し、決して許されることはないけれど、一生に一度の恋に身を焦がす姿を描いた恋愛映画『ナラタージュ』。本作は、2006年版「この恋愛小説がすごい」1位に輝いた、島本理生原作の同名小説を実写化した作品。そんな本作の公開に先駆け「“一生に一度の恋をした人”限定!スペシャル試写会」と銘打たれたイベントが9月27日に都内で行われ、主演の葉山貴司を演じた松本潤、ヒロインの工藤泉を演じた有村架純、泉への思いから嫉妬にさいなまれていく小野玲二を演じた坂口健太郎、そしてメガホンを執った行定勲監督が揃って登壇しました。

映画『ナラタージュ』舞台挨拶、松本潤、有村架純、坂口健太郎、行定勲監督イベント開始のブザーが鳴っただけで歓声が上がるほど、冒頭から異様な盛り上がりとなった本イベント。ゲストが登場すると、会場は割れんばかりの拍手と声援に包まれました。そんな熱気のなか松本が「こんばんは。葉山先生です!」と口火を切ると、会場からは悲鳴のような大歓声が!有村も「葉山先生が登場した瞬間、すごい(笑)!本当に皆さんに観ていただきたい作品ですので、最後まで楽しんでください!」と興奮気味に挨拶し、続いて坂口も「いや~、熱気がすごい!僕も思わず歓声をあげたくなります!」と満面の笑みを浮かべました。そんななか、行定監督だけは「この歓声が作品を観終わった後は、どんな感じになるのかな。たぶん皆さんの想像とは違う、3人の役者魂をひしひしと感じながら作り上げた映画です」と、ちょっぴり意味深な表情を浮かべました。

映画『ナラタージュ』舞台挨拶、松本潤、有村架純、坂口健太郎、行定勲監督公開を間近に控えた今の心境について松本は、「ドキドキしています。すごく明るいハッピーなラブストーリーではないので、皆さんの今まで経験してきた恋愛と重ね合わせて、どう受け取ってもらえるか興味があります。何年か経って皆さんが恋愛していくなかで“ああこんな映画あったな”って思い出してもらえるような、記憶に残る作品になってくれたらいいですね」と語りました。続いて有村は、「撮影は一年前ですけど、あっという間でした。公開されると私のなかにある『ナラタージュ』という作品がなくなってしまう感じがして、ちょっと悲しい気持ちにもなりますね」と、喜びと寂しさが混在する複雑な思いを語りました。
坂口も「僕も本作の撮影後にいろいろな役に携わりましたが、やっぱりこの役の何かがずっと残っているんですよね。映画が公開することで、やっと解き放たれるというか新しい気持ちになっていく。少し不思議な感情です」と語り、10年間も企画を温め、ようやく映画化を果たした行定監督は、「メインキャストの3人は10年前ではあり得なかった。3人を待つための10年だったのでしょうね。映画って、キャスティングのスケジュールが合わなかったから別の人にしようとか、無理くり作っちゃう時もあるんです。でも、作られるべき時に作られた作品は幸せなんですよ。今回、キャスティングはすごく重要でした。恋愛劇って皆さんの非常に身近な感情ですよね。だから、ここに映っているものに特別なことはないんです。だからこそ、嘘がつけないっていうかね。嘘をつかずに演じてくれる役者が必要で、この3人はそういう人だったということ」と、それぞれに思い入れの深い作品であることを伺わせました。

映画『ナラタージュ』舞台挨拶、松本潤、有村架純、坂口健太郎、行定勲監督「お気に入りのシーンや、大変だったシーンは?」というMCからの質問に松本は、「架純ちゃんの表情が崩れる姿。監督とも話していたんですけど、感情をあらわにするからこそ、表情が曇ったり、崩れたりもする。体当たりで演じたから、それが如実に出てくる。そこに観てくださる皆さんが共感してくれるんじゃないかと思います」と、有村の渾身の演技を絶賛。それを聞いた有村は、「葉山先生に対して、“何なんだろう”という思いもあったし、いろいろと複雑でした。憎しみはないけど、ある…みたいな。泉が葉山先生に対して“あれ?なんか聞いていることと違うぞ!”っていう出来事があるのですが、葉山先生を問い詰めるでもなく、わかったうえで寄り添うっていう…。そこから泉の戦いは始まった感じがしました」と、泉としての複雑な恋心を語ると、ニヤニヤしながら聞いていた行定監督が「今怖かったね。“なんか違うぞ!”っていう架純ちゃん、すげー怖い(笑)。僕はね、(印象的だったシーンは)いろいろあるんですけど、架純ちゃんの表情とか、土下座。ここはもうクライマックスの前だから盛り上がっちゃいけないけど…痛いね。すぐ、泉は土下座しちゃうからね。女が土下座する…とんでもないよね。でも、切ない。愛の表現ってMなのかSなのか、ねじ曲がっている。土下座がひとつの見どころ(笑)」と、気になる発言で作品への期待を煽りました。

ここからは、会場に集まった観客が事前にアンケートとして書いた“一生に一度の恋のエピソード”から、登壇者が一番気に入った純愛エピソードを選んで発表するというコーナーが展開されました。なかでも一番会場が盛り上がったのが、行定監督が選んだという下記のエピソード。

“一年に二回しか会えない、従兄に恋をしてしまいました。関係が壊れるのが怖くて気持ちは心にしまったままですが、今でも会うとドキドキします。親戚の集まりがなくならない以上、続くであろう甘酸っぱいときめきです”

 

映画『ナラタージュ』舞台挨拶、松本潤、有村架純、坂口健太郎、行定勲監督このエピソードが読み上げられると、行定監督は突然「エロい!」と叫び、会場は大爆笑。さらに監督が「結局、ラブストーリーって障壁があればあるほど燃え上がるんですよ。この映画でいえば、先生と生徒っていう社会的には抑圧しなきゃいけない関係とかね。従兄っていうのは、実際は結婚できるんですけどね。親戚の集まりで、オジサンとかが酔っ払っちゃって、オジサンが寝ている横でキスなんかしたくなっちゃった日にはね…。でも、イイところで寝言に邪魔されちゃったりしてね。いや、すごいですね!これ映画化決定ですね!」と妄想を爆発させると、松本から「妄想が激しいです(笑)!」と強めのツッコミが入り、この様子に有村と坂口も大爆笑。終始和やかにイベントが進んでいきました。

最後は松本から会場に集まった人々に「すごく苦しくて、傷ついて、恋愛って何なんだろうなっていう感情を掻き立てられる濃いラブストーリーになりました。皆さんに今日この場で観ていただいて、一生に一度の恋とか、自分の中ですごく大切だと思う人を考える、そんな時間にしていただけたらと思います。たくさんの方に愛されて、たくさんの方の心に残る作品になってくれたらうれしいです!」とメッセージが贈られ、にぎやかな雰囲気のなかイベントは終了しました。

美しくも複雑な恋愛感情を赤裸々に描く純愛ストーリー『ナラタージュ』は、2017年10月7日より全国公開です。

試写イベント舞台挨拶:2017年9月27日取材 TEXT by min

 

映画『ナラタージュ』有村架純『ナラタージュ』
2017年10月7日より全国公開
公式サイト
配給:東宝、アスミック・エース
©2017「ナラタージュ」製作委員会

 

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29 9月

オダギリジョーと阪本順治監督の情熱がスクリーンに結実!『エルネスト』

Posted in 未分類 on 29.09.17 by Merlyn

映画『エルネスト』試写イベント舞台挨拶、オダギリジョー、阪本順治監督映画『エルネスト』試写イベント舞台挨拶、オダギリジョー、阪本順治監督

キューバ革命の英雄エルネスト・チェ・ゲバラの意志に共感し、“もう一人のゲバラ”としてボリビアの軍事政権との戦いに命をかけた実在の日系人、フレディ前村ウルタードの知られざる生涯を描く映画『エルネスト』の試写会が2017年9月13日に都内で行われ、主演のオダギリジョーと阪本順治監督が舞台挨拶に登壇しました。ゲバラ没後50年の節目となる今年。会場には“スペシャル・サポーター”として抽選で選ばれた100名がチェ・ゲバラの扮装をして客席に集結。全員が“もう一人のゲバラ”としてイベントを盛り上げました。

映画『エルネスト』試写イベント舞台挨拶、オダギリジョー、阪本順治監督サポーター達の大きな拍手に迎えられ登場したオダギリと阪本監督。監督は客席のゲバラ軍団を見るなり「今日は何の集会でしょうか(笑)?」と顔をほころばせつつも、「 “エルネスト”という言葉には“真剣”という意味がありますが、言語学に詳しい方にお聞きすると、もう一つ“目的を決めた上の真剣”という深い意味があるんです。“目的を決める”という意味を踏まえて、この映画を観ていただきたいと思います」と挨拶をしました。

続いてマイクを渡されたオダギリは、「監督にお話をいただいた時からやりたいという気持ちがマックスで、“やらせてください!”と即答したんですが、一番の理由は、“想像もできないような困難な道だろう”と思ったことですね。20年も芝居をやっていると甘えや慣れがつきまとうけど、それを排除して真剣に取り組まないと乗り越えられないような高いハードルが見えていたので、初心に戻る意味でも必ず乗り越えようと思いました」とフレディ役を引き受けたときの並々ならぬ決意を語りました。

映画『エルネスト』試写イベント舞台挨拶、阪本順治監督「本作製作にあたり、どのような準備をしたのか?」というMCからの質問に阪本監督は、「フレディ前村ウルタードという存在を知り、彼の家族が書いた書籍「革命の侍―チェ・ゲバラの下で戦った日系二世フレディ前村の生涯」(長崎出版刊)を読みました。その後、フレディさんのキューバ国立ハバナ大学時代のご学友に会いに行き、彼の人柄や大学時代のエピソードを取材しました。フレディさんの姉であるマリーさんの取材で印象的だったのが、“フレディは医者になって人を助けるためにキューバに行ったのに、結果的に武器をもって人を殺めるかもしれない。その狭間で弟は苦しんでいたんじゃないか”という言葉です。彼はキューバでは英雄になったけど、ボリビアでは“売国奴”“国に逆らった存在”として家族は弾圧されました。お父様は投獄され、財産も没収されたそうです。お母様のローサさんは、どうにかフレディの遺骨を見つけたいとキューバに働きかけたとき、キューバの人々から“あなたの息子は事故や病気で死んだわけじゃない。戦って死んだんだから悲しむ必要はない”と言われたらしいですが、やはり自分の息子を失った痛恨の思いで泣き崩れたそうです」と取材過程で遭遇したさまざまな事実を述懐しました。さらに、「取材でフレディさんのご家族の思いを知り、名もなき学生としてキューバに渡った彼が、どんな学生生活を送ったのかをメインに描きたいと思いました。ただ医者になりたくて、いつか母国に帰って特権階級しか受けられない医療を開放したいと思っていた人間が、最終的に銃を持つようになった。そのことを描きました。もっと言うと、彼のことを英雄視して描きたくないと思いました」と作品へ込めた思いを語りました。

フレディ役を演じることの難しさについて聞かれたオダギリは、「日系とはいえ、外国人ですからね。そういう方を演じることが人生であるとは思っていなかったので、失敗と思うような結果にしたくなかった。今の日本でこういう映画を作るのは革命だと感じていたので、戦い抜こうという気持ちが強かったです」と回答。全編スペイン語のセリフについては、「ずいぶん時間をかけてやりました」と振り返りました。

そんなオダギリについて阪本監督は「彼が日本にいる時から相当な準備をしていたのを見ていましたし、スペイン語や減量に関しても苦労だと思わないでやってくれる人だと思っていました。ゲリラのシーンからクランクインし、初めてスペイン語のセリフを聞いて“僕らにとってのフレディ”と確信できました。僕もスペイン語を学ぼうとしていたけど、途中で頓挫したのでオダギリくんが何を話しているのか全然わからなかったです(笑)」と全幅の信頼を寄せていた様子を語り、さらに「オダギリジョーのすごいところは?」と質問が投げかけられると「映画を観たら凄いとしか思えないですよ。自分が監督としてどうこうより、オダギリくんがすごいっていうのが一番の感想です。ここでしか言いません。本人には言わない(笑)。日本人の血が流れているとはいえ、日系の方と日本人は全く違いますから。チェ・ゲバラもそうですけど、フレディさんも“私はラテンアメリカ人である”という物言いをします。彼が一介の医学生でありながら、世界的な視野としてはラテンアメリカを見据えていた。その意味をオダギリくんは表現してくれたと思います」と絶賛しました。

映画『エルネスト』試写イベント舞台挨拶、オダギリジョー、阪本順治監督最後にこれから本作を観る人へ阪本監督から、「本作の最後に“マリー前村ウルタードさんに捧げる”という言葉が出てきますが、(前述した通り)フレディさんのお姉さんです。僕らが取材をして、契約を結ばせていただいた直後に亡くなられましたが、本当にこの作品を観ていただきたかった。あとは国際テロリストとかニュースで聞いたときに、キューバの革命軍と一緒にしちゃう日本人がまだいると思うんですけど、全く違うものであって、キューバ革命軍は職業軍人とは戦ったけれども民衆には手をかけていないんです。皆さんわかってらっしゃると思いますけど、そういうこともこの映画を通じて知っていただけたらと思います」と熱く語りかけました。

舞台挨拶の最後は、映画のヒットに願いを込めて、キューバがスペインからの独立戦争に勝利した際に戦勝を祝うカクテルとして広まった“クーバ・リブレ(キューバの自由)”が入った樽の鏡割りも行われ、大盛況のうちに舞台挨拶は終了しました。

2017年10月6日より全国公開となる本作。フレディ前村ウルタードという一人の青年の生き様と、オダギリ−ジョー渾身の演技に、ぜひご注目ください!

試写イベント舞台挨拶:2017年9月13日取材 TEXT by min

 

映画『エルネスト』オダギリジョー『エルネスト』
2017年10月6日より全国公開
公式サイト
配給:キノフィルムズ
© 2017 “ERNESTO” FILM PARTNERS

 

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25 9月

海外ドラマファンにはたまらない作品が満載!Huluプレミアラインナップ発表

Posted in 未分類 on 25.09.17 by Merlyn

huluラインナップ発表会2017年9月25日、Huluが初のラインナップ発表会を行いました。配信メディアで固定ユーザーを獲得するために重視されるのが、ドラマなどの続き物。海外ドラマは特に目玉とされますが、この日はHuluプレミアとして2017年秋から2018年に配信される作品がズラリ紹介されました。予告編を観ただけですごく楽しみな作品ばかりでしたが、ここで私マイソンが特に気になった作品をご紹介します。

【Huluプレミアとは】
日本初上陸の良質な海外ドラマを配信するブランドライン。追加料金なしで、いつでもどこでも楽しめる。どこも手を付けなかった掘り出し物が大ヒット作に化けているケースもあり、海外ドラマファンは要チェックです。

 

イチオシは、2018年配信予定 “The Handmaid’s Tale”(原題)

Huluプレミアのなかでも大注目作品。2017年度エミー賞では、【ドラマ部門】作品賞、主演女優賞(エリザベス・モス)、助演女優賞(アン・ダウド)、監督賞(リード・モラーノ)、脚本賞(ブルース・ミラー)5部門を受賞!子どもを産める女性が奴隷となり、国家のために子どもを産む近未来を描いたSFというから、それだけでもう気になってしまいます!女子必見ですね。

ⓒ MGM Television Entertainment Inc. and Relentless Productions LLC. All Rights Reserved.

 

お次は、2017年10月14日(土)配信予定 『Channel ZERO: キャンドル・コーヴ』

海外の有名都市伝説系サイト“Creepypasta”に投稿されたネタを元に描かれたホラーシリーズ第1弾です。予告編にも登場するのですが、得たいの知れないボコボコの生物が何者なのか気になります。都市伝説は人気ジャンルなので、これまた話題を呼びそうです。

© 2016 Universal Cable Productions LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

 

まだまだ気になる作品がありまして、2017年10月11日(水)配信予定 の『ヒューマンズ』 です。

家庭に普及しつつあるアンドロイド。自我がないはずの彼等が徐々に異変を見せ始め…というストーリーで、ありがちと言えば、ありがちな設定なのですが、鉄板ネタではあります。アンドロイドの不気味さにとても魅力を感じます。

© Kudos Film & Television Limited 2015

 

そして、女子ウケ抜群そうなのが、“Imposters”(原題)。こちらは2018年に配信の注目作。アメリカの批評サイト“Rotten Tomatoes”ではなんと100%だとか。

© 2017 Universal Cable Productions LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

 

あ〜もう全部ご紹介したいくらいなのですが、他一部はお写真でご紹介しましょう。

 

2017年11月6日(月)配信予定“Stan Lee’s Lucky Man”(原題)

Hulu“Stan Lee’s Lucky Man”

マーベル作品の生みの親、スタン・リーが初めて英国を舞台に描くドラマです。もちろん、スタン・リーは本作でもカメオ出演しているそうですよ!

© Carnival Film & Television Limited 2015. ALL RIGHTS RESERVED.

 

2017年12月配信予定『フォーリング・ウォーター』 シーズン1

hulu『フォーリング・ウォーター』

『ウォーキング・デッド』×『HOMELAND/ホームランド』の最強チームが贈るサスペンス・スリラー。

© 2016 Universal Cable Productions LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

 

2017年12月配信予定 “Pure Genius”(原題)

hulu“Pure Genius”(原題)

IT界の若き億万長者と、中年外科医がハイテク技術で治療困難な病に挑む、医療ドラマ。

© 2016 Universal Television LLC and CBS Studios Inc. ALL RIGHTS RESERVED.

 

2018年配信予定 “TUT”(原題)

hulu“TUT”(原題)

9歳で即位し、18歳で亡くなったツタンカーメンの生涯を描く。

© Muse Entertainment Enterprises

 

2018年配信予定 “Medici: Masters of Florence”(原題)

hulu“Medici: Masters of Florence”(原題)

ダスティン・ホフマン、リチャード・マッデン主演で贈る、イタリア、メディチ家にまつわる物語。

© LUXVIDE 2015

 

huluラインナップ発表会2017

で、ラインナップ発表会の後に、“The Handmaid’s Tale”をイメージした可愛らしいスイーツも振る舞われました。美味しかったです。Huluでは他にも魅力的な作品がたくさん配信中です。毎月定額で海外ドラマ、邦画ドラマ、映画も見放題なのでチェックしてみてください!

huluラインナップ発表会

Huluラインナップ発表会:2017年9月25日取材 TEXT by Myson

Hulu公式サイト

 

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19 9月

ナタリー・ポートマンが日本語で告白した新プロフィール『プラネタリウム』来日ジャパンプレミア

Posted in 未分類 on 19.09.17 by Merlyn

映画『プラネタリウム』来日ジャパンプレミア、ナタリー・ポートマン、レベッカ・ズロトヴスキ監督映画『プラネタリウム』来日ジャパンプレミア、ナタリー・ポートマン、レベッカ・ズロトヴスキ監督

 

映画『プラネタリウム』来日ジャパンプレミア、ナタリー・ポートマン

『プラネタリウム』主演のナタリー・ポートマンが、第二子出産後初、4年ぶりに、本作の監督レベッカ・ズロトヴスと来日を果たしました。ナタリー・ポートマンは出演のきっかけについて、「レベッカのこれまでの監督作品がとても好きなんです。友人としてもとても仲が良くて、私にとっても自分をよく知る監督とお仕事ができるのはユニークな機会だと思いました。彼女の書き上げた物語が霊的なものに触れているのと同時に、映画作り、ストーリーテリングとして、死者とのコミュニケーションを取りたいという欲望から作られているものだという繋がりは今までに考えたことがなくて、とてもおもしろいなと思って参加を決めました」と話しました。

映画『プラネタリウム』来日ジャパンプレミア、レベッカ・ズロトヴスキ監督

本作の魅力についてズロトヴスキ監督は「すべてを受け入れて、夢というものは何なのかを考えてもらいたいと思います。劇場を後にした時に世界が違う風に見えるようになることを祈ってます。そして、ナタリーとリリー=ローズの美しい姿を楽しんで頂きたいと思います。すべてのシーンがバスタブのなかというわけではないですが(笑)、美しいのでお楽しみください」とジョークを交えてコメントしました。ナタリーは、「まずフランス語で演技をしているのは、珍しいことだと思うのでぜひチェックして頂きたいと思います。共演のリリー=ローズは本作が2本目の映画になるんですが、本当にこれから長く素晴らしいキャリアを歩むであろうスタート地点にいる彼女の素晴らしさを、皆さんが観ることは特別なことだと思うので、その点でもお楽しみ頂ければと思います」と語りました。リリーをキャスティングしたのもナタリーだそうで、ナタリーは「英語とフランス語を両方話せる若い女優さんをキャスティングするのに、レベッカが手間取っていた時に、たまたま私がリリーの写真を見つけました。ご両親(ジョニー・デップとヴァネッサ・パラディ)の事も考えれば、英語とフランス語共に堪能だと思ったし、写真を見ただけで(私と)同じ家族だと言ってもおかしくはないかな(=似ている)と思いました。私のほうが随分年上なんだけど。それをきっかけにレベッカがリリーと実際にお会いして、女優としても素晴らしいということでキャスティングしたんです」とリリー=ローズ・デップの起用の経緯を明かしました。

登壇時も「コンバンハ」と挨拶をしていたナタリーですが、以前に少し日本語を勉強していたことがあるとのことで、司会から「何か日本語を話せますか?」とふられると、「高校の時に学んでいて、だいぶ忘れてしまったので恥ずかしいのだけど」と言いながら、「コンバンハ、ハジメマシテ。ワタシノナマエハ、ナタリーデス。トリドシデス」と日本語を披露。会場からは大きな拍手が贈られました。“酉年”と入れてくるあたりが上手!そしてカワイイ!これでさらに多くの日本人の心を鷲づかみにしましたね(笑)。

映画『プラネタリウム』来日ジャパンプレミア、ナタリー・ポートマン、レベッカ・ズロトヴスキ監督

さらに司会から「日本の映画に出演したいという気持ちはありますか?」と聞かれると、ナタリーは「そういうチャンスがあればぜひと思います。日本語で演技ができるかはちょっと不安はありますが」と前向きな返答。監督にも「日本で撮影してみたいですか?」と質問が飛ぶと、ズロトヴスキ監督は「日本語はちょっと汚い言葉しか知らないので、ここでは披露しませんが(笑)、そのチャンスがあればぜひまた来日して映画を撮りたいと思います」と答えると、ナタリーが「一緒にやりましょうよ」と賛同しました。

次にナタリーは、常に第一線で活躍するコツを聞かれると、「自分がとても恵まれていると思うのは、未だに挑戦と思えるような機会、新しい場所へ自分を誘ってくれるような機会を与えられていることです。この作品でもレベッカが今までと全く違うような演技を引き出してくれて、背中を押してくれました。本当に意義深いことをまだまだたくさん経験できています。そのことはとても幸運なことだと思いますし、新しいことにチャレンジしていくことを大切にしています」と謙虚な言葉で返しました。

最後に、来日の記念として、2人の名前がそれぞれに書かれた和傘のプレゼントがありました。ナタリーは、自分で「ナタリー」とカタカナを読んでいてさすが(笑)!不思議な世界観の美しい映画なのですが、監督、女優ともに感性の鋭い女性が創り上げたと実感できる作品です。リリー=ローズとナタリーの姉妹ぶりも見逃せませんよ。

来日ジャパンプレミア:2017年7月20日取材 TEXT by Myson

 

映画『プラネタリウム」ナタリー・ポートマン/リリー=ローズ・デップ『プラネタリウム』PG-12
2017年9月23日より全国公開
公式サイト
© Les Films Velvet – Les Films du Fleuve – France 3 Cinema – Kinology – Proximus – RTBF

 

 

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15 9月

ライアン・ジョンソン監督が日本のファンにだけ語った世界初解禁のエピソードとは!?『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』

Posted in 未分類 on 15.09.17 by Merlyn

映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』スペシャル・ファンミーティング、ライアン・ジョンソン監督、尾上松也、河北麻友子映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』スペシャル・ファンミーティング、ライアン・ジョンソン監督/尾上松也、河北麻友子(ゲスト)

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の公開日(2017年12月15日)まであと約3ヶ月と迫るなか、9月11日(月)にTOHO シネマズ 六本木ヒルズで行われたスペシャル・ファンミーティングにライアン・ジョンソン監督が登場しました。監督自身が映画公開前にファンの前に登場するのは日本だけ!さらに、一般来場者から直接ライアン・ジョンソン監督に質問できる時間も設けられるとあって、会場には大勢の“スター・ウォーズ”ファンとマスコミ陣が詰めかけしました。

映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』スペシャル・ファンミーティング、ライアン・ジョンソン監督、尾上松也、河北麻友子「スター・ウォーズのテーマ」にのせて登場したジョンソン監督。舞台のセンターに立つと「ミナサン、ゴメンナイ!ワタシハ、ニホンゴガハナセマセン。ケド、ガンバッテイマス!」と日本語で挨拶し、会場からは大きな拍手と歓声が上がりました。

MCから「本作はもう完成したのですか?」と聞かれたジョンソン監督は、「完成まであとほんの少しというところ。ロスであと数日作業したら完パケになるよ!」と明かし、さらに「特別に、今から皆さんに観せちゃおうかな(笑)!」とジョークを飛ばすと、客席は大盛り上がり。「最後の大詰めの時期に来日して、大丈夫ですか(笑)?」とMCからツッコまれると「それはどうでもいいよ!日本のファンはすごく大切だからね!」と笑顔で答え、完璧なまでのファンサービスに会場は序盤からヒートアップしました。

マーク・ハミルら出演者陣も「衝撃的!」と口を揃える本作。脚本も手掛けたジョンソン監督にMCから「どのような衝撃か、ヒントだけでも教えてください」と質問が投げかけられると、「言ってしまったらサプライズにならないよ(笑)。でも、キャスト陣も脚本を読んですごく驚いてくれたし、観客の皆さんもきっと良いショックを受けてくれると思います。しかも、ただ驚くのではなく、腑に落ちるようなサプライズになっているはず!」と自信をみせました。さらに、レイがフォースとどう向き合っていくかを問われると、「それこそが本作のメインテーマ。スター・ウォーズは登場人物達が成長して、自分の居場所を見つける物語なんだ。ルークとは違うカタチで、レイにもその道のりが待っていると思うよ」と回答しました。レイがダークサイドに堕ちるのでは?という噂については「はははは!」と大爆笑をしたあと、「それを言わせるの!?フォースの力で探り当ててください(笑)」と返し、場内は大きな笑いに包まれました。

 続いて、「続編の製作にあたり、ここを外したらスター・ウォーズじゃなくなるというポイントは?」と聞かれた監督は、「僕は4歳の頃からスター・ウォーズのファン。だからこそ、いろいろ迷ったよ。最初に考えたのはルークのこと。彼がなぜあの島に1人でいて、何をしていたのか?とか。それとは別に、“そもそもスター・ウォーズという映画とは何か”ってことも考えた。キャストやスタッフにも質問をぶつけてみたけど、結果的には直感を信じて作ることにしたんだ」 とコメントしました。

続いては、記者からの質疑応答。「今年4月に予告編映像が公開されたが、一番の鍵を握っているカットはどこか?」と聞かれた監督は、「ルークが言う“ジェダイは滅びる” というセリフが重要な鍵になっているよ。なぜ彼がそう考えているのか、どのようにその考えに到達したか。そこがとても重要なんだ」と回答。続いて、「ここで初解禁となる情報を1つ教えて!」と無茶ぶりされると、爆笑しつつも「今、プロデューサーの方を見ているんだけど、頭を振っているね(笑)」と前置きしながら、「…実は、仲の良い俳優のジョセフ・ゴードン=レヴィットがエイリアンの声でカメオ出演してくれているんだ。よく聞いていればわかるかも!」と興味深い情報を暴露し、会場からは大きな拍手が起こりました。

映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』スペシャル・ファンミーティング、ライアン・ジョンソン監督、尾上松也、河北麻友子いよいよ、ここからは抽選で選ばれた熱狂的なファンからの質問タイム!ジョンソン監督はファンとの対面に少し緊張した様子で、「難しい質問がくるかも知れないから、僕も助っ人を呼んでいい?」と要望しました。すると舞台袖からは、なんとBB-8が登場!!!「かわいい!」という歓声と拍手が鳴り止まぬなか、監督がBB-8に「おや、君、ちょっと痩せたんじゃない?」と声を掛けると、BB-8もお辞儀する仕草と音声で答えました。

ファンから「キャリー・フィッシャーと最後に交わした会話は?」と質問されると、それまで笑顔を振りまいていたジョンソン監督は急に神妙な面持ちになり、「彼女がこの世にいないことが本当に寂しい。最後に会ったのは彼女の誕生日で、映画をすごく楽しみにしてくれていたけど、残念ながら観てもらえなかった。でも彼女の美しさや素晴らいパフォーマンスを今作に残してあるから、世界中のファンに観てほしい」と語りました。

続いて、「『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』では、ソロに起きたことがショックで40度の熱が出たのですが、僕は今作を劇場に観に行っても大丈夫でしょうか?」という質問が(笑)。監督は「どうしよう、死んじゃうかもしれないね(笑)!何か医療器具的なものを持って観に行ってね!」と再び笑顔を見せ、会場はまたもや大爆笑に包まれました。

映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』スペシャル・ファンミーティング、ライアン・ジョンソン監督、尾上松也、河北麻友子最後に芸能界のスター・ウォーズファンを代表して、尾上松也と、河北麻友子が登場!さらに、シリーズ全作に登場する人気ドロイド、C-3PO、R2-D2も駆け付けました。尾上から本作製作へのこだわりを聞かれた監督は、「自分の内なるスター・ウォーズファンの部分を信頼して作りました。現場ではスタッフもすごく楽しそうにしていて、仕事の合間にふと立ち止まっては、“今、自分はあのスター・ウォーズに関わっているんだ!”という感動を味わっているようでした。すごく良いサインだと思ったし、観客の皆さんにも楽しんでもらえるスター・ウォーズ作品になっていると思います!」と作品への自信をのぞかせました。

映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』スペシャル・ファンミーティング、ライアン・ジョンソン監督、尾上松也、河北麻友子さらに尾上が「あまりに作品が好き過ぎると、裏側を知りたくないと思う部分もありませんか?」と聞くと、「確かに、最初はそんな心配もしました。ミレニアム・ファルコンの裏側や、ライト・セーバーの仕組みを知ってしまったら、魔法が解けてしまうんじゃないかと思って。でも、そんな心配は無用でした!ますます、スター・ウォーズ愛が深まりました」と述懐。最後に河北から今作で注目のキャラクターを聞かれた監督は「どのキャラにも早く出会って欲しいけど、リー・マリー・トラン演じるローズというキャラクターです。まだあまり映画には出ていないけど、彼女は太陽の日差しのような存在でした。早く皆さんに映画を観て欲しいです!」と笑顔で語りました。

約1時間に渡り、たっぷりと映画の見どころを語ってくれたジョンソン監督。エピソード9からは、J.J.エイブラムスが再び脚本、監督として戻ってくることも正式発表されましたが、ぜひ、本作ではライアン・ジョンソン監督によるスター・ウォーズの世界をお楽しみください!『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は2017年12月15日より、世界同時公開です!

スペシャル・ファンミーティング:2017年9月11日取材 TEXT by min

 

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』
2017年12月15日全国公開
公式サイト
監督・脚本:ライアン・ジョンソン
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
© 2017 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved

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『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』映画批評
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ライアン・ジョンソン監督が日本のファンにだけ語った世界初解禁のエピソードとは!?『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』 はコメントを受け付けていません

08 9月

森川葵、北村匠海、佐藤寛太の運命の人が会場に!?サプライズ爆弾投下に女子達が嬉しい悲鳴!『恋と嘘』

Posted in 未分類 on 08.09.17 by Merlyn

映画『恋と嘘』完成披露舞台挨拶、森川葵、北村匠海、佐藤寛太、古澤健監督映画『恋と嘘』完成披露舞台挨拶、森川葵、北村匠海、佐藤寛太、古澤健監督、ゲッターズ飯田(スペシャルゲスト)

マンガアプリ「マンガボックス」で連載開始から2年半にわたって読者人気ナンバーワンに輝き続けるコミック「恋と嘘」。原作とつながるアナザーストーリーを実写映画化した本作の完成披露舞台挨拶が行われ、ヒロインの仁坂葵を演じた森川葵、葵に恋心を抱く幼なじみの司馬優翔役の北村匠海、葵の政府通知相手で優翔のライバルとなる高千穂蒼佑役の佐藤寛太、そして古澤健監督が登壇しました。政府が国民の遺伝子を分析し、“最良”のパートナー=結婚相手を選ぶ、“恋愛禁止の世界”を描いた本作にちなみ、スペシャルゲストには芸能界最強占い師の異名を取るゲッターズ飯田が登場。観客に配られた事前アンケートの結果をもとに、ゲッターズ飯田がキャスト3人にとっての“最良”のパートナーを客席から選ぶサプライズコーナーもあり、会場は終始大盛り上がりとなりました!

映画『恋と嘘』完成披露舞台挨拶、森川葵

小柄で超キュートな森川葵

女子、女子、女子、女子……300人の観客で埋め尽くされた会場は、見渡す限り女子ばかり!しかも、圧倒的多数を占めるのは、中高生と思われる制服姿の女子達!とはいえ、本日のイベントは、“女子限定”でも“学生限定”でもございません。いかに、この作品とキャスト陣がナウでヤングな女子達のハートを掴んでいるかがうかがえる盛況ぶりです。イベント開始時刻になり会場が暗転すると、客席からは「心の準備できてないんですけど〜!」「てか、ドキドキし過ぎて心臓ヤバいー!」「(うれし過ぎて)死ぬから、マジでー!」などといったホラー映画を観る前のような若干物騒なコメントがあちこちから聞こえてきました。(※本作はラブストーリーです)

 

映画『恋と嘘』完成披露舞台挨拶、北村匠海

3人のなかでは最年少ながら大人の落ち着きと気遣いが光る北村匠海

さらに、キャスト陣が客席後方の扉から登場すると、女子達の悲鳴は早くも最高潮に達し、遠くブラジルまで響き渡るかのような大歓声に包まれたキャスト達は、嬉しさと驚きの混ざった表情でステージまでのランウェイを歩きました。今作が初共演となる3人。感想を聞かれた森川は「すごく楽しかったです!」と声を弾ませました。北村は「寛太が小学生のようでした(笑)。朝7時からマシンガントークでおもしろい話をしてくれて」と佐藤のハイテンションぶりを暴露すると、古澤監督も「(佐藤は)こんなにイケメンなのに中身は“コロコロコミック*”!」と乗っかり、会場の笑いを誘いました。しかし、続けて北村が「でも、寛太がいてくれたから、現場がすごく明るくなって、楽しく過ごせました」と心温まるフォローをすると、それを聞いた佐藤は「確かに僕、ずっとしゃべっていましたね(笑)。でも3人での共演シーンが少なかったので、撮影以外のところでも良い空気感を作れたらと思って…」と健気な胸の内を明かし、そのイケメン同士のあまりにさわやかなやりとりに、取材担当ライターは改めて“萌え”という言葉の意味を体得したのでした。
*コロコロコミック…小学生男子に大人気の爆笑マンガ、ホビー&ゲーム情報などが満載の小学館刊のコミック誌。

映画『恋と嘘』完成披露舞台挨拶、佐藤寛太

“クールに見えて無邪気”という最強のギャップをみせる佐藤寛太

続いての話題は、本作の見どころについて。森川は「葵が司馬と高千穂のほっぺを指でツンとする“ほっぺツン”のシーンがあるんですけど、そのときの2人の表情がカワイイです!」とキュートな笑顔で回答。北村は「完成した本編を観て、ライバルの高千穂推しになってしまいました(笑)。葵と高千穂のデートシーンがとてもかわいいので、ぜひキュンキュンしてほしいですね!」と恋敵にまさかのエールを贈ると、佐藤も「僕は逆に、葵と司馬のふたりのシーンが作品にジーンとしました」と、腐女子も悶絶の超仲良しぶりを見せ、続けて佐藤が「ひと言で言えば、全編通して見どころ満載なのでずっと集中して観てください!」とまとめると、会場は大きな笑いに包まれました。

 

映画『恋と嘘」完成披露舞台挨拶、アンケート

事前に配られたアンケート

ここからはスペシャルゲストのゲッターズ飯田が登場。キャスト陣の“最良の相手”を客席から選出するという、サプライズコーナーが展開されました。観客は事前に配布されたアンケートに回答しており、その結果から、ゲッターズ飯田がキャスト3人の運命の人を導き出すというのが本企画の流れ。しかし、森川の“最良”の相手に選ばれたのは、意外にも女子!数少ない男性客の中には残念ながら該当者がいなかったとのことで、今回は結婚相手ではなくベストフレンドとして選ばれたのでした。しかし、ぶっちゃけ、ここからが女子にとっての本番と言えましょう。北村(性格の良さと端正なルックスを併せ持つ完璧イケメン)と佐藤(クールさと無邪気さを併せ持つ超絶イケメン)の“最良”の相手に選ばれる…そんな盆と正月とサンクスギビングデーが一緒にくるようなハッピーサプライズがあっていいものでしょうか…!?

 

映画『恋と嘘』完成披露舞台挨拶、森川葵、北村匠海、佐藤寛太、古澤健監督、ゲッターズ飯田(ゲスト)

よっ!この、ラッキーガールズ!

突然の出来事にはじめは客席もザワザワしていましたが、シンデレラガールの名前(ニックネーム)が発表されると、客席からは歓声と羨望の声が上がり、さらなる大きな興奮が会場を包みました。名前を呼ばれた3人はステージに上がり、キャストと握手をして一緒に写真を撮るというドリーミーな体験をし、その笑顔はキラキラと輝いていました。
最後は、森川から観客達に「私は、この映画の撮影期間中に匠海くんと寛太くんという素敵なパートナーに出会いました。この映画をたくさんの方に観ていただいて、身近にいる人を大切にしてもらえたらと思います。『恋と嘘』を、皆さんも一緒に盛り上げてください!」とメッセージが贈られ、熱気と興奮が冷めやらぬまま舞台挨拶イベントは終了しました。

『恋と嘘』は、2017年10月14日(土)より全国公開です。

 

完成披露舞台挨拶:2017年9月6日取材 TEXT by min

 

映画『恋と嘘』、森川葵、北村匠海、佐藤寛太『恋と嘘』
2017年10月14日より全国公開
公式サイト
配給:ショウゲート
©2017「恋と嘘」製作委員会 ©ムサヲ/講談社

 

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06 9月

菅田将暉、木下あかりが初対面3分でありえない撮影『あゝ、荒野』

Posted in 未分類 on 06.09.17 by Merlyn

映画『あゝ、荒野』完成披露舞台挨拶、菅田将暉、ヤン・イクチュン、木下あかり、モロ師岡、今野杏南、山田裕貴、でんでん、木村多江、ユースケ・サンタマリア、岸善幸監督映画『あゝ、荒野』完成披露舞台挨拶、菅田将暉、ヤン・イクチュン、木下あかり、モロ師岡、今野杏南、山田裕貴、でんでん、木村多江、ユースケ・サンタマリア、岸善幸監督

 

映画『あゝ、荒野』完成披露舞台挨拶、菅田将暉、ヤン・イクチュン寺山修司の原作を映画化した『あゝ、荒野』のキャスト、監督一同が、完成披露試写会の舞台挨拶に集まりました。まずは、主演の菅田将暉、ヤン・イクチュンが、壁を突き破って登場するという演出で、イベントは最初から大盛り上がり。

映画『あゝ、荒野』完成披露舞台挨拶、菅田将暉新宿新次を演じた菅田将暉は「撮影中は鍛えていたんですけど、衰えたのか、一発で(この壁が)割れなかったんですよね。すっごく恥ずかしかった。でも映画のなかではちゃんと鍛えてますんで。前篇だけでも150分くらいある長い映画ですが、ちゃんとこんなにたくさんの人が観に来てくださって本当に嬉しいです。楽しんで頂けると嬉しいし、構えずに観て欲しいと思います。“ミニオン”だと思って観てください(笑)」と挨拶し、会場の笑いを誘いました。続いてW主演を務めたヤン・イクチュンは「撮影中は一生懸命身体を鍛えて頑張ったんですが、今はお腹が出てしまいました。なので、今の身体はバリカン健二(役名)の身体ではないですね。今日は観に来てくださってありがとうございます!」と爽やかな笑顔で挨拶をしました。続いて新宿新次の宿敵である山本裕二役を演じた山田裕貴は、「ほんとに素晴らしい映画になってます!試写を観終わったあとに、“俺今現実なのに、ちゃんと生きてるかな?”って自分を問いただしてしまうくらい、本当に皆さんにとって衝撃的な映画になっていると思います」とコメントしました。

映画『あゝ、荒野』完成披露舞台挨拶、木下あかり菅田将暉と濃厚なラブシーンを演じた木下あかりは「内に抱えるものが大きかったので、精神的にはきつかったんですけど…」と語り始めると、菅田が「俺ら、撮影濡れ場からだったもんね」と付け加え、木下は「そうなんですよね〜。撮影初日に初めましての挨拶をして3分後くらいにもう裸だったんです」と言うと、菅田も「そんなこと、あります?ある、あるっていう人、手を挙げてください」と会場に問いかけ、かなり異例の撮影だったことを明るく語りました。木下は「でも緊張したんですけど、初日で良かったなと思いました」と話すと、菅田も「そうね。全て見せてるので」と同意。2人とも根っからの役者だなと感じました。

そして、新次と健二をボクシングの道に入れる堀口を演じたユースケ・サンタマリアは「一昨日、前篇、後篇一気に観ました。すごい映画でした。僕、普通の映画でも1時間30分くらいが限界で、そんな俺が1回トイレ行っただけ。ちっちゃいほうの」と独特の表現で映画を称賛すると、菅田は「凄いですね!」と反応。ユースケは続けて、「凄いでしょ!俺からしたら。(前篇、後篇合わせて)5時間ちょっとありましたけど一気に観られました。それだけ目が離せないんですよ。すごい贅沢な前篇、後篇で飽きないです。今日は皆さん前篇しか観ないんですよね?前篇はプロローグに過ぎませんから」と言うと、菅田が「ようはミニオンってことですよね」と応戦。ユースケがそれにまた乗っかり「そうそう、ミニオンもよろしく!あと僕が主演しています『ワンダーウーマン』のほうもぜひ観てください」と、この時期に公開中の映画をいじったコメントをして、観客が爆笑していました。

映画『あゝ、荒野』完成披露舞台挨拶、ヤン・イクチュン続いて、役作りの話題になり、ボクサー役だったキャストにトレーニングについて司会から質問がありました。菅田は「(ヤン・イクチュンとは)ほとんど一緒にトレーニングはしていなくて、撮影に入る半年前くらいにヤンさんとお会いして、そこから僕らはボクシングを始めたんですが、その時は僕らの体重差が20㎏くらいあったんです。僕が50数㎏、ヤンさんが70数㎏で、劇中ではだいたい60㎏くらいにしないといけないので、絶望的なスタートだったんですが、僕は増量して、ヤンさんは減量して、お会いしたらだいたい同じくらいになっていましたね」と振り返りました。ヤンは「菅田さんのボクシング映像をトレーニング中に見せて頂いたんですが、それを観て本当に緊張しました。絶対に勝たなければいけないというわけではなかったんですが、ある程度レベルを合わせなければいけないので、私のほうが引けを取っているのではないかと思って、とにかく緊張していました」と語ると、菅田も「それは僕も一緒で、それぞれ自分の国でトレーニングして、半年間全く会っていないので、向こうがどれだけ頑張っているかっていうのはその映像でしか知らないんですよね。僕のところにヤンさんがスパーリングしている映像や叫んでいる映像が送られてきて、『息もできない』の怖い人だって思うと、僕も頑張んなきゃと思いました」と返しました。ボクサー役の撮影を観ていたユースケは、「心が痛かったです。僕の愛する菅田君、イクチュン、山田君が、リングの上でボロボロになっていくんですよ。撮影なんだけど、もうある意味結構当たってるよね。観てるだけだから楽とかではなくて、俺達の入れない映画『あゝ、荒野』完成披露舞台挨拶、山田裕貴聖域なのか、俺の愛する菅田君、イクチュン、山田君がね、血みどろになっていくのがたまらなくて、ものすごくストレスがありました。あと他の事で印象に残ってるのが、でんでんさんが来てインして1日目に、親指を突き指しまして、ジャブしか受けられないってなって。その後にイクチュンが演じる健二をものすごくしごくっていう場面があったんですよ。それを全部ジャブで凌いだっていう(笑)。ぜひご覧ください、前篇に入ってますから!でんでんさんの力ですよ!俺はできない、あれは!」と裏話を披露して、会場を沸かせました。ヤンは、「現場でボクシングジムのセットがあったんですが、その前でちょうど工事をしていたんですね。工事をされている方がだぼっとした大きなズボンを履いていたんですが、僕達が撮影しているときに、工事をされている方がお一人入ってきたので、どなただろうと思ったら、それがでんでんさんでした(笑)」とヤンの天然ぶりが伺えるエピソードを語ると、すかさずユースケが「見たら(でんでんさんって)わかります!知らずに入ってきちゃった人なのに、なぜかカメラが回ってて、よく見たらでんでんさんだって(笑)」とツッコミを入れて、会話でも見事なチームワークを披露してくれました。

映画『あゝ、荒野』完成披露舞台挨拶、でんでん、木村多江、ユースケ・サンタマリア最後にヤンは日本語で「心の話です。20歳、30歳の男の人がいて、自分達の心で話をする映画だと思います。撮影はおもしろかったです。ありがとうございます」とコメント。菅田は「これから観る映画は、寺山修司さんの作った原作をもとにしていて、原作の舞台は1960年代の話ですけど(本作の舞台は2021年)、今も昔も変わらず孤独だったり、寂しいなと思ったり、失ったものがある人は、どこか荒野のように心が荒れていて、繋がりを求めていたり、愛情に飢えていると思うんです。きっとそういう過去を埋めていきたいような2人の男の物語であり、そして未来を作っていく映画だと思っています。非常に明るい現場でした。大事に観て欲しいです」と締めました。

緊張感と悲壮感がたっぷりな映画とは裏腹に、今回の舞台挨拶は笑いが絶えず、本当に楽しい現場だったんだろうなというのが伝わってきました。そして皆、ヤン・イクチュンの『息もできない』の印象を強く持っていたようで、やたら“『息もできない』の怖い人”といじっていたのが笑えました。実際のヤン・イクチュンはとても優しい笑顔を見せていて、本当に役柄毎に印象が変わるなとさらに好感度がアップしました。キャストの演技が皆素晴らしく、作品もとても見応えがありますので、ぜひお見逃しなく!

来日記者会見:2017年8月27日取材 TEXT by Myson

 

 

映画『あゝ、荒野』菅田将暉/ヤン・イクチュン『あゝ、荒野』R-15+
前篇:2017年10月7日より全国公開
後篇:2017年10月21日より全国公開
公式サイト
©2017『あゝ、荒野』フィルムパートナーズ

 

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菅田将暉、木下あかりが初対面3分でありえない撮影『あゝ、荒野』 はコメントを受け付けていません

04 9月

スピルバーグからもアドバイスを受けた『ダンケルク』クリストファー・ノーラン監督来日記者会見

Posted in 未分類 on 04.09.17 by Merlyn

映画『ダンケルク』来日記者会見、クリストファー・ノーラン監督/岩田剛典(ゲスト)映画『ダンケルク』来日記者会見、クリストファー・ノーラン監督/岩田剛典(ゲスト)

 

“ダークナイト”シリーズや『インセプション』『インターステラー』など独創的な世界観の作品で、多くのファンを魅了してきたクリストファー・ノーラン。そんなノーラン監督が、今回手掛けたのは、史実の映画化でした。まるで戦場に取り残されたような没入感が味わえる『ダンケルク』。7年ぶりに来日を果たした監督がこの作品についての思いを語りました。
最初の質問では、「今回は史実の映画化でとても臨場感がありましたが、どんな思いを込めましたか?」と聞かれると、「史実に基づく映画を作るのは初めてなので、徹底的にリサーチしました。まず最初にしたことは実際に当時ダンケルクにいた方の証言をいろいろと調べていきました。緊迫感溢れる映画、お客様に当事者であったかのような、主観的に撮った映画を作りたかったので、徹底的に調べました。また歴史学者のジョシュア・レヴィンさんの力も借りました。彼が帰還兵達の証言を集め、彼に歴史アドバイザーとして今回の作品を手伝ってもらいました。この作品を企画していくなかで、ジョシュアさんにご存命のダンケルク体験者を紹介してもらって、幸いにも彼等にインタビューをし、あの浜辺で何が起きたのか、直接お話を聞くことができました。ご存命の方は御年90代の方々で、映画が完成するまでに残念ながらお亡くなりになった方もいますが、お会いできて光栄でした。実際の体験をお聞きすることができたので、こちらもとても心を揺さぶられました。彼等の実体験談がこの作品に反映されているわけですが、脚本を書いていく上でのアプローチは彼等の体験談を架空の人物に語ってもらうという手法を取りました」と作品作りの背景を明かしました。
映画『ダンケルク』来日記者会見、クリストファー・ノーラン監督次に「戦争映画によくある残虐なシーンがあまりなかったが、それはどうしてか?」と問われると、ノーラン監督は「今回なぜ血を見せたりしなかったのかというのは、ダンケルクのお話は他の戦争のお話とは性質が違うからなんです。これは戦闘ではなく、撤退作戦なんです。逃げなくてはいけないので、語り口としてはサスペンススリラーを描く手法を取りました。従来の戦争映画は、戦争がいかに恐ろしいかというホラーとして語る、つまり目を背けたくなるようなものだと思うんですが、この作品は目を背けたくなるどころか、目が釘付けになってしまうというアプローチを取っています。ですので、この作品の緊張感は他の戦争映画とは違うものだと思います。敵の姿も見せていません。何かジリジリと寄ってくる敵の存在を感じさせる手法でサスペンスフルに撮っています。そして何よりも時間との競争である部分もこの作品をサスペンスフルなものにしています」と語りました。
そして、大ヒット作を多く世に送り出している監督に「あなたはオリジナリティを追求しながら、興行的にも良い成績を収めるという希有な事を成し遂げています。振り返ると(そういう点で共通する)スティーブン・スピルバーグや、ジョージ・ルーカスのような監督がいて、あなた自身も“スター・ウォーズ”が好きとおっしゃっていますが、フィルムメーカーとして彼等から影響を受けている事があったら教えてください」という質問が出ました。するとノーラン監督は「スピルバーグ監督やジョージ・ルーカスの影響を確かに受けています。例えば“スター・ウォーズ”は7歳の時に観たのですが、決定的な出来事でした。後々映画を撮ることになる人物、一人の人間として非常に大きな影響を受けました。またスピルバーグさんは今回ご自身が持っていた『プライベート・ライアン』の35㎜のプリントを貸してくださいました。私はそれをスタッフのためにも上映したんですが、とても参考になりましたし、今観ても名作だなと思いました。人にショックを与える力強さは変わらないなと思いました。つまりこの作品と競争するわけにはいかないという認識に至ったわけですが、スピルバーグ監督が『プライベート・ライアン』で成し遂げた緊張感というものは、私達が『ダンケルク』で狙っている緊張感とはやはり異質のものだというのも再認識しました。またスピルバーグ監督からは、水上で撮影する時はどうしたら良いのか等、良いアドバイスをたくさん頂きました。実際にお会いすることができた監督、ジョージ・ルーカスさん、スピルバーグさんなどの影響を受けたり、助けを頂いているのみならず、もう少し遡れば、アルフレッド・ヒッチコック監督やデヴィッド・リーン監督の影響も受けています。監督として意識するのが重要だと思うのは、今まで監督達がどういった事をどのようにして成し遂げたのかを学ぶということです。そういう事を参考に自分の映画作りをしていくということが大事だと思います」と丁寧に答えました。
さらに「世界中で今いろいろな対立が強まっているなか、敵を倒すのではなく、逃げるという題材を選んだところに監督の思いを感じるのですが」という問いが出ました。「映画の作り手として、今世の中で起きている事の影響を受けずにはいられないので、多少映画のなかに反映している部分はあるかも知れません。でも故意にそうしているわけではありません。今世の中で起きている事をモチーフを使って描き、あるいは説教をするつもりは毛頭ございません。ダンケルクでの出来事が今日の世の中で語っているとすれば、個人として達成できる事、個人としての業績をもてはやす傾向にありますが、そうではなく“集団で皆が協力しあってできる事の偉大さ、個人では成し得ない事を皆で力を合わせればできる”というメッセージがあると思います。このダンケルクの物語は英国人であれば誰でも聞いていますが、皆で力を合わせればどんな逆境も乗り越えられると思い出させてくれる話なんですね。でもイギリスのみならず、どんな文化圏でも皆さんに訴えかけ、訴求でき、共感して頂けるものだと思います」と熱い思いを話しました。

映画『ダンケルク』来日記者会見、岩田剛典(ゲスト)

クリストファー・ノーラン監督から、サイン入り脚本のプレゼント!

そしてここでクリストファー・ノーラン監督の大ファン代表として、岩田剛典(EXILE/三代目J Soul Brothers)が登壇しました。岩田はノーラン監督を目の前にして「感激です。自分は表現者である前に一人のノーラン監督ファンでしかないので、今日はホンモノのノーラン監督にお会いできて光栄です」と嬉しさいっぱいの表情。本作を観た感想は「今までのノーラン作品とテイストも違いますし、史実をもとに作られたということで、良い意味でノーランぽくないなと思ったんですが、本編が始まったらすぐに5秒くらいで戦場に連れて行かれた感覚でした。自分が戦場にいるかのような、VR体験みたいな疑似体験をさせてもらえる、映画ならではの表現にも最後までこだわってらっしゃって。あとは音もチクタクチクタク鳴っているのも印象的でラストは…。あ!ネタバレになりそう。なかなか戦争映画というと、食わず嫌いな方もいると思いますが、ものすごくエンタテインメント作品でもあり、本当にドキドキハラハラさせられる作品としてはテーマ性を抜きにしても楽しめます。登場人物一人ひとりにもストーリーがあって、当時の人間の心情だけど現代の生活でも実感、共感できる作品でした」と絶賛。岩田を含め若い人にも響くという点についてノーラン監督は「願わくばどんな年代の観客も楽しんで頂ける作品であればと思いますが、今おっしゃったように特に若い世代に訴えかけるような映画になっていればと思います。キャスティングをする上でも、例えばハリウッドによくありがちな40代の俳優に若い兵士役をやってもらうということはしたくなかったんですね。実際に戦場で戦っていたのは、18、19、20歳そこそこの兵士でしたから、今回もいろんな若者を見てキャスティングをしました。映画『ダンケルク』来日記者会見、クリストファー・ノーラン監督/岩田剛典(ゲスト)ドラマスクールに行ってスカウトしたり、エージェントがまだついていない若い俳優さんを見たりしました。映画初出演という方にも出て頂いてます。というのは、これは非常に大事なポイントで、戦場の現実というものを見せていかなければいけないと思ったからです。若い人々も共感できるよう作品になっていればと思います。自分の年齢の人達がこういう現状を突きつけられたんだ、こういう事をやっていたんだと見せることになるので、共感して頂ければと思います」と答えました。

映画作りではいろいろな段階を楽しんでいるというノーラン監督ですが、一番楽しいのは音のミクシング作業だそうです。「数ヶ月がかりでやっていくのですが、その頃には編集も終わっていて、画としては完成しているんです。サウンドミクシングでは、より良い作品にするために、何千という音、効果音、音楽を繋ぎ合わせます。非常に充実感のある作業です」と話しましたが、そのこだわりはノーラン監督作を観れば一目瞭然。今作『ダンケルク』も音へのこだわりがすごく伝わってくる出来映えになっているので、ぜひ音響の良い環境で本作を観て頂ければと思います。新しいジャンルに挑戦したクリストファー・ノーラン監督最新作、必見ですよ。

 

 

来日記者会見:2017年8月24日取材 TEXT by Myson

 

映画『ダンケルク』ハリー・スタイルズ/フィオン・ホワイトヘッド/アナイリン・バーナード『ダンケルク』
2017年9月9日より全国公開
公式サイト
© 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED.

 

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01 9月

土屋太鳳の愛嬌と元気の良さが炸裂!『トリガール!』

Posted in 未分類 on 01.09.17 by Merlyn

映画『トリガール!』初日舞台挨拶、土屋太鳳、間宮祥太朗、高杉真宙、池田エライザ、英勉監督

2017年9月1日、映画『トリガール!』初日舞台挨拶が行われ、主演の土屋太鳳をはじめとしたキャストと監督が登場しました!平日の昼間開催でしたが、会場は超満員で、ゲストが登場すると大きな拍手と声援が会場に響きました。本作は、昨年の夏に撮影をしたそうで、土屋太鳳は撮影当時を振り返り「すごく深い夏でした。英組が本当に最高だったんです。すごくカッコ良くて、おもしろくて、プロとしての毒のようなものもあって、その毒がすごく魅力的で、良い緊張感もあり、いろいろなことを試行錯誤できて、土屋太鳳自身も解き放たれました!」とコメントすると、間宮祥太朗が「夏をなかなか深いと表現する人はいませんよね(笑)。深い夏というのは、つまり夏にどっぷり浸かったということだと思うのですが、それを一言で“深い夏”と表現したんだと思います」と土屋太鳳のコメントについて解説し、会場を沸かせました。

続いて本作の演出について問われると、英監督は「あまり演出したという覚えはなくて、最初に説明したら大体皆が勝手にやってくれたので、とても楽でした(笑)」と話しました。池田エライザは、役づくりについて「最初に台本を頂いたときに、間宮くんと太鳳ちゃんが演じるキャラクターが格闘しているかのような内容で、そのなかで私は何をやろうかなと考えていました。私の演じた和美は、唯一ヒロインっぽい立ち位置の人物で、ちゃんと恋をして、サポートもして、奥ゆかしさのある子だったので、ゆきな(土屋太鳳)のそばにただそのままいたら良いのかなと思い、特別なことはしませんでした」と語りました。高杉真宙は、自身の演じたキャラクターについて「僕以外の人物は、話が展開するに連れてどんどんキャラが濃くなっていったので、正直皆を羨ましいなと思っていました。僕の場合は、そんな皆の会話のテンポが早くなっていくのを止める役だったので、そのテンポを止めることがすごく怖かったです。でもそういう役であることを理解した上で演じさせてもらいました」と明かしました。

間宮祥太朗は、本作について「一つ一つが新鮮で、とても活き活きとした作品になったと感じています。原作や台本を読んだときに、活字なのに活字が踊り出すようなリズムや呼吸みたいなものを感じて、それを僕らが演じることで観客の方がより肌で感じるような映画になったら良いなと思っていました。そういう勢いみたいなものはこの映画に表れたんじゃないかと思っています」と語り、続けて「ちなみに真宙の今日のファッションポイントは、ここに(ジャケットの袖を指さして)鳥が1羽いまして、背中にももう1羽おります」と本作にちなんだファッションであることを紹介する場面もありました(笑)。間宮祥太朗も高杉真宙もイケメンですが、どちらもタイプが違うのでそれぞれの特徴を見て「どっちが好みかな〜」と勝手に吟味してしまいました(笑)。映画のなかでも2人は違うキャラの男子役をそれぞれ演じているので、皆さんもどちらがタイプが厳選してみてはいかがでしょう。

土屋太鳳は、本作で演じたゆきなについて「坂場先輩との掛け合いのシーンは、本当に夏の暑さとスピードとの戦いだったのですが、コックピットのなかは絶対にタイミングを外しちゃいけないアドリブの連続だったので、思い返すと本当にいろいろな意味で真剣勝負だったなと思います。限界を越えた先に最高の自分と会えるんだと実感できたシーンが多くて、でもそれは英組という素晴らしい仲間がいたからこそできたことなので、本当に熱い青春でした」とチームワークの良さを語り、監督も「本当に皆仲が良いよね。現場ではずっと喋っていたもんね」と仲の良さを証明していました。

最後に監督は「この作品を楽しんでもらえたら嬉しいです。短い映画(上映時間98分)なので、ぜひ何度でも観てください」とコメントし、土屋太鳳は「『トリガール!』は、本当に名言の宝庫だと思います。そのなかの一つに“勇気というのは、無謀とは違う。勇気は愛から生まれるんだ”という言葉があって、まさに人力飛行機はたくさんの愛から生まれるもので、勇気で飛ぶんだと思います。それは映画も同じだと思います。琵琶湖で受け取った奇跡、今日出会えた皆さんの笑顔をこの作品に乗せて最高のビッグフライトを目指します。『トリガール!』飛びます!」と元気に宣言し、舞台挨拶が幕を閉じました。

もう土屋太鳳って何でこんなに無邪気で可愛いんでしょうね〜?顔が可愛いのはもちろんですが、コメントの端々まで一生懸命さが伝わってきて、本当に素敵な人だと感じました。そんな愛嬌ある内面とは反対に、今日の衣装はロングのシースルーのスカートで大人っぽく決めていてそのギャップも良かったです。
本作は本日9月1日より公開です!ぜひ熱い青春を劇場で体感してください。

初日舞台挨拶:2017年9月1日取材 TEXT by Shamy

 

 

『トリガール!』
2017年9月1日より全国公開
公式サイト
配給:ショウゲート
©2017「トリガール!」製作委員会

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TJE Selection イイ男セレクション/間宮祥太朗
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25 8月

“気品溢れる変態映画”を作り上げたポール・ヴァーホーヴェン監督とイザベル・ユペールに質問殺到!『エル ELLE』

Posted in 未分類 on 25.08.17 by Merlyn

映画『エル ELLE』来日イベント、イザベル・ユペール、ポール・ヴァーホーヴェン監督映画『エル ELLE』来日トークイベント、ポール・ヴァーホーヴェン監督、イザベル・ユペール

「フランス映画祭2017」で上映された本作のトークイベントに、約10年ぶりの来日となるポール・ヴァーホーヴェン監督と、主演のイザベル・ユペールが登壇しました。本作で、ユペールが演じるのは、新鋭ゲーム会社の女社長ミシェル。ある日、自宅で覆面の男に襲われ、事件の真相を探るべく行動を起こしたミシェルが、自らの隠れた欲望や衝動に目覚めていくという、異色のエロティック・サスペンスです。ヴァーホーヴェン監督とユペールという組み合わせでなければ表現し得ない“気品”と“変態性”に満ちた本作は、本年度の映画賞レースで133ノミネート69受賞(2017年7月13日時点)に輝き、フランス映画でありながら米アカデミー賞主演女優賞ノミネートも果たした超話題作。本イベントは観客からの質問にゲストの2人が直接答えるQ&A形式ということもあり、会場となった有楽町朝日ホールは、平日の午後にも関わらず満席となりました。

映画『エル ELLE』来日イベント、イザベル・ユペール割れんばかりの拍手に迎えられて登場した2人。「日本は5度目ですが、今回は彼女のおかげで特別な来日となりました」とヴァーホーヴェン監督が挨拶すると、ユペールも「コンニチハ!監督と一緒に来日できたこと、大勢の観客に映画をご覧頂いたことを嬉しく思います」と称え合いました。

「父が連続殺人鬼であることが、ミシェルの本性に影響していると思うか?」という最初の質問にユペールは、「自分自身を滅ぼしてしまう面もあるかも知れませんが、ミシェルはこの出来事を通して自分を再構築するのではないかと思います。劇中では、父が連続殺人鬼ということが、必ずしも彼女の本性にリンクしているのではなく、一つの情報として提供されます。そこは観客の皆さんが自由に解釈していただく部分です。ミシェルはポジティブとは言わないまでも、男性的な暴力はどこからくるのか、自分自身が直面することで知りたいと思っているのかも知れません」と回答しました。
 
 
映画『エル ELLE』来日イベント、ポール・ヴァーホーヴェン監督続いてはヴァーホーヴェン監督への質問。「ユペールとミシェルのキャラクターについて話し合いをしたか?」と聞かれた監督は「撮影のプランや、レイプシーンで事故がないように打ち合わせはしましたが、キャラクターの動機については一切ディスカッションしていませんし、するべきではないと思いました。彼女を信用していたので、私は見ているだけでした」と述懐しました。

「幼い頃にミシェルの父親が犯した連続殺人や、ミシェルのレイプ事件のモデルとなった事件はありますか?」という質問には、「ミシェルが10歳のときに経験したことが、その後の彼女にどう影響したのかは小説では描かれていませんし、この映画でもそうです。ミシェルというキャラクターを生み出し、事件を経験した少女が数十年後にどうなるかを筆者は掘り下げて書いていったのだと思います。父親についてはノルウェーで70名ぐらいを殺害した犯人をベースにしています」と述べました。

最後に一番大変だったシーンを聞かれたユペールは「大変だったシーンはありません。むしろ観ているお客さんのほうが大変ですよね(笑)。でも、敢えて挙げるなら小鳥が死ぬシーンです。小さな命をも彼女は救おうとする。この映画のテーマである命の大切さにつながっています」と笑顔で語りました。

残念ながら、イベントはここで時間切れとなり、ヴァーホーヴェン監督とユペールが舞台を去ろうとすると、会場中の観客達が2人に手を振り、終了を惜しんでいました。

衝撃の問題作『エル ELLE』は、2017年8月25日(金)より全国公開です。

トークイベント:2017年6月23日取材 TEXT by min

 

映画『エル ELLE』イザベル・ユペール『エル ELLE』
2017年8月25日より全国公開/PG-12
公式サイト
配給:ギャガ
©2016 Pathé Productions Limited. All Rights Reserved.

 

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“気品溢れる変態映画”を作り上げたポール・ヴァーホーヴェン監督とイザベル・ユペールに質問殺到!『エル ELLE』 はコメントを受け付けていません