トーキョー女子映画部の取材リポート

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20 2月

マイケル・ファスベンダーが悪い顔『アサシン クリード』来日イベント

Posted in 未分類 on 20.02.17 by Merlyn

映画『アサシン クリード』来日イベント、マイケル・ファスベンダー『アサシン クリード』来日イベント、マイケル・ファスベンダー/斎藤工(日本語吹き替え)

 

本作のPRで、マイケル・ファスベンダーが来日し、ファンを迎えたスペシャル・スクリーニングに登壇しました。映画のPRでは初来日となりますが、来日自体は2度目だそうです。そんな彼は「日本をすごく気に入りました。日本料理は、イタリア料理と並んで僕が一番好きな食事です」と話し、日本のデザインや建築物、人間同士のリスペクト、規律を重んじるところも気に入っているようで、本当に皆優しくしてくれてフレンドリーだと日本の印象を語りました。

本作は現代と15世紀を行ったり来たりするストーリーですが、見どころについては「ゲーム・ファンの皆さんには、ゲームのなかの武器がかなり出てくるので楽しみにして欲しいです。あと、アニムスという機械が映画のなかではだいぶ変わっていて、新しくしています。ユービーアイソフトは、この映画のバージョンを今度はゲームに取り入れるという情報もあります」とゲーム・ファンに嬉しいニュースも提供してくれました。またマリオン・コティヤールや、ジェレミー・アイアンズなど、各国を代表する名優との共演については、「ジェレミー・アイアンズは伝説的な俳優で、彼の世代を代表する俳優です。声の質が素晴らしいのと同時に、言葉の使い方が素晴らしいと思います。マリオン・コティヤールは、『マクベス』で共演して以来2度目の共演ですが、彼女が持ち込んだものは本当に素晴らしいですし、本当に良いチームワークができていたので、彼女が参加してくれたことでこの映画の質が高められました」と2人を称賛しました。

映画『アサシン クリード』来日イベント、マイケル・ファスベンダー/斎藤工(日本語吹き替え)そして、ここで日本語吹き替え版でマイケル・ファスベンダーが演じる主人公の声を演じた斎藤工が登壇。ファスベンダーを目の前にして斎藤は、「あまりにもステキな笑顔で悩殺されそうです。たまらないですね」とコメント。今日はファスベンダーが主役の舞台挨拶であることを強調して、「今日は邪魔しないように、お吸い物のような気持ちでここに寄り添いたいと思います」とユーモラスなコメントで場を和ませました。そのコメントについてファスベンダーは、「とても良いコメントだったので、僕も使いたいと思います」と褒め、ノリの良い一面を披露し、さらに斎藤が“I’m soup”と言うと、“Tasty(美味しい)”と返し、登壇して即効見事なコンビネーションを見せてくれました。もともとマイケル・ファスベンダーのファンで全出演作を観ているという斎藤工は、彼を魅力のミルフィーユだと例えていましたが、彼との共通点について、「web情報だと、身長と体重が同じで、トム・ウェイツ、ザ・チーフタンズが好きっていうのが本当だったら、それだけ共通点です」と嬉しそうな表情。ファスベンダーは斎藤についての印象を「イケメンですね。初めてのデートで良い出だしだと思います。この後一緒に食事でも行きましょう」と言うと、斎藤は(新宿の)ゴールデン街に連れて行きたいと返しました。渋いところをチョイスしますね〜(笑)。でも、海外の映画人にはとても興味深いところだし、ナイスチョイスですね!

映画『アサシン クリード』来日イベント、マイケル・ファスベンダー/斎藤工(日本語吹き替え)斎藤工は監督も務めることがあるし、本作でマイケル・ファスベンダーは製作も担当していて、映画を作る側もやっているという共通点がある2人。そんな視点で斎藤は「ゲームの世界観が好きで映画化したそうですが、どういう点が気に入ったんでしょうか?また映画化を決めた理由を聞きたいです」と言うと、ファスベンダーは「まず最初に興味を持ったのは、DNA、遺伝子が持っている記憶という部分です。我々のなかには祖先の体験や知識が含まれているというところに興味を引かれました。あとテンプル騎士団とアサシン教団という非常に対立している組織というのが、映画としておもしろいテーマだと思いました。アクションの面で言えば、ゲームではパルクールというアクションがありますが、それを映画として観るのが楽しいと思いました。一番大変だと思ったのが、アニムスという機械がゲームのなかでは単なる椅子なんですね。それだけでは映画では物足りないかなと思ったので、それをどう見せるかがチャレンジでした」と返しました。続いて斎藤が「パルクールは忍者スポーツと呼ばれていたり、僕等(日本人)のDNAにも関係していると思っているんですが、どのようにパルクールのアクションの準備をしたんでしょうか?またやってみてどうでしたか?」と聞くと、ファスベンダーは「パルクールの練習を始めたのが38歳だったので、ちょっと年を取り過ぎていると思いました。でも、僕にとても合っているスポーツだと思ったのは、子どもの頃から走ったり、木登りをするのが大好きだったんです。本当のところを言うと、基礎のところだけを自分でやって、スゴイと思うようなシーンはプロのダミアン・ウォルターズがやっています。彼等のことを知らない方はぜひYouTubeで観てください。スゴイです!」と語りました。

映画『アサシン クリード』来日イベント、斎藤工(日本語吹き替え)また、2人の共演が観たいという司会のコメントに、ファスベンダーは「兄弟役が良いよね。あと警察官とか、無限大に可能性があると思います」と言うと、斎藤は「こういうのって、リップサービスもあるし、この場だけってことになると思うんですけど、それを本当に具体的にどう実現できるかを考えて、目の前にあることを頑張っていきたいと思います。企画はいっぱい持っていますので、監督、製作者の立場としてもオファーしてみようと思ってます」と意気込みを見せました。ぜひ斎藤工には頑張ってもらって、本当に共演を実現して欲しいですね。

映画『アサシン クリード』来日イベント、マイケル・ファスベンダーそんな斎藤に、ファスベンダーからプレゼントということで、劇中で鍵を握る“エデンの果実”が用意されていました。この“エデンの果実”について聞かれると、マイケルは「フットボールに見えますね(笑)。自由意志がこの中に入っています」と説明。段取り的には丁寧に手渡されるはずでしたが、ファスベンダーにはフットボールにしか見えなくなっていたのか、何か企んだ顔。周囲のハラハラをよそに、斎藤へ投げました(笑)。ちゃんと受け取った斎藤に“Good catch”と笑顔。その後、「観客に投げれば?」とさらに遊びたそうでしたが、司会に強く止められて断念しました。少年のようなやんちゃなファスベンダーがとてもかわいかくて、ちょっと困りながらも笑顔でファスベンダーに調子を合わせる斎藤工もステキでした(笑)。本作についてファスベンダーは、「とにかくこの映画は、愛を注いだ作品で愛の結晶です。6年前にユービーアイソフトというゲーム会社と話を始めて、映画化しようということになりました」と語っていた本作。独特な世界観と、華麗なアクションで見応えがあるので、ぜひ大きなスクリーンでご覧ください。

来日イベント:2017年2月15日取材 TEXT by Myson

 

映画『アサシン クリード』マイケル・ファスベンダー『アサシン クリード』
2017年3月3日より全国公開
20世紀フォックス映画
公式サイト
©2016 Twentieth Century Fox and Ubisoft Motion Pictures. All Rights Reserved.

 

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17 2月

荻上直子監督の本気に応え、生田斗真の母性が開花!?『彼らが本気で編むときは、』

Posted in 未分類 on 17.02.17 by Merlyn

『彼らが本気で編むときは、』完成披露舞台挨拶、桐谷健太、柿原りんか、ミムラ、門脇麦、田中美佐子、荻上直子監督

映画『彼らが本気で編むときは、』完成披露舞台挨拶、生田斗真、桐谷健太、柿原りんか、ミムラ、門脇麦、田中美佐子、荻上直子監督

『彼らが本気で編むときは、』完成披露舞台挨拶、桐谷健太荻上直子監督が5年ぶりにメガホンを握った『彼らが本気で編むときは、』の完成披露舞台挨拶が行われ、生田斗真、桐谷健太、柿原りんか、ミムラ、門脇麦、田中美佐子ら豪華キャスト陣と荻上直子監督が揃って登壇しました。

ネグレストの母親に置き去りにされた少女トモと、彼女を預かることになったトランスジェンダー・カップルの絆を通して、多様な愛と生き方を描く本作。本作のヒロインとしてトランスジェンダーの女性、リンコ役に挑んだ生田は、「ハッキリ言って傑作です!荻上直子監督の本気と俳優陣の本気を受け取ってください!」と自信満々に作品をアピールしました。リンコの恋人のマキオを演じた桐谷も「素敵な作品です!一人でも多くの方に観ていただきたいです」と会場に集まった多くの観客に向かって呼び掛けました。

『彼らが本気で編むときは、』完成披露舞台挨拶、ミムラネグレストの母親というこれまでのイメージにない役を演じたミムラは「荻上監督のファンで、オファーをいただいたときは“やった!”と思いました。私の演じたヒロミというキャラクターも含め、これまでの荻上作品とはちょっと違うテイストの入った映画です。新たな部分も楽しんでいただけたらと思います!」とコメント。同じく本作へのオファーを快諾したというリンコの母親役の田中も「台本を読ませていただいたときに、絶対にやりたいとマネージャーに話しました!」と笑顔で述懐しました。

『彼らが本気で編むときは、』完成披露舞台挨拶、荻上直子監督荻上監督は「今日、この場に立てていることがとても幸せです。この5年間、映画がずっと作りたくて、作りたくてしょうがなくて。このような素敵なキャストとスタッフとですばらしい映画を…あ、自分ですばらしいって言っちゃった(笑)!」と思わず飛び出した自画自賛コメントに照れ笑いしつつも「100パーセントわがままを通して、やりたいことを全部詰め込みました。どうか、この映画を楽しんでください!」と喜びに満ちた表情を見せました。

『彼らが本気で編むときは、』完成披露舞台挨拶、田中美佐子続いて、リンコ役を引き受けたときの様子について聞かれた生田は「まずは脚本のおもしろさですぐに出演を決めて、その先にトランスジェンダー役があったという感じです。俳優人生のなかで最も苦労した役でしたが、本当に素敵な脚本で、一文字一文字から荻上監督の本気を感じましたし、自分も本気で応えなくてはいけないと思いました」と振り返りました。さらに、映画にタイトルにちなんで「本作の撮影にあたって“本気”になったことは?」と聞かれると「母性です。30代になり、そろそろ父親役もやるのかなと思っていたら母親役が先にきてしまいました(笑)。トモ役のりんかちゃんと接しているうちに、胸が締め付けられるような、今まで感じたことのない母性を感じました」と身も心もリンコになりきっていた様子を伺わせました。

『彼らが本気で編むときは、』完成披露舞台挨拶、柿原りんか一方、柿原は「私が本気になったのは、編み物です。撮影中も持ち歩いていましたし、撮影が終わった今でも続けています。上手に編むことよりも、大切な何かを本気で編むことで、沢山学べたと思います」とにこやかに回答しました。劇中で美しい白無垢姿を披露した門脇は「私は白無垢に本気になりました。布団を羽織っているみたいにすごく重かったのですが、汚さない様に持ち上げたりしなければならず大変でした。本番は必死で微笑みました(笑)」と、人知れず本気を出していたことを打ち明けました。和気あいあいと盛り上がるなか、ここで、さらに喜ばしいニュースが発表されました!

『彼らが本気で編むときは、』完成披露舞台挨拶、門脇麦なんと、本作が第 67 回ベルリン国際映画祭のパノラマ部門へ正式出品され、さらに、ジェネレーション部門でも特別上映されることが決定!この朗報に生田は「ありがとうございます。この映画でベルリンに行ってきます!海外の方が日本の文化の形をどう感じられるか楽しみです!」と喜びを語り、そんな生田に桐谷が「斗真、一緒に行こうね!」と茶目っ気たっぷりに声を掛けると、場内からは大きな拍手が巻き起こりました。

海外の反応も気になる本作は、2017年2月25日(土)より全国公開です。
荻上直子監督の本気と、生田斗真の母性をぜひスクリーンでお楽しみください!

完成披露舞台挨拶:2017年1月18日取材 TEXT by min

 

映画『彼らが本気で編むときは、』桐谷健太/柿原りんか『彼らが本気で編むときは、』
2017年2月25日より全国公開
公式サイト

配給:スールキートス
© 2017「彼らが本気で編むときは、」製作委員会

 

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13 2月

映画とは映画館で大勢で体験を共有するもの『ラ・ラ・ランド』ライアン・ゴズリング、デイミアン・チャゼル監督来日会見

Posted in 未分類 on 13.02.17 by Merlyn

映画『ラ・ラ・ランド』来日会見、ライアン・ゴズリング、デイミアン・チャゼル監督『ラ・ラ・ランド』来日会見、ライアン・ゴズリング、デイミアン・チャゼル監督

ライアン・ゴズリングは今回2度目の来日、デイミアン・チャゼル監督は初来日となった記者会見には、多くの取材陣が詰めかけました。最初に司会より、米アカデミー賞14部門ノミネートについて聞かれると、チャゼル監督は、「まだショックが抜けていないんですが、とても光栄なことだと思います。このニュースを聞いたときにライアンと同じホテルにいたのでシャンペンでお祝いしました。心をこめて、チームが一つになって作った、特別な映画です。多くの人がそれぞれの限界を突破するほどに頑張って作った映画なので、たくさんの人々がノミネートされることによって認められたのはとても嬉しいです」と喜びを表しました。ライアンは、「この映画を作ったこと自体が賞に値すると思えるほど、本当に特別な作品なんです。(アメリカで)公開されて観客の反応もすごく良く、当たっているというだけでも賞に値します。その上にこういう賞にノミネートを受けたことは予想もしていなかったですが、映画というのはチームで作るものです。今回は大勢が認められたということで感慨深いです」と答えました。

映画『ラ・ラ・ランド』来日会見、デイミアン・チャゼル監督続いて記者から、「お2人はどのようにこのビジョンを確立したのか、苦労したことはあったか?」という質問が出ました。チャゼル監督は、「この映画を作るのに長いプロセス、時間がかかりました。私にとっても映画作りにとっても鍵になった瞬間が、ライアンに出会ったことなんです。彼に出会って、ミュージカル好きということで話が盛り上がって、彼がこの映画に加わってくれることになりました。3ヶ月間リハーサルをしたんですが、そのうちに映画の準備を同じ場所でしてたんですね。ライアンやエマ達がダンススタジオで練習をしているときに、近くでセットを作っていたので、同じ場所で築き上げていったと思います」と話しました。ライアンは「私達が一番話し合ったのは、このジャンル、このスタイルをあまりにもノスタルジックにしないということです。これをいかに現代的に、今の人達に共感できるものにするか。それはキャラクターに関しても同じで、あまり悲劇的にしないで、皆さんがわかるような、共感できるようなキャラクターにしたいと思いました。かといって、ダンスのなかで空に舞い上がっていくような空想の部分もあるので、そのバランスをどうとるかというのもありました。とてもチャレンジなことではありましたが、私達は大好きなジャンルというものに少しでも貢献したいとずっと話し合いました」と返しました。

映画『ラ・ラ・ランド』来日会見、ライアン・ゴズリング次にライアン・ゴズリングをキャスティングしたことについて聞かれたチャゼル監督は、「まずライアンという人は何でもできる素晴らしい人だと思います。非常に多様性があり、映画の知識も豊富、ミュージカル、音楽に対しても情熱、深い愛情を持っていて、こういう映画をやるのに必要な素質を全部持っています。そして素晴らしい役者さんですので、この役を立体的に描けると思いました」とライアンを絶賛。この言葉を受けてライアンは「この原稿は僕が書いたんです」とジョークで照れ隠しをしながらも、「直接的に言って欲しかった」とはにかんでいて可愛かったです。

そして、「最近はオリジナル脚本の映画がヒットしづらくなっていることについてなぜだと思うか?また、不安の時代に癒やしを見いだす映画ということなのか?」という質問が出ると、チャゼル監督は、「僕たちもいろいろ話し合いましたが、たしかにミュージカルには他にはない楽しさ、楽観的な感じがあり、ミュージカルならではの高揚感はあると思います。同時に現実的で正直なストーリーが必要だと思いました。つまり、叶う夢もあれば叶わない夢もあるといったところが人々に訴えかけたのではないかと思います。ミュージカルとしても幻想的な部分とリアルな部分の組合せがうまくいくと良いなと思ったんですが、たぶん私達が思った以上に観客の方はそこを楽しんで頂けたんだと思います」と謙遜を交えながら回答しました。ライアンは「映画というのは、映画館で大勢の人と一緒に共有して観るものだということで、そういうものが作りたいねって、監督と言ってたんですね。スマホで観るものじゃないって。実際に公開されて、多くの観客が映画館に足を運んで、大勢の人達と一緒に観て、同じ体験をするという素晴らしさをシェアしているということで、それが実現できたことにすごく満足しています」とコメントしました。

映画『ラ・ラ・ランド』来日会見、ライアン・ゴズリング、デイミアン・チャゼル監督本作にはオマージュがたくさんあるというのも話題になっているなか、これはまだ誰も気付いていないだろうというシーンを聞かれると、チャゼル監督は、「無意識にはいろいろな映画のオマージュをしていると思います。というのは僕達は本当にいろいろな映画を研究していて、いろいろな映画の思い出のなかで泳ぎながら作っていました。古い映画のみならず新しい映画もあります。昨晩日本の方とお話していたときに、気付いたんですが、言われてみれば絵コンテの段階から入っていたかもと思うのが、鈴木清順さんの“トウキョウドリフターズ”=『東京流れ者』です。すごくワイドに撮っているところとか、ポップアートな色合いとか、非常にミュージカル的なんですが、銃が入ってるミュージカルということで、もしかしたら隠れたオマージュかなと思います。少なくともアメリカでは誰もこの映画について言及していません。あと、今ライアンが思い出させてくれたんですが、私達が使っていたレコーディング・スタジオは、実は『オズの魔法使い』『雨に唄えば』などハリウッドの本当に素晴らしいミュージカルが実際にレコーディングされたところで、自分達もレコーディングできたということで、これは素晴らしいギフトだと思っています」と語りました。

デイミアン・チャゼル監督もなかなかのイケメンだったし、私個人的には大好きなライアン・ゴズリングに会えたのですごく感激でしたが、2人ともこんなに熱い映画を撮ったのに、喋るときはクールな感じでカワイイなと思いました(笑)。2人が話していたように、作った方々の愛情や情熱がひしひしと感じられる、本当にステキな映画です。ぜひ劇場で何度でも観てください!

来日記者会見:2017年1月27日取材 TEXT by Myson

 

映画『ラ・ラ・ランド』ライアン・ゴズリング/エマ・ストーン『ラ・ラ・ランド』
2017年2月24日より全国公開
ギャガ、ポニーキャニオン
公式サイト
© 2017 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
Photo credit:  EW0001: Sebastian (Ryan Gosling) and Mia (Emma Stone) in LA LA LAND.Photo courtesy of Lionsgate.

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11 2月

会場中の女子が複雑な心境で見守った男子2人のラブシーン!?『きょうのキラ君』

Posted in 未分類 on 11.02.17 by Merlyn

映画『きょうのキラ君』完成披露イベント、中川大志、飯豊まりえ、葉山奨之、平祐奈、川村泰祐監督『きょうのキラ君』完成披露イベント、中川大志、飯豊まりえ、葉山奨之、平祐奈、川村泰祐監督

 

『きょうのキラ君』完成披露イベント、中川大志、飯豊まりえ

カーテンの刑を再現後の2人が照れてカワイイ

来場者のほぼ100%が女子というなか、主演の中川大志、飯豊まりえが劇中の一番の胸キュンシーン“カーテンの刑”の再現で登場。映画『きょうのキラ君』完成披露イベント、中川大志白いカーテンの向こうに映るシルエットに会場中の女子がキャーっと歓喜の声をあげました。少女漫画の実写化映画に初主演の中川は「すごく監督にいろいろ教えて頂いて、こうしたら観てくれる女の子達がキュンキュンしてくれるんじゃないかとか、こうやってチューしたら良いんじゃないかとか、こうやって抱きしめたらいいんじゃないかとか、監督がもうね、恋愛マスターで」と監督を称賛。それに対して川村監督は「初めて大志君と会ったときに、“どう思う、この漫画なんだけど”って言ったら、“僕自身があります!”って、キラキラした眼で言ったのがすごく記憶に残ってて、これはいけるかもと思いました」とコメント。すると中川は「やったるぞ!と思ってやりました」と言うと、監督が「やりきれた?」と問い、「やりきりました!」と本作の出来映えに自信を表しました。飯豊はそんな中川について「本当に漫画の世界から飛び出てきたんじゃないかと思うほど、カッコ良いキラ君を演じていま映画『きょうのキラ君』完成披露イベント、飯豊まりえした。すごく現場の雰囲気作りもしてくれて、すごく助かりました」と絶賛。褒められた中川は照れながら「初めて経験することもいっぱいあったし、絶対普段言わないようなセリフもあったんですけど、いっぱい家でつぶやきながら練習しました」と返しました。

ニノ役について飯豊は「ニノちゃんはすごくまっすぐで純粋な子なので、計算するっていうよりは、相手の気持ちを感じてとか、一生懸命ぶつかったら気持ちが届くだろうなっていう風にやっていったので、高校生のときにできなかった青春を短期間で経験できた感じです」と答え、司会が「ニノちゃん、かわいいですもんね」と中川に同意を求めると、中川は「かわいい、かわいい、かわいいんですよ!ほんとにかわいい」と、飯豊が演じたニノのかわいさに太鼓判を押しました。

映画『きょうのキラ君』完成披露イベント、葉山奨之今回のキャラクターのなかでムードメーカーだった矢部を演じた葉山は、司会から「役柄では矢部がムードメーカーでしたが、(普段)このなかでムードメーカーは誰だったんですか?」と聞かれ、「僕です。この現場で一番最年長だったんですけど、今まで自分が最年長っていう現場はなくて、どうして良いかわからなかったんですけど、この3人が仲が良すぎるので、僕もそこに入っていって“Hey,hey,hey”て感じで」と言うと、アメリカンなノリに他の3人がツッコミを入れて、仲の良さが自然に表れていました。次にドSな澪役を演じた平は、「ドSな女の子の役は初挑戦だったので、自分でも難しくて不安ばっかり感じていました」と答えると、飯豊が「私はプライベートのたいちゃん(平)をすごく知っているので、どんな感じで演じるのかと思ったら、すごく澪ちゃんでした。グイグイきました」と絶賛。

映画『きょうのキラ君』完成披露イベント、平祐奈そんな4人を演出した監督は「漫画が原作の映画化は、キャラクターが一番大切なので、キャスティングに一番時間をかけました。とにかくこの4人がうまくいかないと、この映画はうまくいかないなと思っていたので、プロデューサー含めスタッフの方々と、半年くらい揉みました。やってみて思ったのが、この4人で本当に良かったなと思いました。たぶん観てもらえばわかるんですけど、原作ファンもこの4人で良かったなと思ってくれるできになっています」とコメントしました。

そして、この日はさらに舞台上でもう一つの胸キュンシーンを再現。頼まれた中川は「しょうがないな〜」と爽やかすぎる笑顔で承諾。ここで再現するシーン(“チューしていいっすか?”)を改めて観た中川は、顔を真っ赤にして照れた顔を見せました。本来なら相手役の飯豊も一緒に再現するところを、それではおもしろくないということで、司会が「くじ引きで再現相手を決めます」と言うと、会場からキャーっという声があがり、(でも実際のくじ引きで決める候補は飯豊、平、葉山から決めるという意味だったので)中川は「お客さんが自分達が選ばれるかもって一瞬思いましたよね」とすかさずツッコミ、会場中の女子が笑ってごまかしていました(笑)。そして、くじ引きの結果、なんと葉山がアタリ!男子2人で再現しました。

映画『きょうのキラ君』完成披露イベント、中川大志、葉山奨之途中からはまるで、ダチョウ倶楽部の上島と出川哲朗のお約束のギャグのように私の目には映りましたが、ギリギリのところでチューはせず(笑)。そこは俳優さん同士で、芸人さんではないですから、当然ですね。会場中の女子は、(男子同士でチューしなくて)良かったと思ったり、残念だと思ったり、いろいろな心境で観ていたのではないでしょうか(笑)。そんな再現シーンをふんだんに見せてくれた今回のイベントでしたが、劇中ではキュン死しちゃうんじゃないかと思うくらい素敵なシーンになっています。舞台上と同じく、劇中でも4人とも本当にキラキラしているので、このキラキラ、キュンキュンをぜひ堪能してください。

完成披露試写会:2017年1月26日取材 TEXT by Myson

 

映画『きょうのキラ君』中川大志/飯豊まりえ『きょうのキラ君』
2017年2月25日より全国公開
ショウゲート
公式サイト
©2017「きょうのキラ君」製作委員会

 

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09 2月

グザヴィエ・ドラン監督がギャスパー・ウリエルに送った手紙には…『たかが世界の終わり』来日

Posted in 未分類 on 09.02.17 by Merlyn

映画『たかが世界の終わり』来日イベント、ギャスパー・ウリエル

『たかが世界の終わり』来日イベント、ギャスパー・ウリエル

本作に主演のギャスパー・ウリエルが来日し、ファンを招いてのイベントに登壇しました。自分に死が迫っていることを告げるために長年会っていなかった家族のもとを訪れる主人公は、とてもセリフが少なく、表情だけで気持ちを伝える難しい役ですが、そのことについて「私が演じた主人公は、家族のほかのメンバーと比べてほとんどしゃべらないんですね。俳優としてはとても挑戦的なことでした。沈黙を通して最大限のことを伝えるというのは、私にとってはチャレンジ。でもドラン監督からはシナリオを渡される前に、そういう役だと聞いていましたし、シナリオを受け取ったときも、監督が書いた手紙が入っていました。そこには“心配しなくて良いよ。一緒に沈黙がどれほど可能性を持っている表現方法か、2人で探っていこう。そして家族の話を聞きながら、それにリアクションする、そういう風な作業をしていこう”と書かれていました。本当にドラン監督との共同作業は興味深いものでした」と撮影当時を振り返りました。

映画『たかが世界の終わり』来日イベント、ギャスパー・ウリエル

これまでいろいろな監督と仕事をしてきたギャスパー・ウリエルですが、ドラン監督はどういうところが他の監督と違うかと聞かれると、「おそらく私だけでなく、他の俳優さん達もグザヴィエ・ドラン監督と仕事をすることに、非常にそそられると思います。なぜならドラン監督は、俳優に対して非常にリスペクトがあります。彼は映画へのアプローチにおいて、常に俳優を中心に据えて、特権的なポジションを与えるんです。だから世界中のどんな俳優にとっても、ドラン監督と仕事をするというのは、彼の作品をどう思っているかに関わらず、嬉しいと思わせるんです。そして、これまで一緒に仕事をしてきた監督とは全く違う仕事の仕方をする人でした。現場ではかなり干渉主義というか、介入主義というか、かなりご自分の頭のなかではっきりとしたアイデアを持っている人です。監督は誰でも必ずしもはっきりとしたアイデアを持っているわけではありませんが、彼は全くためらわず、“あっちょっと待って!”と言って、ダイレクトにその現場で新しいアイデアを沸々と沸かせるんです。カットも言っていない、カメラが回り続けているなかでダメ出しをするんですね。これはフィルムで撮っているんですが、僕らがようやくテイクが終わるのは、ほとんどフィルムが巻ききったところなんです。仕事のやり方としては、双方向性という感じでやっていきます」と語りました。

そして、今回ヴァンサン・カッセル、マリオン・コティヤール、レア・セドゥ、ナタリー・バイといったフランスを代表する名優達と共演している点について、「素晴らしい俳優さん達と一緒に仕事ができるのを、とても光栄に感じていました。それと同時に少しドキドキして、圧倒されるようなメンバーでした。今回助かったことは、レアもマリオンもヴァンサンも、数年前から知り合いだったので、ナタリー・バイさんだけ今回初共演でしたが、知っている俳優さん達との仕事ということで、割とリラックスして臨むことができました。でも現場の雰囲気というのは監督が作るものですよね。今回の現場の雰囲気はとても心地がよくて、それはドラン監督の映画へのアプローチの仕方とすごく関係があると思うんです。彼はデビューのときから同じスタッフと一緒に仕事をしていて、だからこそ打ち解け合った雰囲気で、一致団結して1つのものに真剣に取り組む雰囲気がありました。しかも今回あまり時間のないなか、一ヶ月足らずで撮影を取り終えなければいけない状況だったんです。俳優達全員が揃うのも8日間しかなかったんですね。皆さんタイトなスケジュールだったから、カメラが回るとすぐに取りかかろうっていう勢いがありました。しかも撮った場所はカナダのモントリオール、夏で雰囲気は軽やかな感じで、でもシーンは重苦しい、息の詰まるような場合は、テイクとテイクのあいだに俳優もホッとすることが必要なので、現場では軽やかな陽気な雰囲気が漂っていました」と、チームを絶賛しました。

映画『たかが世界の終わり』来日イベント、ギャスパー・ウリエル

振り返ってみて印象的なシーンを聞かれると、「1つの骨格みたいなものが、いろいろなシーンの積み重ねによって作られているわけですが、その骨格を作り出すのが、主人公ルイと家族のメンバーとの1対1で語り合うシーンなんですね。私自身の一番好きなシーンは、映画の中盤くらいにある、ルイと母親の対峙シーン。ルイは1つの考えを持って家族のもとへ帰ってきたわけですが、ここは、ルイがちょっと方向性を変えるターニング・ポイントになる、大切なシーンなんです。もちろんこのシーンには、ドラン監督のどの作品においても一番大切な人物である母親、その母親と対立するシーンだということもありますが、実はドラン監督のどの作品をとっても父親が不在ですよね。1つ欠けているパズルが父親。でもこのシーンでは、母親が父親について一瞬言及します。なので、感情がクライマックスに達します」と、これから観る方にネタバレしないよう気を遣いながら、見どころを語ってくれました。最後にこの映画について「ここで描かれているテーマはとてもユニバーサルなもの。だからこそ、この映画は力強さがあると思います。そして、それぞれの観客の方々がご自分と家族の関係や、ご自分の心の傷に思い当たるような、鏡のような作品になっています」と締めました。

今回で7回目の来日となるギャスパーは、京都にも行ったようですよ。お子さんが生まれたそうで(来日時に生後11ヶ月と話してました)、生まれてきてようやく“そうなんだ”ってわかることがたくさんあり、発見の日々だとパパの顔を覗かせていました。そろそろ父親などもやっていく年齢になってきたので、楽しみですね。でもその前に、まずは本作でも名演ぶりをご覧ください!

来日イベント:2016年12月13日取材 TEXT by Myson

 

映画『たかが世界の終わり』ギャスパー・ウリエル/ヴァンサン・カッセル/マリオン・コティヤール/レア・セドゥ

『たかが世界の終わり』PG-12
2017年2月11日より全国順次公開
ギャガ
公式サイト
©Shayne Laverdière, Sons of Manual

 

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グザヴィエ・ドラン監督がギャスパー・ウリエルに送った手紙には…『たかが世界の終わり』来日 はコメントを受け付けていません

01 2月

来日したティム・バートンがカワイイと褒められたポイントは?『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』

Posted in 未分類 on 01.02.17 by Merlyn

映画『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』来日会見、ティム・バートン監督/りんかちゃん&あんなちゃん、松井愛莉(花束ゲスト)『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』来日会見、ティム・バートン監督/りんかちゃん&あんなちゃん、松井愛莉(花束ゲスト)

 

全米で300万部以上の売上げを記録するランサム・リグズの小説「ハヤブサが守る家」を映画化した『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』でメガホンを執ったティム・バートン監督が来日し、記者会見を行いました。たくさんの質問が出たので、今回はQ&A形式でご紹介します(一部、関連した質問は一つにまとめている箇所があります)。

Q:原作があり、いろいろな力を持ったキャラクターが出てきますが、苦労した点はありますか?

A:映画化するために、いくつかキャラクター設定は変更を加えてまして、エマという女の子は火を扱う能力だったのを、宙に浮くことができるというふうにしています。イメージとして宙に浮いている女の子がとても詩的なものではないかと強く思い、美しさからそういう設定にしたのですが、変更を加えながらも原作の精神を守るというところは心がけました。

幸いにも、原作の著者ランサム・リグズがすごく協力してくれて、私達を支持してくださいました。本で読むという体験と、視覚的に映画で観るということは異なるということもあり、変更を加えていくなかでも、もともと原作にある謎めいている部分、詩的である部分、その美しさをちゃんと考えながら、協力して頂いて、共同で手掛けていきました。

映画『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』来日会見、ティム・バートン監督Q:撮影の際、子ども達を演出する上で苦労した点はありますか?

A:全く演技をしたことがない子もいたことからやったのは、実物を使うということです。セットもそうだし、実際にある家を使うということもしました。特殊効果なども本物を使うということで、あまり過度にCGに頼らない方法で、子ども達も経験、体感してもらう状況で演技をしてもらいました。子ども達は自らスタントをやりたいと言っていたので、彼らにとってはアクションヒーローになった気分だったかも知れませんが、そういう形で撮影をしました。子ども達ですから、私の子ども達同様、あんまり言っていることを聞いてくれなったりするんですけど(笑)。

Q:素晴らしいロケ地を探したそうですが、こだわりや苦労した点があれば教えてください。

A:今回またフロリダで撮影することができたんですが、『シザーハンズ』で撮影した近くでした。当時よりも全く様子が変わっていて衝撃でした。私自身カリフォルニアのバーバンクで育ったんですが、フロリダのロケ地も似たような、ちょっと郊外の空虚な住宅街で撮影しました。また家は、ベルギーで素晴らしいお屋敷を見つけまして、セットとしても本物の家を使うというのがとても大切で、そのことがこの作品に重きを置くということもありますし、子ども達だけではなく役者にとっても、スタッフにとっても、本物の場所、ロケ地があるということで良いインスピレーションを得られるということが大切なことでした。

Q:エヴァ・グリーンについて。

A:彼女はサイレント映画に出てくるような女優さんで、そういう雰囲気を持った方です。言葉を語らずとも何かを伝えることができる女優で、いろいろな要素を演じることができます。おもしろさ、感情的な部分、ドラマチックな要素、また謎めいた部分などすべてを出せる役者さんだと思います。今の時代の役者さんのなかでそのような資質を持った方は稀だと思いますが、ミステリアスな部分も今回とても大切でした。鳥に変身するんじゃないかと思わせる資質も持っていると思いました。

映画『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』来日会見、ティム・バートン監督Q:毎回監督の映画を観ると、小物や衣装がとてもカワイイのですが、それは監督のイメージを美術さんや衣装さんに頼んで作ってらっしゃるんでしょうか?あと、今日も靴と靴下がめちゃくちゃカワイイなと思って見てました(笑)。

A:ハハハハ。私は(経歴として)アニメーションが背景にあるので、映画の見た目、衣装、メイクに関してもすべてキャラクターの一部であり、とても大切なんです。場合によっては自分でちょっと画を描いて、こういうのが欲しい、こういうのがやりたいとお見せすることもあります。とは言いながら、見た目だけが重要ということではなくて、やはりある感覚をちゃんと投影する、気持ちを伝えることをしなくてはいけないので、セット、コスチューム、小道具は重要です。

司会:双子ちゃんのビジュアルもすごく怖かったですね。

A:双子というのはいつもカワイイと同時に、怖いと思います(笑)。

映画『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』来日会見、ティム・バートン監督/りんかちゃん&あんなちゃん、松井愛莉(花束ゲスト)

と、双子の話題が出たところで、今カワイイ双子ちゃんで人気のりんかちゃん&あんなちゃんと、松井愛莉が花束ゲストで登壇。3人とも劇中のキャラクターをモチーフにした衣装で登場しました。最初は劇中と同じく顔を隠していた、りんかちゃん&あんなちゃんが顔をお披露目すると、「Waohhh!」と監督も優しい笑顔でリアクション。子ども好きな一面を覗かせました。

ティム・バートン監督が奇妙で美しい世界を映像化した本作。見どころがたくさんあり、とても独創的で素晴らしい作品です。ぜひ大きなスクリーンでその世界に飛び込んでください。

来日記者会見:2017年1月31日取材 TEXT by Myson

 

映画『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』エヴァ・グリーン、エイサ・バターフィールド『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』
2017年2月3日より全国公開
20世紀フォックス映画
公式サイト
©2016 Twentieth Century Fox Film Corporation.

 

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来日したティム・バートンがカワイイと褒められたポイントは?『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』 はコメントを受け付けていません

30 1月

坂口健太郎の無意識な一言に会場中の女子がざわざわ『君と100回目の恋』

Posted in 未分類 on 30.01.17 by Merlyn

映画『君と100回目の恋』完成披露舞台挨拶、miwa、坂口健太郎、竜星涼、真野恵里菜、泉澤祐希、月川翔監督『君と100回目の恋』完成披露舞台挨拶、miwa、坂口健太郎、竜星涼、真野恵里菜、泉澤祐希、月川翔監督

『君と100回目の恋』完成披露舞台挨拶、miwa本作は、一途な男子が好きな女の子のために、何度もタイムスリップする感動のラブストーリー。そんな本作でW主演かつ、初主演を務めたmiwaは、楽しかったことや辛かったことを聞かれ、「主演というのは、ものすごくプレッシャーを感じました。主題歌や挿入歌を書くという、ものすごく大きなチャンスも頂いて、撮影の前に曲を書いていたので、私としては撮影に入る前に早く葵海の気持ちを汲み取って、葵海が書く曲として、陸と普段暮らすなかで、どんな風に曲を作っているのだろうと考えてから書いていきました。もちろん監督ともいろいろなやり取りを撮影前にさせて頂いて、そのなかで私は葵海の役作りをしていったというか、曲作りが役作りにもなっていたなと感じました。台本を読んだときに、曲を歌うシーンは歌詞がセリフのような役を担うということで、一言一言が大切な言葉になるなと思いました。歌のシーンは、もちろん目でも楽しんで頂けると思うのですが、その歌詞一言一言に、メッセージを込めていますので、じっくり聴いて楽しんで頂けたら嬉しいです」と語りました。

『君と100回目の恋』完成披露舞台挨拶、坂口健太郎続いて、坂口は「大変だったのはギターでしたね。僕は初めてギターを手に取ったんですけど、何のコードもかもわからないゼロの状態からでした。それは竜星も祐希も一緒なんですけど。しかも僕の役は、すごく(ギターの)上手い男の子だったので、miwaにもいろいろ聞きました。ライブのシーンもただ立っているだけでも、ギターを持っているというより、持たれているというような…って、あれ?何で(客席が)ザワザワしているの?」と、客席に注意を向けると、坂口がmiwaのことを、“みわ”と呼び捨てにしたことに、ファンが反応した模様。羨ましさとジェラシーの両方が、客席から伝わってきました(笑)が、坂口健太郎の人気ぶりは、舞台挨拶中ひしひしと感じました。

続いて、“The STROBOSCORP(ストロボスコープ)”というバンドで、物語とシンクロしていく音楽も話題になっていて、miwa以外のメンバーが楽器初挑戦だったことについて聞かれると、miwaは「学生時代にバンドを組んだことがなかったので、バンドを組むということが初体験で新鮮でしたね。デビューしてからもプロのミュージシャンとしか演奏したことがなかったので、もし、大学とかで同級生とバンドを組んでいたらこんな感じだったのかなーという雰囲気で。最初はなかなか息が合わなかったけど、練習していくうちに“あれ!?今のすごく良かったんじゃない?”と私が言うと、3人がめちゃくちゃ嬉しそうな顔をしてくれて(笑)」と撮影時を振り返りました。すると、坂口は「それはそうだよ!」と返『君と100回目の恋』完成披露舞台挨拶、坂口健太郎し、続いて竜星は「だって俺らが始めたのって去年の今くらいの時期じゃない。3人でまず合わせて“意外とやれるじゃん!”ってなって、その後miwaちゃんと合わせたら、みんな緊張しまくっちゃって(笑)」と答えると、泉澤は「(miwaが)前に立っている重圧感がすごいんだよね」と付け加えました。さらに竜星が「miwaちゃんは音楽シーンになると目つきが変わって、プロの瞬間を垣間みたという感じ」と言うと、miwaは「ホント!?だって和気あいあいだったじゃない!私は自分が書いた曲をこんなキラキラした俳優さんが一生懸命練習して演奏してくれているということにすごく感激していました」と他のメンバーを称賛。これには坂口も「そんな褒めてもらえたらニヤニヤしちゃう」と答え、会場からは「かわいい〜」という声があがっていました(笑)。そして、miwaは「岡山で撮影しているとき、地元の人が通りかかって“あれ?なんか声がmiwaに似てる。売れちゃいそ〜”って(笑)。私達のバンド、売れちゃうんじゃないかって(笑)」と、さらに撮影エピソードを披露。本当に仲良く楽しく撮影していたんだなということが

伝わってきました。

映画『君と100回目の恋』完成披露舞台挨拶、miwa、坂口健太郎

ついつい、付き合ってるんじゃないかという目線で2人を見てしまいますw

最後に、これから映画を観る方に一言メッセージを頼まれると、miwaは「ここにいるキャストの皆、そしてここにいないスタッフやキャストの皆も全力で臨んだ作品なので、きっと皆さんの心に届くと思います。音楽も大事な作品になっていると思いますし、過去や未来にとらわれず、今を大切に生きる映画になっていると思います」とコメント。坂口が「僕はmiwaと一緒にW主演をして…」というとまた会場から「ヒュー!ヒュー!」と反応がありましたが、続けて「…この作品が完成して初めて観たときに、皆に恋をしてほしいなと思ったんです。

今お相手がいる人は、それはすごいことだと思うので、その人を大事にして欲しいし、そうじゃない人にもぜひ恋

『君と100回目の恋』完成披露舞台挨拶、miwa、坂口健太郎

劇中では、この身長差によるラブラブな演出も見どころです!

をしてもらいたいと思います。恋をしたくなる、バンドをしたくなる、いろんな気持ちになれるすごく素晴らしい作品になったと思いますので、楽しんでください。そして、ぜひ感想も教えてください! 」と締めくくりました。

登壇者それぞれのファンが集まっていましたが、坂口健太郎ファンの熱が特にすごいなと実感した今回の舞台挨拶。タイプではないはずなのに、本作を観て、そしてこの日の彼を観て、私も惚れてしまいましたから(笑)、日本の多くの女子が夢中になるのもわかります。この日は本作の役柄とはイメージががらりと違う金髪でしたが、優しい雰囲気とは裏腹に、ときどき見せるクールでセクシーな雰囲気にドキッとしてしまいました。…あれ、完全に私ファンになってますね(笑)。劇中でもこれでもかと言わんばかりに、キュンキュンさせるロマンチックなシーンが満載なので、彼が言うとおり、観た方は恋モード全開になるはずです。ぜひ本作を観て、恋心にスイッチを入れてください!

完成披露舞台挨拶:2016年12月12日取材 TEXT by Myson

 

映画『君と100回目の恋』miwa/坂口健太郎『君と100回目の恋』
2017年2月4日より全国公開
アスミック・エース
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29 1月

アメリカ人じゃないマッツ・ミケルセンがシュールに感じたこと『ドクター・ストレンジ』来日

Posted in 未分類 on 29.01.17 by Merlyn

映画『ドクター・ストレンジ』マッツ・ミケルセン来日『ドクター・ストレンジ』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン/樋口可南子、井上和彦(日本語吹き替え版)

本作でカエシリウスを演じたマッツ・ミケルセンが来日し、映画公開初日の舞台挨拶に登壇しました。「コンニチハ、トウキョウ。こんなにたくさんの方が本作を観に来て頂いて本当に嬉しいです。41年前、僕がまだ10歳のとき、僕の人生はマーベル・コミックスを読むことと、ブルース・リーにいかになるかでいっぱいでした。40年後にこの作品の監督スコット・デリクソンから電話がかかってきたとき、“マーベル映画でフライイングカンフーの映画に出ないか?”と言われ、子どもの頃の夢が叶った気持ちでした。『ドクター・ストレンジ』はマーベルの作品としてもとてもおもしろい作品で、マーベルでは今まで観たことがないようなキャラクター達が登場します。5年前であれば、こういったグラフィックノベルやコミックをこういう形で映像化することはできなかったと思うんです。僕らは作っていてとても楽しかったので、皆様にも楽しんで頂けたら嬉しいです」と挨拶しました。今回の来日については、「屋形船に乗ったり、お寺で住職さんにもお会いすることができました。ゲームクリエイターの小島秀夫さんともお会いし、彼の素晴らしいスタジオにもお邪魔しました。もちろん、一番おいしい日本食もたくさん頂いてます。仕事ももちろんしていますけど、1時間くらいはね(笑)」と、日本を満喫している様子。

本作でカエシリウス役、そして『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』でデス・スターを作ったゲイレン・アーソ役を演じ、日本の年末年始の2大作品に出た感想を聞かれると、「デス・スターに関してはちょっと責任を感じます。僕のせいなのかと思うと、罪悪感にさいなまれるところはあるんですが…。子どものときはまさか自分が役者になるとは思っていなかったんです。でも、マーベルとスター・ウォーズが大好きな子どもでした。僕はデンマーク人でアメリカ人ではないですから、この2つの大作シリーズに自分が出演しているということはとてもシュールに感じます。でもすごく感謝していますし、一生忘れることはないと思います」とユーモアを交えてコメントしました。

映画『ドクター・ストレンジ』マッツ・ミケルセン来日次に、ファンからの質問。「どうして、そんなにカッコ良いんですか?世界中の人々を魅了するつもりですか?」という質問には、「お刺身とお味噌汁が僕の秘密です」と日本に対してリップ・サービス(笑)。続いて「プライベートで素敵にジャージを着こなしていらっしゃいますが、カッコ良く着こなすポイントを教えてください」という質問があると、「ジャージの場合、ただ着るだけじゃダメなんです。ジャージを着てワークアウトをしなければいけません。それがポイントです」と、コツを伝授してくれました。ごもっともなアドバイスだし、何よりマッツ自身がモデル体型なので説得力抜群ですね。さらに、ベネディクト・カンバーバッチとの現場でのエピソードを聞かれると、「いっぱいあるんですけど、ベネディクトはちょうど撮影中に息子さんが生まれたばかりでした。生後二ヶ月のときに現場に連れていらっしゃったんですが、でもその時点で僕らはその赤ちゃんのことをよ〜く知り抜いていました。なぜなら、キャストが皆いるメイクのトレーラーなかで朝夕2時間ずっと赤ちゃんとスカイプをなさってたからなんです。なので現場にやってきたときは、知ってる赤ちゃんのように“こんにちは”と声をかけたんだけど、赤ちゃんからしてみたらこの人誰だろう?と思ったでしょうね」と振り返りました。

映画『ドクター・ストレンジ』マッツ・ミケルセン来日まだまだファンからの質問。カエシリウスの目元のメイクについて、ファンから「最初はドン引いてしまったんですが、マッツさん自身はあのメイクをどう思いましたか?」と聞かれ、「最初のリアクションは、毎朝3時間メイクか〜と思いました。でも、朝4時とかに現場に入ったときに、メイクをしているあいだ、目を閉じて、禅、瞑想じゃないですけど、その日やることを考える時間を作ることができてかえって良かったです。僕らはかなり効いているメイクだと思うし、かけた時間も価値があると思いますので、皆さんにもそう思って頂けると嬉しいです」と、何にでもポジティブ映画『ドクター・ストレンジ』マッツ・ミケルセン来日な彼の姿勢を垣間見せる回答をしました。ファンからの最後の質問は「休日は何をしますか?」という内容で、「もうブルース・リーの真似をして走り回ったりはしないんですけど、スポーツがかなり好きです。テニス、自転車、バスケットボール、球技全般が好きです。自分がスポーツをしていないときは観戦する傾向があります。ごめんなさい、ちょっとつまらなかったかも知れないですけど(笑)」と答えました。役者さんなのに、おもしろいことを言わなきゃと思うサービス精神も素晴らしいですね。ファン向けのフォト・セッションタイムのときも、左右や後ろのお客様の近くまで行ったり、自分のカメラでファンをバックに自撮りしたり、本当に優しくて、ファンに対する愛をすごく感じました。

映画『ドクター・ストレンジ』樋口可南子(日本語吹き替え版:エンシェント・ワン役)そして、今回日本語吹き替え版を演じた、樋口可南子(エンシェント・ワン役)、井上和彦(カエシリウス役)がゲスト登壇。マッツ本人を目の前に感無量の様子の樋口可南子は、エンシェント・ワンのキャラクターに一目惚れして今回声優初挑戦。樋口は「こんなに難しいものだと思いませんでした。吹き替え版の井上さんはマッツさんと同化していて、もうどっちがどっちかわからないくらいでした(笑)。プロの声優の技術はこんなにも素晴らしいんだと思いました」と井上についても大絶賛。アニメ、映画、ドラマなど多くの人気作で声優を務めている井上の登壇には、会場のファンも大盛り上がりでしたが、彼は海外ドラマの『ハンニバル』でもマッツ・ミケルセンの声を担当しています。そんな井上は、「やっとマッツさんにお会いすることができて本当に嬉しいです。もう3年以上、マッツさんの声をやらせて頂いて、本当に私の頭の映画『ドクター・ストレンジ』井上和彦(日本語吹き替え版:カエシリウス役)なかでは“私マッツは…”とずっと回ってました(笑)。今回のカエシリウス役も身のこなしがむちゃくちゃカッコ良くて、どうしようと思ったんですけど、身のこなしが激しいところはあまり声を出してないんですね(笑)。なので、その辺はじっと観て、タイミングを外さないようにやらせて頂きました」と語りました。マッツも、「声優は本当に難しくて、素晴らしい芸術です」と、今回声を担当した2人に敬意を表しました。言葉、行動何から何まで、紳士的でフレンドリーでユーモアのあるマッツ・ミケルセン。彼がこんなにも人気があるわけには納得します。本作でも本当に魅力的な適役を演じているのでお見逃しなく!日本語吹き替え版もぜひ!

映画『ドクター・ストレンジ』来日舞台挨拶、マッツ・ミケルセン/樋口可南子、井上和彦(日本語吹き替え版)

来日舞台挨拶:2017年1月27日取材 TEXT by Myson

 

映画『ドクター・ストレンジ』マッツ・ミケルセン『ドクター・ストレンジ』
2017年1月27日より全国公開
ウォルト・ディズニー・ジャパン
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©2017 Marvel. All Rights Reserved.

 

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25 1月

オリバー・ストーン監督が日本の絶望的状況を激白『スノーデン』

Posted in 未分類 on 25.01.17 by Merlyn

映画『スノーデン』来日会見、オリバー・ストーン監督

『スノーデン』来日記者会見、オリバー・ストーン監督

2017年1月27日(金)より全国公開する『スノーデン』のPRで来日したオリバー・ストーン監督が、都内で記者会見を開きました。

本作は、アメリカ政府による個人情報監視の事実を暴いた元CIA職員、エドワード・スノーデンの半生に迫るヒューマン・ドラマ。スノーデン本人の証言を基に描いた作中には、われわれ日本人にとって恐ろしい真実もあり、会見には多くの記者が集まりました。

3年半ぶりに来日した感想を聞かれた監督は、「感想を聞かれても、日本に来る度にホテルに詰め込まれて取材漬けだからね。正直わからない。“カロウシ”状態です(笑)」と苦笑い。“過労死”という日本語をピンポイントで知っていることに驚きつつも、やはり気になるのは疲れを滲ませたその表情…。しかし、質疑応答が始まり、真っ先に手を挙げたインディペンデント・ウェブ・ジャーナル代表の岩上安身氏の質問を聞いたとたん、監督の様子が一変します。

岩上氏: スノーデンが横田基地に居た時のことを回想するシーンでは、アメリカの機関が日本に対する監視を実行し、日本の通信システムの次にインフラも乗っ取り、密かにマルウェアを仕掛けています。このスノーデンの告白後、監督は日本列島から電気が全部消えていくシーンを挿入されていますが、もし、このマルウェアがあらゆるインフラに仕掛けられて作動すると、日本はインフラの電源を失うことになります。さらに、もし、これが原発にしかけられていた場合、全電源喪失が行われる、ということも意味します。これこそ、日本が同盟国でなくなった途端、サイバー攻撃を仕掛けるという米国の脅しとも感じますが、このスノーデンの告発というのは、どの程度事実なのでしょうか?

映画『スノーデン』来日会見、オリバー・ストーン監督この質問が訳され始めると、監督の表情にみるみる生気が戻っていくのが見てとれました。そして、質問を聞き終えた監督は身を乗り出し、「今、この部屋の中で、目覚めている人がいることを心から嬉しく思う!」と声を張りました。

「アメリカやヨーロッパでは、こういう質問は出なかった!この映画には自分の主観は一切入れていません。すべて、スノーデンが自分に語ってくれた内容を映画化しました。私自身の経験値と心で感じた部分から言えば、もし、彼の証言が嘘ならば、彼は世界で最もすばらしい役者です。もちろん、起訴につながってしまう様な内容は、彼も私達に話さなかったですし、そういった部分は映画にしていません。ドキュメンタリーではなくドラマ作品ですので、話せない内容に呼応する様なパラレルなできごと、という描き方をしています」

監督がスノーデンから直接聞いたという証言によれば、同様の監視とマルウェアによる攻撃準備は日本のみならず、メキシコ、ブラジル、オーストリアなどでも行われているとのこと。監督はさらに警鐘を鳴らします。「もはやこれはサイバー戦争です!今、たくさんのフェイクニュースが流れてきます。特にアメリカから発信されるニュースには、皆さんも少し疑いの気持ちをもって見て頂きたい!スノーデンの告発は、われわれがこの事実に注目するきっかけを作ってくれました!」

しかし、新しい戦争のカタチである“サイバー戦争”の実態が表面程度しか判明されていないのも事実。監督はそのことを認めながらも「この映画に描かれている、世界に対する監視システムの体制と共に、確かにこの戦争が存在することを知って頂きたいのです」と訴えかけました。

最後に、監督は本作を世界各国で上映することの難しさと苦労について、「本作にはアメリカ資本が一切入っていませんし、アメリカのメジャースタジオからは配給をすべて断られました。製作することも、いろいろな国で上映することも大変困難な作品ですが、日本での配給に非常に感謝しています。ぜひ、日本の方にも観て頂き、この問題の巨大さと複雑さを考えて貰えればと思います」と感謝の意とともに、日本の観客へメッセージを送りました。

映画『スノーデン』来日会見、オリバー・ストーン監督

スノーデン本人から直接話を聞き、聞いた限りの真実を忠実に映画化したというオリバー・ストーン監督の話は、とても衝撃的なものでした。今、誰もが知るべき真実が描かれた本作。皆さんも、ぜひ劇場に足をお運びください。

来日記者会見:2017年1月18日取材 TEXT by min

 

映画『スノーデン』ジョセフ・ゴードン=レヴィット『スノーデン』PG-12
2017年1月27日より全国公開
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24 1月

松坂桃李が“これで最後”と語ったシーンとは?『キセキ ーあの日のソビトー』

Posted in 未分類 on 24.01.17 by Merlyn

『キセキ ーあの日のソビトー』完成披露舞台挨拶、松坂桃李、菅田将暉、忽那汐里、横浜流星、成田凌、杉野遥亮、兼重淳監督『キセキ ーあの日のソビトー』完成披露舞台挨拶、松坂桃李、菅田将暉、忽那汐里、横浜流星、成田凌、杉野遥亮、兼重淳監督

GReeeeNの誕生秘話を描いた『キセキ ーあの日のソビトー』の完成披露舞台挨拶に、監督、キャスト一同が登壇。人気俳優達は客席から登場し、会場には黄色い声援が飛び交いました。物語は、GReeeeNのメンバーの一人ヒデと、その兄ジンの物語が軸となっていますが、撮影前に松坂桃李と菅田将暉は、この兄弟本人に会ったそうで、そのことについて、松坂は「自然と一体化しているというか、感覚的なことをしゃべるというか、でもその言葉にすごく説得力や吸引力があって。そんな方を演じるのは雲をつかむようで難しいかなと思っていましたが、ジンさんとお話しているうちに緊張もほぐれて、素直に現場に入れました」と話しました。菅田は「ジンさんと桃李君が似てるんですよね。ネイチャー感というか、山、川、風、松坂桃李、っていう、自然物感というか。そして動物的嗅覚みたいなところが似てるなと思いました。あと、“せっかくだから皆で一緒に写真撮ろうよ”となった時も真っ先に立ち上がったのが2人で、その様子を見て僕とヒデさんは“似てますよね”と言ってたんですけど、そう言ってた僕らも似てたのかも知れませんね」と4人で会ったときの印象を振り返りました。続けて、ヒデを演じることについては「邪魔したくないなと思いました。GReeeeNさんの楽曲のイメージもあるし、(ファンの方は)顔を知らないだけにいろいろイメージしてると思うんです。で素敵な方なんで、どこまで近づけられたかわからないですけど」と謙虚に答えていました。

映画『キセキ ーあの日のソビトー』完成披露舞台挨拶、松坂桃李同じくGReeeeNのメンバーを演じた、横浜は「実在する方でファンの方もたくさんイメージを持っていらっしゃるので、プレッシャーはありましたが、僕自身GReeeeNさんが大好きだからこそ責任を持って演じさせて頂きました」と答えました。成田は「僕もすごく責任を感じましたが、僕自身の青春を彩ってくれた方々なので、楽しみもありました」とコメントしました。次に杉野は緊張し過ぎて質問の内容を忘れるという天然ぶりを見せつつ、「学生の頃にGReeeeNさんの曲をよく聴いていてファンだったので、このお話を聞いたときにすごく胸がいっぱいになりました」と話しました。ヒデの恋人役を演じた忽那は、「今回は何にも考えないでやっていて、皆さんがライブのシーンとか素で楽しんでいる分、私も計算したりするより楽しんでなんぼかなと思ってやりました」と笑顔で撮影当時のことを振り返りました。

映画『キセキ ーあの日のソビトー』完成披露舞台挨拶、横浜流星、成田凌、杉野遥亮

これまで何度か共演してきた松坂と菅田ですが、兄弟げんかのシーンについて松坂は「兄弟役って空気感が難しい感じがするんですけど、兄弟役だから相談したりコミュニケーションをとらなきゃっていうのは全くなかったんですね。それは菅田だったからだと思うんですけど。初めて共演したのは『王様とボク』という映画で、パスタかなんかを食べる何てことないシーンなのに、“なんか今、ざわっとしたよね”っていう感覚がすごく印象的で覚えてました。このシーンもそのざわっとした感じがあったんですけど、カットがかかった瞬間に2人であの時を思い出したねって言ってたんです。結構印象的なシーンですね」と菅田との相性がわかるエピソードを披露。菅田は「このシーンで桃李君に捕まれるんですけど、アザになりまして、一週間くらい治らなかったんです。でも、そんだけ力が強かったことに気付かずにやっていて後で気付いたので、それって良い傾向だなって思いました」と結局楽しかったと感想を述べました。対して松坂が「ごめん!」と謝罪しましたが、「謝られても傷は癒えないんで」と菅田が冗談でぴしゃり(笑)。仲の良さを感じさせるやりとりも微笑ましかったです。

『キセキ ーあの日のソビトー』完成披露舞台挨拶、松坂桃李、菅田将暉

歌うシーンについて松坂は、「最初歌う予定はなかったんですよ。このお話を聞いたときも、“プロデューサーの役なんで、歌わないです。大丈夫です”と言われて、良かったと思っていたら、台本見て1ページ目から歌ってて騙されたと思いました(笑)。これは恥ずかしかったです。今回が最後です。歌とホラー作品はちょっと…って、ずっと言ってたんで」と語りました。それに対して菅田は、「マイクを持つ手がエロいんです。これはぜひ注目して欲しいです」と称賛し、見どころだと断言(笑)。松坂は「そんなんじゃないから」と照れていましたが、監督も「このシーンは松坂さんにお任せしてましたが、エロいです」と太鼓判を押しました。

最後に菅田は「GReeeeNさんに敬意を表して、本当に一生懸命作りました。二兎追う者が二兎を得た実話に、僕等は演じながら勇気をもらいました。楽しんで頂けると有り難いです」とコメント。松坂は「心が温かくなる作品です。本当に勇気をもらえる作品です。完成した作品を観て、自分が今やっていること、やろうとしていること、自分で選択したからこそそれが正解だったと後押しをされた気持ちになりました。皆さんも何か受け取ってもらえたら嬉しいです」と締めくくりました。GReeeeNの知られざる物語を観る楽しさだけでなく、親子の物語、兄弟の物語…といろいろな要素が詰まった本作。大事にしたいものを大事にして成功した彼らのストーリーはすごく共感できるところが多いです。老若男女多くの方にオススメです。

完成披露舞台挨拶:2016年12月6日取材 TEXT by Myson

※タイトルの“ソビト”とは?:素人または空人。呼称。自由に新しいことに挑戦していく人のこと。GReeeeNによる造語。

 

映画『キセキ ーあの日のソビトー』松坂桃李、菅田将暉、横浜流星、成田凌、杉野遥亮『キセキ ーあの日のソビトー』
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