年末恒例の本企画。2015年に公開された作品を振り返り、当部のマイソンとシャミがそれぞれ鑑賞した作品から主観的にベスト5を選びました。まだご覧になっていない方はぜひ、劇場、ブルーレイやレンタルで観てみてください!
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マイソン |
シャミ |
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1 |
自分とリンクする部分が多い内容だったので、余計に響いた作品です。忙しい日々のなかで見失いがちなことに気付かせてくれたり、これから生きていく上で見失ってはいけないことも教えてくれたり、アン・ハサウェイとロバート・デ・ニーロが演じる主人公2人ともから、たくさんのことを学びました。これから何度でも見返したい映画です。 |
何度でも観たくなる素敵な作品だったので、今年の1位にしました!私自身が四姉妹だからという理由もありますが(笑)、姉妹それぞれの立ち位置から見た家族、一人一人の持つ性格が絶妙に描かれているところが特に気に入っています。そんなリアルな姉妹を美しく繊細に描いた是枝裕和監督はやっぱり素晴らしい!切なさが残りつつも、ちゃんと希望を感じさせてくれる、とても心地の良い作品でした。 |
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2 |
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新作を出す度に期待されつつも酷評されることも多いM・ナイト・シャマラン監督ですが、なんだかんだ言って私は監督の作品が好きです。迷走しているなと思える作品も少なくはないですが、本作は何か吹っ切れたかのような軽快さを感じる作品で、何より笑えるところがたくさん。紙一重で襲ってくる笑いと恐怖に、本当に楽しませてもらいました。“老人”って本当におもしろいキャラになるんだなあと、多面的な描写に感心しました。 |
男目線、女目線の二部作となっており「同じ時を過ごしていても、男女でこんなにも捉え方が違うの!?」という点がとても衝撃でした。共感できるところもあれば、「ちょっと違うかも?」と思うところもあったのですが(笑)、恋愛における男女を客観視することができ、観終わってからも、余韻に浸ってあれこれ考えてしまいました。男女の恋愛って本当に難しい(笑)! |
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3 |
聾唖者の寄宿学校に住む少年少女のストーリーで、登場人物は手話で会話をしますが、字幕がありません。だからリアルに彼らの世界に放り込まれたような感覚で観られるのですが、健常者も障がい者も関係なく、不良は不良であるという設定にまず圧倒されます。「障がいがあって気の毒だ」というような健常者の一方的なイメージを覆す展開が待っているのですが、ラストはラストでとても残酷。現実を叩き付ける結末になっています。とにかくすごい映画を観たという感覚は忘れられません。 |
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合唱も素敵でしたが、何よりも自分の中学時代のもどかしい気持ちを思い出し、涙しました。合唱部の女子生徒が「男子もちゃんと練習して」と言うシーンなどは、とても可愛かったのですが、一方でそれぞれが悩みを抱えていて、その悩みと向き合うことで少しずつ成長していく姿に胸を打たれました。子ども達の歯痒い気持ちは、大人こそ思い返すべきだと思います。単なる青春ドラマの一言では片付けられないとても心温まる作品です。 |
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4 |
幼くして両親を亡くし、子どもたちだけで長く危険な道を歩き難民キャンプまで辿り着き、やがてアメリカで暮らした“ロストボーイズ(スーダンの内戦で両親を亡くした難民たちの呼称)”の実話。死に何度も直面しながら恐怖と向き合い生きようとする強さ、都会にきても汚されない本当にピュアな心、ずっと離ればなれになった兄弟を思い続ける絆の深さ、そういった彼らの姿にとても心を打たれました。小賢しい人間が使う嘘とは全く次元の違う、彼らの優しい嘘。本当にすごいなと尊敬します。 |
本当に勧善懲悪は正しいのだろうか?と考えさせられた一作。もちろん悪人は悪いのですが、その悪人に対して善人が復讐してしまうと、結果的には善人も悪人へと変わってしまう、そんな負の連鎖があることに気付かされました。本作では、架空の国の出来事が描かれていますが、マフマルバフ監督自身イラン人で実際に革命を経験していることなどを考えると、物語により説得力と、熱いメッセージを感じました。映画を通して世界を知り、新しい思想や考えを得ることの大切さを教えてくれた作品でもあります。 |
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5 |
私はこの作品何度観ても同じところで笑えるのですが、これって大人でも全然楽しめる秀作だと思います。最凶のボスに仕える習性のミニオンですが、突き詰めるとミニオンもある意味最凶。悪気がないと言うことを加味すると、さらに最凶と言えますが、忠誠心、友情などはしっかりあるので、憎めないんですよね。普通に考えたら可愛くない容姿なのですが、声とか仕草とか、性格とか総合的に観ると本当に可愛くて、キャラクター作りの上手さに脱帽です。ミニオン語しゃべりた〜い(笑)! |
シリーズ7作目の本作は、相変わらずハチャメチャでとても楽しかったのですが、何と言ってもブライアン役のポール・ウォーカー最後の出演作(2013年11月30日没)であり、その追悼の意も込められたシーンが入っているところに感動でした。ドム&ブライアンのタッグは、1作目から大好きでしたが、これ以降観られないのは本当に残念です(泣)。とはいえ、シリーズ自体は続いているので、今後も激しいカーアクション&仲間との素敵な友情物語を見せてくれることに期待です! |
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総評 |
他に印象に残っている作品として、ぼかしがすごかった(笑)『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』や、外国人というだけで突然命を狙われる『クーデター』、涙腺が決壊した『くちびるに歌を』、トム・ハーディー&シャーリーズ・セロンが超カッコ良かった『マッドマックス 怒りのデス・ロード』など、今年もいろんな意味でおもしろい映画が満載でした!今年もこうやって1年を振り返り、こんなにたくさんの映画に出会えたことに感謝します。 | ほかにも『はじまりのうた』『マイ・インターン』『サヨナラの代わりに』といった心温まる作品や、『エクソダス:神と王』『コードネーム U.N.C.L.E.』なども、見応えがあって好きでしたが、今年も真剣に悩んだ結果、上記5作に絞りました!今年も映画を通して、多くのことを学び、たくさん笑顔にしてもらったように思います。また来年も素晴らしい映画との出会いを楽しみにしています。 |
2015年は、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』の公開があり、スター・ウォーズ・イヤーとして1年中その話題で持ちきりでしたね。その他にも『ジュラシック・ワールド』や『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』『ターミネーター:新起動/ジェニシス』『マッドマックス 怒りのデス・ロード』など、長年人気を誇るシリーズの続編がたくさん公開された年でした。2016年はどんな傾向が出てくるのか、楽しみですね。
2015.12.25 TEXT by Myson&Shamy