毎年言ってますが、2017年もあっという間でしたね。今回も、当部のマイソン、シャミ、ミンが、それぞれの部門で主観的にベスト5を選びました。ここでご紹介している作品をまだご覧になっていない方はぜひ、劇場、ブルーレイやDVDレンタル、セルなどでご覧ください!
■マイソンが選ぶ今年の映画 ベスト5 ■シャミが選ぶ今年のイイ男セレクション ベスト5
■ミンが選ぶ今年のインタビューor取材した人 ベスト5
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★ドリーム 人種差別、女性差別が色濃く残る時代に、こんなに明るく真っ直ぐに生き、自分達の道を切り開いていった3人の女性の姿を観て、本当に誇らしく思ったし、勇気と元気をいっぱいもらいました。そして、ケビン・コスナーが演じる上司など、観ていてスカッとさせてくれる神対応を観るのも気持ち良くて、鑑賞後の充実感は別格でした。実話だから余計に励まされる部分もあって、これからも、落ち込んだ時や、壁にぶつかった時など、何度でも観て、パワーをもらいたい作品です。 |
2 |
★ラ・ラ・ランド 初めて鑑賞した時は、ラブストーリーよりも、夢を追いかける主人公達のストーリーにすごく感情移入して、自分が上京してからのいろいろな出来事を振り返る思いで胸がいっぱいになりました。物事が全然うまくいかなくてくじけそうな時の不安、光が見えてきた時の喜びと戸惑い…。本作はファンタジックな描写もありながら、そういった感情表現がとてもリアルで、自分が主人公になった気分で見入る事ができました。あとは何より、大好きなライアン・ゴズリングが主演ということもポイントが高いです(笑)。 |
3 |
★新感染 ファイナル・エクスプレス 本当におもしろくて、よく出来てるなと思いました。ゾンビものとしてスリリングな描写と、人間ドラマとしての見せ場がすごくバランスが良くて、最初から最後まで惹きつけられました。特にラストは、「ここであの伏線が活きるのか!」と感動!ウルウルが止められませんでした。コン・ユはもちろんカッコ良かったんですが、マ・ドンソクが美味しすぎました! |
4 |
★三度目の殺人 “三度目の殺人”って、何の事を言ってるのだろうと思いながら観て、最後の種明かしで、ゾッとすると同時にやられた感がスゴかったです。ずっと観客という目線でいたのに、急にこちらが当事者になったような感覚にさせられる、このテーマの深さに感動しました。そして、役所広司の演技が素晴らしい!こんな複雑な演技ができる人は他にいないのではないでしょうか?他の登場人物達と同様に、観ているこちらも役所広司が演じる容疑者に振り回されました。 |
5 |
★お嬢さん 毎年、1本はこういうのを入れておきたくて(笑)。何が“こういうの”なのかは、観て頂ければ納得だと思いますが、映画だからって、「何てことすんねん!」とツッコミたくなる描写が満載なんです。でも、そこまでぶっちぎっちゃうパク・チャヌク監督の潔さが大好き(笑)。そして、それを演じてしまう俳優陣にも、大きな拍手を贈りたくなる作品です。それにしても、あの子役が自分がやらされている事の意味をわかっていたのか心配です(苦笑)。 |
総評 |
あと『スウィート17モンスター』『20センチュリー・ウーマン』『ハクソー・リッジ』『ゲット・アウト』『マイティ・ソー バトルロイヤル』など、捨てがたい作品が多数ありました。今年は韓国映画を2本入れましたが、韓国映画の見応えはいつも素晴らしいです。TVドラマの韓流のイメージとは異なるので、手を付けた事がない方にもぜひ観てみて欲しいなと思います。 |
1 |
『帝一の國』より |
★竹内涼真 今年は本当にグイグイ来てましたね〜!彼の人気上昇ぶりはピカイチでした。今年は主演映画がなかったにも関わらず、存在感を発揮して、2017年開花したという印象です。きっと今はオファー殺到中で、来年あたりからは主演作もどんどん増えそうですね。爽やかな見た目はもちろん、演技力、歌も上手で文句なしのイイ男です!来年も彼の活躍が楽しみで仕方ありません。 |
2 |
『ウォーキング・デッド』より |
★ジェフリー・ディーン・モーガン 『ウォーキング・デッド』のニーガン役の強烈さがヤバ過ぎて2位まで上昇しちゃいました(笑)。こんなに恐ろしい悪役を演じられるなんて本当に素晴らしい!映画では、今年『ノー・エスケープ 自由への国境』にも出演し、悪役を好演。ほかの作品では優しい役も演じていたので、今後は改めてそういった優しいおじ様役も観たいですね。 |
3 |
『君と100回目の恋』より |
★坂口健太郎 彼も追い風が吹きまくっている俳優ですね。モデル業もしていますが、今となってはもはや“俳優・坂口健太郎”のイメージがどんどん強くなってきています。クールな役も優しい役も上手で、どんな役を演じていても目がいってしまいます。今年は『君と100回目の恋』で主演でしたが、来年は主演作がさらに増えそうな予感。勢いそのまま突っ走って欲しいです! |
4 |
『ReLIFE リライフ』より |
★中川大志 数年前に彼にインタビューをさせて頂きましたが、それからどんどん出演作が増え、あっという間に人気者に!今年は『きょうのキラ君』『ReLIFE リライフ』などの主演作もあり、さらに人気が上昇しています。今年の3月に高校を卒業したそうなので、今後はさらに大人っぽい役にも挑戦していって欲しいなと思います。とはいえ、まだもう少し青春恋愛ものも観たいような…(笑)。 |
5 |
『ザ・サークル』より |
★ジョン・ボイエガ 着々と俳優として駒を進めていっている印象。『アタック・ザ・ブロック』で注目を集め、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』でその名を世界に知られることになり、今年は『ザ・サークル』でおいしい役を演じ、さらに『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』も公開。来年は主演作も待機しています。イケメンというよりは、なんか良い感じの素朴さがあって可愛いですよね。これからさらに活躍するであろう期待を込めて5位にランクインしました。 |
総評 |
今年も本当に悩みました!高橋一生、成田凌、北村匠海、健太郎、ダン・スティーヴンス、ニコライ・コスター=ワルドーなども入れたかった…(泣)。特に日本人俳優は、若手に年々勢いがついてきている印象で、ただルックスが良いだけでは生き残れない時代に突入したなと感じます。海外俳優勢は、近年ドラマでブレイクして映画に出演する人もいれば、逆に映画界の第一線で活躍している人がドラマに出演し始めるケースもあり、ドラマと映画、両方でイイ男達をチェックしないといけないので、ますます鑑賞に忙しいです(ありがたい叫びですが・笑)。来年はどんなイイ男が彗星のごとく現れるのでしょうか?しっかり目を光らせてチェックしていきたいと思います! |
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★オリバー・ストーン監督来日記者会見 『スノーデン』 すべての米メジャースタジオから配給を断られたという問題作、『スノーデン』のPRで来日したオリバー・ストーン監督。登場時は疲れた表情が気になりましたが、ある日本人ジャーナリストが放った核心に迫る質問に、その顔つきが一変します。ストーン監督の歓喜と興奮に、会場全体が熱くなった記者会見。この臨場感を記事でお伝えできていることを祈りつつ…(汗)。最後に掲載した画像では、晴れやかな監督の表情をご覧いただけます。 |
2 |
★越川道夫監督インタビュー 『海辺の生と死』 映画プロデューサーとして、『海炭市叙景』『かぞくのくに』ほか、数々の佳作を手がけてきた越川道夫氏。いつかお目にかかりたいと思っていましたが、監督作『海辺の生と死』のインタビューで、その念願が叶いました。実際にお話をすると、やはり映画や文学への造詣がとても深く、作品や作品に関わった人々への大きな愛情を感じました。短い時間のなかで、良い刺激をたくさんいただいたインタビューでした。 |
3 |
★トラン・アン・ユン監督インタビュー 『エタニティ 永遠の花たちへ』 若かりし頃、『青いパパイヤの香り』『夏至』の叙情的な作風にシビれ、もちろん劇場公開作はすべて追いかけ、誰が何と言おうと好きな監督の1人であるトラン・アン・ユン監督。本作の映像美も素晴らしかったです!お会いできただけで胸がいっぱいでしたが、柔らかい物腰と上品な笑顔を目の前にして、嬉しさで震えました。愛妻家ぶりも想像以上でした(笑)。 |
4 |
★ビル・コンドン、アラン・メンケン/昆夏美、山崎育三郎(日本語吹き替え版)ボール・ルーム来日記者会見 『美女と野獣』 有名なボール・ルームのシーンを、日本語吹き替え版でベルを演じた昆夏美さんと野獣役の山崎育三郎さんが歌と踊りで再現。夢のような光景が繰り広げられたあとは、ディズニー音楽の巨匠アラン・メンケン氏がピアノと歌で生ライブを披露。午前中に行われた会見イベントでしたが、朝からあまりに贅沢な気分を味わい、その日のほかの仕事は一切記憶にありません(笑)。 |
5 |
★ブラッド・ピット、デヴィッド・ミショッド監督、デデ・ガードナー(プロデューサー)、ジェレミー・クライナー(プロデューサー)来日記者会見 『ウォー・マシーン:戦争は話術だ!』 Netflixオリジナル映画である本作の会見では、一時期ぷよぷよしていたブラピがスマートな姿に戻っていて嬉しかったのですが、それ以上に衝撃的だったのが、“劇場公開をはじめから目的としていない映画”という公開スタイル。記事にも書きましたが、「“映画”の定義とは、一体なんだろう…?」という疑問も沸きつつ、新たなビジネス展開やクリエイター誕生への可能性も感じました。いろいろな意味で印象的な取材でした。 |
総評 |
今年も、取材を通して素晴らしい映画と映画人に出会うことができ、とても充実した1年でした!上記以外にも、BB-8が超絶キュートだった『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』スペシャル・ファンミーティングや、ハリソン・フォードが登場した『ブレードランナー 2049』の記者会見、元祖フェロモン俳優のヴァンサン・ペレーズ監督(『ヒトラーへの285枚の葉書』)インタビューなど、枚挙にいとまがありません。また、ここだけの話ですが、インタビューでは、質問にかなり気を遣うエキセントリックな相手も若干名いらっしゃいました(笑)。でも、そんな緊張感も含めて、やっぱり取材のライブ感ってサイコーです! |
やっぱり今年で印象に残っているのは、『ラ・ラ・ランド』のヒットですね。洋画が不況と言われるなか、ジャンルとしても好き嫌いが出るミュージカルで、社会現象になるほどヒットするとは、嬉しかったです。このベスト5を選ぶ際に、今年の作品をずらっと振り返るのですが、「あれも良かった!これもおもしろかった!」と選ぶのに本当に苦労します。でも、そんな素敵な映画に今年もたくさん出会えた事に感謝です。
2017.12.25 TEXT by Myson&Shamy&min