年末恒例の本企画。2016年に公開された作品を振り返り、当部のマイソン、シャミ、そして2016年から編集部に加わったミンが、それぞれの部門で主観的にベスト5を選びました。まだご覧になっていない方はぜひ、劇場、ブルーレイやレンタルでご覧ください!
■マイソンが選ぶ今年の映画 ベスト5 ■シャミが選ぶ今年のイイ男セレクション ベスト5
■ミンが選ぶ今年のインタビューor取材した人 ベスト5
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★ルーム 構成、ストーリー、キャスト、何から何まで最高でした。“ルーム”に閉じ込められてしまった親子が、本当の意味で、その部屋から出られるまでを描くストーリーには、人間の人生の喜びと厳しさが同時に描写されていて、自分のなかでいろいろな考えが巡り、心を動かされました。キャラクターの描き方も見事で、感心と感動でいっぱいです。 |
2 |
★トランボ ハリウッドに最も嫌われた男 “赤狩り”があった時代のハリウッドで、脚本家として生きるために闘ったダルトン・トランボの実話を映画化した作品です。ダルトン・トランボは『ローマの休日』を生んだ脚本家ですが、『ローマの休日』という名作の背景にこんなドラマがあったとは、本当に驚きました。共産主義者のストーリーというのではなく、生き様の部分ですごく感動しました。自分にとって、いろいろな意味で観るべき映画と出逢ったと思えます。 |
3 |
★ザ・ギフト 低予算で作ったであろうと推測されますが、だからこそとても上手く作られているなと感心しました。復讐劇としてもセンスがピカイチ!こんな復讐されたら絶対に嫌だという、後味濃厚なラストの素晴らしさにも感激しました。ジョエル・エドガートンは俳優として以前から好きでしたが、監督としての才能も素晴らしい!お金をかけなくても、おもしろいモノは作れると証明している作品だと思います。 |
4 |
★シーモアさんと、大人のための人生入門 人生の大先輩から、大事なことをたくさん教わることができるドキュメンタリー。いろいろな部分で、共感するところがあり、自信を与えてもらえたり、迷いが少し解消されたり、私にとっては、師匠のような存在の映画でした。1度成功を掴んだ人だからこそ見える、人生の境地。それにすべて賛同すべきというのではありませんが、自分なりの道を自分の価値観で歩むべきだと、背中を押された気がします。 |
5 |
★怒り 濃厚!最初から最後まで気を抜けず、観た後の充実感がすごくありました。豪華キャストが名ばかりになっておらず、これだけのメンバーが集まっただけの仕上がりになっているところも、共感ポイントです。韓国映画のパンチ力が好きなのですが、本作はそのパンチ力に勝るとも劣らないものがあり、日本でもこういった作品が作れるということに喜びを感じます。 |
総評 |
他にも、『ブリッジ・オブ・スパイ』『ノック・ノック』『セトウツミ』『ワイルド わたしの中の野獣』など、強烈なインパクトのある作品から、独創性が飛び抜けたものまで、魅力的な作品が多数ありました。ここには挙げませんでしたが、今年は結構ドキュメンタリーで良作が多かった印象です。いずれにしても、たくさんの映画に出会えた事に今年も感謝でいっぱいです。 |
1 |
『デッド・プール』より |
★ライアン・レイノルズ やはり『デッド・プール』の振り切れ具合が、最高だった!おもしろかった!ということで今年のベスト・オブ・イイ男とさせて頂きました(笑)。先日「ウォーク・オブ・フェーム」の星に名前が刻まれたばかりですが、その式典には奧さんのブレイク・ライブリーと娘達と参加していたのも微笑ましかったです。公私ともに今ノリにノッてるライアン・レイノルズ。俳優として、夫&父として、これからも頑張って〜! |
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『溺れるナイフ』より |
★菅田将暉 今年の彼の活躍ぶりは、やっぱり無視することができません。映画にドラマにと、とにかくずっとどこかで見かけていたように思います。昔は素朴は青年という感じだったのに、気がつけばファションリーダーのようになっているのにもビックリ(笑)!今やめちゃくちゃ人気者ですが、それでも毎回しっかりとした演技を見せてくれるのは嬉しいところです。まだ20代前半なので、今後の俳優としてどんな進化を遂げるのか楽しみです。 |
3 |
『ヤング・アダルト・ニューヨーク』より |
★アダム・ドライバー 決してタイプではないのですが、こういう長身のひょろっとした雰囲気のある人って妙に惹かれます(笑)。昨年末公開の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』では、敵役に大抜擢されましたが、『ヤング・アダルト・ニューヨーク』のような人間ドラマでもしっかりと印象付けてくれました。個人的には後者のようなクセのあるキャラの方が好きですが、今後も作品の大小問わず、幅広いキャラクターを演じて欲しいです。 |
4 |
『オデッセイ』より |
★セバスチャン・スタン 『ゴシップガール』『ワンス・アポン・ア・タイム』などのドラマでの役も好きでしたが、最近は映画にシフトし、今年は『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』『オデッセイ』に出演し活躍していました。不思議だったり、ちょっとダークなキャラクターを演じることが多い印象ですが、そんな難しいキャラを堂々と演じ「本当にこういう人なのかも!?」と思わせる演技力は本当に素晴らしい!実際にはどんな方なのか気になります(笑)。 |
5 |
『ロンゲスト・ライド』より |
★スコット・イーストウッド クリント・イーストウッドの息子であることはもちろんですが、『ロンゲスト・ライド』『スーサイド・スクワッド』などの作品に出演し、着実に実力を付けています。今後はさらに大役を任されるんだろうなという期待を込めて今年は第5位に。「そういえば父親はクリント・イーストウッドだったね」くらいの日がくると良いですね! |
総評 |
女子にはやっぱりイイ男が必要ですよね〜。ほかにもアラン・リックマン、マーク・ライランス、野間口徹などのイイ男も捨てがたかったのですが、今年の活躍ぶりと今後の期待値、少々の好み(笑)を基準に選定させて頂きました!今年もイイ男達の出演する映画を観てたくさん癒されました。来年はどんなイイ男と出会えるのでしょうか?皆さんもぜひイチ押しのイイ男探してみてください。 |
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★セルジオ・マシャード監督インタビュー 『ストリート・オーケストラ』 1位は、スラム出身の子ども達とクラシック音楽との出会いを実話に基づいて描いた本作のセルジオ・マシャード監督です!撮影を通して、実際にスラムの子ども達と心の交流ができたと嬉しそうに語る監督。豊かな表情と大きなジェスチャーで「映画が好き!人間が好き!」という溢れる思いが伝わってきました。作品同様、情熱と感動に溢れたインタビューでした! |
2 |
★エイドリアン・クワン監督、ハンナ・チャンさんインタビュー 『小さな園の大きな奇跡』 本作で香港中を感動で包んだエイドリアン・クワン監督。見た目は茶髪でちょいワル風(?)ですが、作品への思い入れの強さからインタビュー中に号泣してしまうほど、実は繊細で感受性が豊かな方。つられて私も大号泣という、前代未聞のインタビューになりました(笑)。そんなクワン監督をしっかりフォローする共同脚本家のチャンさんの姿も印象的でした。 |
3 |
★NOKKO登壇トークイベント 『シング・ストリート 未来へのうた』 イベント取材では、人気俳優やハリウッドスターを目の前で見ることができて、とても興奮するのですが、個人的にこの人を外すわけにはいきません!中学時代から憧れ続けた、私の永遠のディーバ。そう、NOKKO様が登壇したイベント取材です!ああ、こんな日が来るなんて…!目の前に生NOKKO様がいるという感動と興奮!思い出すだけで、白飯3杯いけます!映画も最高でした! |
4 |
★ハンネス・ホルム監督インタビュー 『幸せなひとりぼっち』 スウェーデンで大ヒットを記録した本作。俳優でもあるハンネス・ホルム監督は、イケメンだとは聞いていましたが、実際にお会いするとそのモテオーラに圧倒されてしまいました!もちろん、それだけで選んだわけではありませんよ(笑)。豊かに老いていくために大切なこと、人生でもっとも印象的だった時間など、興味深いお話をたくさん伺うことができました! |
5 |
★フェリシティ・ジョーンズ、ディエゴ・ルナ、ギャレス・エドワーズ監督、来日記者会見 『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』 幼い頃から大好きな“スター・ウォーズ”シリーズ。その最新作の取材ということでワクワクしないワケがありません!この取材で印象的だったのが、登壇した3人がルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミルに会ったことを嬉しそうに語っていた姿。完全にただのファンになっていました(笑)。微笑ましかったのと同時に、“スター・ウォーズ”という作品の偉大さをしみじみと感じました! |
総評 |
順位を付けるのがしのびないほど、思い出に残る素敵な取材ばかりだった2016年。すべての取材が印象的だったと言っても過言ではありません!特にインタビューでは、さまざまな国の監督や俳優に会って直接お話することができ、国境を超えて“映画”という共通言語で繋がれる幸せを、ヒシヒシと感じました!来年もたくさんの作品、たくさんの映画人に出会えることを楽しみに精進していきたいと思います! |
今年も大型シリーズの続編があり話題になりましたが、何と言ってもアニメの勢いがすごかったですね。社会現象にまでなった『君の名は。』以外にも、今年はアニメが豊作でしたが、ジブリ以外のスタジオの活躍も目覚ましく、どんどん活性化すると良いなと思いました。2017年はどんな映画年になるのでしょう。毎年ワクワクさせてくれる映画、私達もそのワクワクを多くの皆さんにお届けできるように頑張ります!
2016.12.26 TEXT by Myson&Shamy&min