このところ、俳優が監督を務めている作品の劇場公開が多いなあと思い、今回は俳優と監督の両方の顔で活躍するスター達を特集してみました。今回思いついただけでもたくさん!
タイトルの文字リンクをクリックすると、Amazonのデジタル配信もしくはパッケージ販売に飛びますので、ぜひ観てみてください。
ポール・ダノ
公私共にパートナーであるポール・ダノとゾーイ・カザンの2人が共同で脚本を担当し、ポールが監督を務めた作品。2018年に2人の間にもお子さんが生まれたそうですが、親になったこの2人が、今後どんな作品を作っていくのかも楽しみです。
『ワイルドライフ』
2019年7月5日より全国順次公開
キノフィルムズ
公式サイト
©2018 WILDLIFE 2016,LLC.
『リトル・ミス・サンシャイン』のジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファリスが監督を務めた作品。ポールとゾーイがこの世界観にすごくハマっていて、プライベートでもパートナーということもあり息がピッタリ。
©2012 Twentieth Century Fox
オダギリジョー
オダギリジョーが監督、脚本に挑戦!撮影監督はクリストファー・ドイル、衣装デザインは『乱』で米アカデミー賞®を受賞したワダエミ、そして世界を舞台に活躍するジャズ・ピアニスト、ティグラン・ハマシアンが初めて映画音楽を手掛けるとあり、グローバルな作品になっています。
『ある船頭の話』
2019年9月13日より全国順次公開
キノフィルムズ、木下グループ
公式サイト
© 2019「ある船頭の話」製作委員会
メラニー・ロラン
ドキュメンタリー映画『TOMORROW パーマネントライフを探して』で監督を務め、セザール賞でドキュメンタリー賞を受賞したメラニー・ロランが、今回は人間ドラマに挑戦。本作では監督に徹しています。
『ガルヴェストン』
2019年5月17日より全国公開
PG-12
クロックワークス
公式サイト
COPYLIGHT 2018 EMERALD SHORES LLC –ALL RIGHTS RESERVED
レイフ・ファインズ
実在した伝説のバレエダンサーが亡命するまでを綴った本作は、男性も女性も美しく繊細に描かれています。俳優としての表現のセンスは、監督としてのセンスにも通じるんですね。
『ホワイト・クロウ 伝説のダンサー』
2019年5月10日より全国公開
キノフィルムズ、木下グループ
公式サイト
© 2019 BRITISH BROADCASTING CORPORATION AND MAGNOLIA MAE FILMS
水谷豊
水谷豊監督作としては2作目となる本作。ラストに衝撃が待ち受けるトリッキーな仕掛けが魅力的な作品ですが、水谷豊自身が初めて脚本を手掛けたオリジナル・ストーリーです!
『轢き逃げ -最高の最悪な日-』
2019年5月10日より全国公開
東映
公式サイト
©2019映画「轢き逃げ」製作委員会
ジョエル・エドガートン
強烈な後味を残す問題作『ザ・ギフト』で監督デビューを飾ったジョエル・エドガートンですが、今回は実話をもとに、社会問題を深くえぐります。
『ある少年の告白』
2019年4月19日より全国公開
ビターズ・エンド
公式サイト
© 2018 UNERASED FILM, INC.
ブラッドリー・クーパー
顔も良い、歌声も良い、監督もできるって、ブラッドリー・クーパー最高やないかい!
© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
ロバート・レッドフォード
映画界で長きに渡り第一線で活躍し続けるロバート・レッドフォード。俳優としても数々の名作を残してきましたが、監督作もたくさんあり、ラインナップを観ると「あれもなの!これもだ!」となりますよ。
『大いなる陰謀』
DVD好評レンタル中&発売中
20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン
©2014 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved. Distributed by Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC.
本作の監督はデヴィッド・ロウリーで、ロバートの監督作ではありませんが、俳優引退作という噂もあり、「いや〜ん!やめないで」と思ってしまいます。
『さらば愛しきアウトロー』
2019年7月12日より全国公開
ロングライド
公式サイト
Photo by Eric Zachanowich. © 2018 Twentieth Century Fox Film Corporation All Rights Reserved
ベン・スティラー
コメディ俳優として、数々のヒット作に出演してきたベン・スティラー。本作のような感動の人間ドラマから、『ズーランダー』のようなコメディ作品まで、多様な作品を監督しています。『リアリティ・バイツ』や『ケーブルガイ』なんかも彼が監督だったなんて、後から知りました!
コメディ俳優(ジム・キャリー)の魅力を存分に引き出すのは、コメディ俳優でもある監督、ベン・スティラー。でも、この作品はどっちかというと、クレイジーさが怖かった印象が(苦笑)。
ジョン・クランスキー
マット・デイモンが主演の『プロミスト・ランド』でマットと共同で脚本を手掛け、出演もしていたので、それをきっかけに彼に注目していました。実の奥さんである人気女優エミリー・ブラントと共演した『クワイエット・プレイス』は大ヒットしましたが、これを機に俳優としても監督、脚本家としても、さらに飛躍するのではと期待しています。
『クワイエット・プレイス』
ブルーレイ&DVD好評レンタル中&発売中/デジタル配信中
NBCユニバーサル・エンターテイメント
公式サイト
© 2018 Paramount Pictures. All rights reserved.
グレタ・ガーウィグ
グレタ・ガーウィグ自身が主演の『フランシス・ハ』など、何作か脚本を手掛けた後、シアーシャ・ローナン主演の『レディ・バード』で監督デビュー。初っぱなから、アカデミー賞監督賞、脚本賞にノミネートされる快挙を成し遂げました。
© 2017 InterActiveCorp Films, LLC.
Merie Wallace, courtesy of A24
写真手前がグレタ・ガーウィグ(本作『20センチュリー・ウーマン』の監督・脚本はマイク・ミルズ)。俳優としての魅力も文句ナシ!多才でカッコ良いです。
© 2016 MODERN PEOPLE, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
アンジェリーナ・ジョリー
若い頃はお騒がせ女優のイメージだった彼女ですが、今ではたくさんの子どもを持つお母さんという印象も強く、国際問題にも熱心に取り組んでいて、バイタリティに溢れていますよね。ブラピと離婚してしまったのは本当に残念ですが、まだ夫婦だった頃の本作のストーリーは、いろんな意味で生々しいです(苦笑)。
©2015 UNIVERSAL STUDIOS
ジョディ・フォスター
名優として活躍してきたジョディ・フォスターですが、今ではすっかり映画監督のイメージも定着してきましたね。ジョディ・フォスターが監督で、ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツが共演っていう組合せは、実力派ならではのタッグ実現で鳥肌もの。
彼女の出演作はいろいろ名作がありますが、やっぱり俳優としての出世作は『羊たちの沈黙』でしょうかね。昔から大好きな女優さんの1人です。本作は、1991年アカデミー賞主要5部門受賞(作品賞/主演男優賞=アンソニー・ホプキンス/主演女優賞=ジョディ・フォスター/監督賞=ジョナサン・デミ/脚色賞)!
©2014 Metro-Goldwyn- Mayer Studios Inc. All Rights Reserved. Distributed by Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC.
ジョディ・フォスター主演作と言えば、『告発の行方』も強烈に記憶に残っています(監督はジョナサン・カプラン)。今セクハラやレイプ事件に関するニュースを観ると、この映画が作られた時代から何も変わっていないなと悲しくなります。女性にはかなり辛い内容なので、心が元気な時に観てください。
ジョージ・クルーニー
ジョージ・クルーニーが俳優としても何度かタッグを組んでいるジョエル・コーエン&イーサン・コーエン兄弟と共に脚本を手掛けた作品。俳優としては多岐に渡るジャンルに出演していますが、本作以外の監督作も観ると、社会問題を扱うストーリーが好きなのかなという印象です。
© 2017 SUBURBICON BLACK, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
シルベスター・スタローン
マッチョ俳優の筆頭格として長年活躍してきたシルベスター・スタローンが、マッチョ・スターをこれでもかと集めてドリームチームを結成した人気シリーズ。“アベンジャーズ”シリーズに先駆けて、アクション映画の主役級俳優を一同に共演させました。これはもう、いろいろなタイプのマッチョが揃う宝箱や!
無名だったスタローンが自ら脚本を書き上げて、スタジオに交渉し、他のスター俳優で映画化されそうだったのを、自分が主演でないとやらないと死守して、見事スターダムにのし上がった作品。シリーズ2作目から4作目、6作目は自ら監督も務めています。
©2017 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved. Distributed by Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC.
ティム・ロビンス
ショーン・ペンとスーザン・サランドンが主演を務めた映画史に残る名作。現在は関係を解消してしまったようですが、監督を務めたティム・ロビンスとスーザン・サランドンはプライベートでパートナーだったことも。
©2014 Metro-Goldwyn- Mayer Studios Inc. All Rights Reserved. Distributed by Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC.
ショーン・ペン
名優として多くの名作を残してきたショーン・ペン。元奥さんは、マドンナ、次にロビン・ライトという点でも、何だか昔から気になる俳優さんです。
監督作の中で、個人的にダントツで好きな『イントゥ・ザ・ワイルド』はぜひ観て頂きたい!
ジョン・タトゥーロ
名脇役として多くの作品でいつも存在感を残すジョン・タトゥーロ。『ジゴロ・イン・ニューヨーク』では監督兼主演の務め、ダンディなイケメンキャラが印象的です。ウディ・アレンとの共演も見もの。
©2013 Zuzu Licensing, LLC. All rights reserved
イーサン・ホーク
本当にたくさんの作品に出ていて、主演でも脇役でも、すごく印象に残るキャラクターを演じている俳優さんですよね。監督作もドラマから、ドキュメンタリーまで手掛けていて、器用なイメージ。個人的に、ユマ・サーマンと離婚したのは残念でなりません。
齊藤工
番宣などで出ているバラエティ番組でも、体当たりで何でも挑む精神が素晴らしいですが、彼のユーモアのセンスも感じさせる作品です。ちなみに、監督名の時は「齊藤工」、俳優名の時は「斎藤工」と、「さい」の文字が違います。
©2017「blank13」製作委員会
監督という印象が強くありつつ、俳優でも活躍するスター達
ジョン・ファヴロー
“アイアンマン”シリーズをはじめ、監督として多くのSF超大作アクションを主に手掛けてきたジョン・ファヴロー。俳優としては名脇役の印象ですが、本作では主演と監督を務めています。彼のアイデンティティを存分に発揮した作品で、すごく良い話!
“アイアンマン”シリーズでジョン・ファヴローは、監督を務めるだけでなく、トニー・スタークの運転手ハッピー役で登場しています。
あのディズニーの名作を遂に実写化!動物の世界を描いたディズニー映画『ジャングル・ブック』の実写版でも手腕を発揮したので、『ライオン・キング』も期待大ですね!
『ライオン・キング』
2019年8月9日より全国公開
ウォルト・ディズニー・ジャパン
公式サイト
© 2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
クリント・イーストウッド
彼の実年齢に近い主人公を、彼だからこその表現で描いていると言える傑作。監督としても、俳優としても、すごく尊敬しています。
©2018 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
ウディ・アレン
昔交際していたとされるダイアン・キートンとウディ・アレンの共演作であり、ウディ・アレンを成功に導いた代表作の1つ。最近は、過去の性的虐待の疑惑があがったりで、良くないニュースもありますが、監督としては本当に素晴らしい作品を多く作っているだけに、疑惑が本当だとしたらすごく残念。
アニー・ホール [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]
©2014 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved. Distributed by Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC.
北野武
日本を代表する監督の1人。お笑い芸人や俳優としてはビートたけしと名乗り、監督の時は北野武としているようですね。ヤクザものが多いので、好き嫌いはありそうですが、バイオレンスと笑いのブレンドが絶妙だなと思います。
塚本晋也
俳優としても名演を見せてくれる塚本晋也。本作では、監督と、キーマンとなる脇役を兼務しているだけでなく、脚本、撮影、編集、製作まで担当しています。人間の深い部分をあぶり出すドラマチックなストーリーは見応え抜群。
【Amazon.co.jp限定】斬、(非売品プレス付き) [Blu-ray]
『斬、』
2019年9月4日ブルーレイ&DVDリリース
PG-12
松竹
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塚本晋也監督作と言えば、私は『鉄男』が第1に浮かびます。さらに田口トモロヲの代表作と言って浮かぶのもコレです。とにかく強烈な世界観!
ロブ・ライナー
『恋人たちの予感』『スタンド・バイ・ミー』『ミザリー』『最高の人生の見つけ方』と、ジャンルの幅が広く、多くの名作を残してきたロブ・ライナー。監督のイメージが強いですが、脇役で出演している作品もいろいろあります。『記者たち~衝撃と畏怖の真実~』ではメインキャラクターを演じていますが、来日時のお話からも思い入れが特に強い作品なんだなと思います。
『記者たち~衝撃と畏怖の真実~』
2019年3月29日より全国公開
ツイン
公式サイト
ベン・アフレック、ケイシー・アフレック、伊勢谷友介、桃井かおりなど、まだ他にも、俳優と監督の両方の顔を持つ方がいますが、またいつか第2弾として特集したいと思います。
TEXT by Myson